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スイス留学の費用と種類|大学の学費やホームステイの費用

更新日:2026.10.14

スイス留学の費用と種類|大学の学費やホームステイの費用

スイス留学と聞いて、まず「とても高そう」という印象を持つ方が多いのではないでしょうか。

実際のスイスは、選ぶルートによって総額が10倍以上変わる国です。

ジュネーブ大学やローザンヌ大学なら留学生でも学費は年20万円前後で、日本の国立大学より安いこともあります。

一方、名門ボーディングスクールへの高校留学は年1,300万円前後から、名門校では3,000万円に達します。

この記事では、大学の学費・高校留学の費用・語学留学の総額を、期間別と都市別に整理しました。

2026年の学費改定ポイント

ベルン大学:2026年秋入学から留学生の学費が年約97万円に
ザンクト・ガレン大学(HSG):約7%の値上げ
バーゼル大学:在学が長引く学生の学費倍増を検討中
USI(ルガーノ):一部課程に定員、2027/28年度から留学生の学費を引き上げ

※1スイスフラン=約190円(2026年10月2日時点)で換算しています。

この記事を書いた人

留学カウンセラー りょう 大学時代に英語力ゼロからアメリカ・カナダで2年間の正規留学を経験。語学学校から現地大学への進学までを実現。累計500名以上の留学相談を受けています!

目次

  1. 1. スイス留学の基本情報
  2. 2. スイス留学のメリット
  3. 3. スイス留学のデメリット
  4. 4. スイス留学の5つの種類|自分に合うのはどれ?
  5. 5. 【総額】スイス留学の費用はいくら?期間別の目安
  6. 6. 【都市別】スイス主要6都市の学費・生活費と特徴
  7. 7. スイス留学の手続き|申し込みから渡航までの流れ
  8. 8. スイス留学の費用を抑える6つの方法
  9. 9. スイス留学についてよくある質問
  10. 10. まとめ|総額は「ルート選び」で10倍変わる

スイス留学の基本情報

スイス留学の基本情報

スイス留学の総額は、大きく2つの要素で決まります。1つ目は冒頭でお伝えしたとおり、学校の種類(ルート)です。州立大学なら学費は年20万円前後ですが、ボーディングスクールやホテルスクールは学費だけで年1,000万円を超えます。

2つ目が生活費です。州立大学や語学学校のように学費が安いルートでは、総額の大半を生活費が占めます。つまりスイスでは、まず学校の種類で金額帯が決まり、同じルートの中で差をつけるのが生活費です。

もうひとつ押さえたいのが、都市によって公用語が変わることです。

言語圏
主な都市
留学先としての特徴
ドイツ語圏
人口の約6割
チューリッヒ
ベルン/バーゼル
大学と求人が最も多い。日常会話はスイスドイツ語
フランス語圏
人口の約2割
ジュネーブ
ローザンヌ/モントルー
国際機関とホスピタリティ校が集中。英語も通じやすい
イタリア語圏
人口の約1割弱
ルガーノ
ロカルノ
生活費を最も抑えやすい。学校数は少なめ

※ロマンシュ語を含む4言語が公用語ですが、すべての国民が4言語を話すわけではなく、地域で言語圏が分かれています(出典:JASSO スイス留学ガイド)。

治安の良さと中立国としての国際性は、どのルートを選んでも共通するスイスの強みです。

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スイス留学のメリット

スイスが選ばれるのは、費用の高さを差し引いても残る強みがあるからです。

スイスならではの強みは、大きく3つあります。

1|世界トップ級の教育を、破格の学費で受けられる

スイス留学のメリット|世界トップ級の教育を受けられる

連邦工科大学(ETH・EPFL)は世界大学ランキングの常連ですが、留学生でも学費は年約83万円(CHF 4,380)です。

州立大学でもジュネーブ大学やローザンヌ大学なら年20万円前後で、欧米のトップ私立大学とは大きな差があります。

年間学費の国際比較(留学生)

