フィンランド留学の費用は、住む都市と、どの制度で滞在するかでほぼ決まります。
この記事では、タイプ別・期間別の総額と内訳、ビザ(在留許可)の費用、費用を抑える方法をまとめました。
こんな悩みがある方に向けた記事です
この記事を書いた人
目次
フィンランド留学の費用は?タイプ別・期間別の総額目安
留学のタイプ別に、期間と総額の目安をまとめました。

留学タイプ別 費用まとめ
航空券・プログラム費用・滞在費・生活費・保険を含む総額
※1ユーロ=約177円(2026年10月時点)で換算した目安です。総額の幅は、地方都市の学生寮からヘルシンキの民間賃貸までを含みます。インターンシップの在留許可は、在学中で専攻と関係する内容、卒業から2年以内、18〜30歳で国外の大学に在籍しているなどの条件があり、原則として有給であることが求められます。学校・渡航時期・為替により変動します。
ここで押さえておきたいのは、期間が2倍になっても費用は2倍にならないことです。
航空券や在留許可の費用は1回きりで、交換留学ならフィンランド側の学費もかかりません。
1ヶ月あたりの負担で見ると、長期のほうがむしろ割安になります。
ここからは、タイプごとに費用の内訳と注意点を見ていきます。
サマーコース|2〜3週間で約25〜60万円
夏休みの期間に、大学やサマー大学が開く2〜3週間の講座に参加する形です。
受講料は安いものの、夏は航空券が1年でいちばん高い時期なので、総額の3〜4割を航空券が占めます。
短期の語学コース|1〜3ヶ月で約35〜185万円

大学の語学センターや民間の学校で、フィンランド語などのコースに1〜3ヶ月通う形です。英語を学ぶ語学学校は、英語圏ほど多くありません。
期間が延びるほど、総額を左右するのは航空券から生活費に変わります。
交換留学|半年で約105〜200万円、1年で約190〜360万円
日本の在籍大学と協定を結んでいるフィンランドの大学に、半年〜1年通う形です。
フィンランド側の学費がかからないため、長期のなかでは最も費用を抑えやすい方法です。日本の在籍校の学費は、通常どおり払い続けます。
※日本の在籍大学の学費は含みません。
ワーキングホリデー|1年で約190〜420万円

18〜30歳なら、ワーキングホリデーで最長1年滞在し、働きながら語学コースに通うこともできます。
大学に在籍していなくても長期滞在できる、数少ない方法です。ただし学生ではないため、学生寮や学割を使えないことが多くなります。
インターンシップ|費用は条件と給与で大きく変わる
フィンランドの企業や団体で、インターンとして働きながら滞在する形です。
原則として有給であることが在留許可の条件なので、生活費の一部を給与でまかなえます。そのぶん、申し込める人の条件が限られます。
学位留学|1年で約330〜710万円
フィンランドの大学で、学士や修士の学位を取る形です。
2026年8月1日以降に入学するEU・EEA圏外の学生は、教育費の全額をまかなう水準の学費を払うことになり、生活費に加えて年約142〜354万円がかかります。
2026年8月27日更新 2026年8月27日
フィンランド留学費用の内訳|初期費用と現地でかかるお金
総額だけ見てもピンとこないので、何にいくらかかるのかを分解します。

