ワーキングホリデー(ワーホリ)は、一つの国で一生に一度しか経験できない貴重な機会です。「ワーホリで人生終わった」「ワーホリはやめたほうがいい」こんな意見を目にすると、不安になりますよね。
あなたのワーホリが失敗しないために、よくある失敗談を通して“ワーホリの実態”や“失敗しないワーホリ”の秘訣をお届けします。本記事では、失敗を防ぐための対策と目標の立て方もご紹介するので、ぜひ参考にしてください。
目次ワーホリの体験談
- 【ワーホリの現実】オーストラリアワーホリ貧困!?現地で仕事がない?深刻な現状と仕事の探し方
- 【体験談】オーストラリアワーホリの出稼ぎ体験!実際にいくら稼げるの?
- 【体験談】ワーホリ渡航前から帰国後のキャリアまで。夢カナ留学のフルサポートで内定へ
- 【体験談】留学やワーホリ選びは国や期間よりも、自分がまず何をしたいのか、何になりたいのか
ワーキングホリデーでありがちな失敗談
“失敗しないワーホリ”への第一歩は、経験者の失敗談を知ることです。ワーキングホリデー(ワーホリ)でありがちな7つの失敗談を、具体的なエピソードを交えながらご紹介します。
- 語学力が足りず、生活に苦労した
- 英語(語学)があまり上達しなかった
- 日本人とつるんでばかりいた
- 何もせず、引きこもっていた
- 働いてばかりいた
- お金が足りず、貧乏生活だった
- 海外生活のストレスがすごかった
失敗談①:語学力が足りず、生活に苦労した
「ワーホリで失敗した」と感じる方で多いのが、語学力が足りずに渡航先で苦労したケースです。
日本で生活していると実感しにくいのですが…「買い物」「電車やバスの利用」「店員とのコミュニケーション」など、日本ではストレスなくできることも、言葉の壁があるだけで一気に難易度が上がります。
日本語でもハードルが高い「部屋探し」や「仕事探し」に苦労するのも、想像できますよね。
Aさんのケース
初級レベルの英語力(短い文章で、なんとかコミュニケーションが取れる状態)で渡航したAさん。「どうにかなるよね」と思っていたものの、渡航後のさまざまな場面で言葉の壁を痛感しました。
入国審査では何を聞かれているのか分からない、空港から一時滞在先への移動時にも運転手との話がかみ合わない、スーパーマーケットでも店員に話しかけられない…徐々に自信がなくなっていきます。
最初の大きな壁は、部屋探し。多国籍のシェアハウスでの生活を夢見て物件を探していたものの、物件広告に書いてあることが理解できず…。
四苦八苦しながらインスペクション(内見)の日程調整をして、オーナーから設備や同居人、入居条件の説明を受けました。しかし、オーナーとも上手くコミュニケーションを取れず、愛想笑いでその場をしのぎました。
「もっと英語を勉強しておけばよかったな…」と後悔するAさん。
失敗談②:英語(語学)があまり上達しなかった
ワーキングホリデーでの失敗談にありがちなのが「思っていたよりも英語力が伸びなかった」というものです。渡航前は「1年間も海外で生活していれば、今よりも英語を話せるようになる」と考える方は多いでしょう。しかし、悲しいことに“海外にいるだけ”では英語が上達することはありません。
英語が上達しない理由として、ネイティブと交流せずに過ごす、語学学校の学習スタイルが合わなかったなどが挙げられます。
Bさんのケース
「ネイティブの友人を作って、英語力を高めたい!」と意気込んでワーホリを決意したBさん。英語でのコミュニケーションを取ったことがないため、最初の3カ月は語学学校へ通うことに。
初日にクラス決めのテストを受けた結果、初級クラスに決まりました。クラスメイトのほとんどは、自分と同じレベルの留学生。英語を話せない人が集まっているため、同じ国の留学生同士でグループができていました。日本人グループ以外の輪の中に一人で入る勇気を持てなかったBさんは、日本人グループへ。
他国のクラスメイトとは挨拶を交わす程度で、親しくなるまでには至りませんでした。語学学校で友人ができなかったことで自信がなくなり、英語でのコミュニケーションが億劫に。渡航前に憧れていたネイティブの友人作りにも消極的になりました。
英語力の上達を実感できないまま、気がつけば帰国の時期に…。
失敗談③:日本人とつるんでばかりいた
英語力が低い状態で渡航した方にありがちなのが、孤独に耐えられず、日本人でかたまってしまったケースです。
日本人同士で情報交換し合えるというメリットがあるため、日本人との交流は悪いことばかりではありません。とはいえ、ワーホリ期間の多くを日本人のみと過ごしてしまうのは、もったいないですよね。英語力を高めたい方は、英語を使う機会を意識して作ることが大切です。
Cさんのケース
「ワーホリを通して世界各国に友人を作る!」という目標を掲げて渡航したCさん。
語学学校の初日に受けたテストの結果、初級クラスに決まりました。クラスには、ブラジルやスペイン、中国、台湾から来た留学生がいましたが、英語で話しかける勇気を持てず、馴染むことができませんでした。
