「ワーホリ中にカメラマンとして働けたらいいのに」「でも写真は趣味レベルだし、仕事になんてできないよね…」
そんなふうに、あきらめかけていませんか。
結論からお伝えすると、ワーホリ中にカメラマンとして仕事を得ている方は実際にいます。
カメラマン歴ゼロ・写真は趣味レベルのまま渡航して、現地の撮影会社で働き始めた方もいれば、日本人旅行者向けの出張撮影から始めて口コミで広げていった方もいます。
共通しているのは、渡航前に作品と見せ方を準備していたという一点です。
この記事では、ワーホリでカメラマンを目指すうえで知っておきたいビザの就労ルール、働き方の種類、撮影会社の求人の探し方、収入の目安、国選び、仕事に必要な英語力までまとめて解説します。
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目次
ワーホリでカメラマンになれるのか

まずは一番気になる「そもそも可能なのか」という疑問からお答えします。
ビザのルールと、資格が本当に必要なのかを先に押さえておくと、この先の話がぐっと具体的になりますよ。
必要な資格や条件は?
先にお伝えすると、写真の資格や学歴、実務経験は一つも必要ありません。ワーホリビザは原則として職種の制限がなく、撮影の仕事に就くこと自体も問題ないためです。
代わりに必要になるのは、次の3つです。
・ワーホリビザを取得していること
・渡航先ごとの就労ルールを満たしていること
・作品をまとめたポートフォリオ
とくに就労ルールは国によって扱いが変わるので、渡航前に必ず確認しておきましょう。
とくに注意したいのが最後の項目です。会社に雇われるのではなく個人で撮影料を受け取る場合、オーストラリアではABN(事業者番号)、カナダではSIN(社会保険番号)など、報酬を受け取るための番号や登録が必要になるケースがあります。
納税の扱いも雇用の場合と変わるとされるため、収入が増えてきたら現地の会計士や公的窓口で確認しておくと安心です。

未経験でもカメラマンになれる?
「経験者しか募集していないのでは」と不安になりますよね。
たしかに求人票にはそう書かれていることが多いのですが、海外の撮影現場で見られているのは職歴よりも作品そのものだといわれます。
実際に、仕事として撮影を請けた経験はなく写真歴1年ほどという状態で渡航し、履歴書の代わりに自分のSNSアカウントを添えて現地の撮影会社に応募したところ、複数社から返信をもらって採用に至った方もいます。
日本のように経歴や資格で足切りされにくいのは、海外ならではの入りやすさといえます。
カウンセラー
まみ
ワーホリでカメラマンになる方法3つ
ひと口に「カメラマンとして働く」といっても、実際には誰と契約して報酬を受け取るかで3つに分かれます。
どれか1つに絞る必要はなく、組み合わせている方がほとんどです。
3つの働き方の全体像
ワーホリ中のあなた
右へ行くほど自由度と単価が上がり、そのぶん手続きと責任も自分で負うことになります
それぞれ、仕事の探し方も報酬の受け取り方も変わります。1つずつ見ていきましょう。
方法1|撮影会社に雇われる
方法2|案件ごとに業務委託で受ける
方法3|個人で直接お客さまから受注する
3つの違いを一覧にすると、次のようになります。
最初は1、慣れてきたら2と3を足していくのが、無理のない進め方です。
ただし、3つ目の「個人で直接受注する」働き方は、国によっては選べない場合があります。
たとえばニュージーランドでは、2026年4月20日から自営業や事業の運営が認められていません。
撮影会社のワーホリ求人の探し方

