「1年の留学は長すぎる。でも2週間では物足りない」
留学を考え始めたとき、多くの人がこの壁にぶつかります。その答えになるのがターム留学です。
特に保護者の方にとっては、費用と進路への影響が最大の関心事だと思います。
この記事では、ターム留学の定義から他の留学との違い、国ごとのターム開始月、費用の内訳、高校生・中学生の参加条件、そして日本の学校での単位認定と留年の扱いまでをまとめました。
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目次
ターム留学とは?

ターム留学とは、海外の学校に1学期(1ターム)だけ在籍して、現地の生徒と同じ授業を受ける留学のことです。
まずは定義を押さえておきましょう。
ターム留学の「ターム」=1学期のこと
「ターム(term)」は英語で学期を意味します。日本の学校が3学期制や2学期制であるように、海外の学校にも学期の区切りがあり、その1区切り分だけ留学するのがターム留学です。
注意したいのは、1タームの長さは国や学校によって違うということ。
オーストラリアやニュージーランドは1年を4タームに分ける学校が多く、カナダやアメリカは2学期制(セメスター制)が中心です。同じ「1ターム」でも、国が変われば期間も変わります。
ターム留学の期間は約3ヶ月が目安
一般的なターム留学の期間は1ターム約10週間、およそ2.5〜3ヶ月です。
ただし、エージェントやプログラムによっては「2ターム(約半年)」をまとめてターム留学と呼ぶこともあり、「3ヶ月以上の現地校留学」を広くターム留学と定義しているケースもあります。
語学学校ではなく「現地校の正規授業」に入るのが特徴
ターム留学の本質は、ここにあります。語学留学が「英語を学ぶために英語を学ぶ」のに対し、ターム留学は数学や理科、体育を英語で受ける形になります。
現地の生徒と同じ教室で学び、部活動や学校行事にも参加できるため、友達ができやすいのも大きな特徴です。
英語力に不安がある場合は、現地校に入る前に数週間の英語準備コース(ESL)を受けられるプログラムもあります。
ターム留学と他の留学の違い

「短期留学」「1年留学」「交換留学」との違いが分かると、自分に合う形が見えてきます。
まずは一覧で比べてみてください。
※費用は航空券・滞在費・保険を含む2026年時点の総額目安です。為替の変動により上振れする場合があります。
短期留学との違いは「現地校に入るかどうか」
夏休みなどを利用する2週間〜1ヶ月の短期留学は、語学学校に通って英語そのものを学ぶのが基本です。
観光やアクティビティが組み込まれていることも多く、海外を体験することが主目的になります。
一方、ターム留学は現地校の正規授業に入ります。
お客さんではなく生徒として扱われるため、大変さも得るものも段違いです。
2026年7月23日更新 2026年8月5日
1年留学との違いは「期間と費用、そして進級への影響」
1年留学は英語力の伸びが最も大きい選択肢ですが、費用は300〜700万円と重く、日本の高校を1年休むことになるため留年(原級留置)になるケースがあるのが最大のハードルです。
ターム留学なら費用は3分の1程度に収まり、期間も1学期分なので、学校の対応次第では同学年のまま進級できる可能性があります。
この点は記事後半で詳しく解説します。
2026年7月24日2026年7月27日
交換留学との違いは「選べる自由度」
交換留学は費用が抑えられる反面、派遣先の国や学校を自分で選べないことがほとんどです。
選考試験もあり、誰でも参加できるわけではありません。
ターム留学は費用がかかるぶん、国・地域・学校を自分の希望で選べます。
「この国に行きたい」という明確な希望があるなら、ターム留学のほうが叶えやすい形です。

