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【2026年最新】 理系留学は難しい?できる大学・プログラム・メリットを解説

更新日:2026.08.17

【2026年最新】 理系留学は難しい?できる大学・プログラム・メリットを解説

「理系は忙しいから留学は無理」

実験と必修が詰まった時間割、3年次からの研究室配属、専門科目の単位互換。

たしかに文系の学生と同じやり方では、理系の留学は組み立てにくいのが現実です。

ただ、「難しい」の中身をほどいていくと、その多くはタイミングと段取りの問題です。1〜2年次の長期休暇を使う、研究室配属前に指導教員へ相談しておく、出発前に単位の対応表を作っておく。順番を変えるだけで、選べる道は一気に増えます。

この記事では、理系の留学が難しいと言われる理由と回避策、プログラムの種類ごとの期間・費用・英語要件、理系に強い都市6選、そして「理系でも留学できる大学」の見分け方までまとめました。まずは下の診断で、あなたに合う留学の型を確かめてみてください。

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この記事を書いた人

留学カウンセラー りょう 大学時代に英語力ゼロからアメリカ・カナダで2年間の正規留学を経験。語学学校から現地大学への進学までを実現。累計500名以上の留学相談を受けています!

目次

  1. 1. 理系の留学とは?文系の留学と何が違うのか
  2. 2. 「理系の留学は難しい」と言われる4つの理由と回避策
  3. 3. 理系留学の5つのメリット
  4. 4. 理系留学の正直な3つのデメリット
  5. 5. 理系留学のプログラム5種類|期間・費用・英語要件を比較
  6. 6. 理系留学におすすめの国・都市6選
  7. 7. 理系留学ができる大学の選び方|日本の大学編・海外大学編
  8. 8. 理系留学の費用と奨学金、逆算スケジュール
  9. 9. 理系留学のよくある質問
  10. 10. まとめ|理系の留学は「難しい」より「段取り」の問題

理系の留学とは?文系の留学と何が違うのか

理系の留学とは、理学・工学・農学・薬学・情報などを専門とする学生が、海外の大学や研究機関で学ぶことを指します。語学力の向上そのものよりも、専門分野の知識と研究環境を得ることが中心になるのが特徴です。

同じ「留学」という言葉でも、文系の学生が思い描くものと理系の現実的な選択肢はかなり違います。まずはその差を並べて確認しておきましょう。

項目
文系の留学
理系の留学
主な目的
語学力・異文化理解が中心
専門知識・研究環境・実験手法の習得
行きやすい時期
2〜3年次で比較的自由に選べる
1〜2年次の休暇、または研究室配属後・院進後
期間の主流
半年〜1年の交換留学が多い
1〜3か月の短期・研究インターンも主流
単位の扱い
語学・教養科目として認定されやすい
必修の実験・専門科目は個別に対応確認が必要
帰国後の評価
語学力・異文化対応力
英語×専門の掛け算、研究・開発の実績

大きな違いは「期間」と「時期」です。理系は必修と実験でスケジュールが埋まりやすいため、半年〜1年の交換留学だけでなく、1〜3か月の研究インターンという選択肢を持てるかどうかで、実現できるかが変わります。

もうひとつは評価のされ方です。理系の場合、英語だけを持ち帰っても差になりにくい一方で、海外の研究室で実験を回した経験や、英語で専門を議論できる力は、院進や就職の場面でそのまま実績として説明できます。

「理系の留学は難しい」と言われる4つの理由と回避策

理系の留学が難しいと言われるのは、能力の問題ではなくカリキュラムの構造が理由です。何がボトルネックになっているのかを4つに分けて整理します。

自分に当てはまるものが1つでも見つかれば、その1点だけを外せば動き出せる、ということでもあります。

1

実験・演習が必修で、時間割に隙間がない

理系の学部は週の実験・演習が必修に組み込まれ、多くは通年か半期で完結します。1学期でも抜けると次の学年の必修が受けられず、留年につながるのが最大の壁です。

2

研究室配属と留学の時期が重なる

多くの理系学部では3年次後期から4年次に研究室へ配属され、卒業研究が始まります。ちょうど留学の一般的な時期と重なるため、「今から行くと卒研が回らない」となりがちです。

3

専門科目の単位互換が通りにくい

語学や教養科目は認定されやすいのに、専門科目は「内容が対応しているか」を科目ごとに判断されます。シラバスの粒度が国によって違うため、帰国後に認定されず取り直しになるケースもあります。

4

英語スコアの準備が後回しになりがち

交換留学の学内選考ではTOEFL iBTやIELTSのスコアが求められます。理系は課題と実験レポートに時間を取られ、気づいたときには出願まで数か月しかない、という状況になりやすいのが実情です。

ここまでを読むと不利に見えますが、4つとも先手を打てる問題です。回避策を対応させると、次のようになります。

つまずきやすい点
現実的な回避策
必修の実験が抜けられない
1〜2年次の春・夏休みに短期を入れる。長期なら実験が集中する学期を避けて履修計画を組み替える
研究室配属と重なる
配属前に希望を指導教員へ伝える。共同研究先や交流のある研究室を選べば、卒研の一部として扱ってもらえる場合もある
単位が認定されない
出発前に「留学先の科目 ⇔ 自学の科目」の対応表を作り、教務課と指導教員の合意を文書で残しておく
英語スコアが足りない
出願時期から逆算し、初回受験を1年前に置く。専門論文を英語で読む習慣はリーディング対策と兼用できる

