ワーキングホリデーの準備を進める中で、ビザ申請フォームの「健康状態に関する質問」や「健康診断(Health Examination)」という言葉を目にして、ふと手が止まってしまった方もいるのではないでしょうか。
結論からお伝えすると、日本のパスポートでワーホリに行く方のほとんどは健康診断が不要 です。
ただし一部の方は対象になり、しかも国によって仕組みがまったく違います。
この記事では、対象になるのはどんな人か、国別の検査内容・費用・受け方まで、ワーホリ専門エージェントの目線でまとめて解説します。
この記事を書いた人
ワーホリカウンセラー まみ
25歳英語力ゼロからオーストラリアのブリスベン・メルボルンで2年間ワーホリした経験があります。今は同じ不安を抱える人の背中を押すべく、累計500名以上のワーホリ相談を受けています!
ワーホリ健康診断の対象者
日本のパスポートでワーホリに行く方の多くは、ビザ申請フォームの健康質問に正直に答えて問題がなければ、健康診断なしでビザが発給されます 。
ただし、過去の海外滞在歴や渡航先での仕事内容によっては対象になり、国によって条件も違います。
下の項目のうち、あなたの渡航先に当てはまるものが1つでもあれば 対象になる可能性があります(【 】内は対象の国)。
こんな人は対象になる可能性あり(渡航先に当てはまる項目をチェック)
1
【豪・NZ】過去5年以内に、結核リスクの高い国(フィリピン・タイなどの東南アジア、フィジーなど)に通算3ヶ月以上滞在した ※NZは韓国・中国も対象
2
【豪・加】医療・介護関係の仕事や実習をする予定がある
3
【豪・加】保育・幼児教育・学校など、子どもに関わる仕事をする予定がある
4
【全か国】ビザ申請フォームの健康質問(結核歴・長期入院歴など)に「はい」がある
5
【カナダ】過去1年以内に、カナダ政府の指定国(東南アジアなど)に連続6ヶ月以上住んでいた
6
【韓国】駐日本大使館(東京)または福岡総領事館の管轄で韓国ワーホリを申請する(発行から1ヶ月以内の健康診断書が必要)
7
【フランス】フランスワーホリを申請する(申請日から1ヶ月以内の健康診断書が必要)
注意したいのは、対象になった場合でも、受診するのは必ず移民局・大使館が指定する病院(パネルクリニック) という点です。
近所のクリニックで受けた健康診断はビザ申請には使えないので、病院選びだけは間違えないようにしましょう(韓国のみ指定病院はありません)。
チェックが付いた方へ:慌てなくて大丈夫です
1つでも当てはまった方も、手順どおりに進めれば大丈夫です。オーストラリア・ニュージーランド・カナダは、指定病院で受診し、結果を病院から移民局へ直接送ってもらう 仕組みです。出発が近い方は、ビザ申請前に受診できる方法もあります。
1
ビザをオンライン申請 (豪・加・NZは申請前の受診も可)
2
HAP ID(豪)などの受診案内 を確認(NZは申請後15日以内に結果提出)
3
指定病院で受診 すればOK(結果は病院から直接送付)
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【国別】健康診断の受診方法
「結局、自分は受ける必要があるの?」と気になっている方も多いですよね。
前の章のセルフ診断で1つでも当てはまった方は、健康診断の対象になる可能性があります。
健康診断を受けるのは「条件に当てはまる方」だけ
オーストラリア・ニュージーランド・カナダは、条件に当てはまる方だけが指定病院で受診し、結果は病院から移民局へ直接送られる仕組み です(申請前に受診できる方法もあります)。一方で韓国とフランスは例外 で、申請時に自分で健康診断書を用意して提出 する仕組みです(韓国は東京・福岡の管轄のみ)。同じ「健康診断」でも動き方が真逆なので、まずはご自身の渡航先がどちらのタイプかを押さえておきましょう。
ただし、受けるべきかどうかや手続きの進め方は国によって大きく異なります 。
国 対象になる主な人 受け方 申請前の受診 主な検査 費用目安 有効期限
オーストラリア過去5年以内に結核リスク国へ通算3ヶ月以上滞在 医療・保育の仕事予定 申請後にHAP IDを確認→指定病院で受診 可(My Health Declarations) 胸部X線+診察など 約1.4万〜2.8万円(検査内容による) 原則12ヶ月
ニュージーランド過去5年以内に結核低リスク国以外へ通算3ヶ月超滞在(韓国・中国・東南アジアを含む) 自分で指定病院を予約→申請後15日以内に提出 可 胸部X線 約1.2万〜1.7万円(胸部X線のみ) —
