「10ヶ月のワーホリで、海外転出届は出さない予定。
でも現地でしっかり稼いだら103万円を超えそう……親の扶養はどうなるんだろう?」
ワーホリと扶養の関係は、調べ始めると「居住者」「非居住者」「扶養控除」といった難しい言葉が出てきて余計に混乱しがちです。
この記事では、転出届を出す・出さないそれぞれのケース、税金と保険証の違い、超えたときの対処法まで、出発前に知っておくべきことをわかりやすく解説します。
この記事を書いた人
ワーホリカウンセラー まみ
25歳英語力ゼロからオーストラリアのブリスベン・メルボルンで2年間ワーホリした経験があります。今は同じ不安を抱える人の背中を押すべく、累計500名以上のワーホリ相談を受けています!
ワーホリ中の扶養控除について
「転出届を出していない。現地でしっかり稼いだら、親の扶養から外れてしまうの?」
まず結論だけお伝えします。
転出届を出していない・1年未満の渡航の場合
現地で稼いだお金も、扶養の判定に含まれます
転出届を出していない=税法上「日本に住んでいる人(居住者)」のまま渡航します。居住者は世界中のどこで稼いだお金も日本の収入として扱われるため、現地収入も扶養の計算に含まれます。
扶養の判定に使う金額
国内バイト代
+
現地給与(円換算)
=
合計額で判定
注意:現地の収入は円換算で計算します
オーストラリアで月2,000豪ドル稼いでいても、その年の為替レートで円換算した金額が判定に使われます。現地の金額だけ見て「103万円以内だから大丈夫」と思っていると、円換算後に超えていた——というケースがあります。
合計が基準額を超えると、親にどんな影響が出る?
「稼ぎすぎると親の税金が増える」とは聞いたことがあっても、何が起きるのか知らない方が多いです。
3つに整理しました。
1
親の扶養控除がなくなる
19〜22歳(大学生世代)は「特定扶養親族」に該当し、親は年間63万円(所得税)・45万円(住民税)の扶養控除を受けています。子どもが基準を超えると、この控除がなくなります
2
親の所得税・住民税が増える
親の年収によりますが、所得税+住民税の合計で年間10〜19万円程度の負担増になるケースが多いです
3
親の年末調整で手続きが必要になる
親が勤務先の年末調整で扶養から外す修正手続きが必要になります。基準を超えそうとわかったら、早めに親に伝えることが大切です
2025年の税制改正で「壁」が変わっています
2025年以降・19〜22歳
123万円が基準
(150万円まで段階的に控除維持)
※健康保険の扶養は2025年10月1日から19〜22歳のみ150万円未満に引き上げ。その他の年齢は引き続き130万円未満
そもそも扶養に含まれないようにするには?
「最初から扶養に影響しないようにワーホリしたい」という方のために、2つの方法を整理します。
1年以上の予定でワーホリに行く(転出届もセットで)
渡航予定が1年以上なら出国時点から非居住者として扱われ、現地収入は扶養の判定に含まれません。転出届の有無より、この「期間」が重要です。あわせて1年以上の予定なら転出届も出しておくと、住民税・国保・年金(年間30〜50万円以上)も節約できます
収入を基準額以内に抑える(短期の場合)
1年未満のワーホリで転出届を出さない場合、国内バイト代+現地収入の合計を年間123万円以内(2025年以降)に収めれば扶養控除は維持できます。出発前のバイトを減らすなどの工夫が有効です
まとめると:短期ワーホリ(1年未満)で扶養に影響させたくないなら、収入を基準額以内に抑えるのが現実的な対策です。1年以上行けるなら、最初からその予定で出国し、転出届もあわせて出すのが最もシンプルです。
ワーホリで扶養を外れるときのメリット・デメリット
「転出届を出せば扶養の問題は解決する」と思っていませんか?
実は転出届の有無ではなく、渡航期間が1年以上かどうかで判定が変わります。
まず正しい仕組みを理解したうえで、扶養を外れる(=転出届を出す)・残す(=出さない)それぞれのメリット・デメリットを確認しましょう。
税法上の居住者・非居住者は「渡航予定期間」で決まる
住民票(転出届)は役所への届け出ですが、税法上の「居住者・非居住者」の判定は国税庁の基準に従います。
国税庁の判定基準(出典:国税庁タックスアンサーNo.2875)
非居住者
1年以上の予定で出国する場合
出国した時点から非居住者として扱われます。転出届の有無にかかわらず、渡航予定が1年以上であれば非居住者とみなされ、海外収入は日本の扶養判定に含まれません
居住者
1年未満の予定で出国する場合
転出届を出していても、渡航予定が1年未満であれば居住者として扱われます。この場合、海外収入も日本の扶養判定に合算されます
つまり10ヶ月のワーホリは?
