「日本で身につけたトリミングの技術を、海外でも試してみたい」
そう考えたことはありませんか。
毎日ワンちゃんと向き合ううちに、自分の腕がどこまで通用するのか気になってくるのは自然なことです。
結論からお伝えすると、ワーキングホリデー(ワーホリ)ビザがあれば、海外のトリミングサロンでトリマーとして働くことができます。
しかも日本人トリマーの丁寧さと技術力は現地で高く評価されており、実務経験があれば「即戦力」として迎えられるケースも少なくありません。
この記事では、ワーホリでトリマーとして働くための条件・必要な英語力・費用の目安・現地での仕事の探し方まで、トリマーに特化して解説します。
日本と海外の現場の違いや、ビザの年齢制限といった「早めに知っておきたいこと」もまとめました。
この記事を書いた人
目次
ワーホリでトリマーとして働けるのか

結論から先にお伝えします。ワーホリビザがあれば、海外のトリミングサロンで働けます。
まずは全体像を一覧で確認してください。
グルーマーとして働き始めるまでの流れ
渡航してから現場に立つまでは、次の4ステップで進みます。
全体像がつかめると、準備すべきことがはっきりします。
ビザ取得
日本で申請
サロン探し
レジュメ配布
実技テスト
1〜2頭を施術
採用・勤務
時給制で就労
求人検索は「trimmer」ではなく「dog groomer」で探すのが基本です
それぞれのステップで、実際に何をするのかを補足します。
ビザ取得|日本にいるうちに申請する
オンラインで申請し、発給まで数週間から数ヶ月かかります。この期間に施術写真を集めておくと、あとの仕事探しがぐっと楽になります。
サロン探し|レジュメを持って直接訪ねる
個人経営のサロンが多く、募集を出していない店にも空きがあります。求人サイトと並行して、店舗に足を運ぶのが最短ルートです。
実技テスト|その場で1〜2頭を仕上げる
面接だけで決まることは少なく、実際の施術を見て採否が決まります。見られるのは仕上がりの美しさより、安全な扱いと作業の速さです。
採用・勤務|時給制でスタートする
まずはシャンプー担当から入り、店のやり方に慣れてからカットを任される流れが一般的です。カットに移るタイミングで時給の交渉ができます。
渡航してから仕事が決まるまでは、平均で2週間から1ヶ月ほどが目安です。
この期間の生活費を持っていけるかどうかが、焦らずサロンを選べるかの分かれ目になります。
海外でトリマーになる4つのルート
働く手段はワーホリだけではありません。
費用と難易度を並べると、最初の一歩としてワーホリが現実的だとわかります。
なお国によっては、同じ雇用主のもとで働ける期間に上限があります。
オーストラリアは原則6ヶ月までのため、1年滞在するなら転職前提で計画しましょう。
※制度は変更されることがあります。最新の条件は各国の移民局・大使館の公式情報でご確認ください。
日本のトリマーが海外で評価される3つの理由
「自分の技術で通用するのか」——最も多い不安ですが、心配は要りません。
むしろ日本での経験そのものが強みになります。
専門学校で学んだ人が、現地では少数派だから
海外には日本のようなトリミング専門学校が多くなく、未経験でサロンに入り、働きながら覚えるスタッフが主流です。2年かけて犬種ごとの被毛・骨格・カット理論まで学んだ経験は、それ自体が希少な経歴として扱われます。
ハサミで仕上げられる人材が足りていないから
現地のサロンはバリカン中心のスピード重視が主流で、シザーワークを任せられるスタッフは限られます。ハサミで形を作れるだけで担当できる仕事の幅が広がり、時給の交渉材料にもなります。
時間と衛生の意識が、そのまま信頼になるから
予約時間を守る、器具を清潔に保つ、犬の皮膚の状態を飼い主に報告する。日本では当たり前のことが、海外では「この人に任せたい」と指名される理由になります。
カウンセラー
まみ

トリマーのワーホリに向いている人
「行けるかどうか」よりも大事なのが「自分に合っているかどうか」です。
海外のトリミング現場は日本とかなり雰囲気が違うため、相性がはっきり分かれます。
当てはまるものを確認してみてください。
おすすめな人
・日本で1年以上の実務経験がある
・大型犬や珍しい犬種を扱ってみたい
・独立開業の資金を貯めたい
・手を動かして覚えるのが得意
・生活のペースを一度変えたい
向いていない人
・完全に未経験でこれから学びたい
・仕上がりの完璧さを譲れない
・手厚い研修がないと不安
・大型犬の扱いに抵抗が強い
