30代で「今まで勇気が出なかったけど憧れの海外生活をしたい」「海外で働いてキャリアアップの材料にしたい」と考える方は多いです。
留学やワーキングホリデーを理由にビザの取得ができれば、3ヶ月以上の長期滞在ができたり、ビザなしでは入国できない地域に滞在できたりします。
しかし、ワーキングホリデーには年齢制限が設けられていて、原則31歳以上の方がワーキングホリデービザを取得することは難しいのが現状です。
そこで気になるのが、本当に31歳以上になるとワーキングホリデービザの取得ができないのか?国別のワーホリ年齢制限、30代以上の方が海外に長期滞在する方法です。
この記事では、年齢制限なしのワーキングホリデーがあるかについて、31歳以上の海外滞在手段について解説します。
※この記事は2024年11月中旬時点での最新情報をお届けしています。
詳しくは、各国の大使館のホームページや外務省のホームページを確認してください。
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ワーキングホリデーとは?
そもそもワーキングホリデーとは、海外旅行とは異なり、長期的な滞在が許されるビザが取得できる手段のひとつです。
ワーキングホリデーの歴史は、1980年12月にまで遡り、当時オーストラリアと日本で「ワーキングホリデー協定」が発足されました。
18〜30歳までの若者を対象に、日本がワーキングホリデー協定を結んだ海外の国に1〜2年間の長期滞在が許可され、修学・旅行・就労ができます。
日本のパスポートは、海外でも比較的信頼度が高く、ビザなしで旅行ができることが多いのですが、最長3ヶ月など数ヶ月単位での上限が設けられています。
ただし、ビザなしの場合、就労許可はありませんので、原則現地で仕事をすることはできません。
ワーキングホリデービザを取得して、滞在すると、特別に就労許可が得られますので、お金を稼ぎながら、語学や異文化を学べるため、人生の経験値を高めることができます。
ワーキングホリデーは、言語や異文化を学ぶ目的で利用する方が多かったのですが、最近では、円安の影響が強く、効率よく貯金する目的でワーキングホリデーを利用する方も増えています。
海外での生活は、人生経験として大きな糧になることは間違いありませんので、興味のある方は入念な下調べをした上で、ご検討ください。
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ワーキングホリデーは年齢制限なし?
結論からお伝えしますと、ワーキングホリデーは原則18歳〜30歳の年齢制限が設けられています。
学生や社会人を少し経験してから、海外で仕事をしながら語学を学ぶ人は、非常に多くいますが、若年層がメインです。
厳密には、「ワーキングホリデービザ」を申請するタイミングで年齢制限の範囲内であれば、対象になりますので、滞在中に31歳を迎える分には問題ありません。
ただし、ワーキングホリデーの年齢制限の上限は、国によって多少の変動があるため、自分が行きたい国の年齢制限を必ず確認してください。
ワーキングホリデー各国の年齢制限について
現在、日本がワーキングホリデー協定を結んでいる国は、30か国あります。
【年齢制限:18歳〜30歳】
ワーキングホリデーの年齢制限が18歳〜30歳の国は、以下のとおりです。
- オーストラリア
- カナダ
- 韓国
- ニュージランド
- ドイツ
- イギリス
- アイルランド
- デンマーク
- 台湾
- 香港
- ノルウェー
- ポルトガル
- ポーランド
- スロバキア
- オーストリア
- ハンガリー
- スペイン
- アルゼンチン
- チリ
- チェコ
- リトアニア
- スウェーデン
- エストニア
- オランダ
- フィンランド
- ラトビア
- ウルグアイ
- ルクセンブルク
日本がワーキングホリデー協定を結んでいる30か国のうち28か国は、年齢制限の上限が30歳となっています。
上限年齢は、ビザ申請をするタイミングが基準ですので、滞在予定期間に31歳になる場合でも申し込み可能です。
【年齢制限:18歳〜29歳】
フランスは、年齢制限の上限が29歳となっています。
一般的な年齢制限の上限が30歳であるため、1年短く設定されているフランスでの就労を希望する場合、申請時の年齢が対象であるかしっかりと確認してください。
【年齢制限:18歳〜26歳】
アイスランドは、年齢制限の上限が26歳となっています。
一般的な年齢制限の上限が30歳であることを考えると、アイスランドでの就労を希望する場合、早めに計画を立てる必要があります。
ワーキングホリデーの年齢制限が30歳の理由
ワーキングホリデーの年齢制限が上限30歳までと定められているのには、ワーキングホリデーの目的が「青少年の交流」のためです。
一般的に「青少年」と呼べる年齢の上限が30歳ではないかということで、30歳という節目が年齢制限の対象となりました。
さらに、年齢制限の最年少を18歳としているのは、欧米の基準が「成人=18歳」となっているからです。
最近、日本でも18歳が新成人となったため、最小年齢の制限に対しては、違和感がなくなったのではないでしょうか。
ワーキングホリデーのビザの申請期限
ワーキングホリデーはいつでも申請できるわけではありません。申請期限や入国期限、滞在期限を詳しく見ていきましょう。
申請期限はいつ?