渡航予定が10ヶ月(1年未満)の場合、転出届を出しても税法上は居住者のままです。現地収入は扶養判定に含まれます。転出届を出すことで住民税・国保・年金などのコストは節約できますが、扶養控除の問題は解決しません。
「途中で予定が変わった」場合はどうなる?
国税庁の通達では「事情の変更が生じた場合はその時点から再判定」と明記されています。
最初1年未満の予定→延長して1年以上になった
「1年以上になると明らかになった日」から非居住者になります。その日以前の期間は居住者として扱われます(遡及なし)
最初1年以上の予定→早めに帰国した
出国時は非居住者。「1年未満と明らかになった日」から居住者に戻ります(出国時に遡及して変わることはありません)
扶養を外れる場合のメリット・デメリット
扶養を外れる(転出届を出して非居住者になる)と、何が得で何が手間になるのか。長所と短所をまとめました。
外れる
扶養を外れる(転出届を出す・1年以上の渡航)
メリット
✓
現地でいくら稼いでも扶養判定に影響しない
非居住者として扱われ、現地収入が扶養の判定に含まれない。収入の上限を気にせず働ける
✓
住民税・国保・年金が不要になる
渡航中の支払いが不要になり、年間30〜50万円以上の節約になるケースも
デメリット・注意点
!
親の健保(保険証)から外れる可能性
外れた場合は現地医療費が全額自己負担になり、ワーホリ保険(海外旅行保険)への加入が必須に。認める・認めないは組合次第なので要確認
!
帰国後に再加入の手続きが必要
帰国後14日以内に転入届を出し、健保・年金へ入り直す手続きが発生する
どちらを選ぶ?判断の目安
外れる
1年以上の予定 / 現地でしっかり稼ぐ予定
残す
10ヶ月以内 / 稼ぎ控えめ / 親の保険証をそのまま使いたい
扶養を外れると節税になる反面、健保の扶養は別問題。残すと保険証はそのままでも、現地収入が扶養の判定に合算されます。どちらも一長一短なので、自分の渡航期間と稼ぐ金額から考えるのがポイントですよ!
関連記事ワーキングホリデーに行く時は住民票を抜くべき?海外転出届について
住民票を抜く最大のメリットはお金の節約。住民税・国保・年金が不要になり年間30〜50万円以上節約できるケースも…
関連記事ワーホリ中の税金はどうなる?住民税・年金の手続きと節税方法を解説
ワーホリや海外留学が決まったら、住民税・年金・健康保険といったワーホリ中の税金まわりの手続きを事前に把握しておくことが大切です。「どうせ海外…
ワーホリ出発前・帰国後の扶養手続きチェックリスト
「何をどの順番でやればいいかわからない」という声がよく届きます。
出発前と帰国後に分けて、やることをシンプルに整理しました。
必須
転出届を出すか出さないかを決める(渡航期間・収入予定・親の保険状況を踏まえて)
必須
親の会社・健保組合に「ワーホリで海外に行く」旨を連絡し、保険証の扱いを確認する
必要時
役所で海外転出届を提出(出国14日前〜当日。同時に国保の脱退手続きも)
1年以上
年末調整用に「親族関係書類」「送金関係書類」の準備(仕送りの振込履歴を保管)
必須
住民票の再登録(転入届)——健保・年金への再加入の前提となる
推奨
国民年金の再加入手続き(追納の相談も同時に)
関連記事ワーホリ中の国民健康保険はどうする?抜ける・続けるの判断と手続きを解説
ワーホリの準備を進めていると、意外と手が止まるのが国民健康保険です。払い続けるのか、抜けてしまうのか。抜けたら海外で病気になったとき困らない…
ワーホリ前の手続き、一人で抱え込まないでください。
出発前に夢カナと一緒に整理しましょう。

「転出届は?健保は?超えたらどうする?」——ワーホリの扶養まわりの疑問も夢カナ留学の無料カウンセリングでまとめて解消できます。Google口コミ2,000件以上・評価4.8でランキング1位のワーホリ専門エージェントが、あなたの状況に合わせて整理します。
・ あなた専用のオーダーメイドプランを無料で作成
・ 「実質0円」で行ける留学・ワーホリプランを提案
・ 渡航後3.1週間以内に98.4%が希望職業に内定(※夢カナEnglish中級以上受講・所定条件を満たした場合)
・ 帰国後のキャリア・転職サポートまで一貫して対応
まずは無料相談で、手続きの確認だけでもOKです。
夢カナ留学の
無料カウンセリングはこちら
ワーホリ中の扶養についてよくある質問
相談でよく出てくる疑問を、まとめて答えます。
Q
ワーホリ中に仕送りしてもらったら収入扱いになる?
