「海外に行って英語力を伸ばしたい!でも、留学とワーホリ(ワーキングホリデー)どっちがいいんだろう?」と悩む方は少なくありません。この記事では、留学とワーホリの違いを分かりやすく解説し、それぞれのメリット・デメリットを比較していきます。自分にピッタリの選択をして、価値ある海外生活を実現させましょう!
目次
留学とワーホリ、どっちがいい?
結論からすると、多くの人にとってワーホリがおすすめです。もちろん、留学にも素晴らしいメリットがありますが、英語力の伸びや費用対効果を考えると、ワーホリに軍配が上がります。「費用は抑えたいけど、英語がペラペラになりたい」という方には、ワーホリがピッタリです。ワーホリであれば、お金を稼ぎながら実践的な英語を短期間で習得することができます。
※ それでも留学がいい!という方はこちらをご覧ください。
留学の定義とは?ワーホリとの違いや身につくスキルを解説
ワーホリと留学の一番の違い
ワーホリと留学の最も大きな違いは、誰と時間を過ごすかです。ワーホリでは、ネイティブの同僚や友人と時間を過ごす機会が多く、実践的な英語を身につけるのに最適な環境です。一方、留学は、日本人学生と過ごす時間が長くなる傾向があり、せっかく海外にいても日本語に頼ってしまいがちです。その他の違いを簡単にまとめると以下のようになります。
ワーホリ | 留学 | |
---|---|---|
期間 | ほとんどの国で最大1年 | 1週~長期まで選べる |
年齢 | ほとんどの国で30歳まで | 年齢制限なし |
費用 | 約±100万円(1年) | 約400~600万円(1年) |
就学 | 主要国は期間に制限あり | 制限なし |
就労 | 制限なし | 不可もしくは就労時間に制限あり |
ワーホリのメリット
ワーホリには以下のようなメリットがあります。
費用が安い
ワーホリは、留学に比べて費用を抑えることができます。なぜなら、多くのワーホリ受入国は日本よりも高い給与水準だからです。アルバイトで生活費を稼ぐことができるため、経済的な負担を軽減できます。特に円安の現在、例えばオーストラリアでは、普通の飲食店でも時給2,500円以上の募集が多く*、東京で働く倍以上稼げることも多いです。
(とはいえ、全員がワーホリで順調に稼げているわけでありません。この次のデメリットのところで説明します)
*2024年7月1日よりオーストラリア最低賃金は$24.10(1オーストラリアドル=100円の場合、2,410円)
英語力が早く伸びる
働いているとき、ネイティブの同僚やお客様は、生活で関わる一人としてあなたと対等に接します。こうしたネイティブとの関係性が作れることがワーホリの最大のメリットです。例えば、レストランで働くなら、お客様の案内や注文、同僚とのやり取りといった自然なコミュニケーションの機会が生まれます。学校の授業で他の生徒が話しているときはいわば待ち時間ですが、ワーホリは”常に自分の番”で、しかも”本番の環境”なので英語力が短期間で上達します。身につく英語も、教科書的でない、リアルな生活でのやり取りの英語が身につきます。
就活や転職で評価される
夢カナ留学ではワーホリから帰国された方に就職先のご紹介も行っていますが、インバウンド業界や外資系企業はもちろん、そうでない企業もワーホリ経験者を高く評価する企業が増えてきています。中でも、関連する業界・業種において英語圏で経験を積んだ方は即戦力として期待されます。このため、学生やキャリアチェンジしたい社会人が未経験で応募する際にもワーホリは大きな加点要素となります。
ワーホリのデメリット
ワーホリには以下のようなデメリットもあります。
年齢制限がある
ワーホリには年齢制限があり、多くの国で18歳から30歳までとなっています。年齢制限を超えてしまうと、ワーホリビザを取得することができません。誰でも参加できるわけではない点は、ワーホリのデメリットといえるでしょう。
30歳に近い方で年齢制限が気になる方はこちらで詳しく解説しています。
ワーキングホリデーの年齢制限は30歳まで?31歳以上で就労する方法を紹介
英語力が低いと仕事が見つかりにくい
