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ファウンデーション留学とは?費用・入学条件から大学進学までの流れを解説

更新日:2026.09.08

ファウンデーション留学とは?費用・入学条件から大学進学までの流れを解説

海外の大学を調べていると、「まずファウンデーションを受けてください」と案内されることがあります。

けれど、語学学校と何が違うのか、本当にもう1年必要なのか、費用はどれだけ増えるのかまでは、名前だけでは分かりません。

先にひとことで言うと、海外の大学に入るための「1年間の入学準備クラス」です。

英語だけを学ぶ語学学校と違い、修了すると大学1年次に進む資格になります。

この記事では、仕組み・入学条件・国別の実例・費用の総額・出願の流れまでを、公式サイトの数値をもとに図解で整理します。

– 30秒診断 –

ファウンデーション留学は必要?

2つの質問に答えるだけ。
あなたが次に読むべきセクションが分かります

Q1 / 2

志望する大学・学部の入学条件を、もう確認しましたか?

まだ確認していない 大学名や国は決まっていない段階

Q2 / 2

高校の成績(評定平均)は、4以上ありますか?

4以上ある(または見込みがある) 主要科目は落としていない

– YOUR NEXT STEP –

あなたがまず読むべきなのは

直接入学と準備課程の
条件くらべ

評定4以上なら、短いコースや直接入学が視野に入ります。まず条件の線引きから確認してください。

入学条件と必要な英語力を見る ›
4に届かない/自信がない 評定や英語スコアに不安がある

– YOUR NEXT STEP –

あなたがまず読むべきなのは

国別のコース比較

成績に不安があるほど、受け入れ条件の幅が広い国とコースを先に押さえたほうが早く決まります。

国別の特徴と学校例を見る ›
確認したが、条件に届かなかった 直接入学は難しそうだと分かった

Q2 / 2

卒業までに出せる金額の上限は決まっていますか?

だいたい決まっている 家族と予算の話をしてある

– YOUR NEXT STEP –

あなたがまず読むべきなのは

卒業までの総額

予算が決まっているなら、準備課程1年分ではなく卒業までの総額から国を絞るのが最短です。

費用の目安と総額を見る ›
まだ決まっていない いくらかかるのか見当がつかない

– YOUR NEXT STEP –

あなたがまず読むべきなのは

仕組みと期間の基本

金額の前に、何を何か月学ぶ課程なのかを押さえると、見積もりの読み方が分かります。

ファウンデーション留学の仕組みを見る ›

選択肢をタップすると次の質問が開きます。開かない場合は、下の目次から気になる項目をご覧ください。

この記事を書いた人

留学カウンセラー りょう 大学時代に英語力ゼロからアメリカ・カナダで2年間の正規留学を経験。語学学校から現地大学への進学までを実現。累計500名以上の留学相談を受けています!

目次

  1. 1. ファウンデーション留学とは?
  2. 2. ファウンデーション留学の入学条件とIELTS
  3. 3. ファウンデーション留学の国別比較と学校例
  4. 4. ファウンデーション留学の費用と総額の目安
  5. 5. ファウンデーション留学のメリット3つ
  6. 6. ファウンデーション留学のデメリットと注意点
  7. 7. ファウンデーション留学のコースの選び方
  8. 8. ファウンデーション留学の出願手順と流れ
  9. 9. ファウンデーション留学のよくある質問
  10. 10. ファウンデーション留学のまとめ

ファウンデーション留学とは?

ファウンデーション留学とは、海外大学の1年生になる前に通う「入学準備の1年」です。

大学の付属カレッジなどで、英語・志望分野の基礎・レポートの書き方をまとめて練習します。

国によって大学に入るまでに学ぶ内容が違うため、日本の高校を卒業しただけでは準備が足りないと判断されることがあります。

その差を埋めるのがこの1年です。

ただし全員が通う課程ではありません

必要かどうかは志望する大学の判断で決まります。

ファウンデーション留学の基本情報

ひとことで
海外大学に入るための1年間の入学準備クラス
開講機関
大学の付属カレッジや提携カレッジ
期間
9〜12か月が中心
成績・英語力によって6〜8か月の短縮型もある
学ぶ内容
進学英語/志望分野の基礎科目/レポート・発表などの学習スキル
学費
1コース 約350万〜650万円
本記事で扱う3校の公表額を円換算した範囲
修了後
条件を満たせば大学1年次へ進学

