「留学したい。でも、お金がない」——ここで止まる人は本当に多いです。2026年8月時点の為替は1ドル155〜158円台。7月末には一時163円台まで進みました。同じ学費でも、数年前より円で払う金額は増えています。
ただ、「お金がない」と「留学できない」は同じ意味ではありません。働きながら滞在できる制度、返済不要の奨学金、物価の安い国、分割で先に渡航する方法——組み合わせ方によって、必要な自己資金は数十万円まで下げられます。夢カナ留学が提案しているのは、そのうえで使ったお金を現地で働いて取り戻す「実質0円」の留学です。
ひとつでも当てはまるなら、この記事が役に立ちます
貯金が数十万円しかない、あるいはほとんどない
親には頼れない、または反対されている
奨学金は自分には無理だと思って調べていない
「貯まったら行く」と言い続けて、何年も経っている
結局いくら必要なのか、はっきり分かっていない
1貯金が少なくても留学はできる。ただし完全に0円で始めるのは難しい
2現実的な最低ラインは、働きながら滞在する形なら約30〜50万円、語学学校に通うなら約50〜80万円が目安
3夢カナ留学の「実質0円」なら、その自己資金も現地で働いて回収できる(仕組みは第3章)
この記事を書いた人
留学カウンセラー りょう
大学時代に英語力ゼロからアメリカ・カナダで2年間の正規留学を経験。語学学校から現地大学への進学までを実現。累計500名以上の留学相談を受けています!
「留学したいけどお金がない」は諦める理由にならない|結論
最初に結論をはっきりさせておきます。お金がない状態からでも留学は実現できます。ただしそれは「無料で行ける」という意味ではなく、費用の出どころを自分で設計できるかどうかという話です。理由を3つに分けて説明します。
お金がなくても留学できる3つの理由
「留学=数百万円を貯めてから行くもの」という前提が、そもそも今は当てはまりません。滞在中に働ける制度があり、返済不要の支援があり、費用が日本と大きく変わらない国もあります。
1
滞在しながら働ける制度がある
ワーホリ(多くの国で18〜30歳が対象)なら滞在中に働けます。用意するのは「1年分」ではなく「仕事が決まるまでの分」です。
2
返済不要の支援が想像より多い
トビタテ!留学JAPAN、JASSOの海外留学支援制度、自治体や民間財団の奨学金など、返さなくてよい枠は複数あります。知らずに応募しない人が多いのが実情です。
3
行き先を変えれば金額が変わる
同じ「1ヶ月の語学留学」でも、フィリピンと英語圏では総額が2倍近く違います。フィリピンは寮と食事が学費に含まれる全寮制が多く、生活費が読みやすいのも利点です。
ただし「完全に0円」は難しい|最低限必要な自己資金の目安
ここは正直に書きます。どの方法を選んでも、渡航前に出ていくお金はゼロにはなりません。航空券・保険・ビザ・現地に着いてから最初の家賃と食費は、働き始める前に必要です。逆に言えば、用意すべきはこの「立ち上がり分」だけとも言えます。
働きながら滞在する形
30〜50万円前後
航空券・保険・ビザ・初期生活費
語学学校に通う形
50〜80万円前後
上記+1〜2ヶ月分の学費
短期の語学留学(1ヶ月)
25〜70万円
国と部屋タイプで大きく差が出る
海外大学への正規留学
250万円〜
年間。奨学金・ローン前提で設計する
いずれも2026年8月時点の目安です。国・都市・学校・部屋タイプ・時期・為替によって変動します。
自分のケースだといくらになるのか、下のシミュレーターで概算を出せます。スタイルと国、期間を選ぶだけです。
– 費用シミュレーション –
いくら用意すれば行ける?費用シミュレーター
スタイル・国・プランを選ぶと、必要な金額の目安がわかります
ここまでをひとことで
お金がない状態で見るべき数字は「留学の総額」ではなく「渡航までに自分が用意する額」です。ここを分けて考えられると、必要額は一気に現実的になります。
まず30秒診断|お金がないあなたに合う方法はどれ?