カナダ過去1年以内に指定国へ連続6ヶ月以上滞在 医療・保育・教育の仕事予定 指定病院で受診→eMedicalで送付 可(Upfront) 診察+胸部X線+血液検査など 約3万円 原則12ヶ月
韓国一般の病院で受診→申請時に診断書を提出 申請前に受診(必要な領事館のみ) 胸部X線+血液検査など 約0.5〜1.5万円 発行から1ヶ月以内
フランス一般の病院で診断書を発行→申請時に提出 申請前に受診(必須) 医師の診察(「健康である」旨を記載) 病院により異なる 申請日から1ヶ月以内
イギリス・その他— — — — —
※表は横にスクロールできます。費用は指定病院(聖母病院・東京メディカル アンド サージカル クリニック・大阪回生病院)の公式料金、韓国は一般病院の相場を参考にした目安です(2026年10月時点)。最新情報は各国移民局・領事館の公式サイトでご確認ください。
このように、オーストラリア・ニュージーランド・カナダは「指定病院で受診して結果を直接送る 」型、韓国・フランスは「自分で診断書を用意して申請時に提出する 」型と、根本から仕組みが分かれます。
次から国別に詳しく見ていきます。
オーストラリア
オーストラリア:健康診断の対象者
「ここ数年で海外に長期滞在していた」人は要注意。過去5年以内に、フィリピン留学や東南アジアでの長期滞在など、結核リスクの高い国に3ヶ月以上いた人
「保育園で働く予定だったからかも」というケースも。保育園・幼稚園など子どもの施設で働く、または実習する予定の人
病院・介護施設で働く、または医師・看護師などを目指して学ぶ予定の人
過去に結核にかかった、または胸部X線で異常を指摘されたことがある人
妊娠中で、オーストラリアでの出産や通院の予定がある人
オーストラリアのワーホリビザ(Subclass 417)は、原則として健康診断は不要です。
対象者は、ImmiAccountでビザを申請すると健康診断の案内(Referral letter)が表示され、受診に必要な「HAP ID」が発行されます。
あとは移民局指定の病院(パネルクリニック)で受診 する流れです。出発が迫っている方は、My Health Declarations を使えばビザ申請前にHAP IDを取得して先に受診することもできます。
・受診時の持ち物: HAP IDやReferral letter、パスポート
・検査内容: 内科健診(Medical Examination)と胸部X線検査(Chest X-ray)が中心です。
・予約方法: いずれも完全予約制で、予約はほぼ電話のみ なので、HAP IDが分かったらすぐに連絡する
オーストラリアビザ健診の主な指定病院(15歳以上)
病院 料金(税込) 予約方法・メモ
聖母病院(東京都新宿区) 25,300円 電話予約(03-3951-1117)。健診は月・金の朝。結果は受診から5営業日以内に送信
東京メディカル アンド サージカル クリニック(東京都港区) 24,200円 電話予約のみ(03-3432-5181)。所要約2時間
大阪回生病院(大阪市淀川区) 27,500円(胸部X線のみは14,300円) 電話(06-6393-6234)またはWEB予約。結果は通常7日で送信 札幌東徳洲会病院(札幌市東区) 29,700円(胸部X線のみは13,200円) 専用フォームから予約(健診センター 011-722-1120)。予約から受診まで最低1週間
検査内容によって金額が変わり、胸部X線だけなら1万円台 で済む病院もあります。このほか兵庫・福岡にも指定病院があるので、最新の一覧はオーストラリア移民局の指定医リストで確認してください。
検査結果は病院から移民局へ直接送られるため、自分で郵送する必要はありません。
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ニュージーランド
ニュージーランド:健康診断の対象者
過去5年以内に、結核の低リスク国以外の国(韓国・中国・東南アジアなど)に通算3ヶ月を超えて 滞在した人
韓国ワーホリやフィリピン留学のあとにNZへ行く「2カ国目」の人
ビザ申請フォームの健康質問に「はい」がある人
ニュージーランドも基本的な考え方はオーストラリアと同じで、ほとんどの方は健康診断が不要です。
日本は低リスク国ですが、韓国・中国・東南アジアの国々は低リスク国リストに入っていない ため、韓国ワーホリやフィリピン留学のあとにNZへ行く「2カ国目」の方は胸部X線が必要になります。
ワーホリビザで求められるのは主に胸部X線検査(レントゲン)です。
NZは通知を待つ方式ではなく、条件に当てはまる人が自分で指定病院を予約して受診し、ビザ申請後15日以内に結果を提出 します。申請前に受診しておくこともできます。