働き方のイメージがついたら、次は実際の求人探しです。ここでよくいただくご相談が、「そもそも撮影会社の求人を見かけないのですが…」というもの。
理由はシンプルで、撮影の仕事は求人サイトに出る前に埋まってしまうことが多いからです。効果の高い順に、3つの探し方をご紹介します。
いちばん強いのはリファラル(紹介)
撮影会社のアシスタント枠は、繁忙期に「今すぐ現場に入れる人」を必要とするため、既存スタッフや出入りしているフリーランスの紹介で埋まってしまうことがほとんどです。募集ページが作られる前に決まっている、と考えておくとちょうどいいと思います。
どれくらい差が出るかというと、ワーホリの仕事探しでは、履歴書を20枚配って反応があったのはマネージャーに直接手渡しできたお店だけ、オンライン応募を含めた25件でも返信は5件だった、という体験談もあります。
紹介をもらうために、渡航後すぐできること
- 語学学校のクラスメイト、シェアハウスの住人、バイト先の同僚に「撮影の仕事を探している」と先に言っておく
- 現地で活動している日本人フォトグラファーのSNSをフォローし、コメントやDMで接点をつくる
- 1回でいいので撮影現場にアシスタントとして入る。見学扱いでも、そこから次の紹介につながります
- 撮らせてもらった写真はすぐに渡す。受け取った人が次のお客さまを連れてきてくれます
ひとつだけ注意を。紹介で決まった場合でも、時給・支払いのタイミング・交通費・機材の貸与は必ず文面で確認しておきましょう。「知り合いの紹介だから」と口約束のまま始めてしまうと、あとから条件でもめる原因になります。
求人サイト・掲示板で探す
紹介の種をまきながら、並行して求人サイトも回します。オーストラリアであれば、次の5つを押さえておけば十分です。
| 探す場所 | 特徴 | 検索ワード例 |
|---|---|---|
| Gumtree オーストラリア | 地域密着のクラシファイド。小規模なスタジオや個人事務所の募集が出ます | photographer / photo assistant |
| SEEK オーストラリア | 大手求人サイト。スタジオ勤務や制作会社の求人が中心です | photographer / videographer |
| Indeed 各国 | 世界共通。国をまたいで横断的に探せます | photographer assistant |
| Jora Local オーストラリア | 近所の求人がまとまって出るタイプ。地元の店舗案件を拾えます | photo / studio |
| 日本人向け掲示板 JAMS.TV・日豪プレスなど | 日本語の出張撮影や、日系撮影会社のアシスタント募集が出ることがあります | カメラマン / 撮影 |
コツは、検索を日本語ではなく英語で行うこと。photographer assistant、wedding photographer、photo studio、videographer などを組み合わせると、日本語では出てこない求人が一気に増えます。
撮影会社に直接コンタクトする
求人が出ていない会社に、こちらから当たっていく方法です。まずはポートフォリオのURLを載せた短い英文メールを送り、返信がなければ実際にお店やスタジオへ足を運びます。
このとき大事なのが、マネージャー本人に渡すこと。スタッフに預けた分はほとんど反応がなかった、という声が多いので、「Is the manager available?」と聞くところから始めてみてください。
3つに共通して効いてくるのが、渡航前に作品をまとめておくことです。紹介でも飛び込みでも、最後に見られるのは経歴ではなく写真そのもの。見せられるものが手元にあるかどうかで、動き出しのスピードが変わります。
ワーホリのフリーランスカメラマンの注意点
ここは多くの方が渡航後につまずくポイントです。
撮影の腕とは関係ないところで損をしないよう、先に押さえておきましょう。
オーストラリアを例にすると、必要な番号は働き方によって変わります。
とくに次の3点は、知らないまま進めると金銭的なダメージにつながります。
税制・登録要件は国や年度によって変わります。実際の手続きは、渡航先の税務当局の公式情報や現地の会計士に必ず確認してください。

ワーホリのカメラマンの給与
ここからは、実際にどんな撮影の仕事があり、どのくらいの収入になるのかを見ていきます。
金額はあくまで目安で、スキルや地域、繁忙期かどうかで変動します。