一人でいるのが寂しくて、クラスでも放課後でも日本人のみと接するように。日本とは異なる現地の雰囲気を味わいつつ、それなりに楽しい毎日を送ったものの「こういう生活、日本でもできるな…」とふとした瞬間に感じながらワーホリ生活を送りました。
失敗談④:何もせず、引きこもっていた
「日本が恋しい」「文化の違いが合わない」という理由で引きこもってしまうケースも。シェアメイトやホストファミリーとの交流に消極的になり、部屋でネットサーフィンや動画の視聴に没頭して寂しさを紛らわします。
Dさんのケース
多国籍の留学生が集うシェアハウスで、ワーホリ生活をスタートさせたDさん。入居当初は、シェアメイトとの交流を深めようと意気揚々としていました。
最初は楽しい毎日を過ごしていたものの、住み始めて2週間が経った頃、「共同のキッチンや洗面所の使い方」「深夜の騒音」など、シェアメイトへの不満が溜まってきました。
Dさんは、もともと言いたいことをはっきりと言えない性格のため、シェアメイトと本音で話すことができず…不満だけが溜まり、部屋に引きこもりがちに。
リビングからは、シェアメイト達の笑い声が聞こえてくる中、Dさんは自室で日本のドラマを見て時間を潰していました。
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失敗談⑤働いてばかりいた
昨今では、出稼ぎ目的のワーキングホリデーを「出稼ぎワーホリ」と言うこともあります。円安の影響で日本円への両替時に貯金が貯まりやすい点が大きなメリットです。
とはいえ、働き過ぎて「気が付いたら、楽しい思い出が一つもない…」というのも悲しいですよね。
外務省によると、ワーキングホリデーの主目的は渡航先での「休暇」です。せっかく長期で滞在できる権利を得られるのですから、今しかできないことにたくさん挑戦しましょう。
Eさんのケース
現地の日本食レストランのキッチンスタッフとして働くことになったEさん。オーナーも同僚も日本人で、英語を話す機会がほとんどありません。とはいえ、時給は高くないものの、シフトに多く入れるため、日本で働くよりも稼ぐことができました。
忙しい毎日を過ごしているうちに、あっという間に帰国の時期に。「お金は貯まったけど、海外ならではの経験ができなかったな…」と後悔してしまいました。
失敗談⑥:お金が足りず、貧乏生活だった
カフェ巡りや食べ歩き、有名観光地を巡る旅など。現地でのキラキラした生活をイメージしていたものの、自由に使えるお金がなくて「失敗した」と感じるケースもあります。時間はあるのに、お金がなくて何もできない…なんて悔しいですよね。
貯金に余裕がなく、生活費を現地で稼ぎたい方もいらっしゃると思います。海外での仕事探しは簡単ではないため、基礎英語力を高めてから渡航すること、求人需要の多い期間に渡航することを意識してみてください。
Fさんのケース
30歳直前に、学生の頃から夢だったワーホリに行きたくなったFさん。貯金はほとんどありません。ワーホリに最低限必要な金額をインターネットで調べて、なんとか貯金しました。
留学エージェントの説明会に参加したところ「ワーホリでは、現地の生活費を働いて稼げる」と聞いたので、航空券代や語学学校の授業料、海外留学保険料などを支払い後、渡航直後に必要な生活費2カ月分のみを用意して海外へ。
渡航前はお金を貯めるのに必死で、英語学習や仕事探しの準備をする余裕がありませんでした。準備不足なこともあり、思っていたよりも仕事探しに苦戦…。焦り始めたFさんは、英語力が必要ないファームでフルーツピッキングの仕事をすることに決めました。
しかし、報酬は歩合制(自分の収穫量によって収入が変わる賃金形態)のため、思い通りに稼ぐことができず、常にギリギリの生活に。
休日になると、ファーム仲間は都市部でカフェ巡りをしたり、近郊のビーチへ出かけたりして楽しんでいました。お金がないFさんは一緒に出かけることができず、悔しい思いをすることに。
休日の度に「もっと貯金をして、英語力も高めてから渡航すればよかったな…」と後悔してしまいました。
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失敗談⑦:海外生活のストレスがすごかった
海外生活は、日本との違いに驚くことばかりです。違いを楽しむことができれば問題ありませんが、人によってはストレスを感じるケースもあります。渡航前に情報収集をしっかりして、心構えをしておくとよいかもしれません。
Gさんのケース
満員の通勤電車に、忙しい毎日。社会人になって3年が経ち、日本での生活に嫌気がさしてきたGさん。新しい世界観を求めて海外へ。
最初は、初めての海外生活が新鮮だったものの、慣れてくると嫌な部分にも目が向くようになりました。「バスや電車が時間通りに来ない」「店員さんが笑顔で接してくれない」など、日本で当たり前の文化と比較して、毎日ストレスを抱えながら生活することに。
会社を辞めてワーキングホリデーに来たため、簡単には帰国できず…「ワーホリなんてしなければよかった」と後悔しました。
一度きりのワーキングホリデーを失敗に終わらせないためには?