スイス
州立大学
19〜135万円
スイス
連邦工科大学
約83万円
イギリス
大学(留学生)
300〜500万円
アメリカ
私立大学
600〜900万円

スイスの州立大学は、アメリカの私立大学の数分の1〜数十分の1で学べる計算になります。教育の質に対して学費が抑えられているのは、大学が公的に運営されているためです。

※留学生の年間授業料の目安(生活費は含みません)。

2|英語+もう1言語が自然に身につく環境

スイス留学のメリット|英語ともう1言語が身につく

授業が英語で行われる学校でも、街に出ればドイツ語やフランス語が飛び交います。

場面ごとに使う言語が切り替わるのが、スイス生活の日常です。

場面
主に使う言語
身につくもの
大学・専門校の授業
英語
学術・ビジネス英語
買い物・役所・病院
独語/仏語/伊語
生活に必要な現地語
友人・寮での会話
英語+現地語
実践的な会話力
アルバイト・インターン
現地語が有利
職場で通じる語彙

就職市場でも、英語に加えて欧州言語が話せる人材は評価されやすくなります。

3|治安が良く、ヨーロッパ各国へ移動しやすい

スイス留学のメリット|治安が良くヨーロッパ各国へ移動しやすい

中立国として安定した治安を保っており、初めての海外生活でも不安が少ない環境です。

5か国と国境を接しているため、鉄道だけで周辺国へ出かけられます。

チューリッヒから鉄道で行ける主要都市

ミラノ
イタリア
約3.5時間
ミュンヘン
ドイツ
約3.5時間
パリ
フランス
約4時間
ウィーン
オーストリア
約8時間

週末の2日あれば、飛行機を使わずに隣国へ往復できます。車がなくても行動範囲を広げられるのは、鉄道網が整ったスイスならではです。

※直通列車の所要時間の目安です。

スイス留学のデメリット

一方で、事前に知らないと苦しくなるのが次の3点です。

1|進級が厳しく、留年・退学が珍しくない

スイス留学のデメリット|進級が厳しい

大学の学部課程では、同じ科目の試験に規定回数落ちると在籍できなくなる制度を持つ大学があります。

入学の難易度よりも、入学後に学び続けられるかどうかが問われる構造です。

入学から進級までの関門

1入学要件を満たせば入れる大学が多く、入口は比較的広い
21年次の試験基礎科目をまとめて問う試験があり、ここで大きく振るい落とされる
3再試験再挑戦の機会はあるが、回数に上限が設けられている
4進級 / 退学上限を超えると同じ学部に在籍できなくなる大学もある

語学力よりも、授業についていく勉強量が壁になります。入学後の学習計画まで含めて進学先を選んでください。

※規定は大学・学部によって異なります。

2|外食が現実的でなく、生活が自炊前提になる

スイス留学のデメリット|外食費が高く生活が自炊前提になる

スイスの物価は世界最高水準で、日本の感覚のまま外食を続けると生活費が跳ね上がります。

日本との価格差を具体的に見てみましょう。

品目
日本
スイス
レストランのランチ
約1,000円
2,900〜4,800円
カフェのコーヒー
約400円
850〜1,150円
ミネラルウォーター
約120円
380〜670円
スーパーの食材(1週間)
約5,000円
9,500〜14,000円

週5回の外食を自炊に切り替えるだけで、月5〜8万円変わります。渡航前に自炊へ慣れておくと、生活費と精神的な負担の両方を減らせます。

※2026年10月時点の目安です。

3|日本人が少なく、相談相手を見つけにくい

英語圏に比べて日本人留学生が少なく、悩みを日本語で共有できる相手が限られます。

とくにボーディングスクールでは、富裕層が集まる環境との金銭感覚の差に戸惑う声もあります。

逆に言えば、自分から発言し、自分で生活を回せる人にはスイスが合います。

留学カウンセラー
りょう

スイスから帰国した方に話を聞くと、大変だったこととして必ず挙がるのが「勉強量」と「自炊」です。逆に、そこを覚悟して行った方の満足度はとても高いです。渡航前に1〜2か月だけでも自炊生活に慣れておくと、現地でのつまずきがかなり減ります。

スイス留学の5つの種類|自分に合うのはどれ?