・渡航資金をまったく用意できない
実務経験は何年あれば通用するのか
目安としては、最初から最後まで一人で仕上げられる状態であれば、現地でカット担当として採用される可能性が十分にあります。
年数でいえば実務1〜2年が一つのラインです。
まだシャンプーやブローが中心という段階でも、道は閉ざされていません。
海外のサロンは工程を分担していることが多く、ベイザー(シャンプー担当)として入り、働きながらカットを任されるようになるという流れが一般的だからです。
ただし完全な未経験からとなると話は別です。
就労期間が限られるワーホリでは、ゼロから教えてくれるサロンを見つけるのは簡単ではありません。
その場合は日本で半年〜1年ほど現場に立ってから渡航するほうが、結果的に得られるものは大きくなります。
トリマーにおすすめのワーホリ国
ワーホリ協定国は30以上ありますが、トリマーとして働く視点で見ると候補は絞られます。
判断材料は「サロンの数」「時給の水準」「日本人トリマーの受け入れ実績」の3つ。
いずれも夢カナ留学が対応している国なので、気になった国はそのまま相談できます。
トリマー目線の ワーホリ国 比較
国名をタップすると、その国の詳しい紹介にジャンプします
※時給は現地の最低賃金と経験者の相場をもとにした目安です。実際の額は技術・担当工程・交渉・為替により変動します。貯蓄目安はフルタイム勤務・シェアハウス滞在を想定した概算です。
オーストラリア|トリマー求人が最も多い

トリマーのワーホリ先として、オーストラリアは頭ひとつ抜けています。ペットを家族として迎える文化が根づいており、都市部を中心にトリミングサロンの数が多く、日本人トリマーの就労実績が豊富なのが最大の理由です。
加えて最低賃金の水準が世界的に見ても高く、2026年時点で時給26豪ドル台(約2,900円)とされています。経験のあるトリマーであればこれを上回る条件で交渉できる余地もあり、稼ぎながら経験を積みたい人には理想的な環境です。
ビザ関連では、2026年7月の改定でワーホリビザの申請料がA$840(約9.6万円)に引き上げられました。あわせて申請時にA$5,000程度の資金証明と航空券代を求められる点も、資金計画に含めておきましょう。
注意点としては、扱う犬が中型犬から大型犬中心になることが挙げられます。小型犬メインのサロンで働いてきた人は、体力面での慣れが必要になるでしょう。また語学学校に通えるのは最長4ヶ月(17週)までとされている点も、計画時に押さえておきたいところです。
2026年6月19日2026年6月24日
ニュージーランド|生活費を抑えて働ける

オーストラリアと比べると求人の総数は少なくなりますが、そのぶん物価と家賃が抑えられており、手元に残るお金で見れば大きな差がつかないこともあります。最低賃金は2026年4月からNZ$23.95(約2,200円)に引き上げられました。競争がゆるやかで、じっくり働きたい人に向いた環境です。
ビザ申請では滞在資金NZ$4,200(約39万円)の保有が条件になります。また求人の絶対数が限られるため、都市を選ばないと仕事探しが長引く可能性があります。地方でのんびり暮らしたい気持ちがあっても、まずは都市部で職を確保してから移動を考えるのが安全です。
2026年6月25日2026年6月25日
カナダ|英語環境でキャリアを積みやすい

カナダはトリマーが専門職として認知されており、バンクーバーやトロントといった都市部では安定した需要があります。
移民が多く、英語が第二言語の人に対して寛容な職場が多いのも心強い点です。
時給の水準はオーストラリアに一歩譲りますが、英語をしっかり伸ばしながら専門職として働きたい人にとっては魅力的な選択肢です。
なお2026年度は6月末の時点で定員に達しており、渡航を考えるなら受付開始と同時に動く必要があります。
冬の寒さが厳しい都市もあるため、生活面の相性も含めて検討しましょう。
2026年6月5日2026年6月25日
イギリス・アジア圏|日本式が強みになる

イギリスはペット文化の歴史が長く、犬の快適さを重視した実用的なカットが主流です。ドッグショーの本場でもあり、犬種標準(スタンダード)に沿った技術を深めたい人には学びの多い環境になります。
一方、香港・台湾・韓国といったアジア圏には日本人オーナーのサロンもあり、日本語が通じる環境からスタートできる場合があります。日本式のスタイルカットの人気が高く、日本の技術がそのまま強みになりやすいのが特徴です。