ワーホリのビザ申請期限は、基本的に31歳になる誕生日の前日までです。原則として、申請時に18歳以上30歳以下であれば申請できるため、31歳になる前日までに申請が認められます(一部の国を除く)。
よく耳にするワーキングホリデーの年齢制限とは、申請する段階での年齢制限を指しています。誕生日が来る前であれば申請可能であることを覚えておくと良いでしょう。
ただし、ビザの申請が一度でうまくいくとは限りません。書類に不備があると、申請が受理されない可能性もあります。31歳になる前日に申請して書類不備で申請不可とならないように、余裕を持って申請することをおすすめします。
入国期限はいつ?
多くの場合、ビザ発行から入国までに1年間の猶予が与えられています(異なるケースもあります)。ビザが発行されてから1年以内であれば、いつ出発しても構いません。
ビザ申請時に30歳以下であることが条件で、出発までに誕生日が来て31歳になっても渡航可能です。発行から1年以内に渡航しなければならないことを覚えておきましょう。ただし、国によっては入国期限が異なる可能性があるので、ビザが発行されたときに入国期限を必ず確認するようにしてください。
滞在期限はいつ?
滞在期限は基本的には入国から1年間です(一部の国を除く)。年齢による滞在期間の制限はありません。30歳で申請し、31歳を迎えてから入国、そして滞在中に32歳になっても問題なく過ごせます。ビザの有効期限内であれば、31歳、32歳になっても構いません。
「ビザを申請するときに30歳以下」であることだけ覚えておくと良いでしょう。
近年協定を結んだ国
現在、日本がワーキングホリデー協定を結んでいる30か国のうち次の3か国は、2023年に新しく協定が結ばれました。
- フィンランド
- ラトビア
- ウルグアイ
また、2024年にルクセンブルクが追加されました。
直近でも締結国の増加があるため、今後もワーキングホリデー協定を結ぶ国が毎年のように増えていくことが予想されます。
直近で協定を結んだ3か国は、どこも年齢制限の上限が30歳となっていますが、今後新しく協定を結ぶ国は、年齢制限の上限が30歳とは限りません。
各国の大使館や外務省のホームページから正しい情報を取得するようにしてください。
ワーキングホリデーの年齢制限が引き上げられる?
現時点で、ワーキングホリデーの年齢制限が18歳〜30歳とされていますが、オーストラリアに関しては、将来的に年齢制限の上限を35歳まで引き上げるという提案がされているようです。
実際、2019年7月から以下の3か国とオーストラリアは、ワーキングホリデーの年齢制限を18歳〜35歳までに設定しました。
- カナダ
- アイルランド
- フランス
日本とオーストラリアの契約では、18歳〜30歳のままですので、現時点でワーキングホリデービザを取得する場合、31歳以上は対象外となっています。
詳しくは、オーストラリアの大使館や外務省公式サイトで最新情報をこまめにチェックしておきましょう。
35歳までワーキングホリデーできるという噂は間違い?
ワーキングホリデーの年齢制限が35歳であるという噂がありますが、これは間違った情報です。前述の通り、オーストラリアへワーホリできる一部の国のみが35歳に引き上げられています。
日本人は原則30歳までとなっている
他国のワーキングホリデー協定の年齢制限は、上限年齢が高くなっているところもありますが、現時点で、日本は18歳〜30歳のままです。
ネット上では、「35歳までならワーキングホリデーにいける」という憶測の情報が流れていますが、2024年11時点では間違った情報となります。
日本人としてワーキングホリデーへ行くことを希望するのであれば、31歳の誕生日を迎える前までにビザ申請を済ませましょう。
30歳を過ぎてもワーキングホリデー滞在できるのはなぜ?
ワーキングホリデー協定が提示している年齢制限は、ビザ申請時のタイミングです。
つまり、ビザを申請するときに30歳であれば、入国時に31歳になっていたり、滞在中に32歳になることがありますが、その点に関しては問題ありません。
ただし、ビザの申請時に31歳を迎えてしまうと、対象外となりますので、原則申請が通ることはありません。
ビザが一度で通るとは限りませんので、余裕を持ってビザ申請を行うことを強く推奨します。
30歳を過ぎた人たちが海外で長期滞在して語学を学ぶには?