スイス留学の種類と費用

スイス留学は、大きく5つの種類に分かれます。

目的によって必要な予算が10倍近く変わるため、まず自分がどれに当てはまるかを決めるのが先決です。

1|語学留学(2週間〜1年)

ドイツ語・フランス語・英語のいずれかを選んで学べます。

90日以内ならビザが不要なため、社会人の休暇留学や大学生の長期休暇にも組み込みやすい選択肢です。

費用目安
2週間45〜74万円/1年400〜700万円
向いている人
まず現地の生活を体験したい人、語学力を集中的に伸ばしたい人
語学留学の条件と申請方法
主な条件16歳以上が目安(学校により異なる)。入学時の語学力は問われず、初日のレベルチェックでクラスが決まる
申請方法学校に直接、またはエージェント経由で申し込む。90日を超える場合は、学校の入学許可書をもとに州の移民局へ滞在許可を申請
準備の目安渡航の2〜3か月前(90日を超える場合は半年前)
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2|大学・大学院留学(学位取得)

州立大学と、スイス連邦が直接運営する連邦工科大学の2校(チューリッヒ校のETH Zurich、ローザンヌ校のEPFL)が中心です。

学部課程は現地語、修士課程は英語のコースが多くなります。

費用目安
年320〜660万円(学費は年19〜135万円)
向いている人
学費を抑えて学位を取りたい人、研究職や理系分野を志す人
大学年間の学費(留学生)2026年度の改定
ジュネーブ大学約19万円改定なし
ローザンヌ大学約22万円改定なし
チューリッヒ大学学士 約49万円
修士 約33万円
改定なし
ベルン大学約97万円2026年秋入学から値上げ
ザンクト・ガレン大学(HSG)学士 約127万円
修士 約135万円
2026年秋から約7%値上げ
USI(ルガーノ)約190万円2027/28年度入学から値上げ
ETH Zurich・EPFL約83万円2025年秋入学から3倍

※2026年10月時点の各大学の公表額。在籍中の学生には経過措置があります。

とくに注意したいのが、国が運営する連邦工科大学(ETH・EPFL)です。2025年秋入学から留学生の学費が3倍の年約83万円になり、EPFLは学士課程の入学者数に上限を設ける方針です。

大学・大学院留学の条件と申請方法
主な条件学部は現地語(独・仏)でC1相当、修士は英語コースが多くIELTS 6.5〜7.0前後が目安。日本の高校卒業資格だけでは足りず、補足試験(ECUSなど)を求める大学もある
申請方法各大学にオンラインで出願し、入学許可を得てから州の移民局へ滞在許可を申請(年約400万円の資金証明が必要)
準備の目安秋入学が中心で、締切は前年12月〜春。1年以上前から準備する
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3|ホスピタリティ・ホテルマネジメント留学

スイスはホテル・観光教育の発祥地で、業界での評価が高い専門大学が集まっています。ホテル経営(ホスピタリティ)系の大学は、日本人のスイス留学でも代表的なルートです。

授業は英語で行われ、在学中に有給インターンシップが組み込まれているのが特徴です。

たとえばグリオン大学は、IELTS 5.5(各セクション5.0以上)と、志望理由などを確認する個別の入学審査で出願できます。英語のスコアが足りない人向けの準備コースも用意されています。

費用目安
年1,000〜1,400万円(寮費・食費込み)
向いている人
ホテル・観光・ラグジュアリー業界で働きたい人
学校特徴年間の目安
EHL(ローザンヌ)1893年設立の世界初のホテルマネジメント校。英語か仏語で学べる1年目 約1,000万円
グリオン大学ラグジュアリービジネス学部あり。スイス2校とロンドン校を行き来できる学期ごとに改定(公式で確認)
レ・ロッシュ大学全授業が英語。米国NECHE認定の学位が取れる約1,380万円

学費・寮費・食費込みで、在学中に有給インターンシップが組み込まれています。

ホスピタリティ留学の条件と申請方法
主な条件高校卒業と英語力(グリオン大学はIELTS 5.5・各セクション5.0以上、入学時17.5歳以上)
申請方法学校にオンラインで出願し、書類と個別の入学審査(志望動機の確認)を受ける。入学時期が年に複数回ある学校が多い
準備の目安入学の半年〜1年前