修了と進学は別。修了しても、学部が求める点数に届かなければ進めません

この「修了と進学が別」という点が、ファウンデーション留学でいちばん誤解されるところです。

必要なのはどんな人・どの国か

分かれ目は、志望校が「日本の高校卒業」をそのまま入学資格として認めているかどうかです。

あなたの状況別・必要かどうかの早見表

志望校が日本の高校卒で直接出願でき、評定も英語も条件を満たしている
不要
直接入学を狙うほうが1年と数百万円を節約できる
出願条件は満たすが、英語スコアだけ足りない
不要な場合が多い
取り直しや数か月の英語コースで足りることがある
評定が足りない、または志望分野の前提科目(数学・理科など)を履修していない
必要になりやすい
足りない科目を1年で補って出願できる
志望校が日本の高校の資格を入学資格として認めていない(イギリスの大学に多い)
ほぼ必須
認められた準備課程が事実上の入口になる
高校2年修了など、卒業を待たずに進学したい
必要
受け入れ可能なコースを選ぶ。在籍校への確認も要る
アメリカの大学が志望
別ルートが基本
この形の課程を置く大学は少なく、直接出願や編入で考える

同じ大学でも学部によって扱いが違います。必ず学部単位で確認してください

確認の順番は2つだけです。

志望校の公式サイトで国別入学条件のJapanの欄を見て、足りない項目(評定・英語・履修科目)を数えます。

もう1つの目安が国です。

ファウンデーションが多い国・少ない国

イギリス
とても多い
多くの大学が付属・提携のコースを用意。日本の高校卒からの主要ルート
オーストラリア
多い
主要大学に付属カレッジがあり、期間の選択肢も広い
ニュージーランド
多い
大学ごとに提携カレッジがあり、学費は3か国で最も軽め
カナダ
やや少ない
大学付属の進学準備コースやカレッジ編入が中心
アメリカ
少ない
日本の高校卒で直接出願が基本。条件付き入学や編入で調整する

アイルランドやオランダなど、英語で学べる欧州の大学にも同種のコースがあります

つまりイギリス・オーストラリア・ニュージーランドなら選択肢に入り、アメリカなら別の道を探すのが基本です。

何を学ぶのか、期間はどれくらいか

いちばん近いイメージは、大学1年生の授業を少しやさしくして、英語で練習させてくれるクラスです。

たとえば経営学部を目指すなら、英語の授業に加えて「経済の入門」「数学」「レポートの書き方」を英語で受けます。

日常会話ができても、この形の授業は初めてという人がほとんどです。

例えばロンドン大学ユニバーシティ・カレッジ(UCL)のUPCは、学部への直接入学に認められない高校資格を持つ留学生を対象に、英語・学習スキル・科目知識を1年で学ぶプログラムとして設けられています。

日本の予備校と同じものではありません。現地の大学で学ぶ方法そのものを練習する場だと考えてください。

出典:UCL|Undergraduate Preparatory Certificates

期間は9〜12か月が中心で、短縮型や長めの型もあります。

ただし自由に選べるとは限らず、高校の成績と英語力を見て学校側が判断します。

どれくらい幅があるのか、メルボルン大学の進学課程であるトリニティ・カレッジの3コースを並べます。

コース期間の帯くらべ(トリニティ・カレッジ)

4か月 8か月 12か月
Fast Track
成績上位者向け
約7か月
Standard
2学期制
約9〜10か月
Comprehensive
4学期制
約11か月

短いコースほど授業の進みが速く、求められる成績も上がります。「短いほどお得」ではありません。

2027年入学の学期日程をもとに月数を算出。入学月によって前後します。

短いコースは学費も安く見えますが、そのぶん1週あたりの課題量が増えます。

今の学力で走り切れるかを、入学前に学校と確認しておきましょう。

出典:Trinity College|Dates & Fees(2027年)