ニュージーランドビザ健診の主な指定病院(胸部X線のみ)
病院 料金(税込) 予約方法・メモ
聖母病院(東京都新宿区) 11,770円 電話予約(03-3951-1117)。ビザ申請後の予約を推奨 東京メディカル アンド サージカル クリニック(東京都港区) 16,500円 電話予約のみ(03-3432-5181) 大阪回生病院(大阪市淀川区) 14,300円 電話(06-6393-6234)またはWEB予約。健診は月・水・金 札幌東徳洲会病院(札幌市東区) 33,000円(基本項目・血液検査などを含むセット料金) 専用フォームから予約(健診センター 011-722-1120)。予約から受診まで最低1週間
ワーホリで求められるのは基本的に胸部X線だけなので、1万円台 が目安です。病院によって料金がかなり違うので、予約前に確認しましょう。最新の一覧はニュージーランド移民局の指定医リストで確認してください。
検査結果は病院から移民局へオンラインで直接送付されるため、こちらも自分で結果を受け取って郵送する必要はありません。
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カナダ
カナダ:健康診断の対象者
過去1年以内に、カナダ政府の指定国に連続6ヶ月以上 住んでいた人
病院・介護施設・臨床検査など、医療の現場で働く予定の人
保育・初等中等教育など、子どもに関わる仕事をする予定の人(受診しないとこれらの職種では働けない)
ビザ申請時の健康状態の質問に「はい」がある人
カナダはeMedicalという方式で健康診断を行います。
特に注意したいのが仕事への影響です。健康診断を受けずにワーホリの就労許可を取ると、保育・学校教育・医療などの職種では働けない条件 が付きます。
ナニーや保育補助、病院・介護施設での仕事を考えている方は、健康診断を受けてから手続きを進めましょう。
カナダの特徴は、事前受診(Upfront)ができるケースがある こと。
あらかじめ健康診断が必要と分かっている場合は、政府からのリクエストを待たずに受診し、E-medicalと呼ばれる書類を受け取って提出する方法もあります。
予約時に「ワーキングホリデービザの申請で必要」「Upfrontで手続きしたい」と伝えるとスムーズです。
なお、結果には有効期限(原則12ヶ月)があるため、カナダ移民局(IRCC)は招待状(ITA)を受け取ってから受診することを推奨しています。
カナダビザ健診の主な指定病院(15歳以上)
病院 料金(税込) 予約方法・メモ
聖母病院(東京都新宿区) 30,470円 電話予約(03-3951-1117)。異常がなければ5営業日以内にeMedicalで送信
東京メディカル アンド サージカル クリニック(東京都港区) 30,140円 電話予約のみ(03-3432-5181)
カナダの健康診断は血液検査も含むため、オーストラリアより少し高く約3万円 が目安です。
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韓国
韓国:健康診断書の提出が必要な人
駐日本大使館(東京都・千葉県・埼玉県・栃木県・群馬県・茨城県)の管轄で申請する人
駐福岡総領事館(福岡県・佐賀県・長崎県・大分県・熊本県・宮崎県・鹿児島県・沖縄県)の管轄で申請する人
どちらも発行から1ヶ月以内 の診断書が必要。そのほかの領事館は提出書類一覧に記載なし(申請前に最新案内を確認)
韓国は、ここまでの3カ国とは仕組みが大きく異なります。
申請先の領事館によっては、ビザ申請時に「健康診断書」を提出する 方式で、申請後の通知を待つのではなく、最初から自分で健康診断を受けて書類を準備します。
・検査内容: 一般的な健康診断(レントゲン+血液検査)で対応できるケースが多く、街の健診クリニックなどでも受けられます。
費用は1万円前後が目安です。ただし健康診断書は発行から1ヶ月以内のものが必要 なので、申請日から逆算して受診しましょう。
ここに注意:韓国の健康診断書には期限があります
東京・福岡の管轄では、健康診断書と残高証明書は発行から1ヶ月以内 のものが必要(ほかの書類は3ヶ月以内)
会社や自治体の定期健診の結果は、1ヶ月を過ぎていると使えない
結果が出るまで2〜3週間かかる病院もあるので、予約前に「何日で診断書が出るか」を確認する
診断書には病院または医師の捺印が必要。韓国ビザ用と伝えるとスムーズ
韓国ワーホリの申請先は住んでいる地域で決まり、健康診断書が必要かどうかも領事館の管轄によって違います 。各領事館の公式案内(2026年10月時点)を調べた結果は次のとおりです。