ターム留学のメリット・デメリット

良い面だけでなく、事前に知っておくべき注意点もあわせて確認しておきましょう。
ターム留学の4つのメリット
ターム留学が選ばれている理由は、次の4点に集約されます。
現地校の授業と学校生活を丸ごと体験できる
現地の生徒と同じ教室で学び、行事や部活動にも参加できます。3ヶ月あれば友達もでき、日常として現地の生活が身につきます。
1年留学より費用の負担が軽い
総額はおおむね1年留学の3分の1程度。予算の都合で長期留学をあきらめていた家庭にとって、現実的な選択肢になります。
ホームシックになっても乗り越えやすい
「あと何ヶ月」と終わりが見えているのは、精神的に大きな支えになります。初めての長期滞在でも挑戦しやすい期間です。
長期留学へのお試しになる
現地で1年留学や卒業留学へ切り替えられるプログラムもあります。まず行ってみて、続けるかを決められるのは大きな利点です。
知っておきたい3つのデメリット
一方で、期間が短いからこその難しさもあります。
1日あたりの費用は長期留学より割高
航空券や入学金などの初期費用は期間に関係なくかかるため、1日あたりで割ると1年留学より高くつきます。
英語が伸び始めた頃に帰国することになる
耳が慣れてくるのは2〜3ヶ月目から。まさにこれからというタイミングで期間が終わるため、物足りなさを感じる人もいます。
日本の学校の勉強に遅れが出る
3ヶ月分の授業を受けられないため、帰国後に自力で追いつく必要があります。特に数学と古文は差が出やすい科目です。
ターム留学が向いている人・向いていない人
次の2つのリストを見比べて、自分がどちらに近いか確かめてみてください。
向いている人
・1年は長いが2週間では物足りない
・現地の学校生活を体験したい
・将来の長期留学の下見をしたい
・在籍校が留学に理解がある
向いていない人
・英語力を本気で伸ばしきりたい
・受験学年で勉強を止められない
・目的が「海外に行きたい」だけ
・在籍校が長期欠席を認めていない
留学カウンセラー
りょう
ターム留学におすすめの国とターム開始月
ターム留学で最も重要なのが、国ごとの学期の区切りに合わせて出発時期を決めることです。
日本の学校暦とはズレるため、逆算して動く必要があります。
費用が安い順|ターム留学におすすめの国
1ターム費用の安い順に並べています。国名をタップすると詳しい紹介へ
なぜ10月開始のタームは避けたほうがいいのか
オーストラリア・ニュージーランドのターム4(10月開始)は学年末にあたる試験学期です。この時期に留学すると、次の3つの理由でターム留学の目的を果たしにくくなります。
1. 授業が試験対策に切り替わっている
1年間の学習内容のまとめや、ニュージーランドならNCEA(全国統一テスト)の対策が中心になります。通常の授業を受ける機会がほとんどありません。
2. 学校行事や部活動が少ない
現地の生徒が試験に集中する時期のため、行事や課外活動が減ります。友達をつくる機会も限られます。
3. 12月中旬で学年が終わってしまう
ターム4の途中で学年末を迎え、その後は1月末までの長期夏休みに入ります。滞在期間が実質的に短くなります。
授業と学校生活をしっかり体験したいなら、ターム1〜3(1月・4月・7月開始)から選ぶのが基本です。
費用は1ターム(カナダは1セメスター)の総額目安です。学期の区切りは学校によって異なるため、実際の開始日は出願先で確認してください。
オーストラリア|日本と時差が少なく費用も抑えやすい

ターム留学先として最も人気があるのがオーストラリアです。
1年を4タームに分ける学校が多く、1月・4月・7月・10月と年4回の出発チャンスがあるため、日本の学校の予定に合わせやすいのが強みです。
ニュージーランド|少人数で手厚く、治安の良さが魅力

ニュージーランドの中学・高校は最短1ターム(約3ヶ月)からの受け入れが一般的で、ターム留学と最も相性の良い国のひとつです。
一部の学校では2週間〜3ヶ月未満のショートタームプログラムも用意されています。
2026年7月23日更新 2026年8月5日
カナダ|英語が聞き取りやすく、教育水準が高い

カナダは2学期制(セメスター制)が中心で、9月と2月が区切りになります。
1セメスターは約5ヶ月とやや長めですが、そのぶん現地に馴染む時間を確保できます。
2026年7月15日更新 2026年8月4日
アメリカ|受け入れ枠が限られる点に注意

アメリカは8〜9月と1月が学期の区切りです。
ただし公立校への私費留学は制度上1年までと制限があり、1学期のみの受け入れは私立校が中心になります。
選択肢が絞られるぶん、早めの動き出しが必要です。
イギリス・アイルランド|3ターム制で伝統的な教育を受けられる