お金がない状態から留学する方法は5つあります。どれから手をつけるべきかは状況で変わるので、先に自分の入口を決めてしまいましょう。2択に答えるだけです。各方法の中身は次の章で説明します。
– 2択でわかる –
お金がない人の留学ルート診断
2択に答えるだけ。まず検討すべき方法がわかります
お金がない人でも留学する5つの方法
ここが記事の中心です。診断で出た方法から読んでもかまいません。5つは必要な自己資金・向いている人・難易度がそれぞれ違います。1つだけで解決しようとすると行き詰まります。2つ以上を組み合わせる前提で読んでください。
① 学費・物価が安い国を選ぶ(フィリピン・マルタ・マレーシアなど)
いちばん確実に効くのが行き先の変更です。フィリピンのセブは全寮制が主流で、学費に部屋代と平日の食事が含まれます。1ヶ月の総額は25〜40万円前後から。マルタは英語が公用語のひとつでヨーロッパでは安く、マレーシアも物価が低く長期滞在に向きます。
必要な自己資金
25〜80万円(1〜2ヶ月の短期なら下限に近い)
向いている人
まず英語の基礎を固めたい人/短期で成果を出したい人
注意したい点
「安いから」で選ぶと目的とズレる。ネイティブ環境や現地就職を狙うなら英語圏を選ぶ意味がある
おすすめの組み方
フィリピンで基礎 › 英語圏へ移る二段構え。総額を抑えながら質も取れる
関連記事留学費用が安い国ランキング10選|語学留学の総額と選び方を徹底比較【2026年最新】
留学したいけれど、費用はできるだけ抑えたい——そんな人に向けて、語学留学の費用が安い国を、安い順に10選でご紹介します。各国の費用や特徴、向…
2026年7月24日更新 2026年8月5日
② ワーキングホリデーで働きながら費用を回収する
貯金が少ない人にとって、現状もっとも現実的なのがこれです。ワーキングホリデー制度を使えば、多くの国で18〜30歳(国により条件が異なります)の日本人が、最長1年ほど滞在しながら働けます。滞在中の生活費を現地収入でまかなえるので、用意するのは渡航して仕事が決まるまでの分でよくなります。
必要な自己資金
30〜60万円(仕事が決まるまでの分)
向いている人
対象年齢内で、1年単位の時間を取れる人/働く前提に抵抗がない人
注意したい点
「行けば稼げる」わけではない。仕事が決まるまでは無収入で、家賃と食費だけが出ていく
結果を分ける条件
渡航前の英語力と面接準備。到着後すぐ働けるかで必要な貯金は数十万円変わる
関連記事【結論】ワーキングホリデーの費用はいくら必要?国別や1年の料金も紹介
「ワーホリに行きたいけど、費用がいくらかかるか全然わからない…」そんな不安を抱えて検索にたどり着いた方に向けて、この記事ではワー…
2026年7月8日更新 2026年7月24日
③ 給付型(返済不要)の奨学金に応募する
返さなくてよいお金です。トビタテ!留学JAPANは大学生等を対象に毎年250名規模で、高校生等の枠もあります。JASSOの海外留学支援制度(協定派遣)は、在籍大学の交換留学を使う人向けに月額9〜12万円程度が出ます。
減らせる額
制度により大きく変わる。月額9〜12万円規模の支給や、総額240万円クラスの枠もある
向いている人
在学中で、留学の目的と計画を書ける人/渡航1年前から動ける人
注意したい点
募集が渡航のかなり前に締め切られる。トビタテ2026年度(第18期・大学生等)は2026年2月末で終了しており、いま応募できるのは次回以降
見落としがち
語学留学やワーホリだけを目的とした給付型は少ない。多くは学位取得や研究が前提。制度は
第5章に立場別でまとめています
④ 分割払い・教育ローンで先に渡航する
「貯まるまで待つ」以外の選択肢です。日本政策金融公庫の教育一般貸付(国の教育ローン)は、通常は学生1人あたり350万円が上限ですが、海外留学資金で一定の条件を満たす場合は450万円までという枠があります。固定金利で、3ヶ月以上の留学も対象。JASSOの奨学金との併用も可能です。