語学留学・ディプロマとの違い

進学ルートは1つではありません。似た名前の課程が並ぶので、まず役割の違いを整理します。

ポイントは「何を学ぶか」ではなく「その先どこにつながるか」です。

3つの進学ルートの行き先くらべ

語学留学英語の運用力を上げる語学力の向上進学は別途条件が必要
ファウンデーション進学英語+専門の基礎大学1年次へ成績条件を満たせば
進学型ディプロマ大学初年次に相当大学2年次へ対応学部・単位認定が前提

迷いやすいのは下2つです。2年次に進めるのは対応学部のディプロマだけで、すべてのディプロマが該当するわけではありません。

「ディプロマ」は幅広い資格・課程の総称です。学部の2年次につながるコースを持つカレッジもありますが、出願時には移行先の学位と認定単位を1つずつ確認する必要があります。

出典:Deakin College|Courses

留学カウンセラー
りょう

相談でいちばん多いのが「語学学校に行けば進学できますよね?」という質問です。実際には別物で、進学の条件を満たすのは進学課程のほうでした。僕自身も現地で、英語は話せるのに最初のレポートで手が止まった経験があります。

ファウンデーション留学の入学条件とIELTS

入学審査で見られるのは、高校の成績証明書、卒業資格または修了学年、そして英語試験のスコアです。

全体の評定が足りていても、志望分野に必要な科目を履修していないと選べるコースが狭まります。

理系・経済系では数学や理科の履修歴が効いてきます。

高校の成績と履修科目を確認する

トリニティ・カレッジは、日本の学歴に対する条件を国別表で公開しています。

同じ学校でも、成績が高いほど短いコースに入れる仕組みになっているのが特徴です。

学歴・成績条件の早見表(日本の高校の場合)

Comprehensive
約11か月
高校2年修了+平均評定 4
Standard
約9〜10か月
高校卒業+平均評定 4/高校2年修了+平均評定 5
Fast Track
約7か月
高校卒業+平均評定 5
共通の条件
原則5科目で審査/開始時点で16歳以上/専攻によっては前提科目が必要

評定が高いほど短いコースを選べる。評定1の差が、期間と学費の差になります

これはトリニティ・カレッジの基準であり、他校にそのまま当てはめることはできません。

ただし「成績が期間と学費を左右する」構図はどの国でも共通です。

出典:Trinity College|Entry Requirements

英語力は総合点と各技能の両方で見る

見落としやすいのは、総合点だけでなくリーディング・リスニング・ライティング・スピーキングそれぞれに最低点があることです。

総合は足りているのに1技能で落ちる、という相談は毎年あります。

IELTSの必要スコアくらべ(2027年入学)

Comprehensive
いちばん長い
総合 5.5/各技能 5.0
Standard
標準
総合 6.0/各技能 5.5
Fast Track
いちばん短い
総合 6.0/各技能 6.0

総合点が同じ6.0でも、Fast Trackは全技能6.0以上が必要です。苦手技能が1つあると、短いコースは選べません。

トリニティ・カレッジの2027年英語要件。学校・年度により変更されます。

学校によっては、総合5.0前後から受け入れる長期コースもあります。スコアが不足する場合は、出発前に取り直すか、追加の英語コースを組み合わせるかの二択です。

後者は授業料と滞在費が上乗せになるため、ファウンデーション本体の費用とは分けて見積もってください。

高校在学中に出願するときの注意

高校2年修了で出願できるコースもあります。

ただし、海外のコースに入れることと、日本の高校卒業資格が得られることは別の話です。ここを混同すると、進路変更したときに戻る場所がなくなります。

在学中か卒業後かで、確認すべき相手が変わります。

出願タイミング別・先に確認すること

高校を卒業してから卒業証明書が出せる学校の条件だけ確認評定・英語・前提科目
高校2年修了で出発在籍中に渡航する在籍校にも確認休学・単位認定・復学
開始時に18歳未満早めに渡航する住まいの条件も確認指定寮・生活管理の規定