韓国ワーホリの健康診断書|領事館別の要否
申請先(管轄地域) 健康診断書
駐日本大使館領事部 必要 (1ヶ月以内。指定病院・検査項目なし。レントゲン・血液検査などを含む診断書がおすすめ。病院または医師の捺印必須)
駐福岡総領事館 必要 (1ヶ月以内。指定病院・検査項目なし。採血・検尿まですれば問題なしと案内)
駐大阪総領事館 提出書類一覧に記載なし
駐名古屋総領事館 提出書類一覧に記載なし
駐神戸総領事館 提出書類一覧に記載なし
駐仙台総領事館 提出書類一覧に記載なし
駐横浜・新潟・札幌・広島 不要とする情報が多い(公式ページで最新の書類一覧を確認)
東京・福岡の管轄の方は健康診断書が必須 です。それ以外の地域でも書類は予告なく変わることがあるため、申請前に必ず管轄の領事館ページを確認しましょう。
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ImmiAccountでの申請手順から必要書類・費用・審査期間・よくある失敗まで、初めてでも自分で申請できるよう徹底解説します。
フランス
フランス:健康診断書の提出が必要な人
フランスワーホリを申請するすべての人 (申請日から1ヶ月以内に医師が作成した健康診断書が必要)
フランスは韓国と同じく、ビザ申請時に健康診断書を提出する 方式です。申請者全員が対象で、在日フランス大使館の申請書類チェックリストにも「健康診断書」が含まれています。
指定病院や検査項目の決まりはなく、一般の内科で発行してもらえます。英文・和文のどちらでも提出できます。フランス到着後の手続きも考えて、英文での発行をすすめるクリニックもあります。
フランスワーホリの健康診断書の条件
記載内容 申請者が健康であることが明記されていること
作成時期 申請日から1ヶ月以内 に医師が作成したもの
言語 英文・和文のどちらでも可
指定病院 なし(一般の内科で発行できる)
1ヶ月を過ぎると使えないため、大使館の申請予約日から逆算して 受診しましょう。
【オーストラリア】ビザ申請フォームの健康質問|英文の意味と答え方
健康診断が必要になるかどうかは、ビザ申請フォームの「Health declarations(健康に関する申告)」の答えで決まります。英語の質問が並ぶので戸惑いやすいですが、意味が分かれば難しくありません。
いちばん大切なのは、分からないときも推測で「No」にせず、事実どおりに答えること です。健康質問で事実と違う回答をすると虚偽申告とみなされ、ビザの取り消しにつながるおそれがあります。
ワーホリビザ(417)の健康質問と答え方
質問(英文) 意味 答え方のポイント
In the last 5 years has the applicant visited, or lived, outside their country of passport for more than 3 consecutive months? 過去5年以内に、パスポートの国(日本)以外に連続3ヶ月を超えて滞在・居住したか 留学・ワーホリ・駐在などで該当すれば「Yes」。滞在した国が結核リスクの高い国だと健康診断の対象になる
Does the applicant intend to enter a hospital or a health care facility (including nursing homes) while in Australia? 滞在中に病院や介護施設などに入る予定があるか 病院・介護施設で働く、実習する予定がなければ「No」
Does the applicant intend to work as, or study to be, a doctor, dentist, nurse or paramedic during their stay in Australia? 医師・歯科医・看護師・救急救命士として働く、または目指して学ぶ予定か 該当すれば「Yes」。血液検査などの追加検査が求められる
Does the applicant intend to work, or be a trainee, at a child care centre (including preschools and creches) while in Australia? 保育園・幼稚園などで働く、または研修する予定か 保育補助などの予定があれば「Yes」。健康診断の対象になりやすい
Does the applicant intend to be in a classroom situation for more than 3 months (e.g. as a student, teacher, lecturer or observer)? 3ヶ月を超えて教室で学ぶ・教える予定か ワーホリの就学は最長4ヶ月。語学学校に3ヶ月を超えて通う予定なら正直に「Yes」