借りられる額
国の教育ローンは通常350万円まで。海外留学で一定の条件を満たすと450万円まで
向いている人
渡航時期を動かせない人/帰国後の返済見込みを立てられる人
申込人
原則は学生本人ではなく保護者(扶養者)。世帯年収の上限もある
必ず確認
金利は改定される。申込時点の公式サイトで確認する。エージェントの分割払いは条件が会社ごとに違うので、総額と支払回数を書面で見る
⑤ 手数料の安いエージェント・キャンペーンを活用する
同じ学校・同じ期間でも、手配の仕方で総額は変わります。手数料無料のエージェント、学校のキャンペーン、閑散期の割安プランなど、削れる余地は残っています。学校へ直接申し込む手もありますが、書類やビザを自分で扱う負担は考えておいてください。
⑤ 手数料の安いエージェント・キャンペーンを活用する
減らせる額
数万〜数十万円(手数料・キャンペーン・閑散期の組み合わせ)
向いている人
渡航時期をずらせる人/ほかの方法と併用したい人
注意したい点
費用だけで選ぶと、渡航後のサポートが見積もりに現れないまま契約になる
契約前の確認
仕事探し・住まい・トラブル対応を自力でやる前提なのかどうか
5つを横に並べると、自分に合うものが見えやすくなります。
25〜80万円
まず英語の基礎を固めたい人。短期で成果を出したい人
低
30〜60万円
対象年齢内で、1年単位の時間を取れる人。働く前提に抵抗がない人
低〜中
制度により大きく減る
在学中で、留学の目的・計画を書ける人。1年前から動ける人
高
頭金のみで可の場合も
時期を逃したくない人。帰国後の返済見込みを立てられる人
中
数万〜数十万円の削減
渡航時期をずらせる人。ほかの方法と併用したい人
低
難易度は「準備にかかる時間と選考の有無」を基準にした目安です。
関連記事【2026】留学エージェントおすすめ20社|有名・大手を目的別に徹底比較
「留学エージェントはどこがいいの?」と迷っていませんか。エージェントは数が多く、料金体系もサポート範囲もバラバラで、候補を並べても違いが分か…
2026年7月15日更新 2026年8月4日
夢カナ留学なら実質0円で行ける|ゼロ留学・ゼロワーホリの仕組み
①②⑤を組み合わせた形が、夢カナ留学の「ゼロ留学・ゼロワーホリ」です。結論から言います。
結論
貯金がなくても行けます。使ったお金は、現地で取り戻せます
ワーホリの就労許可を使って現地で働き、渡航費・生活費・語学学校の学費を自分の収入でまかなう。これが夢カナ留学の「実質0円」です。誰かにお金を出してもらう発想ではないので、選考も競争率もありません。
実質0円が成り立つ理由が3つ
1ワーホリビザは働くことが認められた制度。滞在しながら稼げる
2夢カナは渡航前に英語レッスンと面接練習を行う。早く働き出せれば、それだけ回収が早い
3渡航後3.1週間以内に98.4%が希望職業に内定(※夢カナEnglish中級以上受講・所定条件を満たした場合)
お金の流れを図にすると、一般的な留学との違いがはっきりします。
一般的な留学(先に全額を用意する)
渡航前全額を用意›滞在中貯金を取り崩す›帰国時持ち出しが残る
ゼロ留学・ゼロワーホリ(現地収入で回収する)
渡航前費用を用意+英語準備›滞在中働いて費用を回収›帰国時持ち出しを0に近づける
違いは支払う総額ではなく、払ったお金を現地で取り戻すかどうかです。
考え方
渡航前に用意した費用を現地収入で回収し、最終的な持ち出しを0に近づける
回収する対象
渡航費・生活費・語学学校の学費。ワーホリの就労許可を使う
成立の前提
早く働き始められること。夢カナは渡航前に英語レッスンと面接練習を行う
奨学金との違い
選考も競争率もない。ビザが取れれば誰でも挑戦できる
「実質」の意味
申込時の支払いが0円という意味ではない。渡航前の費用は必要で、回収できる額は就労状況で変わる
回収できる金額は渡航先・就労時間・時期によって異なります。具体的な内訳はカウンセリングで確認してください。