費用は「最初に一度だけ払う初期費用」と「現地で毎月かかるもの」に分けて考えると、計算がぐっとラクになります。
初期費用(渡航前〜到着直後)
出発前から現地に着いた直後までに払う、いわば初期費用です。
1年でも1ヶ月でも大きくは変わらない項目が多く、短期留学ほど総額に占める比率が高くなります。
※1ユーロ=約177円換算の目安です(2026年10月時点)。保証金は家賃水準で変わり、退去時に戻る前提です。在留許可の要件はビザ(在留許可)と費用↓で詳しく解説しています。
現地で毎月かかる費用
総額を左右するのはここです。
とくに住まいの選び方は、1年で25〜50万円の差になることもあります。
※都市・物件・時期によって変動します。短期の語学コースに通う場合は、別途プログラム費用(1ヶ月 約8〜33万円)がかかります。
※都市・物件・時期により変動します。バーの長さは各方式の上限額の比率です。学生寮は、交換留学生や学位留学生など学生であることが入居の条件です。
留学カウンセラー
りょう
2026年7月27日更新 2026年8月26日
フィンランド留学の費用を都市別に比較|どこが安い?
フィンランド留学の費用でいちばん差が出るのが都市選びです。
同じ1年でも、都市によって家賃と生活費が月に数万円変わり、ヘルシンキとユヴァスキュラでは1年の生活費に60〜95万円の差がつきます。
ここでは主要6都市を数値で比較したうえで、費用帯を代表する3都市を詳しく紹介します。
主要6都市 費用比較表
詳しく紹介している3都市は、都市名をタップするとジャンプします
※おすすめ度は学校の選択肢の多さ、英語の通じやすさ、生活の利便性、費用の抑えやすさを総合した本記事独自の指標です。1年費用は交換留学またはワーホリで1年暮らした場合の総額の目安(学位留学の学費は含まない)、生活費/月は家賃・食費・交通費・通信費を合計した月額の目安で、物件・時期により変動します。
ここからは、この6都市のなかから「最も安い」「バランスがよい」「選択肢が最も多い」の3都市を取り上げ、費用の中身を掘り下げます。
オウル・トゥルク・エスポーは上の表の数値を目安にしてください。なおトゥルクはスウェーデン語も使われる二言語の街で、求人に言語条件がつくことがあります。オウルは北部のため、冬の装備費が他都市より多めに必要です。
ユヴァスキュラ|費用を最優先するなら第一候補
湖水地方の中心にある学生の街です。

大学都市のため学生寮の割合が高く、6都市のなかでは最も費用を抑えられます。
月13〜17万円で暮らせるため、1年ならヘルシンキとの差が60万円を超えます。
タンペレ|費用と暮らしやすさのバランスが一番よい
ヘルシンキから鉄道で約1時間半の内陸都市で、学生人口の多さで知られます。

首都圏より家賃が落ち着いており、費用と生活環境のバランスで選ぶならここが有力です。
生活費は月15〜20万円と、首都圏より2〜4万円ほど下がります。
ヘルシンキ|選択肢は最多、そのぶん費用は上がる
首都であり、大学・語学コース・アルバイトのすべてが集まる都市です。

英語だけで生活が完結しやすく、日本人の受け入れ実績も多くあります。
ただし家賃は全国でもっとも高く、地方都市と比べると1年で60万円以上の差がつくことがあります。
2026年7月23日更新 2026年8月5日
フィンランド留学のビザ(在留許可)と費用|90日を超える場合