7つの失敗談を見て「やっぱりワーホリに行くのはやめておこうかな…」と感じた方も「自分だけはこうなりたくない!」と感じた方も、少しでも「行きたい」という気持ちがあるのなら、失敗しないためにはどうすればよいか、対策を考えてみませんか。
ここでは、ワーキングホリデーを失敗させないためのポイントを6つご紹介します。
- 渡航前から、現地でやることをリストアップしておく
- 余裕を持って資金を準備する
- 海外未経験なら、一度は行っておくとベター
- 語学力をつけてから渡航する
- ワーホリを逃げに使わない
- 常に、楽しいことや嬉しいことを追い求める
渡航前から、現地でやることをリストアップしておく
目的を作らずに「なんとなく」過ごしてしまうと、せっかくのワーキングホリデーが無駄になります。
事前に「現地でやることリスト」を作成しておきましょう。リストの項目は、勉強や仕事に関する真面目なものでもよいですし、旅行や恋愛といった娯楽が含まれていても問題ありません。大切なのは、現地で何をしたいのかを明確にしておくことです。
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余裕を持って資金を準備する
生活費を稼ぎながら、長期滞在できるのがワーキングホリデーの魅力です。とはいえ、余裕資金を全く準備しないのは、おすすめできません。
国によっては、ビザ申請時に「十分な資金の残高証明」の提出を求められるところもあるため、お金に余裕を持つことは重要です。
お金がなくて、やりたいことができない…こんな未来にならないように、最低でも3カ月以上は楽に暮らせるだけの貯金をしておきましょう。
貯金だけでなく、現地で役立つ英語学習や履歴書の準備、面接対策といった仕事探しの準備も重要です。夢カナ留学では、ワーホリ特化の英語学習サービス「夢カナEnglish」を提供していますので、ワーホリを検討中の方は、お気軽にご相談ください!
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海外未経験なら、一度は行っておくとベター
これまでの人生で一度も海外へ行ったことがない方は、ワーホリ前に現地に滞在してみるのもよいでしょう。
余分な費用はかかりますが、現地での暮らしのシミュレーションができるので、ワーホリ滞在中のギャップを埋められるかもしれません。不安がある人にとっては、実行する価値があります。
語学力をつけてから渡航する
「現地の語学学校で勉強するから大丈夫」と英語学習を先延ばしにしようとしていませんか?英語学習は、できれば日本で始めておくことをおすすめします。
先ほどの失敗談から分かるように、失敗の多くは英語力不足が原因です。日常生活、仕事探し、友人作り、それぞれの失敗を防ぐ秘訣は、渡航時の英語力の高さにあります。
また、英語力が低いと現地で働く場所の選択肢が限られます。英語力が高いほど、好条件で働けるケースが多いため、金銭面の問題も解消できるでしょう。
夢カナEnglishでは、ワーホリに挑戦するみなさんを応援しています。現地での生活や仕事探しに不安がある方は、お気軽にご相談ください!