文字で読むと分かりにくいので、4年間のどこに留学を入れられるかを1枚にしました。自分の学年の行を見てください。

理系の4年間|留学を入れられる場所

学年
前期
夏休み
後期
春休み
1年
必修

短期
必修

短期
2年
必修

ラボ

交換

短期
3年

交換

ラボ
×
配属
×
卒研
4年
×
就活
×
選考
×
卒研
×
卒研
院進後

派遣

ラボ

派遣

ラボ

入れやすい  条件つきで可  履修計画の組み替えが必要 × ほぼ不可
短期=サマープログラム/ラボ=ラボ留学・研究インターン/交換=交換留学/派遣=大学間の派遣プログラム

※必修や研究室配属の時期は大学・学部・学科で異なります。自分のカリキュラム表に置き換えて確認してください。

ポイントは、留学の可否を決めるのが英語力より履修計画と相談のタイミングだということです。1年次に知っていれば選べたのに、3年次で知って詰む——これが理系でいちばん多いパターンです。

留学カウンセラー
りょう

相談に来る理系の学生さんに最初に聞くのは、英語力ではなく「必修の実験が何年次のどの学期にあるか」です。時間割の空きが分かれば、そこに入る型は必ず1つは見つかります。逆に、行きたい国から決めてしまうとほぼ詰まります。

理系留学の5つのメリット

理系の留学は、語学留学とは残るものが違います。「英語が話せるようになる」だけを期待して行くと物足りなく感じますが、目的を専門側に置くと費用対効果は高くなります。

まずは、5つのメリットがいつ効くのかを1枚で確認してください。自分がいま近い場面から読むと、優先順位がつけやすくなります。

5つのメリットが効く場面

在学中に効く

1. 日本にない設備・研究テーマ

4. 研究の進め方そのもの

院進・進路で効く

3. 推薦状につながる研究経験

5. 同じ分野の同世代とのつながり

就職・キャリアで効く

2. 英語×専門の希少性

5. 同じ分野の同世代とのつながり

1. 日本にない設備・研究テーマに触れられる

大型装置や特定分野に強い研究室は、世界に偏って存在しています。自分のテーマの中心地に短期でも入れれば、論文で読んでいた手法を自分の手で回せます。

装置の設定や試料の扱いは、論文には書かれない部分に差が出ます。1か月でも隣で作業できると、帰国後の実験の精度がそのまま変わります。

2. 「英語×専門」は希少性が高い

英語ができる人も、専門がある人も、それぞれ多くいます。少ないのは、その2つが掛け算になっている人です。

英語だけ話せる

多い

専門だけある

多い

英語で専門を説明できる

少ない

外資メーカーや海外案件を持つ企業の技術職では、この掛け算がそのまま強みとして通用します。海外の顧客や研究者と直接やりとりできる人は、部署単位で見ても限られているためです。

3. 海外大学院への進路が現実的になる

短期でも現地の研究室に入っておくと、推薦状を書いてもらえる関係が作れます。海外大学院の出願で重く見られるのは、スコアよりも研究経験と推薦状だとされています。

海外大学院の出願で効くとされるもの(イメージ)

研究経験
推薦状
GPA
英語スコア

※重みは分野・大学・プログラムで異なります。英語スコアは「基準を満たすことが前提」で、超えた分が加点されにくい性質のものです。

学部のうちにラボ留学を1回挟んでおくと、研究経験と推薦状を同時に用意できます。出願の直前に慌てて依頼するより、はるかに具体的な内容を書いてもらえます。

4. 研究の進め方そのものを学べる

ミーティングでの議論の仕方、ラボノートの書き方、論文投稿までの分担。日本の研究室とは進め方が違うため、比較できると自分の研究の型が増えます。

議論の仕方:学生が結論から話し、教員がその場で方法を詰めていく進め方が多い
記録の残し方:誰が見ても再現できる粒度でラボノートを書く文化に触れられる
投稿までの分担:解析・作図・執筆をどう割るかを、実務として見られる

5. 同じ分野の同世代とつながれる

同じテーマを追う各国の学生と知り合えるのは、学会に出るより早い段階での財産になります。数年後に共同研究や転職の相談相手になることもあります。

連絡先の交換だけで終わらせず、帰国前に「次に何をするか」を共有しておくと関係が続きます。ここまでが、理系が留学から持ち帰れるものです。

理系留学の正直な3つのデメリット

ここを見ずに決めると、帰国後に後悔しやすくなります。ただし3つとも、起きる条件がはっきりしているので先に外せます。

下の表で、「どういう場合に起きるのか」と「外し方」をセットで確認してください。

デメリット
起きる条件
外し方
留年する
必修の実験がある学期に渡航/単位認定を出発後に相談
長期休暇の型を選ぶ。長期なら出発前に科目の対応表を文書化
就活・院試とぶつかる
選考・試験の時期と渡航期間が重なる
渡航時期を決める前に、選考日程と並べて優先順位を決める
英語が伸びない
1〜2か月の短期で、会話力の向上を主目的にした
英語が目的なら半年以上の型を選ぶ。短期は専門の経験に目的を寄せる

1. 単位の扱いを詰めないと留年する

半年〜1年の留学で必修を落とすと、卒業が1年遅れることがあります。留年した場合は学費が1年分追加になるため、費用面でも影響が最も大きい項目です。

逆に言えば、出発前に単位の対応表を確定させておけば防げるデメリットです。口約束で終わらせず、教務課と指導教員の合意をメールなどの文書で残してください。

2. 就活・院試のスケジュールとぶつかる

日本の就活や大学院入試は、時期がおおむね固定されています。渡航期間が重なると説明会や試験に物理的に参加できないため、どちらを優先するかを先に決める必要があります。

