半年や1年の長期留学は、語学力を大きく伸ばし、将来のキャリアにもつながる貴重な経験です。
一方で、費用は行き先や期間、留学のスタイルによって100万円台から600万円を超えるケースまで大きく変わるため、予算の見当がつかずに一歩を踏み出せない人も多いのではないでしょうか。
この記事では、長期留学にかかる費用を留学スタイル別・期間別に比較し、内訳や見落としやすい出費、費用を抑えやすい国、資金計画の立て方までまとめて解説します。
自分に合った留学の形と予算を考えるヒントにしてください。
※記事内の金額・制度は2026年10月時点の情報です。為替や各国の制度改定により変わることがあります。
目次
長期留学の費用を留学の種類ごとに解説|目安が丸わかり!

長期留学は種類によって、年80万円台から800万円近くまで費用が大きく変わります。
学べることと費用を比べて、自分に合うスタイルを見つけましょう。
※大学・大学院は学費+生活費、インターンシップは数ヶ月〜1年の総額の目安です。国・学校・時期・為替により変動します。
語学留学の長期費用と内訳

語学留学は、海外の語学学校で語学を学ぶスタイルです。
コースや期間の選択肢が多い分、費用の幅も広く、1年で約160〜640万円が相場です。
※国・都市・学校・滞在方法・為替により変動します。滞在費・生活費の詳しい内訳は滞在費・現地生活費で解説しています。
費用を最も左右するのは行き先で、同じ1年でもマルタとアメリカでは300万円以上の差が出ます。
国別の金額は1年留学の費用で確認できます。
ワーキングホリデーの費用|年80〜200万円

ワーキングホリデーは、海外で暮らしながら語学学校に通ったり、現地で働いたりできる制度です。
対象は主に18〜30歳で、滞在期間は原則1年です。
※対象年齢・滞在期間・収入は国や仕事により異なります。フルタイムで働いた場合の収入例は資金計画で紹介しています。
現地の収入で生活費の大半をまかなえるため、費用面では最もハードルの低い留学スタイルといえます。
2026年7月8日更新 2026年9月10日
インターンシップ・専門スキルアップ留学の費用
どちらも一定期間の就学が必要なため、語学留学より費用は高めです。
就職に役立つとして、近年人気が高まっています。
※インターンシップは語学留学との組み合わせを想定した総額です。国・プログラム・期間により変動します。
休学・認定留学の費用|年270〜640万円
日本の大学に在籍したまま、休学または認定留学制度を使って海外で学ぶ大学生向けのスタイルです。
費用は所属大学によって異なりますが、年間270〜640万円程度が目安です。
※在籍料の有無・金額は所属大学に確認してください。予算には在籍料も含めておきましょう。
2026年9月30日更新 2026年10月1日
高校・大学・大学院留学の費用
高校留学と大学・大学院留学は、目的も求められる英語力も大きく異なります。
段階ごとの違いを比べてみましょう。
※国・学校・専攻・為替により変動します。
大学・大学院は試験対策の時間と費用もかかりますが、学位を取得すればキャリアの選択肢が大きく広がります。
高校留学・大学院留学の詳しい費用や条件は、高校生の留学費用・大学院留学の方法と費用の各記事で解説しています。
2026年7月30日更新 2026年9月4日
学びたい内容で学校を決めるため、費用の安さで国を選ぶのは難しくなります。
ただし、ドイツのように国立大の授業料が原則無償の国もあります。
ドイツの費用はドイツ留学の費用で紹介しているので、関心と予算の両面から検討しましょう。
留学カウンセラー
りょう
長期留学の費用はいくら?3ヶ月・半年・1年の期間別相場

