オーストラリアは日本人の留学先として大変人気があり、毎年人気トップ3に入る常連国です。
そして、オーストラリアは日本とはワーホリ協定国であり、留学だけではなくワーホリビザを取得して就学・就労が可能な国です。
旅行先としても大変人気で、年間を通して大勢の日本人が訪れるオーストラリアですが、ワーホリで長期滞在となると色々な情報を知っておく必要があります。
そこで今回は、ワーホリビザの基本情報や滞在にかかる費用など、ワーホリ準備にかかる前に必要な情報を詳しく解説します。
オーストラリアのワーホリ!メリットは?
2021年時点で日本とワーホリ協定を結んでいる国は世界に26ヵ国あります。
北米やヨーロッパ、アジアなどの協定国の中で一番人気があるのは、ずばりオーストラリアです。
温暖な気候と自然豊かな国土、さらに人懐っこい国民性も相まって日本人から絶大な人気を誇ります。
そんなオーストラリアでワーホリをするメリットはこちらです。
稼ぎながらオーストラリアが満喫できる
ワーホリは留学ビザと違って、就労に時間制限がありません。
留学ビザの場合は、1週間20時間以内という制限がありますが、ワーホリビザならフルタイムでの就労も可能です。
英語力に自信がある人なら、語学学校に通わずに最初からバリバリ働けるのでたくさん稼ぐこともできます。
また、オーストラリアの最低時給は世界でもトップクラスの高さを誇ります。
その時のレートにもよりますが、平均時給が日本円で1,800円程もあるので、しっかりと働けばそれなりの収入が見込めます。
どのくらいの英語レベルかによって働ける仕事も変わりますが、カフェやレストラン、ツアーガイドやファーム(農場)など、色々な種類の仕事が選べます。
最長3年!3度のワーホリが可能
オーストラリアは他のワーホリ協定国と違い、最長3年・3度のワーホリビザを取得できる制度があります。
通常は1年間のワーホリビザを取得すると、同じ国でのワーホリはできないという規定があります。
しかし、オーストラリアのワーホリには「セカンドワーホリ」「サードワーホリ」という制度があり、各1年ずつ延長が可能となるのです。
1度目のワーホリ中に政府が指定する場所で88日間(約3ヶ月間)就労した証明があればセカンドワーホリのビザ申請ができます。
そして、2度目のワーホリ中に同じく政府指定の場所で最低6ヶ月以上就労した証明があればサードワーホリのビザ申請ができます。
このように延長していくことで、最長3年という期間、オーストラリアに滞在できるというわけです。
英語力はスタート時点のレベルや本人の努力具合にもよりますが、数ヶ月~1年では「ペラペラ」というレベルに達するのは難しいでしょう。
しかし、滞在期間が長くなると、それだけ現地で色々な人と出会い、コミュニケーションを取る機会が増えます。
1年間のワーホリだと、「最後の数ヶ月にやっと生活に慣れてきた」と感じる人も多いですが、3年もの期間があればそれなりに英語力の向上も感じられるはずです。
語学学校の雰囲気が良く馴染みやすい
世界各国からたくさんの留学生が訪れるオーストラリアは、多国籍のクラスメートと学ぶ機会がたくさんあります。
授業も、日本のように60分イスに座ってひたすら先生の話を聞き続けるという授業内容ではなく、課外活動(アクティビティ)が積極的に組み込まれています。
授業中も、先生やクラスメートとフランクに話しながら進められるので、とっても雰囲気が良く、馴染みやすいでしょう。
「世界で最も住みやすい都市」にランクイン
英誌エコノミスト誌が調査した2021年度の「世界で最も住みやすい都市」にオーストラリアの都市(アデレード・パース・メルボルン・ブリスベン)がトップ10にランクインしました。
教育の質の高さや公共交通機関の充実さ、医療体制が整っているなどを評価の対象としてランキングが発表されました。
また、移民にも寛大な点が差別や偏見が少ない住みやすい都市へと繋がっているのかもしれませんね。
参照:エコノミスト・インテリジェンス・ユニット「世界で最も住みやすい都市」
国内・海外旅行に行きやすい
オーストラリアは観光大国ということもあり、人気の観光地がたくさんあります。
エアーズロック・オペラハウス・グレートバリアリーフなど、一度は耳にしたことがある場所ですよね。
ワーホリの最後の数ヶ月を使って、オーストラリア1周旅行に出かける人も多く、各観光スポットを巡る旅もおすすめです。
また、オーストラリアは国内旅行だけでなく、国外への旅行も大変行きやすいんです。
オーストラリアからはインドネシアやニュージーランド、パプアニューギニア、フィジー、ニューカレドニアがとっても近くにあるので、日本から旅行に行くよりもはるかに短時間・格安で行けます。
ワーホリにかかる費用は?