フィンランドは、90日を超えるかどうかで必要な手続きと費用が大きく変わります。
ここでは、在留許可の種類、申請料と保険、資金証明、申請までのスケジュールをまとめます。
90日を超えるかどうかが最初の分かれ目
日本国籍の場合、観光や短期の学習なら、シェンゲン圏で180日のうち90日まではビザなしで滞在できます。
91日以上滞在するなら在留許可が必要で、交換留学・学位留学なら「学生の在留許可」、ワーホリなら「ワーホリの在留許可」を取ることになります。有給のインターンシップで行く場合は、別に「インターンの在留許可」があります。
※2026年10月時点の制度です。要件は変更される場合があるため、必ずフィンランド移民局(Migri)の公式情報をご確認ください。費用の内訳は初期費用の表↑にもまとめています。
注意したいのは、フィンランドでは語学コースに通うためだけの在留許可は出ないという点です。
90日を超えて滞在するなら、次のどの「行き方」を選ぶかで、学費の有無が決まります。
※学位留学の学費は8,000〜20,000ユーロ程度。2026年8月1日以降に入学するEU・EEA圏外の学生は、法改正により教育費の全額をまかなう水準の学費となりました。出典:フィンランド移民局(Migri)、Study in Finland(2026年10月時点)。
注意:語学コースだけで半年〜1年は滞在できません
フィンランド移民局は、学生の在留許可を学位や職業資格につながる学びに限っています。語学コースが認められるのは、学位課程などへの入学が決まっていて、その準備として受ける場合だけです。「1年間フィンランド語を学びたい」なら、ワーホリで滞在しながら通うのが現実的な方法になります。
90日以内の短期留学では、在留許可の代わりにEUの渡航ルールが関係します。
ETIAS(欧州渡航情報認証制度)は、当初の2026年第4四半期の開始予定が取り下げられ、2026年10月時点で開始日は未定です。始まれば出発前にオンライン申請が必要になり、手数料は20ユーロ(約3,500円)です。
一方、2026年4月からはEES(出入国システム)が本格運用され、入国時に指紋と顔写真を登録して滞在日数が自動で記録されるようになりました。ビザなしで滞在できる90日の上限は、以前より厳密に管理されます。
在留許可の申請料と医療保険の条件
在留許可を取る場合は、申請料に加えて、条件を満たす医療保険への加入が必要です。
※金額は2026年10月時点の目安です。ワーホリの申請料は年によって改定されているため、申請前にMigriの公式サイトで最新額をご確認ください。
医療保険は削れない費用です。SNSでは「フィンランドは医療も無料」と言われがちですが、交換留学生やワーホリは学生向けの医療サービス(YTHS)を使えず、民間の保険が頼りになります。学位留学生も、学期ごとに35.35ユーロ(約6,300円)の健康料を払って利用する仕組みです。
2026.06.11更新 2026.07.09
資金証明として求められる金額
学生の在留許可では、滞在中に生活していける資金があることを証明する必要があります。
基準は月800ユーロを滞在月数分示すことで、学費とは別枠で求められます。
1ユーロ177円で計算すると月あたり約14万円、1年なら約170万円です。
※1ユーロ=約177円換算。学位留学で学費を後払いにする場合は、その金額も別に示す必要があります。ワーホリは最初の3ヶ月分の資金に加え、帰りの航空券かその購入資金も必要です。基準額は変更されることがあります。
これは「使うお金」ではなく「口座にあることを見せるお金」ですが、親の口座の残高では原則として認められません。援助を受ける場合は、申請前に自分名義の口座へ移しておきましょう。
なお、出発時に1年分の費用をすべて使える状態で持ち歩く必要はありません。資金証明とは別に、実際に用意しておきたい資金の組み立て方は次のとおりです。
2026年7月8日更新 2026年7月24日
留学カウンセラー
りょう
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フィンランド留学の費用を抑える7つの方法
フィンランド留学の費用は、工夫しだいで数十万円単位で変わります。