4|高校・中学留学(ボーディングスクール)

全寮制の私立校で学ぶルートで、IB・英国式・米国式のカリキュラムから選びます。

学費に寮費と食費が含まれる一方、制服・学校旅行・個別レッスンは別請求になるのが一般的です。

費用目安
年1,300〜3,000万円
向いている人
中高生から多言語環境と少人数制の教育を受けさせたいご家庭
学校年額(授業料・寮費・食費)
ル・ロゼ約3,030万円(上級学年)
エグロン・カレッジ約1,810〜3,020万円
レザン・アメリカン・スクール約2,430万円
主要校約20校(2023年時点)約1,270〜2,330万円

※2026/27年度の公表額。IBコースの追加料金・制服・旅行代は別途。

高校・中学留学の条件と申請方法
主な条件学校ごとの入学審査(成績・推薦状・面接など)と英語力の確認
申請方法各校に直接出願し、合格後に入学金・保証金を支払ってから州の移民局へ滞在許可を申請
準備の目安入学の1年前
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5|サマースクール・短期プログラム

夏休みの2〜4週間で、語学の授業とアウトドアアクティビティを組み合わせます。

小中学生から参加できるプログラムもあり、長期留学の下見としても使えます。

費用目安
2〜4週間で55〜210万円
向いている人
いきなり長期は不安な人、まず短期で相性を確かめたいご家庭
サマースクールの条件と申請方法
主な条件対象年齢はプログラムごとに決まっている(例:TASISは4〜17歳)。語学力を問わないものが多い
申請方法学校のサイトから直接申し込む。90日以内の滞在なので滞在許可は不要
準備の目安渡航の3〜6か月前
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番外編|働きながら経験を積む「若年層交流制度(YPP)」

日本とスイスの間にワーキングホリデー協定はありませんが、その代わりになるのが若年層交流制度(Young Professionals/YPP)です。学校に通う留学ではなく、専門分野の職場で働きながら実務経験を積む制度で、「スイスで働いてみたい」という方の選択肢になります。

YPPの主な条件

対象年齢は18〜35歳
滞在できるのは最長18か月
専門学校・大学などで職業教育を修了していることが前提
学んだ分野に関係する仕事で、スイスの受け入れ企業を自分で見つけて研修契約を結ぶ
在日スイス大使館に申請し、審査にかかる期間は4〜8週間が目安

語学留学とは違い、先に働き先を決める必要があります。まずは語学留学で現地の雰囲気をつかみ、次のステップとしてYPPを検討するのも一つの方法です。

【総額】スイス留学の費用はいくら?期間別の目安

留学の種類ごとに、期間別の総額の目安を並べました。同じ1年でも、どのルートを選ぶかで金額が大きく変わります。

期間語学留学ホテルスクール大学・大学院サマースクール
2週間45〜74万円——55〜80万円
1ヶ月63〜104万円——90〜210万円
3ヶ月145〜235万円———
6ヶ月225〜390万円470〜690万円
1学期
160〜330万円
1学期
—
1年400〜700万円1,000〜1,400万円320〜660万円—

※ホテルスクールのみ航空券別。90日を超える滞在は州の滞在許可が必要です。

語学留学1年の総額は、最初にまとめて払う「初期費用」と、毎月かかる「生活費」に分けると見通しが立てやすくなります。都市による差は都市別の比較で詳しく取り上げます。

初期費用と生活費の内訳|どこにお金がかかるのか

まずは、渡航前後にまとめてかかる初期費用です。見落としやすい滞在許可の手数料やデポジットも含めて整理しました。

費目1年の語学留学の場合
学費(語学学校・約48週)105〜181万円
航空券(往復)15〜25万円
滞在許可の手数料(90日超の場合)約1〜3万円
送金手数料・為替差損約2〜6万円
住まいのデポジット(退去時に返金)家賃1〜3か月分(約12〜68万円)
合計(デポジット除く)約123〜215万円