「払わずに行く」のではなく「払った分を取り戻して帰る」と考えてください。他社で400万円の見積もりだった方が、実質0円を実現した例もあります。分かれ目は渡航前の準備だけです。
そもそもいくら足りない?留学費用のリアル
「なんとなく高そう」で止まっていると、いつまでも動けません。金額を種類別に分解して、自分の不足額をはっきりさせましょう。ここが分かると、5つの方法のうちどれを組み合わせるべきかがはっきりします。
留学の種類別にかかる費用の目安(短期語学・中長期語学・ワーホリ・大学留学)
種類によって、必要な金額の性質そのものが変わります。語学留学は「全額を先に用意する」型、ワーキングホリデーは「立ち上がり分だけ用意して現地で回収する」型です。
短期の語学留学
2週間〜2ヶ月
約25〜70万円
フィリピンなら1ヶ月25〜40万円前後
中長期の語学留学
3ヶ月〜1年
約45〜250万円
国と期間の差がそのまま出る
ワーキングホリデー
最長1年(国により延長可)
約30〜60万円
滞在費は現地収入でまかなう前提
大学・専門課程への正規留学
2〜4年
年間250万円〜
奨学金・教育ローンの併用が前提
2026年8月時点の目安です。国・都市・学校・時期・為替により変動します。
逆に「今ある予算で何ができるか」から考えたい人は、次の早見表が使えます。
〜30万円
ワーホリで渡航し、現地で働いて生活を回す。語学学校は現地で稼いでから短期で通う
50〜80万円
フィリピンなどで1〜2ヶ月の短期語学留学。またはワーホリ+語学学校1〜2ヶ月
100〜150万円
物価の安い国で半年の語学留学。英語圏でもワーホリと組み合わせれば1年滞在が視野に
200〜300万円
英語圏で1年の語学留学。専門コースやインターンを組み込む余裕も出る
400万円〜
海外の大学・専門課程への正規留学。奨学金や教育ローンと組み合わせて設計する
金額は自己資金の目安です。奨学金・現地収入・分割払いを使えば、同じ予算でもできることは変わります。
関連記事【2026年最新】1年間の留学費用はいくら?初期費用・学費・生活費まで丸わかり
「留学したいけど、結局いくらかかるの?」というのは、私たち夢カナ留学のカウンセリングでも一番多くいただくご質問です。留学にかかる費用は、国・…
2026年7月13日更新 2026年8月4日
円安・物価高で留学費用はどこまで上がったのか
現地の学費が1ドルも値上がりしていなくても、円で払う金額は増えます。学費1万ドルの学校を例にすると、こうなります。
学費1万ドルの学校を、円で払うと
点線とオレンジの部分が、円安によって増えた負担です。同じ学校でも20万円以上の差が生まれます。
2026年8月時点の為替は1ドル155〜158円台。7月末に一時163円台まで進み、政府・日銀の円買い介入と米財務省の対応で155円台まで戻す動きがありました。
費用を調べるときは「記事の更新日」を必ず見てください
・為替だけでなく、渡航先の物価そのものも上がっている
・定番の「安い留学先」フィリピンでも、1ヶ月の総額は28〜52万円が現在の相場
・2〜3年前の金額を信じると、渡航直前に足りなくなる
見落としがちな隠れコスト(保険・ビザ・航空券・初期生活費)
資金計画が崩れるのは、たいてい学費以外の部分です。特に「渡航してから最初の1ヶ月」と「帰国直後」は、見積もりから漏れがちです。
海外留学保険(1年で約15〜25万円):ワーホリビザの申請条件に保険加入が含まれる国もあり、削れない項目です
ビザ申請料・健康診断(約1〜5万円):国によって申請料も必要書類も違います。健康診断やレントゲンが求められる国もあります
航空券の時期による差額(約3〜10万円):繁忙期と閑散期、直前と早期予約で大きく変わります。日程を決めたら先に押さえるのが結果的に一番効きます
現地に着いてからの初期費用(約5〜15万円):家のデポジット(保証金)、寝具や生活用品、SIM、交通カード。仕事の初給料が入るまでのつなぎも必要です