イギリスのYMSは、日本国籍であれば抽選なしの先着順で申請できます(年間6,000人枠)。ただし定員に達すると受付が終了するため、早めの申請が肝心です。アジア圏は国ごとに制度の有無や条件が異なるので、まず協定の有無と申請時期を確認するところから始めてください。
2026年6月15日2026年7月27日

ワーホリでトリマーに必要な条件と英語力
「資格は認められるの?」「英語はどれくらい必要?」
ここが最も不安に感じるところだと思います。
結論からいえば、想像しているよりハードルは高くありません。
日本のトリマー資格は海外でそのまま通用するのか
結論を先に整理します。「公的に認定されるか」と「評価されるか」は別の話です。
採用で重視されるのは資格よりも実務経験
海外のサロンが知りたいのは、あなたが「今日からどれくらい仕上げられるか」です。
次の3点を具体的に示せるかどうかが分かれ目になります。
対応できる犬種の幅
小型犬だけでなく、中型犬・大型犬の経験があると評価が一段上がります。経験が偏っている場合は、渡航前に大型犬を扱う機会を増やしておくと有利です。
1頭あたりの所要時間
海外のサロンは回転率を重視します。「シャンプーからカットまで何分か」を自分の言葉で答えられるようにしておきましょう。
安全に扱えるかどうか
怖がりの子・シニア犬・暴れる子への対応経験は、どの国でも重視されます。事故を起こさないことは技術の美しさより優先されます。
実際に必要な英語力の目安
トリマーは、ワーホリの職種のなかでも英語力のハードルが低い部類に入ります。
勤務時間の大半を犬と過ごすため、場面ごとに必要なレベルはかなり違います。
英語にまったく自信がない状態で渡航し、働きながら伸ばしていく人が大半です。
ただし「どんなカットにするか」の確認と「犬の状態の報告」だけは事前に準備しておくと、初日からの安心感がまるで違います。
ワーホリビザの年齢制限とトリマーのタイムリミット
見落とされがちですが、トリマーにとって年齢制限は現実的な問題です。
専門学校を2年で卒業して20歳、そこから実務を積むと、申請できる期間は思ったより短くなります。
ワーホリビザの対象は原則18〜30歳。31歳の誕生日を迎える前に申請を終える必要があります。
「経験を積んでから」が間に合わなくなることがあります
国によってはビザの発給まで数ヶ月かかります。29歳・30歳の方は、経験を積むことと申請することを並行して進めてください。「あと1年だけ日本で頑張ってから」と考えているうちに、申請資格そのものを失ってしまうケースは実際にあります。
なお国によって上限年齢の扱いは異なります。
※年齢要件・申請条件は変更されることがあります。必ず各国の大使館・移民局の公式情報で最新の内容をご確認ください。
トリマーのワーホリにかかる費用
トリマーのワーホリが他の職種と違うのは、専門職として時給が高めに設定されやすい点です。
そのため「いくらかかるか」だけでなく「いくら戻ってくるか」まで含めて考える必要があります。
まずは条件を選んで、ざっくりした収支を確認してみてください。
– 収支シミュレーション –
トリマーのワーホリ 費用シミュレーター
渡航先・語学学校・働き方を選ぶと、必要な資金と1年後の手元の目安がわかります
渡航前に必要な費用の内訳
語学学校に通わない場合、渡航前に用意しておきたい金額はおよそ64〜120万円が目安です。
内訳を見ると、多くを占めるのは航空券・保険・現地での当面の生活費です。
ビザ申請料
約4〜10万円
豪はA$840(約9.6万円)
往復航空券
約10〜25万円
時期と経由便で大きく変動
海外旅行保険(1年)
約15〜25万円
刃物を扱う職業のため必須
初期の生活費(2ヶ月分)
約30〜45万円
家の初期費用・仕事探しの期間
トリミング道具の持参
約5〜15万円
使い慣れたシザー・研ぎ代など
語学学校(任意・3ヶ月)
約45〜68万円
通わない選択肢もある
ビザ申請時の資金証明
約39〜55万円
オーストラリア A$5,000(約55万円)/ニュージーランド NZ$4,200(約39万円)/イギリス £2,530(約48万円)
使い切る費用ではないが、申請時に口座残高として必要
トリマー特有の出費として押さえておきたいのが、シザーをはじめとする道具の持参費用です。
使い慣れたシザーは必ず持っていくことをおすすめします。
現地調達すると高くつくうえ、刃の入り方が手に合わないことがあるためです。渡航前の研ぎ直しも忘れずに。
なお、刃体が6cmを超えるハサミは機内に持ち込めないため、必ず預け荷物に入れてください。