分かれ目は、日本の高校を辞めるかどうかです。辞める前に復学条件を書面で確認してください。

未成年で渡航する場合は、住まいや生活管理に関する条件が学校ごとに定められています。募集要項の該当ページを保護者と一緒に読んでおくと安心です。

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ファウンデーション留学の国別比較と学校例

学校名だけで決めず、希望する学部につながるルートかどうかで見てください。

同じ大学でも、学部によって使えるルートが違います。

3か国 コース・学費比較表

国名をタップすると、その国の詳しい紹介にジャンプします

国・都市
期間
学費
対象年度
1年
約546
2026–27年
約7〜11か月
約524〜650
2027年
6〜12か月
約262〜350
2026年

学費は各校の公表額を1イギリスポンド=195円/1オーストラリアドル=112円/1ニュージーランドドル=95円で換算した概算。対象年度が異なるため単純比較はできません。

金額だけを見ればニュージーランドが軽く見えますが、学費に含まれる期間と学期数が違います。ここから1か国ずつ、進学条件まで踏み込みます。

イギリス|UCLのUPCは専攻を先に決める

UCLのUPCには、人文系・理工系・建築を目指す学生向けの区分があります。

目指す学位に合わせて科目を選ぶため、「ロンドンの大学に行きたい」という段階では出願先を決められません。

何を専攻するかまで考える必要があります。

こんな人におすすめ:専攻がすでに固まっていて、研究力の高い大学を狙いたい人

学費(人文・理工)

約546万円

£28,000

学費(建築)

約575万円

£29,500

学費に授業料・一部教材・図書館やネットワークの利用が含まれる
成績優秀者向けに、学部の学費に充当できる進学奨学金が用意されている
ロンドン市内での校外学習が授業に組み込まれている

注意したい点

3か国のなかで学費がもっとも高く、ロンドンは家賃も高水準です。2026年9月8日時点で2026年入学の受付は終了しており、次回の募集開始と条件は公式ページで確認が必要です。

専攻が固まっていて、学費より進学先の研究環境を優先する人に向いたルートです。

出典:UCL|Fees and funding(2026–27年)

オーストラリア|学部ごとに進学点が違う

トリニティ・カレッジのFoundation Studiesは、メルボルン大学への進学につながる準備課程です。

同じコースを受けても、進みたい学部によって必要な成績と前提科目が変わります。

入学後に専攻を変えたくなっても、必要科目を履修していなければそのままでは変更できません。

こんな人におすすめ:期間の選択肢が多く、成績次第で短縮も狙いたい人

Standard/Fast Track

約524万円

A$46,770

Comprehensive

約650万円

A$58,050

年に6回の入学時期があり、成績と英語力に合わせて期間を選べる
日本の学歴に対する条件が国別表で公開されており、出願前に自己判定しやすい
きょうだい・保護者に修了者がいる場合、学費が5%減額される

注意したい点

学費のほかに登録料の約3.5万円(A$310)が必ずかかり、理科系科目を取ると1科目あたり約4.5万円(A$400)の実験費が加算されます。進学に必要な点数は学部ごとに異なるため、第2志望まで決めてから科目を組む必要があります。

出願前に第1志望と第2志望の両方を伝え、どちらにも対応できる科目構成を相談しておくと、あとで詰まりません。

出典:Trinity College|Dates & Fees(2027年)

ニュージーランド|3か国で学費が最も軽い

オークランド大学の留学生向け準備課程は、University of Auckland International Collegeで提供されています。

大学の公式サイトから提携先とコースを確認できるので、似た名称の別プログラムと取り違えないようにしてください。

こんな人におすすめ:準備課程の学費を抑えて、学部の4年分に予算を残したい人

Accelerated(6か月)

約262万円

NZ$27,623

Standard(12か月)

約350万円

NZ$36,830

6か月・8〜9か月・12か月の3つから、学力と英語力に応じて選べる
3か国のなかで学費がもっとも軽く、卒業までの総額を抑えやすい
奨学金制度があり、成績上位者は学費の一部が軽くなる場合がある