時期
日本側で起きること
3年 夏(6〜9月)
サマーインターンの応募・参加が集中する
院試(夏/冬)
多くの大学院で夏(8〜9月)に実施され、冬に二次募集がある場合も
3年 3月〜
説明会・エントリーが始まり、オンラインでも対応の負担が大きい
4年 6月〜
面接・選考の山。渡航中はほぼ対応できない

※日程は企業・大学によって異なり、制度も見直されることがあります。志望先の最新の要項で確認してください。

重ならない置き方としては、1〜2年次の長期休暇、3年次の夏(院試を受けない場合)、院進後の派遣が現実的です。

3. 短期だと英語力の伸びは限定的

1〜2か月のラボ留学で、日常会話が飛躍的に伸びるとは考えにくいのが正直なところです。研究室では専門の話が中心になり、話す相手も限られるためです。

期間
専門・研究の経験
英語の会話力
2週間〜1か月
1〜3か月
半年〜1年

※目安です。伸び方は渡航前の英語力、滞在形態(寮/シェア)、研究室の言語環境によって変わります。

つまり、理系留学は「英語を伸ばす手段」としては効率が良いとは言い切れず、専門と進路を前に進める手段として選ぶと満足度が高くなります。目的の置き方が、そのまま満足度を決めます。

留学カウンセラー
りょう

留年で相談に来る方は、ほぼ「単位認定は帰ってから相談すればいいと思っていた」ケースです。夢カナでも、出発前に科目の対応表を作って合意を残すところまでを必ず一緒に確認しています。ここだけは面倒でも先に潰してください。
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理系留学のプログラム5種類|期間・費用・英語要件を比較

理系の留学は、大きく5つの型に分けられます。どれが優れているという話ではなく、使える期間・英語力・お金・目的で選ぶものが変わります。

まずは期間の長さを図で比べてみてください。自分が空けられる期間に収まる型が、そのまま候補になります。

5つの型|期間の長さで比べる

サマープログラム・短期研修2週間〜2か月

単位を落とすリスク:ほぼなし / 費用 30〜150万円

ラボ留学・研究インターン1〜3か月

単位を落とすリスク:ほぼなし / 費用 30〜120万円

交換留学半年〜1年

単位を落とすリスク:あり(対応表の確定が必須) / 費用 150〜350万円

私費留学(語学+専門)半年〜1年

単位を落とすリスク:休学が前提になりやすい / 費用 200〜450万円

大学院正規留学1〜5年

学位そのものを取る型 / 費用 年200〜700万円

期間で候補が絞れたら、費用と英語要件も並べて確認します。型の名前をタップすると、それぞれの詳しい見出しに移動します。

プログラム
期間
費用の目安
英語の目安
半年〜1年
150〜350万円
TOEFL iBT 70〜90前後
1〜3か月
30〜120万円
プログラムにより不問〜中級
2週間〜2か月
30〜150万円
初級〜中級で参加可の枠もある
1〜5年
年200〜700万円
TOEFL iBT 90〜100以上
半年〜1年
200〜450万円
初級から開始できる

※費用は渡航費・滞在費を含む目安で、国・都市・学校・時期・為替で大きく変動します。英語要件は大学・プログラムごとに異なるため、必ず募集要項で確認してください。公募型の研究インターンは在籍校の国で応募資格を絞るものがあるため、資格要件もあわせて確認が必要です。

交換留学|学費免除で半年〜1年、単位を持ち帰る

在籍大学に籍を置いたまま、協定校で半年〜1年学ぶ型です。留学先の授業料が免除される制度が多く、費用面では最も現実的な選択肢になります。

理系で使う場合の勝負どころは、専門科目の単位互換です。ここを出発前に固められるかどうかで、留年するかしないかが分かれます。

交換留学の基本情報

期間
1学期(約4〜5か月)または1年
条件
学内選考(GPA+英語スコア+志望理由)
目安はTOEFL iBT 70〜90前後。大学・派遣先で大きく異なります
費用
半年〜1年で 約150万〜350万円
留学先の学費が免除でも、在籍大学の学費・滞在費・渡航費はかかります
向いている人
4年で卒業しつつ、腰を据えて専門を英語で学びたい人

理系の学生が見落としがちなのが、派遣先の学期区分です。留学先が2学期制でも、実験が集中する学期に重なると帰国後の履修が窮屈になります。募集要項を見る段階で、自分の必修カレンダーと並べておきましょう。

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ラボ留学・研究インターン|長期休暇の1〜3か月で研究に入る

海外の大学・研究機関の研究室に、1〜3か月だけ加わる型です。授業ではなく研究そのものが目的なので、単位の心配がほとんどありません。

理系にとっては、いちばん時間の制約と噛み合う選択肢です。夏休みを使えば必修を1つも落とさずに参加できます。

ラボ留学・研究インターンの基本情報

期間
6週間〜3か月が中心(夏休み・春休み)
探し方
公募型プログラムに応募する/指導教員の共同研究先を紹介してもらう/論文を読んで直接メールを送る
費用
渡航費・滞在費で 約30万〜120万円
滞在費や奨励金が支給される公募プログラムもあります
得られるもの
実験・解析の実務経験、推薦状につながる関係、海外大学院出願の材料

