英語にはさまざまな略語がありますが、こうした略語を見た時に瞬時に意味がわかると良いですよね。
今回この記事で取り上げる「ez」も、そんな英語の略語のひとつ。特にインターネットを使う人や、ネットゲームをする人なら、目にしたことがあるのではないでしょうか。
そして、どういう意味なのか、どう使うのが正しいのかなど疑問に思ったことがあるかもしれません。
そこでこの記事ではezという略語について、その意味や使い方、そして似た表現まで詳しくご紹介していきます。比較的よく使われる略語ですから、ぜひ覚えて自分でも使ってみてくださいね。
1.ezとは何の略?
ezは英語の略語の中でも、比較的意味を推察しやすい略語かもしれません。
このままアルファベットを発音すればすぐわかるかと思いますが、「イージー」つまり「easy」を略したものなのです。
easyと4文字打つよりは、ezの方が早く打ち込めますし、会話の中でよく使う表現でもあるので、略語があるのも頷けます。ezというアルファベットの並びを見たら、easyのことだと思ってほぼ間違いないでしょう。
2.ezが使われる場面と使い方
ezはeasyの略語ですが、口語で使われることはありません。というより、ezも「イージー」なので、口語で略語にする意味はないのです。
では、ezがどこで使われるかというと、テキストでのやりとりということになります。ソーシャルメディア上でのやりとりでも見ることがありますが、そういったやりとりは、そこまで略語をたくさん使うわけではありません。
やはり多いのは、ネットゲーム上でのチャットやテキストメッセージでしょう。
ネットゲームというのは、プレイしながら迅速なやりとりが求められるシーンもあります。また、プレイヤー全員がキーボードを操作しているとは限らず、できる限り単語を略したやりとりが好まれます。
そのため、ネットゲーム上でのやりとりでは「ez」という略語もよく出てくるのです。
では、どういった方法でezという略語が使われているのでしょうか。
たとえば、何かが楽勝だったときに「it was easy.(これは楽勝だったね)」という意味で「ez」と打ち込まれることがあります。
ezは「easy」の略語ではあるのですが、例えば会話の中で「Do you think it’s easy to find?(それを見つけるのは簡単だと思う?)」と聞く場合には、ezではなくeasyと綴られることがほとんどです。
ezを使うのは「楽勝」と意味で、easy以外に言うことがないという状況がほとんどです。
たとえばこんな感じです。
例文
A: You think we can beat that?(あれに勝てると思う?)
B: ez(楽勝だよ)
ですので、使いどころはかなり限定されていると言っても良いでしょう。
2.ezを使う時の注意点
非常にわかりやすいezという略語ですが、使うときには注意すべきこともあります。ここからは、そんなezを使う際の注意点について言及していきます。
フォーマルシーンでは使えない
当然ながら、フォーマルシーンでezを使うことはできません。フォーマルシーンでネット上のやりとりをすることはそもそも少ないですが、ezはカジュアルすぎる、かつ使い方が限定されることもあり、セミフォーマルのようなシーンにも適していません。
たとえば、外国人と仕事をしていて、英語でやりとりをすることもあるでしょう。そのとき、意外とみんなカジュアルな英語でやりとりをしています。
しかし、いくら英語がカジュアルだったとしても、一定の境界線はあります。当然汚い言葉は使いませんし、特殊な表現や使い方が限定されるような表現、また過度な略語などは使われていません。
ですから、ezを使いすぎて口癖のようになってしまっても、決してフォーマルシーン・お仕事の場では使わないようにしましょう。
スラングなので使う相手に注意
ezはネットスラングのひとつと言って良いでしょう。ネットスラングなので、上記のようにフォーマルシーンでは使えませんが、それ以外でも使う相手に気をつけた方が良いでしょう。
たとえばネットゲームをプレイしているときに使いたくなったとしても、相手との関係性が出来上がっていないうちは、使うのを控えた方が良いかもしれません。文脈によっては、相手を煽っていると勘違いされかねないからです。
