TOPTOEIC400点のレベルは低い?必要な勉強時間と就活でのアピール効果について解説

TOEIC400点のレベルは低い?必要な勉強時間と就活でのアピール効果について解説

更新日:2023.02.28

TOEIC400点のレベルは低い?必要な勉強時間と就活でのアピール効果について解説

合格・不合格ではなく、990点満点で数値化されるTOEICで400点台のスコアは、どのレベルなのでしょうか。

TOIECの400点台は、「これから英語を本格的に勉強しようとしている」「英語の勉強をしばらくしていない」という方が多いです。

つまり、実際にTOEICを受けて400点を取っても、就職活動や転職活動ではあまり役に立たないと考えた方が良いでしょう。

ご自身のキャリアや進路のためにTOIECを受ける予定の方は、最低でも500〜600点ほどを目指しましょう。

TOEICのスコアを伸ばすためには、ご自身のレベルを適切に把握して、明確な目標設定が必要です。

この記事では、TOEIC400点のレベルについて具体的に解説します。

その上で、企業が求めるスコア、留学や海外就職に必要なスコア、目標を掲げたスコアに対してのおすすめの勉強方法、勉強時間をお伝えします。

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TOEICとは

TOEIC(トーイック/トイック)とは、「Test Of English for International Communication」の頭文字を取った言葉で、国際的なビジネス英語テストを意味します。

受験者数は、世界160か国で年間約700万人(うち日本人は約245万人)で、主に就職活動をする大学生や英語業務のある社会人が占めています。

TOEICはアメリカのプリンストンに拠点をおくETSが開発を行っているため、質問文からテスト解説まで一貫して英語が使われ、日本語での説明はありません。

英語力評価方法は、「リスニング」と「リーディング」の2種類で聞く力と読む力を計測し、合計10〜990点で採点されます。

・リスニングセクション:100問(45分)
・リーディングセクション:100問(75分)

すべてマークシート式で、初級レベルから上級レベルまで全ての受験生が同じテストを受ける形式です。

留学が目的の場合はTOEFLかIELTSがおすすめ

TOEICは、ビジネス英語力を判定する試験のため、留学やアカデミック面での英語力を判定したい場合はTOEFLもしくはIELTSを受験してください。

TOEIC、TOEFL、IELTSの違いを簡単に説明すると以下のとおりです。

 

テストの内容

受験の目的

TOEIC

ビジネス

  • 就職・転職活動
  • キャリアアップ
  • ビジネス英語のレベルを知りたい

TOEFL

アカデミック

  • 英語圏の大学・大学院に進学したい
  • アカデミック分野での英語力を知りたい

IELTS

アカデミック・移住

  • 英語圏の大学・大学院に進学したい
  • 英語圏への移住を検討

上記3つの英語テストに加えて、日本国内の高校進学や大学進学で活用したい場合は、日本が運営している英語検定が有効です。

TOEIC、TOEFL、IELTSは、それぞれ出題内容が大きく異なるため、目的に合わせてどのテストを受けることが最適であるか選択してください。

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TOEIC400点のレベルについて

2021年度のTOEIC平均スコアは、611点でスコア分布は以下のとおりです。

受験生の平均点と比べると、400点がやや低めのスコアであることが分かります。

ただし、400点を下回るスコアを取っている受験生もいます。

現時点での英語力を正しく把握したい方、英語の勉強をこれから始める方は、400点を基準にスコアアップを目指しても良いでしょう。
TOEIC400点は日常会話ができるレベル

簡単な自己紹介や挨拶、日常会話ならコミュニケーションを取れる基礎レベルです。

TOEIC400点を取れる方なら、リスニングやリーディングの簡単な問題は解けるでしょう。

早口だったり、難しい単語を多く使った英語は聞き取ることが難しいかもしれませんが、「I am running」「He has a pen.」など英文の組み立て方を理解できます。

日本の義務教育で行う英語の授業をしっかりと理解できていれば、TOEIC400点ほどのスコアを取れる可能性が高いです。

英語の基礎は分かっていても、高校レベルの文法や単語力が不足しているレベルと認識しましょう。

TOEIC400点は英検何級レベル?