長期留学の費用は、3ヶ月42〜171万円・半年84〜342万円・1年160〜640万円が目安です。
いずれも語学留学の授業料と滞在費で、航空券・保険・お小遣いは含みません。
実際に用意するお金は、航空券・保険・ビザ・現地の生活費まで含めた総額で考えましょう。
※この記事で紹介している航空券(往復3〜15万円)・海外留学保険・ビザ申請料・現地生活費(月3〜15万円)の目安を足し合わせた概算です。
3ヶ月留学の費用|42〜171万円が目安
3ヶ月の総額はおよそ42〜171万円です。
授業料と滞在費に加えて、まとまった生活費がかかってきます。
※費用の目安の中間値で並べています。航空券・保険は含みません。
多くの国は3ヶ月以内ならビザなしで学べますが、アメリカは90日超または週18時間超の授業で学生ビザが必要です。
学生ビザ申請料
約3万円
面接予約時に支払い
SEVIS費
約5万円
留学生情報システムの登録料
※1アメリカドル=約150円で換算しています(2026年10月時点)。いずれもビザが不許可でも返金されません。このほか、ビザ発給時に250米ドル(約3.8万円)の「ビザ・インテグリティ料」を追加で徴収する法律が成立しています。徴収の運用は時期によって異なるため、在日米国大使館の最新案内を確認してください。
半年(6ヶ月)留学の費用|84〜342万円が目安
半年の総額はおよそ84〜342万円です。
この期間になると、学生ビザの取得費と長期の滞在費が大きな要素になります。
※航空券・保険は含みません。学校・時期・為替により変動します。
2026年7月24日更新 2026年9月16日
1年留学の費用|160〜640万円が目安
1年の総額はおよそ160〜640万円です。
すべての費目に加えて、帰国前後の予備費も見込んでおく必要があります。
※航空券・保険は含みません。学校・時期・為替により変動します。フィリピンは学費・寮費(食事付き)の目安です(出典:アルク「フィリピン留学の費用」)。
2026年8月27日更新 2026年9月4日
同じ1年でも国選びで総額が大きく変わるため、予算から逆算して国を決めるのがおすすめです。
留学カウンセラー
りょう
長期留学にかかる費用の内訳とは?見落としがないように徹底チェック!

長期留学の費用は、渡航費・授業料・滞在費・保険・ビザ・現地生活費の6つが柱です。
期間が長いほど見落としやすい出費も積み重なるため、項目ごとに相場を押さえておきましょう。
長期留学の費用の内訳|6つの項目と相場
ここからは6つの項目ごとに、金額の目安と費用を抑えるポイントを見ていきます。
渡航費(往復航空券)
往復航空券は、近いアジアなら数万円、欧米なら10万円を超えるのが目安です。
同じ路線でも時期によって大きく変わるため、買うタイミングが節約のポイントになります。
※時期・航空会社・燃油サーチャージにより変動します。都市名は代表例です。
長期留学では片道で渡航し、帰りの便は帰国時期が決まってから買うケースも一般的です。
夏休みや年末年始は料金が上がりやすいので注意しましょう。
授業料
授業料は、語学学校か大学かで大きく変わります。
語学学校は月単位、大学は年単位で考えると比べやすくなります。
語学学校(一般英語)
年120〜360万円
月10〜30万円が目安
大学(州立・公立)
年150〜350万円
正規留学・学費のみ
大学(私立)
年250〜500万円
正規留学・学費のみ
※国・学校・コースにより変動します。
語学学校は、半年〜1年の長期コース(アカデミックイヤーなど)を一括で申し込むと、週あたりの授業料が10〜20%安くなる場合があります。
滞在費
滞在費は、どの滞在方法を選ぶかで月5万円以上変わります。
食事の有無や立地でも金額が変わるため、料金に何が含まれるかを確認しましょう。
ホームステイ
月8〜18万円
食事付き
シェアハウス
月5〜15万円
食費は別
学生寮
月8〜20万円
学校・都市で差が大きい
※国・都市・部屋のタイプにより変動します。
最初の1〜3ヶ月はホームステイで生活に慣れ、その後シェアハウスへ移ると、月5〜10万円ほど節約できることもあります。
海外留学保険
保険料は、期間が長くなるほど高くなります。
海外の治療費は高額になりやすいため、長期留学では必ず加入しておきましょう。
半年
8〜15万円
1年
15〜25万円
※補償内容・保険会社により変動します。
なお、オーストラリアの学生ビザでは、OSHCという留学生保険への加入が義務付けられています。
ビザ申請料
多くの主要国では、3ヶ月(90日)を超える留学で学生ビザが必要です。
金額は国によって10倍以上の差があります。
※2026年10月時点の目安です。イギリスの医療保険料(IHS)は1年分で計算しています。オーストラリアは2026年7月の改定後の語学コース向け料金です。カナダは別途生体認証料がかかります。申請料はビザが不許可でも返金されません。アメリカは今後、ビザ発給時に250米ドル(約3.8万円)が追加で徴収される可能性があります。
現地生活費
食費・交通費・通信費・娯楽費などの生活費は、同じ暮らし方でも国によって月5〜10万円の差が出ます。
物価の違いがそのまま表れる項目です。
※棒の長さは上限額の目安です。都市・生活スタイル・為替により変動します。
長期留学で見落としやすい想定外の出費
見積もりに入りにくく、あとから予算を圧迫しやすいのが次の出費です。
最も忘れがちなのは、留学中も払い続ける日本側の固定費です。
金額の目安とあわせて確認しておきましょう。
※2026年10月時点の目安です。国民年金は2026年度の保険料、IELTSは日本英語検定協会の2026年9月1日以降の申込分の受験料です。為替・時期・国により変動します。
すべてが重なると、数十万円単位の出費になることもあります。
こうした出費に備えて、総予算の15〜20%を予備費として確保しておくと安心です。
長期留学に実際にかかった費用の平均
実際に留学した人の調査を見ると、平均で300万円以上かかり、多くの人が「想定よりお金がかかった」と感じています。
調査データから、実際の負担感を確認してみましょう。
授業料や滞在費は事前に把握しやすい一方、日本側の固定費や一時帰国費用が予算オーバーの原因になりやすいといえます。
長期留学の費用が安い方が人気?実際に人気の滞在先国は?