このあと紹介する生活費1年分と合わせると、語学留学1年の総額は約400〜700万円です。見積もりには30万円前後の余裕を持たせておくと安心です。

次に、毎月かかる生活費です。スイスでは家賃と健康保険が固定費として重く、自炊中心でも月20万円台からが目安になります。

費目1か月1年
家賃(学生寮・WGの個室)約12〜23万円148〜274万円
食費・日用品(自炊中心)約7〜11万円80〜137万円
交通費(鉄道の半額カード含む)約2〜3万円23〜34万円
健康保険(加入義務あり)約2〜3万円23〜34万円
合計約23〜40万円約275〜480万円

このほか、周辺国への旅行は1回あたり約3〜8万円が目安です。

留学カウンセラー
りょう

スイスの相談でいちばん多いのが「学費が安いと聞いたのに、見積もりが想像の倍だった」というお声です。差が出るのはほぼ生活費で、なかでも家賃と外食費の影響が大きいです。自炊できる部屋かどうかを最初に確認しておくと、月5万円単位で変わってきます。
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ホームステイと学生寮の費用|1週間あたりの目安

語学留学の滞在先で人気なのがホームステイです。スイスのホームステイは1週間あたり約6万円からが目安で、食事の回数と部屋のタイプによって金額が変わります。

滞在方法1週間4週間
ホームステイ(個室・朝食付き)約5.9〜6.7万円約24〜27万円
ホームステイ(個室・朝夕2食付き)約6.8万円〜約27万円〜
学生寮・レジデンス(個室)約9.3〜10.3万円約37〜41万円

※語学学校の2026年料金(モントルー・チューリッヒ)をもとにした目安。夏は割増あり。

ホームステイは食事付きで生活を立ち上げやすい反面、長期になるほど割高になります。3か月を超える場合は、シェアハウス(WG)への切り替えも検討してみてください。

【都市別】スイス主要6都市の学費・生活費と特徴

スイス留学の費用|主要6都市の学費と生活費

同じスイスでも、都市によって生活費は月7〜10万円変わります。

まず6都市を一覧で比べたうえで、それぞれの特徴を見ていきましょう。

主要6都市 費用比較表(語学留学)

学費は語学学校4週間、生活費は月額、1年総額は学費・生活費・航空券・滞在許可などの手続き費用を含む目安です

都市
学費/4週
生活費/月
1年総額
チューリッヒ
独語圏・金融とITの中心
17〜23万円
30〜40万円
510〜690万円
ジュネーブ
仏語圏・国際機関が集まる
17〜24万円
29〜40万円
490〜690万円
ローザンヌ
仏語圏・連邦工科大のある学都
14〜20万円
27〜36万円
450〜640万円
ベルン
首都・落ち着いた生活環境
13〜18万円
25〜32万円
420〜580万円
バーゼル
独語圏・製薬と研究のまち
13〜18万円
25〜33万円
420〜600万円
ルガーノ
伊語圏・費用を抑えやすい
12〜17万円
23〜30万円
400〜550万円

※学費は語学コース4週間、生活費は家賃・食費・交通費・保険を含む月額です。

チューリッヒとルガーノの差は、1年で100万円以上になります。

チューリッヒ|学校数と就業機会が最も多い

チューリッヒ留学の費用|学校数と就業機会が多い街

スイス最大の都市で、金融とITの企業が集まる経済の中心地です。

連邦工科大学のチューリッヒ校(ETH Zurich)もこの街にあります。

語学学校の選択肢が国内で最も多く、学校のレベルやコースを比較しやすいのが強みです。

一方で家賃と外食費は国内最高水準で、生活費は月30〜40万円かかります。

言語圏
ドイツ語圏(日常会話はスイスドイツ語)
学費/4週
17〜23万円
生活費/月
30〜40万円
向いている人
学校の選択肢とインターン・就職機会を最優先したい人