公募型を探すときに最初に確認すべきなのは、金額ではなく応募資格に「日本の大学に在籍する学生」が含まれているかです。有名な学部生向け研究インターンには、在籍校の国で応募者を絞っているものが少なくありません。

プログラム
日本在籍
要点
在籍大学の短期派遣プログラム
国籍による制限がなく、単位・渡航手続きの支援も受けやすい
指導教員の共同研究先
受け入れ交渉が早く、卒研とつなげて扱ってもらえる場合もある
Summer@EPFL/Summer Research Program/E3(スイス・EPFL)
世界中の学部生・修士学生が対象。手当や渡航費の補助あり。2年次修了以上が一般的で、締切は11月上旬〜下旬
RISE Germany(DAAD)
×
アメリカ・カナダ・イギリス・アイルランドの大学に在籍する学部生が対象
Mitacs Globalink Research Internship(カナダ)
×
対象国・地域が指定されており、2027年夏の募集に日本は含まれていない

※2026年8月時点の情報です。日本語の紹介記事で薦められているプログラムでも在籍国の制限があるため、応募前に必ず公式サイトで応募資格・対象分野・学年・支給内容・締切を確認してください。

もうひとつの注意は締切です。夏のインターンは前年の11月前後に募集が締まるものが多く、EPFLの3つのプログラムはいずれも11月上旬〜下旬が締切です。思い立った年の夏には間に合わない前提で、1年前から情報を集めておくと確実です。

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サマープログラム・短期研修|2週間から試せる

海外大学が夏や冬に開講する短期コースに参加する型です。専門科目を英語で受ける枠もあり、「英語で理系を学ぶ」感覚を最短で確かめられます。

大学が用意する短期研修に乗れば、渡航手続きや滞在先の手配も含めて用意されているため、初めての海外でもハードルが低くなります。

サマープログラム・短期研修の基本情報

期間
2週間〜2か月
内容
専門科目の講義・実習、研究室見学、企業訪問、語学+専門の組み合わせ
費用
2週間で 約30万〜60万円/1〜2か月で 約60万〜150万円
向いている人
まず1回行ってみたい人、長期の前に判断材料が欲しい人

短期は「行っただけ」で終わるリスクもあります。参加前に、現地で誰と何を話すか、帰国後に何を書けるようにするかを決めておくと、費用に対して残るものが変わります。

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大学院正規留学|修士・博士を海外で取る

海外大学院の修士課程・博士課程に、正規の学生として進む型です。理系では研究職や技術職を目指す人の本命ルートで、専門性がそのまま学位になります。

分野によっては、博士課程で授業料免除と生活費相当の給与(RA・TAなど)が付くポジションもあります。学費だけで判断せず、支援の形も含めて見ることが大切です。

大学院正規留学の基本情報

期間
修士1〜2年/博士3〜5年
英国の修士は1年制が主流、米国の修士は2年制が多い
主な出願書類
成績証明、英語スコア、推薦状2〜3通、研究計画・志望理由書
分野によりGREを求める大学もあります
費用
約200万〜700万円(学費+生活費)
欧州の公立大学は学費が抑えられている国もあります
準備期間
出願の1〜1年半前から。英語スコアと推薦状の依頼が律速になります

合否を左右するのは、スコアよりも研究経験と推薦状の中身だとされています。学部のうちにラボ留学を1回挟んでおくと、この2つを同時に用意できるのが強みになります。

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2026年8月12日更新 2026年8月13日

私費留学(語学+専門)|休学して半年〜1年、英語から積み上げる

休学して自分で学校を選び、語学学校で英語を固めてから大学の付属コースや専門科目に進む型です。学内選考のスコア基準に届いていない段階でも始められます。

費用は高めですが、期間と内容を自由に設計できるのが最大の利点です。理系の場合、後半にどこまで専門に踏み込めるかを最初に決めておくと無駄がありません。

私費留学(語学+専門)の基本情報

期間
半年〜1年(休学を伴うことが多い)
条件
スコア不問で始められる学校が多い
専門科目に進む段階で英語要件が発生します
費用
半年〜1年で 約200万〜450万円
注意点
休学中の在籍料や、卒業が1年遅れる場合の影響を先に確認しておく

5つの型を見比べると、「理系だから留学できない」のではなく、自分の時間割に入る型を知らなかっただけというケースが多いことが分かります。次は、行き先の話に進みます。

理系留学におすすめの国・都市6選

理系の留学先は「国」で選ぶより「都市」で選んだほうが実態に合います。研究機関と企業が集まっている都市には人と資金が集中し、学生が入れるプログラムの数もそこに偏るためです。