就学許可・登録関連の実費(約1〜3万円):フィリピンで語学学校に通う場合のSSP(就学許可)のように、学費とは別に必要な手続き費用があります
帰国後の生活立て直し費用(約10〜20万円):家探し・就職活動の期間の生活費です。ここを0で計画すると、帰国後に焦って進路を選ぶことになります
合計すると、学費・滞在費・航空券以外で30〜70万円ほど動きます。金額は国・都市・時期により変動します。
ここまでをひとことで
不足額は「留学費用の総額 − 貯金」ではなく、「渡航前に必要な額 + 隠れコスト − 貯金」で計算します。多くの人はこの2つ目を忘れて予算オーバーします。
【立場別】お金がない人が使える奨学金・支援制度
奨学金の情報は「大学生向け」に偏っています。ここでは大学生・高校生・社会人に分けて、さらにすでに貸与型を借りている人のケースまで扱います。金額と時期は年度ごとに変わるので、必ず各制度の公式サイトで最新の募集要項を確認してください。
あなたの立場
公的な
給付型奨学金
自治体・
民間財団
国の
教育ローン
社会人(大卒)
学位目的が中心
使える
条件を要確認
社会人(非大卒)
かなり難しい
自治体が中心
条件を要確認
2026年8月時点の一般的な傾向です。制度ごとに要件が異なるため、応募前に公式サイトで確認してください。
大学生・大学院生が使える給付型奨学金
選択肢がもっとも多い立場です。狙い目は、在籍大学を経由して応募する公的制度と、通年で募集が分散している民間財団の2系統です。
トビタテ!留学JAPAN 新・日本代表プログラム
大学・大学院・短大・高専・専修学校専門課程の在学生
返済不要。奨学金と渡航関連の支援(コース・地域で異なる)
冬〜春に在籍大学経由。2026年度分は2月末で終了
JASSO 海外留学支援制度(協定派遣)
在籍大学の協定に基づく交換・派遣留学
月額9〜12万円程度(地域による)・返還不要
大学の学内選考。渡航の半年〜1年前
民間財団・企業の留学奨学金
大学生・大学院生(財団ごとに条件あり)
月額数万〜10万円規模。総額240万円クラスの枠もある
通年で分散。財団ごとに異なる
大学独自の留学支援金
在籍大学の学生
渡航費・語学試験料の補助が中心
学内の募集時期に準じる
2026年8月時点の情報です。金額・対象・締切は年度ごとに変わるため、応募前に各制度の公式サイトで確認してください。
関連記事大学生の留学費用ガイド|短期〜正規留学の目安をわかりやすく解説
「大学生のうちに留学してみたいけれど、いったいいくらかかるの?」留学を考えたとき、最初にぶつかるのが費用の壁ではないでしょうか。短期の語学留…
2026年7月18日更新 2026年8月5日
高校生が使える給付型奨学金
高校生の場合、応募の窓口が在籍校になることが多いのが最大のポイントです。締切は「学校から機構への提出期限」で管理されるため、自分が知った時点ではすでに校内の締切が過ぎている、という事故が起きます。留学を考えた時点で担任か進路指導の先生に相談しておいてください。
トビタテ!留学JAPAN(高校生等対象)
返済不要の官民協働プログラム。例年春に在籍校を通じて応募し、書面審査と面接審査があります。2026年度(第11期)は4月で締切。
JASSOの高校生向け海外留学支援制度
学校の留学プログラムなどを対象に、月額または一時金で支給。学校経由の応募が基本です。
自治体・国際交流協会の派遣事業
在住の高校生向けに費用の全額または一部を負担。枠は小さいが、競争相手が地域内に限られるのが利点です。
交換留学団体の奨学生枠
参加費の一部を免除する奨学生を選抜している団体があります。募集要項を直接確認してください。
社会人が使える奨学金・支援制度(大卒でない人の選択肢も)
ここは競合記事がほとんど触れていない部分なので、正直に書きます。社会人が使える給付型奨学金は存在しますが、その多くは修士・博士課程や研究を目的としたもので、語学留学やワーホリだけを目的とした給付型はほぼありません。
各国政府の奨学金(英チーヴニング・独DAAD・仏政府給費・ハンガリー政府など)