ジュネーブ|国際機関と多国籍の環境

ジュネーブ留学の費用|国際機関が集まる街

国連欧州本部をはじめ、多くの国際機関が拠点を置く街です。

世界中から人が集まるため、英語だけでも生活を組み立てやすい環境があります。

国際関係・人道支援・通訳といった分野に関心がある人には、現地でしか得られない機会があります。

物価はチューリッヒと並ぶ水準です。

言語圏
フランス語圏
学費/4週
17〜24万円
生活費/月
29〜40万円
向いている人
国際機関やグローバルな進路を視野に入れている人

ローザンヌ|落ち着いた湖畔の学生街

ローザンヌ留学の費用|湖畔の学生街

レマン湖畔に広がる街で、連邦工科大学のローザンヌ校(EPFL)やホスピタリティの名門校が集まる学生の街です。

大都市の利便性を保ちながら、家賃はチューリッヒやジュネーブより抑えられます。

フランス語を学びつつ研究環境にも触れたい人に向きます。

言語圏
フランス語圏
学費/4週
14〜20万円
生活費/月
27〜36万円
向いている人
費用と学習環境のバランスを取りたい人

ベルン|首都でありながら物価は中規模都市並み

ベルン留学の費用|スイスの首都

スイスの首都で、旧市街が世界遺産に登録されています。

観光地化されすぎておらず、生活者としての滞在に向いた落ち着いた街です。

首都でありながら生活費は月25〜32万円と、チューリッヒより2割ほど低く収まります。

日本人が少ない環境で語学に集中したい人にも合います。

言語圏
ドイツ語圏
学費/4週
13〜18万円
生活費/月
25〜32万円
向いている人
静かな環境で腰を据えて生活したい人

バーゼル|研究都市で、越境通学という選択肢もある

バーゼル留学の費用|研究都市

製薬・化学産業と大学の研究機関が集まる街で、バーゼル大学はスイス最古の大学です。

アートやデザインの分野でも知られています。

ドイツ・フランスと国境を接しているため、家賃の安い国境の向こう側に住んで通うという選択肢を取る学生もいます。

言語圏
ドイツ語圏
学費/4週
13〜18万円
生活費/月
25〜33万円
向いている人
研究分野に関心がある人、家賃を工夫して抑えたい人

ルガーノ|イタリア語圏で最も費用を抑えやすい

ルガーノ留学の費用|イタリア語圏の街

スイス南部のイタリア語圏にある街で、温暖な気候と湖の景観が特徴です。生活のテンポもイタリア寄りで、雰囲気が他の都市とは大きく異なります。

家賃相場が主要都市で最も低く、生活費は月23〜30万円に収まります。ただし語学学校や大学の数は限られるため、選択肢は少なくなります。

言語圏
イタリア語圏
学費/4週
12〜17万円
生活費/月
23〜30万円
向いている人
費用を最優先したい人、温暖な気候を求める人

チューリッヒとルガーノの差は、1年で100万円以上になります。学校のレベルが同等なら、都市を変えるだけで予算計画が大きく変わります。

スイス留学の手続き|申し込みから渡航までの流れ

スイス留学の手続きは、ほかの国への留学と少し流れが違います。日本国籍の方はスイスの長期滞在ビザが不要な代わりに、住む予定の州の移民局で滞在許可を取る必要があるからです。ここでは、申し込みから渡航後までの流れと、つまずきやすい資金証明・医療保険を順番に見ていきましょう。

申し込みから渡航までの流れ

90日以内の短期留学なら、パスポートだけで入国できます。90日を超えて滞在する場合は、次の順番で準備を進めます。

90日を超える留学の手続き(6ステップ)

1. 学校・大学に出願する(大学は前年12月〜春に締切が集中、語学学校は渡航の2〜3か月前が目安)
2. 入学許可書(合格通知・在籍証明)を受け取る
3. 資金証明と保険の書類をそろえる
4. 住む予定の州の移民局に「滞在許可の確約書」を申請する(学校が手続きを案内してくれることが多い)
5. 確約書を持ってスイスに入国する(日本国籍は長期滞在ビザ不要)
6. 到着後すぐに住民登録をして、滞在許可(学生はB許可が一般的)を受け取る

州や時期によって審査にかかる期間が変わるため、渡航の半年前には動き始めると安心です。住民登録の期限も州ごとに決まっているので、到着後の予定に必ず組み込んでおきましょう。