Has the applicant: ever had, or do they currently have, tuberculosis? been in close contact with a family member that has active tuberculosis? ever had a chest x-ray which showed an abnormality? 結核にかかったことがあるか/結核の家族と濃厚接触したか/胸部X線で異常を指摘されたか 1つでも当てはまれば「Yes」。胸部X線などの検査が求められる
During their proposed visit to Australia, does the applicant expect to incur medical costs, or require treatment or medical follow up for: …? 滞在中に治療や経過観察が必要な病気(がん・心臓病・妊娠など)があるか 持病の治療や妊婦健診の予定があれば「Yes」
Does the applicant require assistance with mobility or care due to a medical condition? 病気のため、移動や身の回りのことに介助が必要か 該当しなければ「No」
日本在住で長期の海外滞在歴がなく、医療・保育の仕事予定もなければ、ほとんどの質問は「No」 になります。ニュージーランドやカナダの申請フォームにも、似た内容の健康質問があります。
ワーホリの健康診断の予約から結果までの流れ
国別の仕組みがつかめたら、次はオーストラリア・ニュージーランド・カナダで指定病院を受診する流れを、4つのステップでもう少し具体的に見ておきましょう。
難しく見える手続きも、順番に進めれば大丈夫です。
1
受診のタイミングを決める
基本はビザをオンライン申請したあとに受診します。ただし、オーストラリアはMy Health Declarations、カナダはUpfrontを使えば申請前に受診でき、NZも申請前の受診が可能です。ギリホリの方や、結核リスクの高い国での滞在歴がはっきりしている方は、申請前の受診も検討しましょう。
2
HAP IDや受診案内を確認する
オーストラリアでは、申請後にImmiAccount上で健康診断の案内(Referral letter)が表示され、受診に必要なHAP IDが記載されています。メールやアカウントをこまめに確認し、印刷しておきましょう。
3
指定病院に予約する
大使館指定の病院(パネルクリニック)に電話で予約します。「ワーホリビザ申請のための健康診断」であることを明確に伝えましょう。申請が集中する1〜3月は混み合うため、受診が必要と分かったら早めの予約が安心です。
4
受診する(結果は病院から直接送付)
当日はパスポートと通知書類を持参します。受診後、検査結果は病院から移民局へ直接オンラインで送られるため、自分で郵送する必要はありません。あとはビザの発給を待つだけです。
健康診断が入るとビザの発給はどれくらい遅れる?
健康診断を受けると、そのぶんビザの発給は遅くなります。結果が病院から移民局に届くまでの日数と、発給までの目安は次のとおりです。
健康診断が入った場合の日数の目安
結果の送信(病院→移民局) 受診から5〜7日 程度(聖母病院は5営業日以内、大阪回生病院は通常7日)
異常がない場合のビザ発給 受診後2〜4週間が目安。3週間ほどかかったという声もある
胸部X線で異常影が出た場合 喀痰(たん)検査などの追加検査になり、結果が出るまでに時間がかかるため、数ヶ月延びることもある
健康診断が入ったら、発給までに2〜4週間以上 は余分にかかると考えて、渡航日から逆算して動きましょう。
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なお、韓国のように申請時に健康診断書を提出する国は、この流れとは異なります 。先に健康診断を受けて書類を準備し、ビザ申請時に一緒に提出する形になるので、申請先の案内を必ず確認してください。
関連記事 【国別】ワーホリの残高証明書はいくら必要?取得方法・タイミングを完全解説
オーストラリア・カナダなど国別の必要金額や英文での取得方法、提出タイミングの注意点までまとめて解説します。
英語の手続きや書類準備に不安がありませんか?面倒な手続きこそ、経験豊富な夢カナと一緒に。