インパクトの大きい順に7つ並べました。まずは金額の大きい4つを比べてみます。
上の2つだけで年100万円前後変わることがあります。
細かい支出を切り詰めるより、都市と住まいの選び方でほぼ決まります。※1年の滞在を想定した試算です。都市の差額には家賃の差も含まれるため、2つを組み合わせた効果は単純な足し算より小さくなります。都市・物件・時期により変動します。
1. 物価の落ち着いた都市を選ぶ
7つのなかで最も効果が大きい方法です。家賃を含む生活費は、都市によって月5〜8万円ほど差がつきます。
大学や授業の質は、都市の物価に比例するわけではありません。交換留学なら、協定校がどの都市にあるかも在籍校で早めに確認しておきましょう。※主要6都市 費用比較表↑の生活費(月)をもとにした目安です。
2026年7月24日更新 2026年8月5日
2. 学生寮に入って住居費を下げる
フィンランドは学生寮の家賃が安く、光熱費込みの物件も多いため、条件に合えばここが大きな節約ポイントになります。
長期(半年〜)
学生寮
強み:家賃が月5〜8万円台。家具付き・光熱費込みが多い
向く人:交換留学・学位留学で半年以上滞在する人
注意:学期の数ヶ月前に埋まる。入居資格の確認が必要
短期・ワーホリ
シェア・民間賃貸
強み:短い期間でも借りられ、入居までが早い
向く人:3ヶ月以内の滞在、ワーホリ、寮に入れなかった人
注意:入居時に家賃1〜2ヶ月分の保証金が必要。家具なし物件もある
寮の申込は学期開始の3〜4ヶ月前が目安なので、交換留学の派遣決定や合格の直後に動くのが安全です。※家賃の目安は現地で毎月かかる費用↑の表をもとにしています。
3. 学費のかからない制度を選ぶ
フィンランドでは、どの制度で行くかによって学費が0円にも年300万円以上にもなります。
生活費が高い国では、滞在日数を1週間削るだけで3〜5万円の差になります。
4. 渡航時期をオフシーズンにずらす
夏とクリスマスの時期は、航空券も短期の滞在費も高くなります。
5. 奨学金制度を調べる
大学生なら使える支援制度があります。トビタテ!留学JAPANを使ってフィンランドへ1年間留学する大学生も、SNSで多く見られます。
募集時期が限られるので、渡航の1年前を目安に確認を始めてください。
いずれも申請は渡航の半年〜1年前が目安です。学位留学なら、各大学に学費の50〜100%を免除する奨学金の枠もあります。
奨学金を使えない場合でも、ほかの方法と組み合わせれば自己負担を大きく減らせます。
2026年8月6日更新 2026年8月7日
6. 学生食堂と学生割引を使い倒す
フィンランドの大学の学生食堂は国の補助があり、1食3ユーロ前後(500円台)で温かい食事がとれます。昼は学食、朝と夜は自炊にすれば、食費は安定します。
朝
自炊
パンとコーヒー
昼
学生食堂
1食3ユーロ前後
夜
自炊
スーパーで買って作る
交通機関や美術館にも学生割引があり、学生証を早めに受け取るのが節約の近道です。ただしワーホリは学生ではないため、学生料金を使えないことが多い点に注意してください。
7. 「学費が安い」だけで国を決めない
フィンランドは学費の安さで語られがちですが、総額を押し上げるのは生活費です。
学費が安くても、物価と滞在期間で逆転することがあります。比べるときは、1年の総額と、現地で働ける時間の2つで並べてみてください。
1年の費用と働ける範囲の比較
英語圏は語学留学1年、フィンランドは交換留学・ワーホリ1年の目安
※フィンランドは学費のかからない交換留学・ワーホリ、英語圏は語学学校に1年通う場合の概算で、本記事の基準でそろえています。フィンランドで学位留学をする場合は学費が別途かかります。都市・学校・滞在方法・時期・為替により変動します。就労条件は制度改定があるため、各国の移民当局の公式情報で最新の条件をご確認ください。
候補が2〜3カ国あるうちに総額を並べておくと、あとは日程を決めるだけになります。
フィンランドに決めきれていませんか?
英語圏と比べてから決めても遅くありません
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フィンランドと英語圏、どちらが目的に合うか比較するだけでもOKです。
補足:アルバイトは「収入のあて」にしない
学生の在留許可では、年間の平均で週30時間(年1,560時間)まで働けます。休暇中のフルタイムも、年間平均がこの範囲に収まる場合に限られます。時給は飲食・サービス系で約1,900〜2,500円(11〜14ユーロ)が目安ですが、英語だけで応募できる求人は多くありません。ワーホリなら就労時間の制限はありませんが、初年度の資金は自己資金で示すのが原則なので、収入をあてにした資金計画は立てないほうが安全です。
留学カウンセラー
りょう
2026.05.30更新 2026.07.17
まとめ|フィンランド留学の費用は期間・都市・住まいで決まる
フィンランド留学の費用は、期間・都市・住まいの3つで決まります。
この3つを動かせば、同じ内容の留学でも総額を100万円近く調整できます。最後に要点を整理しておきます。
この記事のまとめ
迷ったときは、まず「期間」を決めてください。
90日以内か、それを超えるか。ここが決まれば在留許可の要否と行き方が定まり、必要な予算の輪郭が一気にはっきりします。
そのうえで都市と住まいを調整すれば、無理のないプランに落とし込めます。
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本記事は2026年10月時点の情報です。学生向け医療の健康料はKela、在留許可の申請料・資金証明の基準額・就労条件・在留許可の対象となる学びはフィンランド移民局(Migri)、学位課程の学費はStudy in Finland、ETIAS・EESはEUの公表内容、出国税と旅券手数料は日本政府の公表内容に基づいています。学費・生活費・為替レートは変動し、制度も改定されることがあるため、渡航前には必ず各公式サイトで最新情報をご確認ください。