資金証明|チューリッヒでは年CHF 21,000が目安

日本人が最もつまずきやすいのが資金証明です。滞在許可の審査では、学費とは別に「1年間の生活費と帰国の費用をまかなえるお金があるか」を証明する必要があります。

チューリッヒ州の資金証明(2026年の案内)
必要な金額年約400万円(CHF 21,000)。生活費と帰国の交通費を含む
認められる証明本人名義の銀行口座の残高/スイス在住者(B・C許可の保持者など)の保証書/奨学金の証明/財団など第三者の署名入り申告書
認められないもの親からの支援レター(仕送りを約束する手紙)
延長するとき滞在許可を更新するときも、同じ証明を出し直す

親が費用を出す場合も、出発前に本人名義の口座へ移しておくのが確実です。

※チューリッヒ州の例(2026年)。条件は州・学校により異なります。

医療保険|到着後3か月以内の加入が義務

スイスでは、住民になった人全員にスイスの健康保険への加入が義務づけられています。留学生も例外ではなく、到着から3か月以内に加入し、保障は入国した日までさかのぼって始まります。

学生向けのプランなら、保険料は月CHF 100〜150(約1.9〜2.9万円)が目安です。日本で加入する留学保険などがスイス国内の治療を無制限に補償している場合は、州に申請すると加入が免除されることもあります。免除の条件は州ごとに違うため、渡航前に日本で入る保険の補償内容とあわせて確認しておきましょう。

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スイス留学の費用を抑える6つの方法

スイス留学の費用を抑える方法

効果の大きい順に6つ並べました。

上の2つを見直すだけで、年100万円以上変わります。

節約効果の全体像(1年あたり)

1|都市
効果は最大
年110〜140万円
2|住まい
寮・シェア
年55〜95万円
3|大学の種類
州立を選ぶ
年35〜65万円

この3つを組み合わせると、年間200〜300万円の差になります。残り3つは、状況によって効き方が変わる方法です。

※都市比較表・学費表から算出した目安です。

1|チューリッヒ・ジュネーブ以外の都市を選ぶ

同じ学校の種類なら、費用を左右する最大の要因は都市です。各都市の特徴は都市別の比較で解説しています。

生活費(月額)の都市差

チューリッヒ
基準=100
月30〜40万円
ベルン
首都だが安め
月25〜32万円
ルガーノ
最も抑えやすい
月23〜30万円
1年分の
差額
約85〜120万円

同じ学習内容でも、都市を変えるだけで1年で100万円以上変わります。語学留学なら、学校数の多いローザンヌやルガーノも候補になります。

※家賃・食費・交通費・保険を含む月額。学費の差を含めると1年で110〜140万円。

2|住まいを学生寮・シェアハウス(WG)にする

スイスの生活費で最も重いのは家賃です。滞在期間によって最適解が変わります。

短期(〜3ヶ月)
ホームステイ・学生寮

強み:食事付きで手続きが簡単

向く人:初めての渡航で生活を整えたい人

注意:1ヶ月あたりの単価は高め

長期(6ヶ月〜)
シェアハウス(WG)

強み:自炊で食費も抑えられる

向く人:現地で生活基盤をつくりたい人

注意:物件探しに数ヶ月かかることがある

大学の学生寮は割安ですが枠が少ないため、合格後すぐの申し込みが必要です。

3|学費の安い州立大学(ジュネーブ・ローザンヌなど)を選ぶ

学位取得が目的なら、ジュネーブ大学・ローザンヌ大学・チューリッヒ大学などを選ぶと学費を抑えられます。ただし州立大学ならどこでも安いわけではありません。

進学先
年間学費(留学生)
ETH Zurich・EPFL
約83万円
州立大学(ジュネーブ大・ローザンヌ大・チューリッヒ大)
約19〜49万円
差額
年35〜65万円

※ベルン大・HSG・USIは、州立大学でも連邦工科大学より学費が高くなります。

4|奨学金・授業料免除に出願する

採用されれば効果は最大級ですが、選考があるため併願前提で考えます。

スイス政府奨学金(ESKAS):研究者・大学院生向けで、生活費が月額で支給されます。募集は年1回です
大学独自の奨学金:連邦工科大学には修士入学者向けに授業料免除と生活費支給を組み合わせた制度があり、成績上位者が対象です
日本側の制度:日本学生支援機構(JASSO)や民間財団の給付型奨学金と組み合わせる方法があります