※金額はすべて目安です。時期・都市・為替・保険内容により変動します。円換算は1豪ドル=110円、1NZドル=92円、1カナダドル=107円、1ポンド=190円で計算しています(2026年8月時点)。
現地での1か月の生活費
生活費は住み方で大きく変わります。
シェアハウスで自炊を基本にすれば、都市部でも月15万円台に抑えることは十分に可能です。
トリマーとして働いて得られる収入の目安
オーストラリアを例にすると、最低賃金は2026年時点で時給26豪ドル台(約2,900円)とされています。
経験のあるトリマーであれば、カットまで任される段階でこれを上回る条件になることも珍しくありません。
フルタイムの基準である週38時間で働いた場合、月収は税引前でおよそ45〜60万円という計算になります。
ワーホリビザ保持者の所得税は一定額(A$45,000)までが一律15%とされているため、手取りはここから1割5分ほど引かれると考えておきましょう。
それでも生活費を差し引いて月10〜20万円ほどを貯蓄に回せる可能性があります。
1年働けば渡航費用を回収したうえで、まとまった額を持ち帰ることも現実的です。
到着したらすぐタックスファイルナンバーを申請してください
オーストラリアでは、納税者番号にあたるTFN(タックスファイルナンバー)を勤務先に提出しないと、最高45%の税率で源泉徴収されてしまいます。オンラインで無料申請できるので、渡航後すぐに手続きしてください。手取りが大きく変わる項目です。
カウンセラー
まみ
費用を抑えるためのポイント
渡航前の負担は、工夫次第で数十万円単位で変わります。
とくに効果が大きいものを挙げました。

現地での仕事の探し方
ここが記事の核心です。トリマーの求人は「探し方」を知っているかどうかで結果が大きく変わります。
渡航前の準備から採用までの流れを順に見ていきましょう。
渡航前に日本から準備しておくこと
現地に着いてから慌てないために、日本にいるうちにやっておきたいことがあります。とくにポートフォリオは、日本の職場を離れてしまうと作れなくなるので早めに動いてください。
現地で求人を探す4つの方法
トリミングサロンの求人は、一般的な求人サイトだけを見ていても見つかりにくいのが実情です。個人経営のサロンが多く、募集を公にしないケースが少なくないためです。次の4つを並行して進めてください。
現地の求人サイトで検索する
検索ワードは「dog groomer」「pet groomer」「bather」を使い分けます。国別の主要サイトは下にまとめました。
レジュメを持って直接訪問する
最も効果が高い方法です。地図でサロンを洗い出し、平日の空いている時間帯に訪ねます。写真を見せながら話せば、募集を出していない店から声がかかることもあります。
日本人コミュニティの掲示板を使う
日本人向けの生活情報サイトには、日本人スタッフを求めるサロンの募集が出ることがあります。英語に不安がある最初の一歩として有効です。
Gooday Job(豪)›/ニュージー大好き.com(NZ)›/海外掲示板(NZ)›
SNSでサロンに直接コンタクトする
Instagramで現地サロンをフォローし、施術写真とともにメッセージを送る方法です。作品を先に見せられるので、トリマーとの相性が良いやり方といえます。
日本と海外でのトリマーの働き方の違い
渡航後に一番戸惑うのが、現場の進め方の違いです。ここを知らずに行くと「自分の技術が否定された」と感じてしまうことがあります。先に把握しておきましょう。
分業制でスピードが重視される
海外のサロンでは、工程ごとに担当が分かれていることが多くあります。1日に対応できる頭数を増やすための仕組みです。
工程1
シャンプー
ベイザー担当
工程2
ドライング
ブロー担当
工程3
カット
トリマー担当
日本は1人がこの3工程をすべて担当することが多い
トリマー1人が1頭に関わる時間
担当する工程の数が違うため、同じ「1頭」でも拘束時間が変わります
シャンプー・ドライング・カットを1人で担当
カット工程のみを担当した場合の目安
※サロン・犬種・毛の状態により変動します。海外でも1人で全工程を担当するサロンはあります。
カット担当になると1頭あたり30分前後で仕上げていくことも珍しくありません。「1頭を丁寧に仕上げる」ことに慣れていると最初は戸惑いますが、このスピード感は帰国後にも大きな武器になります。
扱う犬種が中型犬・大型犬中心になる