イギリスは1年を3タームに分ける学校が多く、9月・1月・4月が区切りです。
ボーディングスクール(全寮制)での受け入れが中心で、規律ある生活のなかで学べるのが特徴です。
アイルランドも同様に3ターム制で、イギリスより費用を抑えられる傾向があります。
ここで紹介した国はすべて、夢カナ留学がオーダーメイドでプランを組める対応国です。国選びで迷ったら、希望の時期から逆算して相談してみてください。
ターム留学の費用【国別・内訳つき】
ターム留学の費用は、総額で120〜300万円が目安です。
「1年留学の3分の1」とよく言われますが、実際に何にいくらかかるのかを内訳で確認しておきましょう。
費用の内訳一覧
ターム留学の支出は「渡航前の準備費用」と「現地でかかる費用」に分かれます。
最も大きいのは授業料と滞在費の2つです。
※金額はすべて2026年時点の目安です。国・学校の種類・滞在方法・時期によって大きく変動します。学費と滞在費は現地通貨で設定されているため、円安が進むと日本円での支払額は上振れします。実際の見積もりが上記を上回る場合もあるため、必ず最新の金額を確認してください。
2026年7月23日2026年7月24日
国別の費用比較
同じ1ターム(3ヶ月前後)で比べると、国によって100万円以上の差が出ます。
見落としやすい追加費用
見積もりに含まれていないのに、現地で必ず発生するお金があります。
ここを見落とすと予算が足りなくなります。
費用を抑える3つの方法
同じ期間・同じ国でも、選び方次第で数十万円の差が出ます。