30歳を過ぎてしまったけれど、「海外での暮らしを実現させたい」「言語のスキルアップのために働きながら学びたい」という方は、ワーキングホリデー以外の方法で就労できる選択肢を選びましょう。
- 語学留学をしながら就労する
- 大学に通いながらアルバイトをする
- インターンシップに申し込みをする
それぞれの方法について、詳しく解説します。
語学留学をしながら就労する
例えば、ワーキングホリデービザの取得できる年齢制限を超えても、以下の国であれば、学生ビザで語学を学びながら働くことができます。
- オーストラリア:週20時間まで
- ニュージランド:週20時間まで
- イギリス:週20時間まで
- フランス:年間964時間まで
- 台湾:長期休暇(夏・冬)を除いて週20時間まで
これらの国の学生ビザには年齢制限がありません。
もちろん、ワーキングホリデーのようにフルタイムで働くことはできませんので、手元に入る賃金は、フルタイムと比較すると少ないですが、生活費を稼ぐ分には十分です。
大学に通いながらアルバイトをする
4年生大学に正規留学をすると、国によって条件の違いがあるものの、アルバイトをすることができます。
例えば、アメリカであれば、F-1ビザやM-1ビザで留学している外国人生徒を対象にアルバイトの許可を出しています。
週20時間までで、在籍している大学内でできるアルバイトに限られるため、図書館の受付や食堂での配膳、清掃などがメインです。
日本と比較すると、海外の大学はグループワークやテストなどたくさんのやらなくてはならないことがたくさんあるため、時間が取れる保証がありません。
アルバイトをしながら生活費を稼ぐことを前提にしてしまうと、どちらも中途半端になる可能性があるため、まずはキャンパスライフに慣れてからアルバイトの検討をしてみてください。
国 | 学生ビザでの就労制限 |
---|---|
オーストラリア | 2週間あたり48時間まで |
カナダ | キャンパス内:制限なしキャンパス外:週20時間まで(長期休暇中は制限なし)※2024年秋から週24時間までに変更される予定 |
アメリカ | キャンパス内:週20時間まで(フルタイムの学生)キャンパス外:週20時間まで(経済的困難など条件あり) |
イギリス | 週20時間まで(長期休暇中は制限なし) |
ニュージーランド | 週20時間まで(長期休暇中は制限なし) |
インターンシップに申し込みをする
ワーキングホリデーとは異なり、インターンシップは教育目的や職業訓練を含む場合が多く、場合によっては現地企業との雇用契約に基づいて実施されます。そのため、プログラムやビザ条件によって長期滞在が認められるケースもあります。
※ワーホリも現地企業との雇用契約
日本ではあまりメジャーではないインターンシップですが、海外では多くのインターンシップのチャンスがあり、キャリアアップに役立てることができます。
ワーキングホリデーと比較すると、お金を稼ぐというより実務経験を目的にしていますが、比較的挑戦しやすいですので、検討してみてください。
Co-op留学を利用する
カナダに留学したい場合は、Co-op留学を利用する方法もあります。Co-op留学とは、学校での学びと就労がセットになったプログラムです。
期間は半年~2年とさまざまですが、どのプログラムも前半は私立カレッジで学び、後半に有給インターンをします。私立カレッジで専門分野を学んだ後、学んだ分野に関する仕事で収入を得ます。
Co-op留学の特徴は、年齢制限がなく、学生ビザを持ちながら働ける点です。ワーホリとは異なり、31歳以上でも参加可能なため、年齢が理由でワーホリに申請できない方にも人気を集めています。
学校に通っている間は週に20時間まで、有給インターン中は週に40時間まで就労が可能です。
就労ビザを取得する
雇用主にスポンサーになってもらって就労ビザを取得し、働きながら語学を学ぶ方法もあります。この方法では、多くの場合、大学卒業以上の学歴やその分野に関する実務経験や高い専門性が求められます。そのため、就労ビザの取得は簡単ではありません。また、どの職種にも当てはまるわけではなく、特別な技能が求められる職種が多いです。
現地での滞在・就職経験がない状態では非常に厳しいですが、留学やワーホリ中に働いていた経験がある場合、その延長線上で就労ビザを取得できる場合があります。
まとめ
この記事では、ワーキングホリデーの年齢制限について解説しました。
結論として、現時点で日本がワーキングホリデー協定を結んでいる国とは、原則30歳が年齢制限の上限です。
国によって年齢制限は異なりますので、自分の行きたい国には年齢制限が設けられているのか、年齢制限はいくつまでなのかをしっかりと確認しておくとスムーズです。
また、30歳を過ぎていたとしても、留学やインターンシップ等の方法で、ワーキングホリデーの代わりに海外の長期滞在も可能ですので、ご検討ください。
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