応募は渡航の1年以上前に締め切られるものが多いため、早めの確認が必要です。

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5|渡航の時期をずらす(語学留学の場合)

語学学校は繁忙期に学費・滞在費・航空券が同時に上がります。

渡航月と価格の高さ(スイス語学留学)

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狙い目(1〜3月・10〜11月) 通常期 繁忙期(学費・滞在費・航空券が上乗せ)

夏休みと年末を避けるだけで、総額が1〜2割下がることがあります。スキーシーズンの山岳リゾートは冬も高くなる点に注意してください。

※繁忙期の期間と上乗せ額は学校ごとに異なります。

6|手数料無料のエージェントを使う

スイスは学校数が少なく、都市ごとの費用差も大きいため、比較の手間がかかります。

手数料無料のエージェントなら、複数校の見積もりを取り寄せる部分を任せられます。

スイス留学についてよくある質問

相談の現場でよくいただく質問をまとめました。

Q

英語だけでスイス留学はできますか?

A

語学学校・ホスピタリティ校・多くの修士課程は英語で完結します。一方、州立大学の学部課程はドイツ語かフランス語が必要になることがほとんどです。生活面でも、大都市以外では現地語ができると選択肢が広がります。

Q

アルバイトで生活費はまかなえますか?

A

賃金水準は高いものの、就労できるのは在学6か月後からで、学期中は週15時間までという制限があります。生活費の一部を補う前提で考え、出発前に資金を確保しておくのが現実的です。

Q

スイスにワーキングホリデーはありますか?

A

日本とスイスの間にワーキングホリデー協定はありません。代わりに、専門分野の実務経験を積むための若年層交流制度(YPP)があり、条件を満たせば就労が可能です。制度の内容は変更されることがあるため、最新の要件をご確認ください。

Q

高校留学は年1,000万円以上必ず必要ですか?

A

スイスのボーディングスクールに正規留学する場合は、授業料・寮費・食費込みで年1,300万円前後が下限の目安で、名門校では3,000万円を超えます。予算を抑えたい場合は、夏休みの短期プログラムから試す方法や、留学先の国自体を見直す方法があります。

Q

為替が動くと総額はどれくらい変わりますか?

A

1スイスフランあたり10円動くと、1年留学の総額はおよそ20〜35万円変わります。学費や寮費をまとめて送金する場合は、送金のタイミングも総額に影響します。

Q

準備はいつから始めればいいですか?

A

大学進学なら1年〜1年半前が目安です。語学留学でも、滞在許可の手続きが必要な3か月超のプランでは、審査期間を含めて半年前から動くと余裕を持って準備できます。

まとめ|総額は「ルート選び」で10倍変わる

スイス留学の費用は、まず「どの学校の種類を選ぶか」、次に「どの都市で暮らすか」で決まります。

この記事のまとめ

・語学留学の総額は2週間45〜74万円、1年400〜700万円が目安
・州立大学の学費は年約19〜135万円と大学で差が大きく、ベルン大・HSGは2026年秋から値上げ。ETH・EPFLは留学生で年約83万円
・高校(ボーディングスクール)は年1,300〜3,000万円で、制服や旅行費は別請求
・生活費は都市差が大きく、チューリッヒとルガーノでは1年100万円以上変わる
・都市・住まい・大学の種類を見直すと、年200〜300万円の節約余地がある

「スイスは高い」で終わらせず、自分の目的に必要な条件だけを残していくのが近道です。

そのうえで、実際の学校を入れた見積もりを一度つくってみると、判断がぐっと早くなります。

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本記事は2026年10月時点の情報です(1スイスフラン=約190円で換算)。学費・生活費・滞在許可関連の料金・為替レートは変動します。出願・渡航前には、各学校・大学の公式サイト、および滞在予定地を管轄する州の当局の最新情報を必ずご確認ください。

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