学位取得が対象。授業料免除や生活費が出る大型の制度で、社会人でも応募できます。募集は年1回。
民間財団の奨学金(年齢制限つきのものが多い)
例:INPEX教育交流財団は応募時35歳未満で、特定の国・分野の研究を続けている人が対象。分野が合えば有力です。
自治体の海外研修・派遣助成
研修費や渡航費の一部を助成する自治体があります。学歴要件がないものもあるので、住んでいる自治体の国際交流部門を確認する価値があります。
大卒でない場合の現実的なルート
政府系の学位向け奨学金は学士号が前提のものが多く、応募自体が難しいことがあります。その場合は奨学金を軸にせず、ワーホリ・安い国・分割払いの3つで組むのが最短です。奨学金を探し続けて時間だけが過ぎるのが、いちばん避けたい展開です。
関連記事社会人留学は後悔する?5つの失敗例と後悔しない準備を解説【2026年版】
「社会人留学って、結局のところ後悔するんじゃないか」仕事を辞めるかどうかで迷っている段階では、どうしても不安のほうが大きくなりますよね。実際…
2026年8月4日更新 2026年8月5日
貸与型(返済が必要な奨学金)をすでに借りている人はどうする?
「返しながら留学は無理」と思われがちですが、選択肢はあります。在学中の取り扱いや、収入が下がる期間の猶予に関する制度が用意されています。ただし自己判断で返済を止めるのは絶対に避けてください。まず日本学生支援機構または貸与元に留学予定を伝えるのが先です。
相談を受けていて多いのが「奨学金は自分には無理だと思って調べていない」というケースです。実際に要件を見ると応募できる制度が見つかることもあります。ただ、締切は渡航の半年〜1年前。間に合わないなら奨学金は一度切り離して、別の方法で組み直したほうが早いです。
ここまでをひとことで
奨学金は「在学中」「渡航1年前」「学位目的」の3条件がそろうほど当たりやすくなります。当てはまらないなら、探し続けるより別の方法に切り替えるのが現実的です。
留学費用の貯め方|月いくら貯めれば、いつ行けるのか
「お金がない」で止まっている人の多くは、貯まる見通しが立っていません。目標額と月々の貯金額を決めるだけで、出発できる時期は自動的に決まります。
目標額別・月の貯金額別の到達時期シミュレーション
縦が目標額、横が月々の貯金額です。自分の欄を見つけて、そこから逆算して出発時期を決めてください。
150万円
50ヶ月
30ヶ月
19ヶ月
15ヶ月
単純計算の目安です。この表を見ると、150万円を月3万円で貯めるのは4年以上かかることが分かります。目標額を下げる(=ワーホリ型に切り替える)ほうが早い場合があります。
短期集中で貯めるなら(住み込み・リゾートバイトなど)
貯金額を増やすより、固定費を消すほうが効きます。家賃と食費が消えると、手取りの大半がそのまま貯金に回ります。
寮つき・食事つきの仕事を選ぶ:リゾートバイトや住み込みの仕事なら、家賃と食費が発生しません。数ヶ月で数十万円という貯金ペースが現実になります
実家に戻れるなら戻る:数ヶ月だけでも家賃を止められるなら、最も確実な節約です。渡航目的を家族に説明する機会にもなります
渡航口座を分ける:生活費の口座と混ぜると必ず溶けます。給料日に自動で振り替える設定にしてください
持ち物を売る:渡航すれば1年使わないものが手元にあります。家具・服・機材の整理で10万円前後になることもあります
貯める期間を先に区切る:「貯まったら行く」ではなく「◯月に出発する」と決めます。期限がないと目標額は上がり続けます
「貯めてから行く」と「先に行って現地で稼ぐ」はどちらが得か
ここは競合がほとんど比較していない論点です。同じ「1年の滞在」でも、この2つは総支出だけでなく、機会の失い方が違います。
貯めてから行く
利点:現地で働く必要がなく、勉強に集中できる
難点:出発が1〜4年遅れる。年齢制限のある制度は使えなくなる可能性がある
向く人:目標額が50万円以下、または在学中で時間に余裕がある人