ワーホリで長期滞在するとなると、それなりに費用はかかります。
ワーホリ先でアルバイトをするとしても、事前に日本で一定額は貯金しておく方が安心ですよね。
オーストラリアでのワーホリに必要な費用の目安を簡単にご説明します。
必要な基本費用
ワーホリにかかる費用は以下のように分けられます。
・語学学校費用(入学金、授業料、教材費)
・渡航費用(航空チケット、ビザ申請代、海外留学保険料)
・渡航後費用(滞在費、食費、交際費など)
語学学校に通う・通わない等の渡航後の生活スタイルによって必要な費用は変わってきますが、語学学校に4ヶ月通うと想定して費用を算出すると以下のようになります。(2022年4月時点のレートで算出)
AU$ | 日本円 | |
語学学校費用 | $5,710 | ¥523,350 |
渡航費用 | $3,322 | ¥304,550 |
渡航後費用 | $16,104 | ¥1,476,000 |
基本的に1年間の滞在費は合計230万円程必要という結果が出ました。
さらに、留学エージェントを頼る場合は、この費用に上乗せされるのでもう少し高くなります。
ただ、上記の費用はあくまでも目安であり、語学学校に通わない人は単純計算で180万円程となります。
また、アルバイトをしてしっかりと稼げば収入も得られるので、上記の金額よりも少額で渡航は可能です。
就労で得られる収入は
ワーホリビザは就労制限がなくフルタイムでの勤務も可能です。
オーストラリアの2021年時点での最低時給は$19.84(約1,800円)と世界でもトップクラスなので、その分しっかりと働けば高収入も期待できます。
1日7時間×週5日働けば63,000円、つまり1ヶ月で252,000円程稼げます。
これを語学学校終了後から8ヶ月続けた場合は200万円程の収入が得られます。
現地で一生懸命バイトを頑張れば、オーストラリアのワーホリ費用を全額用意して行かなければならないということはなく、最初に必要な資金のみで海を渡ることも可能です。
ただし、すぐに良いバイトが見つかるという保証はないので、語学学校に通わない場合でも最低2ヶ月以上の生活費・滞在費は確保して行くようにしましょう。
費用の節約術
オーストラリアでの生活に余裕を持たせるためにできる節約術をご紹介します。
ワーホリ経験者の多くの人がおすすめする方法はこちらです。
格安航空チケットを購入する
ワーホリ費用の中でも航空チケット代は、意外に大きな割合を占めています。
大型連休や夏休みなどのハイシーズンは価格が高騰し、ローシーズンであれば半額以下の価格になることも多いので、「どうしてもこのタイミングで行きたい!」というこだわりが無ければ、航空チケットの安くなるタイミングでの出発がおすすめです。
オーストラリアまでの航空チケットは一般的には往復10~15万円程かかりますが、ローシーズンであれば6万円程で手に入る場合があります。
外食を控え自炊する
オーストラリアの外食代は日本よりもやや高く、1食1,000~2,000円程かかります。
たまに友達と外食するのは良いのですが、毎回外食だと食費がかなりかかってしまいます。
スーパーで売られている食材の値段はそれほど高くなく、日本とほぼ変わらないため、できる限り自炊して節約を心がけると良いでしょう。
滞在先をシェアハウスにする
ワーホリの滞在先は、主にホームステイ・学生寮・シェアハウスの中から選ぶことになりますが、一番費用を抑えられるのは「シェアハウス」です。
住む都市によっても差がありますが、シドニーを例に見てみるとホームステイの場合は1ヶ月平均12万円程を家賃として支払わなければなりません。
学生寮は1人部屋か大部屋かによっても差がありますが、1人部屋だと14万円程、2人部屋だと9万円程がかかります。
一番格安なシェアハウスの場合は条件にもよりますが、7万円程となっています。
ただ、シェアハウスの場合は家賃の他に光熱費等の支払いが上乗せされる場合があります。
ワーホリの最初はホームステイを選ぶ人が多いのですが、生活に慣れてくればシェアハウスへ引っ越す人も多いですよ。
オーストラリア人気の都市
最後にオーストラリアの人気の都市をご紹介します。
オーストラリアは住む場所によって、その特徴や景観も大きく変わります。
自分の思い描くワーホリ生活を送るためにも、ぜひ色々な都市を見比べて検討してみてくださいね。
シドニー
オーストラリア最大の都市であるシドニーは、語学学校も多く留学生に人気の町です。
オーストラリアを代表する観光スポット「オペラハウス」もあり、旅行客もたくさん訪れます。
地下鉄やバスなどの公共交通機関も充実しているので、生活で不便を感じることも少ないでしょう。
ショッピング施設やレストラン、さらに美しいビーチもすぐ近くなので、快適な留学ライフを過ごせる町です。
留学初心者でも安心して生活ができます。
メルボルン
シドニーよりもさらに南部にある、オーストラリア第二の都市がメルボルンです。
都会ではありますが、豊かな自然もある町で、自然・文化を感じながらのんびりと暮らしてみたい人におすすめです。
メルボルンも留学生が多いため語学学校が充実しています。
カフェ文化発祥の地ということでオシャレなカフェも多く、コーヒー好きには嬉しい街です。
パース
「世界で一番美しい街」にも選ばれたことのあるパースは、海・川・山などの自然がとにかく魅力の街です。
リゾート地でのんびりと暮らしたいという人にはもってこいの場所で、日本人も少なく英語の勉強に集中できます。
ただ、日本人が少ないため、アルバイト先では必然的に英語力が求められるので、全くの初級レベルの人はレベルを上げて行くことをおすすめします。
ケアンズ
ケアンズは世界中の色々な国から観光客が訪れる町で、外国人に対して親切でとてもフレンドリーです。
英語以外の多言語も多く飛び交っている町なので、英語にあまり自信がない人でも暮らしやすいですよ。
世界最大のサンゴ礁地帯「グレートバリアリーフ」の玄関口でもあるケアンズは、スキューバダイビングやシュノーケリングなどのアクティビティが盛んです。
まとめ
オーストラリアのワーホリ情報をご紹介しました。
美しい海や自然を感じながら暮らせるオーストラリアは、日本人は一度行くと魅力に取りつかれてはまってしまう人も続出する国です。
3年という長期間のワーホリができるのはオーストラリアだけの特権なので、迷っている人はぜひ積極的にチャレンジして最高のワーホリ生活を送ってくださいね。 オーストラリアのワーキングホリデーの最新情報・費用等を詳しく知りたい方はこちら