まずは自分の専門分野から候補を絞ってみてください。都市名をタップすると、その都市の紹介に移動します。

専門分野
第一候補
次の候補
バイオ・医薬・生命科学
情報・AI・データ科学
機械・電気・自動車
材料・化学・物理
初めての海外・費用重視

※分野と都市の対応は代表的な傾向をまとめた目安です。同じ都市でも研究室によって強い分野は異なるため、最後は研究室単位で確認してください。

次に、6都市を研究環境・費用・英語のハードル・生活のしやすさから総合的に並べました。評価は夢カナの編集部基準による目安です。

理系留学におすすめの6都市 総合比較

都市名をタップすると、その都市の詳しい紹介にジャンプします

4.8
★★★★★★★★★★
450〜750
こんな人におすすめ:バイオ・医薬・材料で世界最前線を見たい人
生活費の目安:月25〜35万円
4.6
★★★★★★★★★★
500〜800
こんな人におすすめ:情報系・AI・起業に興味がある人
生活費の目安:月28〜40万円
4.5
★★★★★★★★★★
250〜450
こんな人におすすめ:機械・電気・自動車系で学びたい人
生活費の目安:月18〜25万円
4.3
★★★★★★★★★★
380〜500
こんな人におすすめ:学費を抑えて世界上位の工学環境で学びたい人
生活費の目安:月25〜35万円
4.2
★★★★★★★★★★
250〜400
こんな人におすすめ:日本から近く、英語で理系を学びたい人
生活費の目安:月15〜25万円
4.1
★★★★★★★★★★
350〜550
こんな人におすすめ:治安と費用のバランスを重視する人
生活費の目安:月18〜28万円

※費用は1年間の学費・滞在費・渡航費を含む私費留学の目安で、学校・時期・為替により変動します。交換留学で学費が免除される場合は大きく下がります。評価は研究環境・費用・英語のハードル・生活のしやすさをもとにした編集部基準の目安です。

1位|ボストン|大学と研究機関が徒歩圏に集まる街

マサチューセッツ工科大学(MIT)やハーバード大学を中心に、大学・病院・製薬企業が川の両岸に密集しているのがボストンです。理系の留学先としては、選択肢の幅と研究の密度で頭ひとつ抜けています。

バイオテクノロジーや医薬の企業が集まるケンブリッジ地区は、学生インターンの受け入れも活発です。研究室の外に出ても同じ分野の人がいる、という環境は他の都市ではなかなか得られません。

こんな人におすすめ:バイオ・医薬・材料系で、世界の最前線に触れたい人

1年の費用目安

450〜750万円

生活費(月)

25〜35万円

大学・研究病院・製薬企業が近接し、サマー研究プログラムの募集が多い
学生の街で、地下鉄と徒歩で生活が完結する。車がなくても不便が少ない
日本の大学との協定・共同研究が多く、指導教員経由でつながりを作りやすい

注意したい点

家賃が全米でも高い水準で、学生向けの部屋を確保する競争も激しいです。冬が長く雪も多いため、寒さが苦手な人には生活の負担になります。

費用は最上位クラスですが、短期のサマープログラムやラボ留学なら手が届きます。分野の中心地を一度見ておきたい、という目的なら投資に見合う街です。

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2026年7月15日更新 2026年8月12日

2位|サンフランシスコ・ベイエリア|情報系とAIなら第一候補

スタンフォード大学とカリフォルニア大学バークレー校を軸に、テック企業とスタートアップが集積するエリアです。情報系・AI・電気電子を専門にするなら、産業との距離の近さが際立ちます。

夏のサマーセッションは他大学の学生も履修できる枠があり、単位付きで受けられるのが特徴です。研究室のインターンと組み合わせる人もいます。

こんな人におすすめ:情報系・AI・起業に関心があり、産業の現場を見たい人

1年の費用目安

500〜800万円

生活費(月)

28〜40万円

サマーセッションで他大学の学生も単位取得つきの科目を履修できる
技術系のイベントや勉強会が多く、学生でも参加しやすい
気候が温暖で、体調を崩しにくい

注意したい点

生活費が本記事の6都市で最も高く、家賃がそのまま総額を押し上げます。エリアによって治安の差が大きいため、滞在先は学校の紹介や現地の評判を確認して決めてください。

費用を抑えたい場合は、大学の寮やルームシェアが前提になります。短期でも「行く価値がある期間」を明確にしてから決めるのが安全です。

3位|ミュンヘン|工学に強く、費用対効果が高い

ミュンヘン工科大学(TUM)を筆頭に、機械・電気・自動車・化学の分野で評価の高い大学が集まる都市です。周辺には自動車メーカーや電機メーカーの拠点もあり、産業との結びつきが強いのが特徴です。

英語で受講できる修士プログラムが整っており、ドイツ語が話せなくても専門を学べる道があります。生活費は英米の主要都市より抑えやすい一方、学費は大学によって差が出るようになったため、金額は大学単位で確認する必要があります。

こんな人におすすめ:機械・電気・自動車系で、費用を抑えて学びたい人

1年の費用目安

250〜450万円

生活費(月)

18〜25万円

英語で受講できる理工系の修士プログラムが充実している
製造業の集積地で、企業インターンや工場見学の機会が得やすい
EU圏内の移動が容易で、学会や他大学訪問の負担が小さい

注意したい点

ドイツの大学は長く学費が実質無償とされてきましたが、大学によって扱いが変わりました。家賃もドイツ国内では高い水準です。

大学
留学生(非EU・EEA)の授業料
ミュンヘン工科大学(TUM)
2024/25年冬学期から新たに入学する学生に導入。学士は1学期2,000〜3,000ユーロ、修士は4,000〜6,000ユーロが目安(年額4,000〜12,000ユーロ)
ルートヴィヒ・マクシミリアン大学(LMU)
2026年時点で導入予定なし

※金額はプログラムによって異なります。同じ都市でも大学差が大きいため、志望プログラムのページで必ず確認してください。

費用と専門性のバランスで見ると、理系にとって最も現実的な選択肢のひとつです。英語プログラムを選べば、ドイツ語は生活会話レベルからでも始められます。

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2026年7月28日更新 2026年8月5日

4位|チューリッヒ|世界上位の工科大学で学べる

スイス連邦工科大学チューリッヒ校(ETH Zurich)がある都市です。工学・情報・自然科学の分野で世界の上位に位置づけられる大学で、研究設備と教員の層が魅力です。