バーチャルの範囲でも良いので、ある程度面識があって、そこそこ仲良くお話ししたことがある相手なら、ezを使っても問題ないでしょう。
特に人を罵ったりするスラングではありませんから、友達相手なら使ってもトラブルにはなりません。
意味が伝わらないことも
ezの使いどころを正確に理解できていないうちからezを使うと、相手に意味が伝わらないおそれもあります。また、ezという略語を知らない人に使うと、やはり意図が伝わらないでしょう。
そのため、ezを使う場合は、周囲の人がezという略語を知っているかどうか、ネットスラングやネットゲーム用語に慣れているかどうかも意識した方が良いかもしれません。
ただ意味が伝わらなかったら、説明してあげれば良いだけのことなので、過度な心配は不要です。
発音はeasyと同じ
たとえばネットゲーム中にテキストチャットではなく、ボイスチャットに切り替えてプレイすることもあるかもしれません。そんなときにezと言いたくなったら、どのように発音すれば良いか悩んでしまうかもしれませんね。
前述で少しだけ触れていますが、ezの発音はeasyと全く同じです。また、ezという略語は主に「楽勝」と言いたい時に使われますが、実際に言葉にする際にはあまりその使い分けは考えなくて良いでしょう。なぜなら、easyもezも発音が全く同じですし、easyには「楽勝」という意味もあるからです。
3.ezを使った他の表現
ezという略語は、ある特定の場面で非常によく使われます。日常会話の中でもeasyという言葉はよく使われますから、不思議なことではありません。
また、このeasy(ez)と組み合わせた略語表現は他にも存在しています。ここからは、ezが含まれる他の略語表現をご紹介していきます。
EZPZ
EZPZはどういう意味かわかるでしょうか。こちらもアルファベットをそのまま発音すれば気づくかもしれませんね。
EZPZの原形は、「easy-peasy」です。あまり聞き慣れないという人もいるかもしれませんが、easyと意味はほとんど変わりません。easyを少し強調した言葉遊び的な表現だと思えば、ニュアンスが掴めるでしょう。
「easy-peasy」は、軽いノリで「めっちゃ簡単だよ」と言っているのに似ています。非常にカジュアルな表現ですが、ezだけの表現に飽きたときや、誰かに何かを頼まれたときなどに使ってみると良いでしょう。
2 ez
こちらも、見たままを発音すればわかるかもしれません。
原形は「too easy」。つまり、「簡単すぎた」「楽勝すぎた」を表す略語です。ezよりもさらに楽勝だった場合は、こちらの表現が便利。
ただし、対戦相手に対してこの言葉を使ってしまうと、かなりの煽り表現になってしまいます。また、一緒にゲームをしている人に褒められたりしたときに「楽勝すぎた」なんて言ったら、ちょっと自慢げに聞こえるかもしれません。
そのため、ez以上に使いどころに気をつけた方が良いでしょう。
gg ez
最後にご紹介する「gg ez」は、「gg」の意味を知っていると理解しやすいかもしれません。
ggとはgood gameの略語です。つまり「いいゲームだった」「いい試合(対戦)だった」ということを言い表します。それがezと組み合わさるとどうなるかというと、「楽勝でいいゲームだった」ということになり、ちょっと皮肉めいた感じになります。
こちらは単なるezに比べるとちょっと使いづらいかもしれませんが、ネイティブの中には使っている人もいるので、使っている人を見つつニュアンスを掴めると良いですね。
4.ezはシーンに合わせて使おう
ezはカジュアルで軽いノリで使われるネットスラングです。そのため使いどころが限定されがちですし、ニュアンスを掴まずに使ってしまうと、人間関係に亀裂が走ってしまうかもしれません。
ですから、まずはezを使っている人たちを観察して、どんなノリ・どんなニュアンスで使っているのかを体感することをおすすめします。
状況によってはかなり煽っている感じになってしまうので、くれぐれもあまり知らない人に使わないようにしてくださいね。