現地の撮影会社の場合
ウェディング、ツアー、クルーズ船などの撮影会社で働く形です。
未経験からのスタートとして、最も現実的な選択肢といえます。
アシスタントから入り、繁忙期にメインへ
機材運搬やライティング補助から始まり、慣れるとサブカメラマン、繁忙期にはメインを任されることもあります。
良い点:プロの現場で技術を学べる/集客が不要/収入が読める
注意点:求人数が少ない/閑散期はシフトが減る
オーストラリアでの目安。最低時給A$26.44、カジュアル雇用は25%増のA$33.05(いずれも2026年7月1日改定)を、1豪ドル=114円(2026年8月時点)で換算した金額です。地域・時期・雇用形態と為替レートにより変動します
例:夢カナ生のウェディングフォトグラファーの収入
| 職種 | ウェディングフォトグラファー |
|---|---|
| 店名 | Nomad weddings |
| 時給 | $23.5(約2,055円) |
| 月給 | $2,538(約222,300円) |
| 勤務時間/週 | 週27時間 |
実際に夢カナ留学からご渡航された方の事例です。円換算は渡航当時のレートによる目安で、シフト数や時期により変動します。
日本人向けの出張撮影・旅行同行撮影
現地を訪れる日本人旅行者や、駐在・在住のご家族から直接依頼を受ける働き方です。
やり取りが日本語で完結するため、英語に不安がある方の最初の一歩に向いています。
観光地での記念撮影・同行スナップ
ビーチや街並みでの家族写真、旅行同行のスナップなど。撮影後にデータを納品する流れが一般的です。
良い点:日本語で受注できる/単価を自分で決められる/紹介が広がりやすい
注意点:集客が必要/依頼が入るまで収入がない期間もある
撮影時間・納品枚数の設定と為替レートにより変動する目安です
飲食店や美容室のSNS用撮影
意外と見落とされがちですが、需要が安定しているのがこの分野です。
現地の日系レストランやサロン、雑貨店などは、SNS用の写真を継続的に必要としています。
メニュー写真・商品カット・店内の雰囲気
月1回など継続契約になれば、収入の柱をつくれます。自分のバイト先から始められることも多い分野です。
良い点:継続案件になりやすい/人物撮影よりハードルが低い
注意点:単価は控えめ/編集の作業時間が意外とかかる
撮影点数・納品形式と為替レートにより変動する目安です
撮影とバイトを組み合わせた収入モデル
実際にどのくらいの収入になるのか、渡航直後と半年後の2パターンで比べてみましょう。
渡航〜3か月目
バイト:26〜34万円
撮影:0〜4万円
月合計:26〜38万円
6か月目以降
バイト:13〜20万円
撮影:10〜25万円
月合計:23〜45万円
収入に占める撮影の割合はこう変わる
渡航〜3か月目
6か月目以降
撮影の割合が増えるほど、時間あたりの収入も上がっていきます
ポイントは「撮影の比率を少しずつ上げていく」設計にすることです。
最初からゼロか100かで考える必要はありません。