A
仕送りは収入になりません。むしろ1年以上のワーホリで親が扶養控除を受けるためには「送金関係書類」として仕送りの記録が必要です。銀行の振込履歴は必ず保管しておきましょう。
Q
ワーホリ途中で一時帰国したら扶養はリセットされる?
A
一時的な帰国であれば基本的に影響はありません。ただし帰国中にアルバイトをして収入が発生した場合は、その収入が扶養判定に含まれる場合があります。
Q
大学休学でワーホリに行く場合、扶養はどうなる?
A
在籍証明の有無・住民票の状態・収入の3点で扶養の扱いが変わります。「在籍証明書」を大学から取得しておくと、健保組合への説明がスムーズです。出発前に健保組合への相談を。
A
帰国後すぐ就職する場合は収入が見込まれるため、健保の扶養に戻れないケースもあります。税法上の扶養は帰国した年の国内収入で判断されます(ワーホリ中の非居住者期間の海外収入は含まれません)。帰国後14日以内に転入届を提出し、健保・年金の手続きを行いましょう。
ワーホリ中の扶養、基準額を超えそうなときの対処法
「現地でけっこう稼いでしまった……もう手遅れ?」いえ、焦らなくて大丈夫です。
やることを順番に整理しました。
今年の収入見込みを親に伝える
1
「今年のバイト代+現地収入の合計がいくらになりそうか」を親に伝えます。年末調整の時期(10〜12月)に慌てないよう、出来るだけ早めに連絡するのがベストです。
現地収入は円換算で計算するため、為替が動くと金額も変わります。「だいたいこれくらいになりそう」という見込み額で構いません。
親が年末調整で扶養から外す手続きをする
2
親が勤務先に提出する「扶養控除等申告書」に、あなたを扶養親族として記入しない(または外す)対応が必要です。
すでに扶養に入れた状態で年末調整が終わっていた場合は、異動届(修正)を提出して対応します。親が会社の担当部署(総務・経理)に相談するのがスムーズです。
年末調整で間に合わない場合は確定申告
補
帰国後に翌年2〜3月の確定申告で修正するケースもあります。この場合、親が確定申告書に修正内容を記載して税務署に提出します。
金額や手続きに不安がある場合は税理士や最寄りの税務署への相談が確実です。相談は無料でできます。
関連記事ワーホリ中の確定申告は必要?渡航前・帰国後にやることを徹底解説
「ワーホリでも確定申告って必要なの?」——X(旧Twitter)や知恵袋でも毎年多く寄せられる疑問です。結論からいうと、必要かどうかは「住民…
まとめ:ワーホリと扶養、3つのポイント
ワーホリと扶養の関係は、最終的にこの3点を押さえれば迷いません。
出発前に確認しておきましょう。
1
渡航期間が1年以上かどうかで判断が変わる
「転出届」ではなく「渡航予定期間」が税法上の居住者判定の基準。1年以上なら非居住者として扱われ、現地収入は扶養に影響しない。
2
超えそうなら年末調整前に親に伝える
年末調整(10〜12月)に間に合うよう、現地収入の見込みを早めに共有することが大切。
3
健保(保険証)は税金とは別ルール
ワーホリは海外特例の対象になり得るが組合次第。出発前に親の会社経由で必ず確認を。
ワーホリ中の扶養まわりの不安、
出発前に全部解消しませんか?

「住民票はどうする?転出届は出すべき?超えたらどうすれば?」——ワーホリの扶養まわりの疑問も、夢カナ留学の無料カウンセリングでまとめて解消できます。Google口コミ2,000件以上・評価4.8でランキング1位のワーホリ専門エージェントが、あなたの状況に合わせて整理します。
・ あなた専用のオーダーメイドプランを無料で作成
・ 「実質0円」で行ける留学・ワーホリプランを提案
・ 渡航後3.1週間以内に98.4%が希望職業に内定(※夢カナEnglish中級以上受講・所定条件を満たした場合)
・ 帰国後のキャリア・転職サポートまで一貫して対応
不安なこと、まずは全部話してみてください。オンラインでもOKです。
夢カナ留学の
無料カウンセリングはこちら