注意したい点

学費とは別に登録料 約5.2万円(NZ$550)、12か月分の医療・旅行保険 約8.8万円(NZ$925)がかかります。6か月の短縮型は修了時期が希望学部の入学時期に合うかどうかを、必ず先に確認してください。

短縮型は魅力的ですが、必要な学力・英語力を満たしているかが前提です。修了月と学部の開講月がずれると、空白期間の滞在費が発生します。

出典:Auckland International College|Intakes and Fees(2026年)オークランド大学|留学生向け準備課程

留学カウンセラー
りょう

国を選ぶときは、準備課程の学費より「学部が何年あるか」を先に見てください。イギリスの学部は3年制が中心で、準備課程を足しても4年で収まることがあります。1年目の金額だけで比べると判断を誤ります。

ファウンデーション留学の費用と総額の目安

本記事の金額はすべて日本円を主表記とし、1イギリスポンド=195円/1オーストラリアドル=112円/1ニュージーランドドル=95円で換算しています(括弧内が現地通貨)。

実勢為替や送金時の適用レートを示したものではありません。

対象年度も学校ごとに違うため、出願する年度の見積もりは必ず取り直してください。

学校の公表学費を日本円で比べる

これは国全体の平均ではなく、各校が公表している1コース分の授業料です。

1コース分の授業料くらべ(円換算)

トリニティ
Comprehensive
約650万円(A$58,050)
UCL UPC
建築以外
約546万円(£28,000)
トリニティ
Standard
約524万円(A$46,770)
オークランド
Standard
約350万円

上と下では約300万円の差があります。ただし学費に含まれる学期数が違うため、期間とセットで見てください。

オークランドStandardは約350万円(NZ$36,830)。対象年度はUCLが2026–27年、トリニティが2027年、オークランドが2026年。授業料のみで、住居費・食費・渡航費・保険は含みません。

出典:UCL|Fees and fundingTrinity College|Dates & FeesAuckland International College|Intakes and Fees

生活費まで含めた1年の総額を出す

留学費用は、授業料に「何か月滞在するか」を掛け合わせて計算します。

授業のない休暇中も部屋を借りるのか、食事付きの寮にするのかで必要額は変わります。現地の生活費案内と住居の見積書を使い、家賃・食費・交通費・通信費を足していきましょう。

学費が軽い国と重い国で、1年の総額がどこまで開くかを積み上げで比べます。

1年の総額の内訳くらべ(計算例)

ニュージーランド・12か月 合計 約680万円

350万
240万

イギリス・12か月 合計 約1,006万円

546万
360万
授業料 生活費(月20万/月30万) 渡航・保険・手続き(40〜50万) 予備費(50万)

差の大半は授業料と家賃です。1年で約326万円の開きが出るため、削るなら都市と滞在方法から見直します。

金額は計算方法を示すための仮定です。特定校の見積額でも3か国共通の相場でもありません。追加の英語研修がある場合は別途加算します。

出典:UCL|留学費用の考え方Education New Zealand|学費・生活費

卒業までの総額を先に出しておく

準備課程の費用を払えても、その後の学部課程を続けられなければ計画は成り立ちません。

準備課程のあと何年間大学へ通うのか、学費が毎年改定されるのかまで確認しておきましょう。

卒業までの4年間と累計額(計算例)

1年目
準備課程
2年目
学部1年
3年目
学部2年
4年目
学部3年
680万
600万
600万
600万
累計 680万
累計 1,280万
累計 1,880万
累計 2,480万

1年目だけなら680万円ですが、卒業までなら約2,480万円になります。家族で共有すべきなのは、こちらの数字です。

準備課程680万円+学部3年(年600万円)と置いた計算例です。相場ではありません。専攻によって修業年限が長い場合や、再履修・追加滞在が必要になる場合は増えます。

予算の上限が先に決まっている場合は、総額から逆算するほうが早く絞れます。

卒業までの予算
現実的に狙える組み合わせ
〜1,500万円
学費の軽い国の短縮型+シェアハウス。奨学金の併用も前提に組む
1,500〜2,000万円
ニュージーランドの標準コース+学部3年。滞在は節約型が中心
2,000〜2,500万円
オーストラリアの標準コース+学部3年。実験科目のある専攻も組める
2,500万円〜
イギリス・ロンドンなど学費と家賃が高い地域、修業年限の長い専攻も選べる