ワーホリを逃げに使わない
「今の仕事が嫌だから」「日本が嫌だから」など、ワーホリを決意したきっかけはネガティブなものかも知れません。
しかし、後ろ向きな気持ちからワーホリを選択した場合、渡航先で嫌なことがあったら、心が折れてしまいやすいです。少し視点を変えるだけで、ワーホリへのポジティブな気持ちが湧いてくるはずなので「なぜワーホリに挑戦したいのか」を、考えてみてはいかがでしょうか。
視点の変え方の例
- 今の仕事が嫌だから→自分の好きな仕事に挑戦してみたいから
- 日本が嫌だから→海外で生活してみたいから
ワーホリの目的を明確にするには、ご自身の本当の気持ちと向き合うことが大切です。「一人で悩んでいても答えが見つからない…」という方は、ぜひ夢カナ留学へご相談ください。ワーホリや留学経験があるプロのコンサルタントが、あなたのお話しをじっくりと伺います。
常に、楽しいことや心が嬉しいことを追い求める
長期滞在のワーホリでは、辛いと感じることもあります。「言語の壁があり、言いたいことが言えなくて悔しい」「文化の違いが壁になって、なかなか打ち解けられない」「頑張っているのに英語力が伸びない」など。
ネガティブな感情に捉われているときは、自分の頭の中だけでどんどん悪い方向に考えがちです。あなたが渡航するのは、空気を読んで察する文化を持つ日本とは異なり、オープンなコミュニケーションを求められられる欧米諸国。一人で考え込まず、自分の気持ちをしっかりと相手に伝えましょう。
そうしているうちに、楽しい思い出がたくさんできます。毎日が楽しくて充実した日々を送れるように、心構えや行動を変えてみてください。
ワーキングホリデーで失敗しないための目標の立て方
ワーキングホリデーでの失敗を防ぐためには、明確な目標を立ててから渡航することが重要です。「目標を立てろと言われてもピンとこない…」という方もいらっしゃると思いますので、以下4つの具体的な目標の例や考え方をご紹介します。
- 資格試験
- ワーホリ後の正規留学
- 現地ならではのアクティビティやスポーツ
- 日本では得られない経験
資格試験
時間に余裕があるワーホリ期間は、資格取得やスコアアップに最適です。具体的な目標を立てて、それを達成するためにいつまでに、何をしなければいけないのか、リストアップしてみましょう。
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ワーホリ後の正規留学
正規留学とは、日本の大学へ進学するのと同じように、学位の取得を目指して海外の大学や大学院へ進学することです。海外の大学進学には、TOEIC iBTやIELTS※という試験のスコアを求められます。
※TOEFL iBTとIELTSは、英語の総合力を測るための試験です。英語圏(アメリカ、イギリス、カナダ、オーストラリアなど)の大学進学や交換留学の際に必要となる英語力の目安とされています。
ワーホリでは語学学校へ通う方が多いですが、語学学校は英語力がなくても入学できて、真面目に通学していれば修了証をもらうことができます。高度な英語力を求められて履歴書にも書くことができる、正規留学とは異なります。
ワーホリ期間中に英語力を高めて、ワーホリ後に大学進学を目指すのも選択肢の一つです。まずは、そのために必要な英語力を調べておきましょう。
標準レベルの大学進学に求められるスコアの目安
- TOEFL iBT:80~
- IELTS:6.5~
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現地ならではのアクティビティやスポーツ
現地ならではのアクティビティやスポーツを思う存分楽しむのも、時間に余裕のあるワーホリだからできることです。「やりたいことが見当たらない…」という方は、現地で楽しむことに焦点を充ててみてはいかがでしょうか。
ワーホリの渡航先としてオーストラリアやカナダが人気ですが、オーストラリアではクリケットやマリンスポーツ、カナダではアイスホッケーをはじめとしたウィンタースポーツが有名です。検討中の渡航先で、どのような楽しみ方があるのか調べてみてください!
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日本では得られない経験
「経験を通して成長したい」というのも、立派な目標です。その場合も、現地でやりたいことを具体的にイメージしておきましょう。
「ワーホリで得られたものは何か?」と聞かれたとき、多くの人が「人として成長できたこと」と答えます。
「内気な性格だったけど、欧米人との交流を通して積極的になることができた」「現地で苦労した経験を通して、以前よりも人に親切になった」など、ポジティブな成長を語る方が多いです。
あなたも、渡航先でのさまざまな経験を通して、成長を実感できるでしょう。
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ワーキングホリデーはじっくり計画することが重要!
ワーキングホリデーを失敗に終わらせないためには、渡航前から時間をかけて準備することが大切です。「将来、どのような自分になりたいのか」「なぜワーホリに行きたいのか」じっくりと考えてみてくださいね。
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