公立大学のため学費は英米の私立大学よりかなり低く抑えられている一方、生活費はヨーロッパでも最高水準です。総額では「学費が安く、暮らしが高い」構造になります。

ただし学費は2025年から変わりました。ETHは2025年秋学期に2区分の授業料制度を導入し、留学のためにスイスへ移り住む学部・修士の学生は1学期あたり約2,190スイスフランを支払います。従来は全員が約730フランだったため、留学生は約3倍になった計算です。

こんな人におすすめ:学費を抑えつつ、世界トップ水準の工学環境で学びたい人

1年の費用目安

380〜500万円

生活費(月)

25〜35万円

公立のため学費が私立の英米大学より大幅に低い
修士以降は英語で開講される科目が多く、研究室の国際色が濃い
治安がよく、公共交通と医療の水準が高い

注意したい点

物価と家賃が非常に高く、学費の安さを生活費が打ち消します。授業料も2025年秋に留学生分が約3倍へ引き上げられており、今後も見直される可能性があるため出願時点の金額を公式サイトで確認してください。学部課程はドイツ語での授業が中心で、英語で受けられる科目は修士以降に多くなります。

学部生が狙うなら、まずは夏の研究フェローシップや交換留学の枠から。同じスイスのEPFL(ローザンヌ校)は世界中の学部生に開かれた夏のインターンを持っているので、あわせて検討すると選択肢が広がります。

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5位|シンガポール|日本から近く、英語で理系を学べる

シンガポール国立大学(NUS)や南洋理工大学(NTU)があり、アジアの研究拠点として存在感を高めている都市国家です。公用語に英語が含まれるため、授業も生活も英語で成立します。

日本から直行便で行けて時差もほとんどないため、短期のサマープログラムや研究インターンとの相性が良いのが実務的なメリットです。

こんな人におすすめ:初めての海外で、移動と時差の負担を小さくしたい人

1年の費用目安

250〜400万円

生活費(月)

15〜25万円

授業が英語で行われ、日本の大学との交換留学の枠も比較的多い
直行便で約7時間、時差1時間。長期休暇の短期渡航に組みやすい
治安がよく、公共交通が整っていて生活の立ち上がりが早い

注意したい点

住居費が高く、寮に入れるかどうかで総額が変わります。高温多湿の気候が一年中続くため、暑さに弱い人は体調管理の計画が必要です。

「まず英語で専門を学ぶ経験を積みたい」という段階なら、費用と距離の両面で入りやすい選択肢です。

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2026年7月15日更新 2026年8月4日

6位|トロント|治安と費用のバランスで選ばれる

トロント大学を中心に、情報系や医学系の研究が盛んな都市です。機械学習の研究拠点があることでも知られ、アメリカより費用を抑えつつ北米の環境で学べる点が評価されています。

移民が多く多文化な街のため、英語のアクセントに幅があり、留学生が生活に馴染みやすいのも特徴です。

こんな人におすすめ:北米で学びたいが、費用と治安のバランスも取りたい人

1年の費用目安

350〜550万円

生活費(月)

18〜28万円

情報系・医学系の研究が強く、産学連携のプロジェクトも多い
アメリカの主要都市より学費・生活費を抑えやすい
多文化で留学生が多く、生活面のサポート情報が得やすい

注意したい点

冬の寒さが厳しく、暖房費や防寒の出費が加わります。カナダは留学生の受け入れ数や卒業後の就労許可の制度が見直されることがあるため、長期を考える場合は最新の要件を確認してください。

最後に、6都市を選び方の軸で整理しておきます。

費用で選ぶなら

ミュンヘン/シンガポール

生活費が抑えやすく、専門も学べる

バランスで選ぶなら

チューリッヒ/トロント

研究環境と費用・治安の中間

研究の密度で選ぶなら

ボストン/ベイエリア

費用は高いが、分野の中心地

自分の専門分野がどこに集まっているかを先に調べると、都市は自然に絞られます。

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理系留学ができる大学の選び方|日本の大学編・海外大学編

「理系 留学 できる大学」で調べる人の関心は、実は2つに分かれます。ひとつは進学先として理系でも留学しやすい日本の大学を知りたいケース、もうひとつは留学先の海外大学をどう選ぶかというケースです。

大学名だけを並べても判断できないので、どちらも「見分ける基準」として整理します。

日本の大学編|理系でも留学しやすい大学の見分け方

協定校の数だけを見ても意味がありません。理系の学生にとって重要なのは、自分の学部から実際に派遣されているかです。次の6点を確認してください。

学部単位の協定校があるか:全学の協定だけでなく、工学部・理学部が独自に持つ協定は理系向けの科目が揃っている
理系学部からの派遣実績が公開されているか:学部別・学科別の派遣人数が出ていれば、前例がある証拠になる
専門科目の単位認定の運用:認定の上限単位数と、誰が判定するのか(教務か指導教員か)を確認する
4年で卒業できる制度設計か:留学期間を「休学」ではなく在学として扱えるかで、卒業年次が変わる
短期プログラムの数:長期が難しい理系では、夏・春の短期研修や研究インターンの選択肢の多さが実質的な差になる
大学独自の奨学金:派遣時に給付される制度があるかで、自己負担が数十万円単位で変わる