予算帯は本記事の計算例をもとにした目安です。為替・学校・滞在方法・入学年度によって変動します。

見落としやすい追加費用と奨学金

金額は小さく見えても、合計すると数十万円になります。

登録料約3.5〜5.2万円):トリニティ・カレッジは約3.5万円(A$310)、オークランドは約5.2万円(NZ$550)。いずれも返金されないのが一般的です
実験科目の追加費用1科目 約4.5万円):生物・物理・化学を取ると約4.5万円(A$400)が科目ごとに加算されます(トリニティ・カレッジの例)
留学生の医療・旅行保険12か月 約8.8万円):オークランドは約8.8万円(NZ$925)。加入期間によって金額が変わります
英語試験の受験料1回 約2.5〜3万円):条件に届かず複数回受けるケースが多く、回数分かかります
追加の英語コース約50〜120万円):スコア不足で事前に受講する場合、授業料に滞在費が上乗せされます

金額は各校の公表額および一般的な目安で、時期・コース・為替により変動します。

奨学金を探すときは、準備課程に使えるものか、大学入学後に使えるものかを分けて確認します。

「大学に奨学金がある」だけでは、ファウンデーションの支払いには使えません。

選考結果が授業料の支払期限に間に合うかも重要です。

採用が決まっていない奨学金や現地収入を、必須の支払いの前提にしない計画をおすすめします。

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ファウンデーション留学のメリット3つ

準備課程の1年で身につくものは、英語だけではありません。

「英語 → 学び方 → 専門の基礎」と段階が積み上がる設計になっており、いちばん上まで到達して初めて学部の授業に耐えられます。

準備課程で積み上がる3段階

段階1進学英語
講義を聞き取る
段階2学習スキル
根拠を示して書く
段階3専門の基礎
学部の授業に接続

いちばん右まで進むことが、「学部で通用する状態になる」ということです。英語だけを伸ばしても段階3には届きません。

1

直接入学に届かなくても、進路が残る

志望大学の直接入学条件に届かないときも、認められた準備課程から進める可能性があります。必要な科目と到達目標が示されるので、何を補えばよいかが明確になります。

2

英語で学ぶ練習をしてから進学できる

説明を聞きながらノートを取り、資料を調べ、文章にまとめる。学部ではこれを同時に進めます。先に練習しておけば、苦手が聞き取りなのか専門用語なのか論述なのかを切り分けられます。

3

生活と相談の習慣を先につくれる

渡航直後は買い物・通学・住まいの手続きにも時間がかかります。準備課程の間に生活のペースをつくり、先生に質問する・相談窓口を使うといった行動に慣れておけます。

学校を比べるときは、授業だけでなく学習支援や生活相談の内容にも目を向けてください。

ファウンデーション留学のデメリットと注意点

準備課程で後悔する人と満足する人の差は、渡航後の頑張りではありません。

ほとんどが出願前に何を確認したかで決まります。

後悔する人と満足する人の分かれ道

学校名から選んだ場合

学校名で
決める
科目を
あとで選ぶ
前提科目が
足りない
志望学部に
進めない

学部から逆算した場合

学部を
先に決める
進学点を
書面で確認
必要科目を
組んで入学
条件を満たし
進学

分岐点は最初の1マスだけです。学校名から選ぶか、学部から逆算するかで結末が変わります。

1

修了しても希望学部に進めないことがある

コースの修了条件と、希望学部の進学条件は同じではありません。全科目に合格していても、学部が求める総合点・英語点・特定科目の点数に届かなければ再検討が必要になります。「進学保証」の表現を見たら、対象学部・必要な成績・追加審査の有無まで確認してください。

2

直接入学できる人には時間と費用の上乗せになる

条件を満たしている人にとっては、準備課程を挟むぶん1年と数百万円が増えます。入学のしやすさだけで決めず、直接入学・準備課程・進学型ディプロマのうち実際に出願できる選択肢を並べて比べましょう。