先に行って現地で稼ぐ
利点:用意する額が下がる。円安の影響を受けにくく、現地の経験も早く積める
難点:仕事が決まるまで無収入。英語力が足りないと初動が遅れる
向く人:ワーホリの対象年齢内で、渡航前に英語と面接の準備ができる人
判断の分かれ目は「年齢」です
ワーキングホリデーには対象年齢の上限があります。「貯めてから」を選んだ結果、制度そのものが使えなくなることがあります。上限が近い人は、先に行く前提で組んだほうが選択肢が広く残ります。
親に頼れない・親に反対されているときの進め方
お金の問題は、金額だけの問題ではないことがあります。「費用は自分で出すつもりなのに反対される」「親には頼れない」——ここで止まっている人は、制度の情報をいくら集めても前に進めません。この章はそのための章です。
親が留学に反対する本当の理由
反対の言葉は「お金がかかる」でも、中身はたいてい別のところにあります。並べると、答えるべき相手がはっきりします。
「お金がかかるでしょ」
そのお金を使って何が残るのかが見えない
内訳を書いた紙を見せる。不足分をどう埋めるかまで書く
「就職はどうするの」
1年の空白がキャリアの傷になると思っている
帰国月と就職活動の開始時期を先に示す
「危ないんじゃない」
報道で見た海外の事件が頭にある
滞在先・保険・緊急時の連絡手段を具体的に伝える
「お金は自分で出す」と言うだけでは反対は消えません。答えているのが左の列だけで、真ん中の列に触れていないからです。
説得に効く3つの材料(目的・数字・帰国後の進路)
順番が大事です。感情で押すより、この3ステップで話すほうが通ります。
1
目的を、行動レベルで言う
「英語を話せるように」では伝わりません。「現地で接客をして、帰国後に外資系ホテルへ応募する」のように、何をして何につなげるかまで言い切ります。
2
数字を紙に書いて出す
総額・自己資金・不足額・埋め方を1枚にまとめて見せます。保険とビザの項目まで入っていると、口頭の「大丈夫」より圧倒的に効きます。
3
帰国後の予定を先に示す
「帰ってから考える」がいちばん不安を与えます。帰国月・就職活動の開始時期・帰国後に残す生活費まで示せば、反対の材料は減ります。
それでも頼らないと決めた場合の資金計画
自力で行くと決めた場合、先に知っておくべき制約が1つあります。
「親に頼らない=教育ローンも使える」ではありません
・国の教育ローンの申込人は原則として保護者(扶養者)
・世帯年収の上限も設定されている
・本人が申込人になれるかはケースによる。公庫のコールセンターで自分の状況を伝えて確認する
親に頼らない前提なら、軸はワーキングホリデーと費用の安い国の組み合わせです。流れにすると次のようになります。
16〜4か月前出発月を決める。必要額を確定させる
24〜2か月前固定費を消して自己資金30〜50万円を作る
32〜1か月前ビザ・保険・航空券を確定。英語と面接の準備
4渡航〜1か月目住まいを決めて仕事を探す。ここが無収入期間
52か月目以降現地収入で生活を回し、語学学校の費用を作る
頼れるなら頼ったほうがいいケース
・在学中で、卒業後に返済できる見込みがある
・学位取得が目的で、総額が数百万円になる
・反対の理由が「不安」だけで、説明で解ける
・教育ローンの世帯年収の条件を満たしている
頼らず進めたほうがいいケース
・話すたびに関係が悪くなっている
・ワーホリの年齢上限が近い
・自己資金30〜50万円を数ヶ月で作れる状況にある
・目的が就労経験で、学位取得ではない
私が相談を受けたなかで、反対していた親御さんが一番変わったのは「数字を書いた紙」を見せたときでした。金額の話ではなく、ちゃんと調べている姿勢が伝わるからです。無料相談で作るプランをそのまま見せてもらった方も多いです。
ここまでをひとことで
反対されているときに必要なのは説得の言葉ではなく、目的・数字・帰国後の予定が書かれた1枚の紙です。それでも折り合わないなら、頼らない前提で組み直すほうが早い場合もあります。