日本人に人気の留学先は、費用の安い国ばかりではありません。
日本学生支援機構(JASSO)の調査をもとに人気の理由を整理し、費用を抑えやすいおすすめの国も紹介します。
日本人に人気の留学先ランキング(JASSO調査)
2024年度に海外へ留学した日本人学生は約9万1,000人です。
行き先の割合を円グラフで見てみましょう。
出典:日本学生支援機構(JASSO)「2024(令和6)年度日本人学生留学状況調査結果」。大学生などが対象で、留学者の約3分の2は1ヶ月未満の短期留学です。四捨五入のため、合計は100%になりません。長期留学に限ると傾向が異なる可能性があります。
最も費用の高いアメリカが1位であることから、「安さ」だけで行き先が選ばれているわけではないとわかります。
選ぶ理由は、大きく次の2つに分かれます。
2026年9月28日更新 2026年10月9日
長期留学の費用を抑えやすいおすすめの国3選
費用を重視するなら、「総額」と「現地で働けるか」の2点で国を比べるのがおすすめです。
ほかの国も含めた比較は、留学費用が安い国ランキング10選で紹介しています。
フィリピン|マンツーマン授業で集中して学べる

フィリピンは、費用を抑えて英語を集中的に学びたい人に人気の国です。
語学学校の多くが寮と3食付きのため、生活費の見通しも立てやすくなります。
半年の費用
約84〜168万円
アメリカ・イギリスの約半額
マンツーマン授業
1日6〜8時間
語学学校の一般的な授業数
※3か国とも、授業料+滞在費の目安です(航空券・保険は含みません)。
マルタ|ヨーロッパの英語圏で最も費用を抑えられる

マルタは地中海に浮かぶ英語圏の島国です。
ヨーロッパの雰囲気を味わいながら、欧米の中では費用を抑えて学べます。
半年の費用
約130〜190万円
ヨーロッパの英語圏で最安
ワーキングホリデー
2026年1月開始
語学学校+就労が可能に
2026年7月6日更新 2026年9月17日
オーストラリア|働きながら費用を補える

オーストラリアは費用自体は高めですが、働きながら留学費用を補える仕組みが整っています。
人気ランキング2位に入っているのも、この点が大きな理由です。
半年の費用
約132〜204万円
費用自体は高め
最低賃金
時給 約3,000円
2026年7月改定
※1オーストラリアドル=約113円で換算しています(2026年10月時点)。収入は勤務時間・職種により変動します。
2026年7月14日更新 2026年8月17日
長期留学の資金計画|費用を抑える5つの方法

長期留学には数百万円単位の費用がかかりますが、貯金・奨学金・現地就労などを組み合わせれば負担を大きく減らせます。
代表的な5つの方法を紹介します。
長期留学の貯金の目安と月々のペース
最も基本となるのが自己資金の貯金です。
JASSOの「海外留学経験者の追跡調査」による「実際にかかった費用の中央値」を目標にすると、月々の貯金額は次のとおりです。
出典:日本学生支援機構(JASSO)「海外留学経験者の追跡調査(令和7年度版)」。中央値を24ヶ月・36ヶ月で割った目安です。
準備期間が長いほど月々の負担は軽くなるので、留学を考え始めた時点で貯金計画を立てましょう。
社会人なら、ボーナスを留学資金に充てるのも有効です。
長期留学で使える奨学金(トビタテ・JASSOなど)
返済不要の給付型奨学金を使えれば、数十万〜数百万円単位で負担を軽くできます。
長期留学で使いやすい代表的な制度を4つ紹介します。
トビタテ!留学JAPAN(文部科学省)