2026年7月13日更新 2026年8月4日
高校生・中学生のターム留学
ターム留学は中学生から参加できます。
ただし、学年によって注意すべき点が変わるため、自分の状況に当てはめて確認してください。
ターム留学の参加条件
一般的な参加条件は次のとおりです。
学校やプログラムによって基準は異なります。
高校生のターム留学|学年別の注意点
高校生の場合、いつ行くかで難易度がまったく変わります。
学年ごとの適性を整理しました。
高校1年生|最も動きやすい
受験まで時間があり、帰国後に取り戻す余裕もあります。留学経験を残り2年の進路選択に活かせるのも大きな利点です。
高校2年生|最も選ばれるが計画が重要
目的が明確になっている時期で、志望理由書に書ける経験にもなります。ただし帰国後すぐ受験期に入るため、学習の遅れを取り戻す計画が必須です。
高校3年生|慎重な判断が必要
受験と重なるため、一般選抜を目指すなら現実的ではありません。総合型選抜や海外大学進学を視野に入れている場合に限って検討する形になります。
2026年7月16日更新 2026年8月4日
中学生のターム留学|受け入れ年齢とサポート
中学生でもターム留学は可能で、現地の公立中学に通うプログラムがあります。
義務教育期間中の留学になるため、在籍中学との事前調整が高校生以上に重要です。
また、年齢が低いほど現地でのサポート体制が求められます。
ホームステイ先の選定、学校への送迎、緊急時の連絡体制について、エージェントがどこまで対応してくれるかを必ず確認してください。
日本語で24時間相談できる窓口があるかどうかは、保護者にとって大きな安心材料になります。
2026年7月28日更新 2026年8月5日
英語力はどのくらい必要?
目安は英検3級〜準2級程度ですが、英語力不問で受け入れるプログラムも少なくありません。
現地校に入る前に数週間の英語準備コースを受けられるプランを選べば、いきなり授業に放り込まれる事態は避けられます。
ただし、英語力が低いほど最初の1ヶ月がつらくなるのは事実です。
出発までに単語と基本的な会話フレーズだけでも仕上げておくと、現地でのスタートダッシュが変わります。
留学カウンセラー
りょう
日本の学校の単位認定と留年の扱い
保護者の方が最も気にされるのがこの点です。
結論から言うと、留年するかどうかは在籍校の校長判断であり、学校によって対応が分かれます。
だからこそ、早い段階での相談が決定的に重要になります。
在籍の扱いは「留学」と「休学」の2パターン
日本の高校を離れる間の扱いは、大きく2つに分かれます。どちらになるかで帰国後の学年が変わります。
現地で取得した単位は認定される?
多くの高校では、留学先で修得した科目を自校の単位として認定する制度を設けています。
ターム留学を単位として認めている高校は少なくありません。
認定できる単位数の上限は36単位と定められています。
かつては30単位が上限でしたが、平成21年度に36単位へ拡大されました。
ただし実際に何単位を認定するかは学校ごとの内規と校長判断によります。
「現地校の成績証明書の提出が必要」といった条件も学校により異なります。
必ず在籍校に直接確認してください。
留年しないための出席日数の考え方
高校で単位を取得するには、成績と出席時間数の両方が必要です。
多くの学校では年間の授業時間数の3分の1以上を欠席すると単位が認められません(基準は学校により5分の1や2分の1など異なります)。
3ヶ月のターム留学は、年間で見ればおおむね4分の1程度の欠席にあたります。
「留学」扱いで単位認定を受けられれば問題になりませんが、単なる欠席として処理されると基準に近づきます。
ここが、学校との事前調整が不可欠な理由です。
ここに注意
出席日数の基準も単位認定の可否も、すべて在籍校の規定と校長判断によります。この記事の内容は一般的な傾向であり、あなたの学校に当てはまるとは限りません。申し込み前に必ず担任や進路指導の先生に確認してください。
学校にいつ・何を相談すればいい?
相談のタイミングは出発の1年前が理想です。
エージェントに申し込む前に、まず学校の方針を確認してください。聞くべきことは次の5点です。
帰国後の学年と大学受験への影響
単位認定を受けられれば、同学年に戻って通常どおり進級できます。
大学受験については、3ヶ月分の学習が抜けるぶん、帰国後の巻き返しが必要になるのは事実です。
特に数学は積み上げ式の科目なので、遅れが出やすい傾向があります。
一方で、総合型選抜や学校推薦型選抜では留学経験が強みになります。
英語の外部検定を利用する入試方式でも、現地で伸びた英語力が活きます。
受験方式まで含めて逆算しておくと、留学と進路が矛盾しません。
2026年7月23日更新 2026年8月5日
ターム留学の準備スケジュールとよくある質問
ここまで読んで「行けそうだ」と思えたら、次は準備です。
いつ何をすべきかを整理しました。
出発までのタイムライン
ターム留学は定員が埋まりやすく、遅くとも出発の6ヶ月前までの申し込みが推奨されています。学校への相談も必要なので、1年前から動き出すのが安全です。
12〜9ヶ月前:学校に相談し、国と時期を決める
まず在籍校に単位認定の方針を確認します。並行してエージェント2〜3社に相談し、見積もりを比較しましょう。
9〜6ヶ月前:出願・学校決定(6ヶ月前が実質の締切)
成績証明書や英語力の証明を準備して出願します。ターム留学は人気が高く定員に空きがない学校も多いため、遅くとも6ヶ月前までの申し込みが推奨されています。
4〜2ヶ月前:ビザ・航空券・保険
入学許可書が届いたら学生ビザを申請します。滞在先の決定と保険の加入もこの時期です。
1ヶ月前〜出発:英語の準備と荷造り
単語と会話フレーズを詰めておくと現地でのスタートが楽になります。帰国後の学習計画もここで立てておきましょう。
エージェントの選び方
ターム留学は未成年の長期滞在になるため、サポート体制が会社選びの決め手になります。
次の4点を必ず確認してください。
夢カナ留学では、オーストラリア・ニュージーランド・カナダ・アメリカ・イギリス・アイルランドの6ヶ国でオーダーメイドのプランを作成しています。
学校の学期に合わせた出発時期の設計から、渡航前の英語レッスン、24時間365日の日本語サポートまで対応しています。
カウンセリングと見積もりは無料です。
2026年7月15日更新 2026年8月4日
ターム留学のよくある質問
相談で特に多い質問にお答えします。
まとめ|ターム留学で押さえるべき6つのポイント
ここまでの内容を6つのポイントにまとめました。
動き出す前の確認に使ってください。
この記事のまとめ
3ヶ月という期間は、英語を極めるには短くても、世界が広がるには十分な長さです。
まずは在籍校に相談し、行ける可能性を確かめるところから始めてみてください。