ワーホリでは、渡航後の仕事探しが大きなポイントとなりますが、英語力が低いと仕事の選択肢が限られてしまいます。特に、接客業などでは、アルバイトでも英語で一定のコミュニケーション能力が求められます。ワーホリで英語力を伸ばすためには、ネイティブと直接触れ合う仕事に就くことが鍵になります。そのような仕事に就けた方は、ジャパレス(日本食レストラン)やファームの仕事(果物の収穫など)をされた方と比べて飛躍的に英語力を上げて帰国される方が多いです。すぐによい仕事に就くには、渡航前にできるだけ英語力を高めておくことが大切です。
留学のメリット
留学には以下のようなメリットがあります(語学留学を想定しています)。
英語力がなくても受け入れてもらえる
ほとんどの語学学校はゼロから英語を教えるクラスを設けており、語学力が原因で入校できないことはまずありません。
基礎から体系的に英語が学べる
留学ではしっかりとしたカリキュラムに基づいて英語を学ぶことができます。文法は体系的にまとめられたテキストを用いて行うため、学校で学んだ内容を忘れてしまっていても問題ありません。また、授業で使う語彙や先生が話す速度もレベルに応じて調整してもらえます。
ワーホリビザがない国にも行ける
ワーホリ協定を結んでいない国でも、学生ビザを取得すれば留学することができます。どの国にも語学学校はあるため、行きたい国がある場合は留学を検討してみましょう。
留学のデメリット
留学には以下のようなデメリットもあります。
費用が高い
留学は、ワーホリに比べて費用が高額になります。内訳としては授業料が大きく、オーストラリアやカナダの場合の月15~20万円が相場です。近年の円安や物価高の影響もあり、留学費用は年々高騰しています。
スピーキングが不足しやすい
授業の大半の時間は、先生が説明したり、クラスメートが当てられている時間になります。例えば15人のクラスで60分の授業ならあなたの番は多くても4分です。更に読解や文法に割かれる時間も多く、どうしてもアウトプットの時間が不足しがちになります。英語は実技なので、流暢に話せるようになるには、何も考えずに言葉が出てくるようになるまで話して慣れることが必要です。しかも、英語力が低いうちは学校の外でネイティブの友達を作ることも難しいため、アウトプット不足で英語力が伸び悩む人が多いのです。
日本人と過ごす時間が多くなりやすい
留学エージェントを利用した場合、日本人の学生をまとめて斡旋すると手数料やキックバックが増えるというエージェント側の事情もあるため、日本人がクラスに集中することが多くなります。また、他国からのクラスメートも英語力は自分と同じレベルであるため簡単なやり取りからあまり発展せず、想定していたより英語が伸びなかったという経験者の声もよく聞きます。なお、夢カナ留学は一般のエージェントとはビジネスモデルが異なるため、日本人が15%以下の語学学校のみをご案内しています。
ワーホリが向いている人
「実践的な英語力を身につけたい人」や「費用を抑えて海外に滞在したい人」には、ワーホリが向いています。また、企業から英語圏での就労経験が評価されるため、就活対策をしたい学生や新しいキャリアに挑戦したい社会人がワーホリはおすすめです。今未経験であっても、帰国後は付加価値のある経験者としてアドバンテージを持った状態で就活に望むことができます。
留学が向いている人
「英語力がなくても今すぐ海外で生活したい人」や「働きたくない人」には留学が向いています。ただ、どうしてもネイティブとのやり取りが不足してしまう傾向にあるため、何ヶ月か語学学校に通いワーホリに変えるというプランも検討するとよいでしょう。また、この記事では語学留学を想定しましたが、現地企業への就職を目指す人は大学や専門学校に留学して学位を取得すると有利になります。
まとめ
ワーホリと留学、それぞれにメリットとデメリットがありますが、自分の目的や英語力に合った選択をすることが大切です。英語力をしっかり伸ばしたい場合ははワーホリがおすすめですが、資金に余裕があれば語学学校に通うのも一つの選択肢です。どちらを選んでも、英語力の向上に加え、異文化や異なる価値観を持つ現地の人々との触れ合いは今後の人生に大きなプラスとなることは確かです。ワーホリと留学の違いをよく理解し、自分に合った海外生活を実現させましょう!