文部科学省が民間企業と協力して実施する、返済不要の奨学金です。
2026年度(第18期)の大学生等向けは約250人を募集し、28日以上1年以内の留学が対象です。
出典:文部科学省「トビタテ!留学JAPAN」。金額は家計基準を満たす場合です。最新の募集要項を確認してください。
JASSO海外留学支援制度(協定派遣)

在籍する大学などが、海外の協定校へ学生を派遣するプログラムに支給される奨学金です。
大学の交換留学や派遣留学を考えている人は、まず対象になるかを確認しましょう。
奨学金(月額)
8〜12万円
留学先の地域により異なる
渡航支援金
16万円
一定の家計基準を満たす場合
出典:日本学生支援機構(JASSO)「海外留学支援制度(協定派遣)」。JASSOに採択された大学のプログラムのみが対象で、窓口は在籍大学の留学担当部署です。トビタテとは同時に受けられません。
2026年7月14日更新 2026年9月2日
JASSO海外留学支援制度(大学院学位取得型)
海外の大学院で、修士号や博士号の取得を目指す人向けの給付型奨学金です。
支給額が大きい分、選考は難関なので、早めに準備を始めましょう。
奨学金(月額)
17.7〜38.8万円
留学先の国・地域により異なる
支援期間
修士2年・博士3年
学位取得コースの期間
出典:日本学生支援機構(JASSO)「2026年度海外留学支援制度(大学院学位取得型)選考結果について」
大学・自治体・民間財団の奨学金
在籍大学の独自制度や、自治体・民間財団の奨学金もあります。
国の制度より倍率が低いこともあるので、あわせて探すのがおすすめです。
奨学金は留学奨学金検索(文部科学省・JASSO)で、条件を絞り込んで探せます。
多くの奨学金は在籍校を通じて応募し、募集時期も決まっています。
渡航の半年〜1年前から情報を集めておきましょう。
ワーキングホリデー・学生ビザで現地就労する
18〜30歳なら、ワーキングホリデーで働きながら費用を補えます。
生活費だけでなく、語学学校の費用までまかなえるケースもあります。
※税引前の目安です。オーストラリアは2026年7月改定の最低賃金で計算しています。勤務時間・職種・為替により変動します。
ワーキングホリデーでなくても、学生ビザでアルバイトが認められている国があります。
主な国のルールは次のとおりです。
※語学学校のみの就学では働けない国もあります。ルールは変わることがあるため、各国の公式情報で確認してください。
アメリカは現地で稼ぐことが難しいため、費用は渡航前にすべて用意しておく必要があります。
長期留学に使える教育ローン
自己資金や奨学金で足りない分は、教育ローンで補う方法もあります。
代表的なのが、日本政策金融公庫の「国の教育ローン」です。
出典:日本政策金融公庫「国の教育ローン」。最新の金利・条件は公式サイトで確認してください。
借入額が大きいほど帰国後の返済も重くなります。
まず給付型奨学金を検討し、不足分をローンで補う順番がおすすめです。
語学学校の長期割引・キャンペーンを使う
多くの語学学校では、長期の申し込みに割引を用意しています。
複数の特典を組み合わせると、授業料をさらに抑えられます。
長期割引
10〜20%オフ
半年〜1年分の一括申込(アカデミックイヤーなど)
早期割引
5〜15%オフ
出発の3〜6ヶ月前に申込
エージェント特典
入学金無料など
留学エージェント経由の申込
※割引率・特典は学校や時期によって異なります。
キャンペーン内容は時期によって変わるため、早めに複数の学校やエージェントの情報を比べておきましょう。
長期留学のおすすめ
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エージェントごとの手数料やサポートの違いは、さらに詳しく比較した記事でも紹介しています。
2026年8月27日更新 2026年9月16日
よくある質問(FAQ)
長期留学の費用や準備について、よく寄せられる質問をまとめました。
貯金額の目安や準備の始めどきに迷ったら参考にしてください。
【まとめ】長期留学の費用は3ヶ月80万円・半年180万円・1年350万円程度
長期留学の費用は、行き先・期間・留学スタイルで大きく変わります。
同じ1年でも国によって400万円以上の差が出るため、目的と予算の両方から計画を立てることが大切です。
この記事のまとめ
長期留学は決して安い投資ではありませんが、語学力に加えて、異文化の中で得た経験や視野の広がりは一生の財産になります。
まずは「何のために留学したいのか」を明確にするところから始めてみてください。
長期留学の費用、自分の場合はいくらになる?
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