確認先は大学のウェブサイトの国際交流課・グローバル教育センターのページと、留学報告書です。報告書には、どの学科の学生がどの学期に行き、単位がどう認定されたかが書かれていることが多く、募集要項より実態が分かります。

すでに在学中なら、まずは自分の大学の国際交流課へ行き、「自分の学科から過去に派遣された人はいますか」と聞くのが最短です。前例があれば、その人がどう時間割を組んだかまで辿れます。

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2026年7月23日更新 2026年8月5日

海外大学編|大学名より「研究室」で選ぶ

留学先を選ぶとき、総合ランキングだけを見るのは理系ではもったいない判断です。分野ごとに強い大学は分かれており、さらに同じ大学内でも研究室によって環境は大きく違います。

見るべき順番は次の3つです。

1. 分野別のランキングと学科の構成

総合順位ではなく分野別の評価を見ます。あわせて学科のカリキュラムを開き、自分が取りたい科目が実際に開講されているかを確認します。

2. 研究室と指導教員の論文

興味のあるテーマの論文を数本読み、著者の所属を辿ります。直近の論文が出ているか、学生が筆頭著者になっているかは、指導が機能しているかの手がかりになります。

3. 英語要件と出願スケジュール

同じ大学でも学科・プログラムごとに要件が違います。締切と必要書類を早めに押さえ、推薦状の依頼時期から逆算します。

短期のラボ留学なら、大学名より「その手法を持っている研究室かどうか」で決めて構いません。実際、論文を読んで直接メールを送り、受け入れが決まるケースは珍しくありません。

留学カウンセラー
りょう

研究室に直接メールを送るとき、長い自己紹介はほとんど読まれません。読んだ論文の具体名、自分が使える技術、行ける期間の3点を短く書くのがコツです。返信が来ないのが普通なので、10通単位で送る前提で動いてください。
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2026年7月13日更新 2026年8月4日

理系留学の費用と奨学金、逆算スケジュール

費用は留学の型でまったく変わります。「理系の留学は高い」と一括りにされがちですが、短期のラボ留学なら数十万円台から検討できます。

まず型ごとの目安を押さえ、そのうえで見落としやすい出費と、使える奨学金を確認しましょう。

サマープログラム(2週間〜2か月)

30〜150万円前後

授業料・滞在費・渡航費の合計

ラボ留学(1〜3か月)

30〜120万円前後

奨励金が出る公募型なら自己負担が減る

交換留学(半年〜1年)

150〜350万円前後

留学先の学費免除でも在籍校の学費は必要

私費留学・大学院正規(1年)

200〜700万円前後

国と大学の種別で差が非常に大きい

※すべて目安です。国・都市・学校・時期・為替、滞在方法(寮/ホームステイ/シェア)によって変動します。

そして理系の留学では、一般的な留学費用の記事に出てこない出費があります。ここを入れずに見積もると、後から足りなくなります。

項目
目安
発生する条件
留年した場合の学費1年分
約55〜130万円
単位が認定されず卒業が1年遅れたとき。影響が最も大きい
実験室の利用料・安全講習・保護具
約1〜10万円
研究室に入る場合。白衣・保護メガネが自己負担のことも
英語試験の受験料
1回 約3万円前後
スコア提出が必要な型。複数回受験が前提で、教材費も加わる
海外留学保険
1か月 約1.5〜3万円/1年 約15〜30万円
大学が加入を必須とする場合が多い。研究活動が補償対象かも確認
ビザ申請・専門書・学会参加費
合計 約5〜25万円
長期の渡航や、現地の学会に出る場合。教科書は日本より高額なことも

※金額はいずれも目安です。TOEFL iBTは2025年4月にUS$245からUS$195へ改定され、1ドル150円換算で約29,000円です。留年に伴う学費は国公立・私立や学部で大きく異なるため、自分の大学の学費で計算してください。

一方で、理系の学生が使える支援は少なくありません。返済不要の給付型を組み合わせれば、自己負担を大きく下げられます。

官民協働海外留学支援制度(トビタテ!留学JAPAN 新・日本代表プログラム)

文部科学省と民間企業が協働する返済不要の奨学金で、月額奨学金に加えて留学準備金・授業料の支援があります。2023年度から2027年度までの第2ステージが実施中で、大学生等対象の枠は留学期間が28日以上1年以内(3か月以上が推奨)。2週間の短期研修は対象外になる点に注意してください。募集要項は例年秋に公開され、締切は年明け〜2月下旬です。

JASSO(日本学生支援機構)海外留学支援制度(協定派遣)

在籍校に籍を置いたまま1年以内の派遣プログラムに参加する学生向けの給付型奨学金です。学生が直接応募する制度ではなく、在籍大学のプログラムが採択されていることが前提で、成績や家計の基準もあります。まず国際交流課で自分の大学に対象プログラムがあるかを確認してください。

大学独自の奨学金・受け入れ先からの支給

在籍大学が派遣者に給付する制度、および受け入れ側のプログラムが滞在費や奨励金を出すケースがあります。海外の博士課程では授業料免除と給与が付くポジションもあります。

※各制度の対象・金額・募集時期は年度ごとに変わります。応募前に必ず公式サイトと在籍大学の掲示で最新情報を確認してください。

最後に、動き出す順番です。理系の場合、英語スコアより先に埋めるべきものがあります。各段階で何が手元にできていればOKかを右側に置きました。

渡航までの逆算スケジュール

上から順に。1と2を飛ばすと間に合わなくなります

118〜12か月前

必修カレンダーを書き出し、空く学期・長期休暇を特定する

できているもの:4年間の必修一覧(1枚)