お金がない状態での留学に関するよくある質問
相談でよく出る質問をまとめました。金額や制度に関する部分は、必ず最新の公式情報とあわせて確認してください。
A「使った費用を現地で回収して、持ち出しを0に近づける」という意味での0円は実現できます。渡航時点で支払いが0円になるわけではありません。逆に言えば、用意するのは仕事が決まるまでの30〜60万円で、その先は自分の収入でまかなえます。仕組みは第3章で図解しています。
A20万円だと、そのままの出発はおすすめできません。航空券・保険・ビザ・初期生活費で30万円前後は必要です。ただし、あと10〜30万円を数ヶ月で作れるなら射程内です。
A使えます。国の教育ローン(日本政策金融公庫)は海外留学も対象で、条件を満たせば上限450万円まで。JASSOの奨学金と併用もできます。ただし申込人は原則保護者で、世帯年収の上限あり。金利は改定されるので申込時に公式サイトで確認してください。
A滞在費を現地収入でまかなうことは可能ですが、「必ず黒字で帰れる」とは言えません。仕事が決まるまでの期間・職種・家賃で大きく変わります。渡航前に英語と面接の準備を済ませたかどうかが、結果をいちばん左右します。
A価格が下がる理由を確認するのが先です。日本人比率の高さ、教師の入れ替わり、サポートの薄さに出ていることがあります。削られている部分が自分の目的に関わるかどうかで判断してください。
Aカウンセリング自体は無料のところが多く、夢カナ留学の相談も無料です。手数料やサポート範囲は会社ごとに違うので、見積もりの内訳(学校手配・ビザ・渡航後サポート)を必ず確認しましょう。
A留学そのものが禁止されるわけではありません。ただし返済は続くので、渡航中の返済分を資金計画に入れてください。収入が減る期間の制度もあるため、自己判断で止めず貸与元に確認しましょう。
Q社会人で貯金が少ない場合、何から始めるべきですか?
Aまず年齢を確認してください。ワーホリには対象年齢の上限があり、ここが期限になります。対象内なら必要額を確定させて出発月を決めるのが最短。超えている場合は、安い国での短期留学か分割払い前提の設計に切り替えます。
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2026年8月5日更新 2026年8月5日
まとめ|お金がないなら「貯める」より先に「計画を作る」
お金がない状態で留学を諦める人と、行く人の違いは、貯金額ではありません。必要額を確定させて、埋め方を決めているかどうかです。目標額が曖昧なままだと、貯金は永遠に足りません。
この記事のまとめ
・完全に0円の留学は難しいが、必要な自己資金は働きながら滞在する形なら30〜50万円、語学学校に通うなら50〜80万円まで下げられる(第1章)
・見るべき数字は総額ではなく「渡航前に必要な額+隠れコスト」。隠れコストは30〜70万円ほど動く(第4章)
・奨学金は「在学中・渡航1年前・学位目的」で当たりやすい。当てはまらないなら早めに他の方法へ切り替える(第5章)
・ワーホリには年齢の上限がある。「貯めてから」を選ぶと制度自体が使えなくなることがある(第6章)
・親の反対には、目的・数字・帰国後の予定を書いた1枚の紙で答えるのが最も効く(第7章)
・夢カナ留学の「実質0円」なら、用意した費用を現地で働いて取り戻せる(仕組み)
やることは3つだけです。今日から順番に進めてください。
1
必要な金額を数字で出す
総額ではなく「渡航前に必要な額+隠れコスト」。シミュレーターで概算が出ます。
2
出発する月を決める
「貯まったら行く」では目標額が上がり続けます。月に貯める額は第6章の表で決まります。
3
埋め方を2つ以上選ぶ
安い国・ワーホリ・奨学金・分割から組み合わせます。実質0円なら回収まで設計できます。
本記事は2026年8月時点の情報です。費用・為替・各制度の募集要項は変動するため、応募や申込みの前に必ず各公式サイトで最新情報をご確認ください。