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健康診断で出発が遅れる3つの失敗パターン
実際の体験談を見ていると、健康診断まわりでヒヤッとする失敗は意外と多いものです。
先に知っておけば防げるものばかりなので、3つの落とし穴をチェックしておきましょう。
「近所のクリニックで受けておこう」と自己判断で受診しても、指定病院(パネルクリニック)以外での検査はビザ申請に使えません。受診先は必ず移民局の指定病院リストから。
対策のポイント: 予約時に「ワーホリビザ申請用の健康診断」と伝え、HAP ID(豪)などの番号を手元に用意しましょう。韓国は指定病院がない代わりに、発行から1ヶ月以内の診断書が必要です。
ビザの発給がなかなか来ないと思ったら、実は健康診断の通知が届いていた——というケースは少なくありません。通知の見逃しは出発の遅れに直結します。
対策のポイント: 申請後はメールと申請アカウントをこまめに確認。迷惑メールフォルダもチェックしておきましょう。
指定病院は数が限られ、申請が集中する1〜3月は予約が混み合います。特に年齢制限ギリギリの「ギリホリ」の方は、間に合わないと致命的 です。
対策のポイント: 渡航日から逆算して早めに動くこと。健康診断の有効期限(多くは12ヶ月)にも注意しましょう。
関連記事 ワーホリ中の国民健康保険はどうする?抜ける・続けるの判断と手続きを解説
ワーホリの準備を進めていると、意外と手が止まるのが国民健康保険です。払い続けるのか、抜けてしまうのか。抜けたら海外で病気になったとき困らない…
私の相談者さんでも「ギリホリで予約が取れず焦った」という声は本当に多いです。何事も早めが安心。スケジュール管理だけでも夢カナに任せると、ぐっと気持ちがラクになりますよ。
ワーホリの健康診断でよくある質問Q&A
最後に、ワーホリの健康診断について多くいただく質問にお答えします。
申請前に確認しておきたいポイントをまとめました。
A
国や提出先によります。オーストラリア・ニュージーランド・カナダは指定病院から移民局へ直接送付されるため、自分で翻訳する必要はありません。韓国のように書類を提出する方式の場合は、日本語で受理された例もありますが、必ず申請先の領事館の案内を確認しましょう。
A
持病があるだけで即不許可になるわけではなく、多くは追加で健康診断を求められるだけです。大切なのは、申請フォームの健康質問に正直に答えること。嘘の申告は後々大きなトラブルになります。不安な場合は、申請前に夢カナへ相談しておくと安心です。
A
基本的には代用できないと考えましょう。韓国は指定病院がなく一般の病院で受けられますが、発行から1ヶ月以内の健康診断書 が必要なため、数ヶ月前に受けた会社や自治体の定期健診は使えません。オーストラリア・ニュージーランド・カナダは指定病院での受診が必須です。
A
健康診断には有効期限(多くは12ヶ月)があり、その期間内であれば再受診が不要になるケースがあります。初回のワーホリで健康診断を受けた方がセカンドを早めに申請すれば、前回の結果を使えて費用を節約できる可能性もあります。条件は国により異なるため、最新情報を確認しましょう。
関連記事 留学やワーホリするなら知っておきたいオーストラリアの医療費について
高額になりがちなオーストラリアの医療費と保険(OVHC)の仕組みを、渡航前に知っておきたい視点で解説します。
まとめ|不安なら夢カナに相談して安心スタート
ワーホリの健康診断について、この記事のポイントを振り返ります。
ほとんどの方にとっては不要な手続きですが、一部の方にとっては避けて通れない大切なステップです。
この記事のまとめ
・ 日本のパスポートなら、ほとんどの方は健康診断が不要
・ 対象になりやすいのは、結核リスクの高い国での滞在歴(豪・NZ=5年で3ヶ月、加=1年で連続6ヶ月)や、医療・保育・教育の仕事予定がある人。韓国は東京・福岡の管轄なら必要
・ 豪・NZ・加は「指定病院で受診し結果を直接送付(申請前の受診も可)」、韓国は「東京・福岡の管轄なら1ヶ月以内の健康診断書を申請時に提出」と仕組みが違う
・ 検査は胸部X線が中心。申請後受診型では結果が病院から移民局へ直接送られる
・ 指定病院以外での受診・案内の見逃し・予約混雑に注意。ギリホリの人は特に早めの行動を
ビザ申請は、ワーホリ計画の最初の、そして最も重要なハードルです。
小さな勘違いひとつで出発が遅れてしまうこともある からこそ、不安を残したまま進めるのはもったいないもの。
迷ったときは、ワーホリ専門のエージェントに相談して、安心してスタートを切りましょう。