212〜9か月前

国際交流課と指導教員に相談し、英語試験を1回受けておく

できているもの:候補プログラム3つ+初回スコア

39〜6か月前

出願・学内選考。奨学金の申請も同時に進める

できているもの:志望理由書・推薦状の依頼済み

46〜3か月前

単位の対応表を教務と確定。ビザ・保険・航空券を手配する

できているもの:科目対応表(合意の記録つき)

53か月前〜出発

専門用語を英語で言えるように準備し、滞在先を確定する

できているもの:滞在先の契約・英語の用語リスト

「もう間に合わないかもしれない」と思ったときは、残り期間から逆に型を選ぶ方法もあります。

渡航までの残り
狙える型
最初にやること
1年以上
5つの型すべて
必修カレンダーの書き出しと英語試験の申し込み
6〜12か月
サマープログラム/私費留学/研究室に直接依頼するラボ留学
締切が残っている募集を国際交流課で確認
3〜6か月
2週間〜1か月の短期研修(スコア不要の枠)
通年募集のプログラムを探し、次の長期の準備も並行

※募集時期はプログラムによって異なります。締切間近でも空きがある場合があるため、まずは在籍大学の窓口で確認してください。

最初の1と2を飛ばして英語の勉強から始めると、スコアが出た頃に「今年は行けない」と分かることがあります。時間割の確認と相談が最優先だと覚えておいてください。

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2026年8月17日更新 2026年8月18日

理系留学のよくある質問

理系の学生から実際に寄せられる質問のうち、判断に直結するものをまとめました。

Q

理系が留学すると留年しますか?

A

必ず留年するわけではありません。分かれ目は、必修の実験を落とさない期間に行けるかと、専門科目の単位認定を出発前に確定できるかの2点です。長期休暇のラボ留学や短期研修なら、そもそも留年の心配がほぼありません。

Q

TOEFLは何点あれば行けますか?

A

交換留学の学内選考ではTOEFL iBT 70〜90前後、大学院の正規留学では90〜100以上が目安とされます。ただし基準は大学・プログラムごとに違い、スコア不要のラボ留学や短期研修もあります。なおTOEFL iBTは2026年1月21日から問題形式とスコアの改訂が入っているため、古い対策情報のままにせず、公式の最新情報と募集要項の要件をあわせて確認してください。

Q

指導教員にどう伝えればいいですか?

A

「行きたい」ではなく「この期間に、この目的で、卒研はこう進める」というかたちで持っていくと話が進みやすくなります。研究室配属の前に相談しておくと、受け入れ先を紹介してもらえることもあります。

Q

留学は就職や院試で不利になりませんか?

A

経験そのものが不利になることは少なく、むしろ英語と専門の両方を説明できる材料になります。注意すべきは選考のスケジュールで、渡航期間が説明会や試験と重なると物理的に参加できません。渡航時期を決める段階で、就活・院試の日程と並べて確認しておきましょう。

Q

英語が苦手でも理系の留学はできますか?

A

できます。理系は数式・図・データが共通言語になるため、専門の話は意外と通じます。会話に不安がある場合は、語学から始められる私費留学や、期間の短い研修から入る方法があります。専門用語を英語で言えるようにしておくと、初日からの負担がかなり減ります。

Q

いつから準備を始めればいいですか?

A

交換留学や公募型の研究インターンは、渡航の1年〜1年半前が動き出しの目安です。短期研修でも半年前には募集が締まることがあります。学年が進んでいても、期間の短い型なら選択肢は残っているので、まず時間割から確認してください。

他にも判断に迷うことがあれば、自分の大学の国際交流課と、留学経験のある先輩の2か所に当たるのが早道です。制度の話と実態の話は、どちらも必要になります。

まとめ|理系の留学は「難しい」より「段取り」の問題

理系の留学が難しく見えるのは、必修と実験でスケジュールが埋まり、研究室配属と時期が重なるからです。ただ、その制約を前提に型を選べば、行ける道は必ず残っています。

1〜3か月のラボ留学や2週間のサマープログラムまで視野に入れれば、「留年せずに海外で専門を経験する」ことは十分に可能です。最後に要点を整理します。

この記事のまとめ

理系の留学が難しい原因は、必修の実験・研究室配属・単位互換・英語準備の4点。すべて先手を打てば回避できる
型は5つ。交換留学/ラボ留学/サマープログラム/大学院正規留学/私費留学から、使える期間で選ぶ
メリットは「英語×専門」と研究経験。デメリットは留年・選考との衝突・短期での英語の伸びの3点で、すべて条件を外せる
行き先は国より都市で選ぶ。研究の密度ならボストンとベイエリア、費用対効果ならミュンヘンとシンガポール
大学は名前ではなく、自分の学部からの派遣実績と単位認定の運用、そして研究室で見る
動き出す順番は「必修カレンダーの確認 → 相談 → 英語スコア」。英語から始めると間に合わなくなる

迷っている時間が長くなるほど、選べる型は減っていきます。まずは自分の時間割を開いて、空いている長期休暇を1つ見つけることから始めてみてください。

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※本記事は2026年8月時点の情報をもとに作成しています。費用・英語要件・奨学金の条件・各国の制度は変更されることがあるため、出願前に大学および各機関の公式情報をご確認ください。

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