3

途中の志望変更が難しい場合がある

文系向けコースから理工系へ変えるなど必要科目が大きく変わる場合、追加履修やコース変更が必要になります。修了資格をすべての大学が受け入れるわけでもないため、提携先以外への出願を考えるなら受け入れ側にも確認が要ります。

向いている人

・直接入学の条件に届かない

・英語で学んだ経験がない

・志望分野の基礎から固めたい

・卒業まで4年分の予算がある

注意したい点

・卒業まで1年長くなる

・修了=進学ではない

・途中の専攻変更が難しい

・提携先以外は資格の扱いが別

ファウンデーション留学のコースの選び方

最初に選ぶのはファウンデーションの学校ではなく、その先で学びたい分野です。

「経営」「情報」「心理」といった大まかな方向で構いません。

気になる学部を2〜3つ挙げ、認められている進学ルートを確認するところから始めます。

説明会や面談で聞くべきことは、次の5点に絞れます。

学校に確認する5項目 早見表

進学先
このコースから希望学部へ出願・進学できるか
必要な成績
総合点・英語点・科目別の最低点はいくつか
追加の審査
面接・作品集・別の試験などが必要か
条件未達のとき
再試験・別学部・他大学への変更は可能か
期間と費用
追加履修時の学費と、次回の入学時期はどうなるか

口頭の説明で終わらせず、募集要項かメールで条件を残しておくこと

「多くの学生が進学しています」という実績だけでは、あなたの希望学部の条件は分かりません。進学率を見るときも、全修了生を分母にしているのか、どの大学への進学を数えているのかを確認してください。

相談先を選ぶときの基準も整理しておきます。

対応範囲:語学学校の手配だけか、学部進学や科目選びまで相談できるか
紹介できる学校:提案が提携校に限られるのか、他校も比較対象に入るのか
追加料金:出願書類の作成や入学後の進路変更に費用がかかるか
渡航後の窓口:現地で条件に届かなかったときに誰へ相談できるか

留学カウンセラー
りょう

面談では「第2志望に変えるとしたら、何をいつまでに決めればいいですか」と聞いてみてください。ここに具体的に答えられる担当者なら、渡航後に条件が変わったときも頼りになります。

ファウンデーション留学の出願手順と流れ

準備は入学希望時期から逆算して進めます。

以下は一般的な準備の目安で、学校の正式な出願期限ではありません。

志望校が決まったら、必ず募集要項の日程に置き換えてください。

入学までの逆算スケジュール

112〜18か月前志望分野と予算を決め、直接入学の可否を確認
29〜12か月前英語試験を受け、候補コースと進学条件を比較
36〜9か月前成績証明書などをそろえて出願。必要に応じて面接・試験
4合格後〜出発前条件確認、入学手続き、渡航手続き、住居の確保
5在学中〜修了時課題と試験に取り組み、学部へ出願して条件を達成

とくに詰まりやすいのが、書類の発行と合格後の条件確認です。

出願書類は発行日数まで見込む

高校に英文書類を依頼すると、発行まで数週間かかることがあります。

学校名の表記や封緘の要否も出願先の指定に合わせる必要があるため、早めに相談してください。

パスポート:残存期間を確認。未取得なら申請から逆算する
英文の成績証明書:出願先が指定する科目・年次が含まれているか確認
卒業証明書または卒業見込証明書:在学中に出願する場合は見込みで可か確認
英語試験の結果:有効期限内か、指定の試験方式かを確認
志望理由書・推薦状・作品集:学校や専攻によって必要。建築・デザイン系は特に早めに