サロンに来る犬種そのものが入れ替わります。日本での得意分野が、そのままは通用しないと考えておきましょう。
日本でよく見る犬種
トイプードル
チワワ
ミニチュアダックス
ポメラニアン
海外でよく見る犬種
スタンダードプードル
ビションフリーゼ
テリア種
ドゥードル系
体力的な負担は確実に増えますが、被毛や骨格の違いを手で覚えられるため技術の幅が一気に広がります。また、子犬のうちにトレーニングへ通う習慣が根づいている国では、施術中に暴れる子が日本より少ない傾向があるようです。
カットの仕上がりの基準が異なる
これが最も戸惑いやすいポイントです。同じ「きれい」でも、評価される軸がまったく違います。
日本で評価されるカット
・面をそろえた精密さ
・顔まわりのすっきり感
・デザイン性の高さ
海外で評価されるカット
・全体のアウトライン
・ふんわりしたシルエット
・お手入れのしやすさ
日本のようにすっきり整えると、かえって指摘を受けることがあります。「上手い下手」ではなく「好みが違う」だけだと理解しておくことが大切です。
カウンセラー
まみ
時給制とチップ文化
収入の決まり方も日本とは違います。頑張りが数字に表れやすい仕組みだと考えてください。
職場の人間関係と働き方の雰囲気
日本より肩の力が抜けた環境です。慣れると働きやすさを実感できるはずです。
仕上がりを言葉にして喜んでもらえることは、技術者としての自信につながります。日本とは違う評価のされ方に触れられるのも、海外で働く価値のひとつです。ります。
ワーホリのメリットと注意点
ここまでの内容を、判断材料として整理します。
良い面だけでなく、事前に知っておきたい点もあわせて確認してください。
ワーホリでトリマーとして働くメリット
専門職としてのスキルを活かせるからこそ得られるものがあります。他の職種のワーホリとは、経験の質がはっきり異なります。
専門職として働けるので時給が高くなりやすい
未経験から始める職種と違い、最初から技術者として扱われます。生活費を賄いながら貯蓄も進められるのは大きな強みです。
日本では出会えない犬種を担当できる
大型犬やテリア種、ドゥードル系など、被毛も骨格も異なる犬たちを日常的に扱えます。技術の引き出しが確実に増えます。
英語を使う時間が自然に確保できる
スタッフや飼い主さんとのやり取りが毎日あるため、机に向かうより実践的に身につきます。専門用語は英語由来が多く、入りやすい環境です。
技術者としての自信が取り戻せる
日本で新人扱いだった人が、現地では頼られる存在になることもあります。評価軸が変わることで、自分の強みが見えてきます。
事前に知っておきたい注意点
一方で、想像と違って戸惑う場面もあります。あらかじめ知っておくだけで、心の準備がまるで変わります。
日本のような手厚い研修はほとんどない
初日から実戦になることが多く、見て覚える姿勢が求められます。分からないことは自分から聞きにいく必要があります。
体力的な負担が日本より大きい
大型犬を1日に何頭も扱うため、腰や腕への負担は確実に増えます。渡航前から体づくりをしておくと安心です。
仕事が決まるまでに時間がかかることがある
個人経営のサロンが多く、タイミング次第では1ヶ月以上かかることもあります。資金に余裕を持って渡航してください。
同じ雇用先で働ける期間の制限に注意
国によっては、同一の雇用主のもとで働ける期間に上限が設けられています。オーストラリアでは原則6ヶ月までとされており、1年間滞在する場合は途中で職場を移るのが前提になります。
せっかく慣れたサロンを離れるのは残念に感じるかもしれませんが、2軒目では最初から技術者として入れることが多く、時給が上がるケースもあります。制度として割り切って計画に組み込んでおきましょう。※制度の詳細は変更されることがあります。渡航前に公式情報でご確認ください。
よくある質問
相談のなかで特に多くいただく質問をまとめました。細かい疑問はここで解消しておいてください。
まとめ:技術を世界で試すチャンス
ワーホリでトリマーとして働くことは、決して特別な人だけの選択肢ではありません。日本で積んだ実務経験があれば、現地では十分に通用します。
この記事のまとめ
「自分の技術が通用するのか」という不安は、実際に現場に立てば驚くほど早く解けていきます。むしろ多くのトリマーが、日本で当たり前だと思っていた自分の技術の価値に、海外で初めて気づいています。
ワーホリビザには年齢という期限があります。少しでも気持ちが動いているなら、情報を集めるところから始めてみてください。