2026年6月1日
ワーホリでカメラマンとして働きやすい国
撮影の仕事の全体像が見えたところで、次は国選びです。
案件の量・単価・日本人向けの需要・滞在の延ばしやすさの4つを軸に、カメラマンを目指す人の視点で4か国を比較しました。気になる項目から見比べてみてください。
| 比較項目 | 1位 オーストラリア | 2位 カナダ | 3位 ニュージーランド | 4位 ヨーロッパ圏 |
|---|---|---|---|---|
| カメラマン適性 | 4.8/5 | 4.4/5 | 3.9/5 | 3.5/5 |
| 最低時給(目安) | 約3,000円 A$26.44 | 約2,100円 C$18.25・BC州 | 約2,200円 NZ$23.95 | 国により差が大きい アイルランドなど |
| 月収の目安 | 約35〜48万円 | 約27〜34万円 | 約28〜36万円 | 約20〜35万円 |
| 撮影案件の量 | とても多い | 多い | やや少ない | 観光地に集中 |
| 得意ジャンル | ウェディング ビーチ・ツアー | 都市ポートレート 紅葉・雪景色 | 自然・アウトドア 星空 | 街並み 旅行同行スナップ |
| 個人受注 (自営業) | 可 ABN登録が必要な場合あり | グレー 審査官の裁量 | 不可 2026年4月20日〜 | 国により異なる |
| こんな人に おすすめ | 稼ぎながら撮影の 実績を育てたい人 | 日本語の依頼から 早く受注を始めたい人 | 作品の強さで 勝負したい人 | 旅をしながら 撮りたい人 |
| 詳しいガイド | オーストラリア ワーホリガイド | カナダ ワーホリガイド | ニュージーランド ワーホリガイド | アイルランド ワーホリガイド |
適性は案件量・単価・日本人向けの需要・滞在の延ばしやすさを総合したカメラマン視点の目安です。月収は週30〜38時間・税引き前で試算しています。円換算は2026年8月時点のレートによる概算で、為替により変動します。
国ごとの就労ルールに注意(個人受注を考えている方へ)
ニュージーランド:移民局は2026年4月20日から、オープンワークビザに就労条件を明確に付与する運用へ変更しました。ワーキングホリデービザは「雇用主のもとでの就労(雇用契約またはサービス契約)に限る」区分に位置づけられ、自営業や事業の運営は認められません。撮影会社に雇われる・業務委託契約で案件を受ける形は可能ですが、自分で撮影事業を営む働き方は選べません。
カナダ:IEC(ワーキングホリデー)はオープンワークパーミットですが、移民局(IRCC)は「自営業はIECプログラムの主目的ではない」という立場で、認められるかどうかは審査官の判断に委ねられています。Young Professionals・International Co-opの2区分では自営業は認められていません。
制度は変わることがあります。個人で継続的に撮影を請け負う予定がある方は、渡航前にニュージーランド移民局やIRCCなど各国の公式情報で最新の条件をご確認ください。

ワーホリのカメラマンに必要な英語力
「英語ができないと撮影の仕事は無理では」と心配になりますよね。
結論からいうと、求められる英語は場面ごとにかなり限定的です。
場面別の英語ハードル
撮影中の指示出し
日程調整のやり取り
見積もり・条件交渉
トラブル対応
バーが長いほど英語のハードルが高い場面です。文章でのやり取りは定型文で備えられます
もう少し具体的に、英検とTOEICのスコアに置き換えた目安が次のとおりです。
あくまで参考値ですが、渡航前の学習目標を決めるときの基準になります。
スコアはあくまで学習目標の目安で、この点数がなければ働けないという基準ではありません。
実際に、渡航前のTOEICが380点だった方が現地のローカルレストランで約8か月働き、1年後には600点を超えた例もあります。大切なのは点数より、聞き返すことを怖がらずに英語環境へ飛び込めるかどうかです。
カウンセラー
まみ
ワーホリでカメラマンとして働くときの注意点
実際に挑戦した方が壁にぶつかりやすいのは、次の3つです。
どれも事前に知っていれば対処できるものなので、渡航前に対策まで考えておきましょう。
注意点1|依頼が入る月と入らない月の差が激しい
観光シーズンやウェディングの繁忙期に依頼が集中し、閑散期はゼロになることもあります。
越え方:シフトを調整しやすいバイトを並行し、閑散期は作品づくりと営業に充てる
注意点2|機材の故障・盗難で仕事が止まる
カメラを失うと、その時点で撮影の仕事は続けられなくなります。海外では置き引きの被害も珍しくありません。
越え方:携行品補償の上限額を渡航前に確認し、予備バッテリーとSDカードは必ず複数持つ
注意点3|価格を決められず安く受け続けてしまう
最初に格安で受けると、その金額が基準になり、あとから上げにくくなります。
越え方:無料・格安で受けるのは最初の3〜5件までと決め、撮影時間と納品枚数をセットにした料金表を先に作る
まとめ|ワーホリでカメラマンになるには
最後に、この記事の要点を振り返ります。
この記事のまとめ
ワーホリでカメラマンを目指す道は、決してハードルの高い特別な選択肢ではありません。準備を整えて、後悔のない1年にしましょう。