合格後は条件と返金規定を必ず読む

合格通知を受け取ったら、追加で提出する成績や英語スコア、支払期限、入学延期・キャンセル時の扱いを確認します。

渡航に必要な手続きは国・年齢・コースで異なるため、学校と渡航先政府の公式案内をもとに進めてください。

1

条件付き合格を「合格」と思い込んでいた

記載された条件を満たして初めて入学につながります。追加スコアの提出期限を過ぎて枠を失うケースがあるため、通知を受け取った日に条件と期限を書き出しておきましょう。

2

渡航許可が出る前に住居費を払ってしまった

結果が出る前に、変更できない支払いを増やさないよう日程を組みます。返金規定を読み、キャンセル可能な期限を把握したうえで契約してください。

入学後は、最初の授業で評価方法を確認し、レポート・小テスト・期末試験の配点と締切を書き出しておきます。出席しているだけでは進学条件を満たせません。学期ごとに目標点との差を確認しましょう。

ファウンデーション留学よくある質問

その前に、迷ったときに何から判断すればよいかを1枚にしておきます。

迷ったときの判断 早見表

直接入学できるか不明
志望学部の国別入学条件を先に確認する
英語が足りない
取り直すか、長めのコースにするかを費用で比べる
予算が足りない
国と滞在方法から見直す。学部の年数も併せて確認
専攻が決まらない
第1志望と第2志望の両方に対応できる科目構成を相談する

どの分岐でも、最初に見るのは「志望学部の条件」です

Q

日本の高校を卒業したら、必ず必要ですか?

A

必ず必要というわけではありません。大学・学部・高校資格・履修内容によって判断が変わります。国際バカロレアなど別のカリキュラムを修了している場合も扱いが違うため、志望学部の国別入学条件を確認してください。

Q

英語が苦手でも入れますか?

A

各コースが定める英語要件を満たす必要があります。基準に届かない場合は、追加の英語学習か、より長い期間のコースを検討します。現地で何とかなると考えず、出発前に英語試験を受けて現在地を確認しましょう。

Q

ファウンデーションだけで大卒になりますか?

A

なりません。この記事で扱う大学入学前の準備課程を修了しても、学士号は取得できません。大卒資格を目指すなら、その後に学部へ進み、大学の卒業要件を満たす必要があります。

Q

希望大学に進めなかったらどうなりますか?

A

条件と制度によって、再試験・再履修・別学部や他大学への出願などを検討します。どの選択肢も自動的に使えるとは限りません。入学前に、選べる進路と追加費用を確認しておきましょう。

Q

社会人や大学生も出願できますか?

A

年齢だけで一律には判断できません。最終学歴、在籍歴、卒業からの期間などを含めて、学校ごとの対象条件に照らして審査されます。すでに大学で学んでいる人は、学部への直接出願や単位認定の可能性も含めて相談してください。

Q

短いコースを選べば費用は安く済みますか?

A

学費と滞在費は下がりますが、短いコースほど求められる成績と英語力が高くなります。条件に届かず入り直すことになれば、結果的に総額は増えます。今の学力で走り切れるかを基準に選んでください。

ファウンデーション留学のまとめ

ファウンデーション留学は、海外大学への進学に向けて英語と専門科目の基礎を学ぶ準備課程です。

直接入学の条件を満たせない人や、英語で専門分野を学ぶ準備が必要な人にとっては、検討する価値があります。

この記事のまとめ

大学入学前の準備課程。英語だけでなく、学び方と専門科目の基礎まで学ぶ
修了と進学は別。学部ごとの総合点・英語点・科目別の点を書面で確認する
学費は1コース 約350万〜650万円。生活費を含めた1年の総額は約680万〜1,006万円が計算例
判断すべきは1年目ではなく、卒業までの総額(計算例で約2,480万円)
まず高校の成績と英語スコアを用意し、気になる学部を2〜3つ挙げるところから

学校の知名度や入学のしやすさだけでは、自分に合うコースかどうかは分かりません。直接入学と準備課程の両方を並べて比べれば、必要な勉強と費用、出発までの予定が具体的になります。

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本記事は2026年9月8日時点の情報です。学費・入学条件・進学要件は年度やコースにより変更されます。円換算は1イギリスポンド=195円/1オーストラリアドル=112円/1ニュージーランドドル=95円で計算した概算で、実勢為替や送金時の適用レートを示すものではありません。出願時は希望する入学年度の公式募集要項を必ずご確認ください。画像は説明用のイメージで、実在の大学・学生を撮影したものではありません。

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