TOEIC400点は、英語検定の3級〜準2級レベルに相当します。

英語検定3級は、中学の受験生が合格すると高校受験に有利になると言われているレベルですので、英語基礎が目安です。

ただし、TOEICはビジネスに特化した内容であるのに対して、英語検定はビジネス、アカデミック、日常など幅広いジャンルを取り扱っています。

TOEICと英語検定のスコアを比較することは簡単ではないため、目安として参考にする程度にしましょう。

それぞれのテストによって、異なる試験対策が必要です。

キャリアアップ・進路に必要なTOEICのスコアについて

TOEICは、就職・転職活動に有利という話をよく聞きますが、実際にどのくらい影響があるのでしょうか。

日本企業、外資系企業、海外就職の3つのパターンに分けてTOEICの有効性について解説します。

日本企業の場合

日本企業の場合、TOEICのスコアの高さが影響されるかどうかは各企業の事業内容によって異なります。

これから就職を検討している企業に海外出張があったり、海外の企業との商談がある場合、英語力が求められるため、TOEICを取得していると有利です。

ただし、TOEIC400点ほどのスコアの場合、「英語の基礎レベルしかない」という証明になるため、マイナスに響く可能性があります。

最低でも500〜600点ほどのTOEICスコアを持っていることが望ましいです。

また、英語を使う機会のほとんどない日本企業であっても、就職活動で「400点だったTOEICスコアを半年で500点まで伸ばしました」とアピールできます。

この場合、勉強を始める前と始めた後の成果を比較できるように複数回TOEICを受けることが大切です。

外資系企業の場合

外資系の場合、英語での業務が必要なため、最低でも700点ほどのスコアを持っておくことが望ましいです。

ただし、700点のスコアを持っていてもスピーキングができなければ面接時に不採用となる可能性が高いです。

一方、TOEICのスコアを持っていなくても、帰国子女や留学経験があり、スムーズな英会話ができて、ビジネス英語に精通していると証明できれば採用されます。

書類審査の段階でTOEICのスコアが高ければ、日本企業以上に評価してもらえるチャンスがあるため、できるだけ高いスコアを用意しましょう。

逆に、700点を下回るスコアを提示した場合、「英語力が足りない」と判断されてしまう可能性があるため、極端に低いスコアの場合は書かない方が良いです。

海外就職の場合

海外就職の場合、ワーキングホリデーや日本人枠での募集でない限りTOEICのスコアはあまり関係ありません。

特に英語圏で就職活動をする場合、ネイティブの方達と採用枠を争います。

つまり、海外就職をするのであれば、「英語が話せることは当然」という前提のもと、就職活動が進むため、TOEICを持っていてもあまり意味がないのです。

ただし、英語圏以外の国のグローバル企業に就職する場合や英語が堪能ではない国のワーホリなどの採用であれば、TOEICのスコアが有利に働くケースも多いです。

TOEICのスコアを飛躍的に伸ばすためにやるべきこと

すでにお伝えしたとおり、TOEIC400点は決して高いスコアとは言えませんので、最低でも500〜600点ほどのスコアまで伸ばす必要があります。

500〜600点以上のスコアが取れれば、就職・転職活動やキャリアアップで有利に働くケースも増えてきます。

TOEICのスコアを伸ばすために意識すべきことを解説します。

タイムマネジメントをする

TOEICは合計2時間の試験時間が設けられていますが、200問を解く必要があるため、分からない問題は飛ばしてスピーディーに回答することが求められます。

満点を目指すのであれば、1問ずつ向き合う必要がありますが、目標が850点以下であれば、ご自身の得意なパートから解くようにしてください。

原則、TOEICの出題傾向はほとんど同じで、難易度や頻出単語も大きく変動しません。

初めのうちは全問解く時間がない受験生も多くいるため、得意なパートから回答しておくことで時間切れになっても失点を最小限に抑えられます。

英単語の暗記から始める

まず、TOEICでハイスコアを狙うのであれば、基礎的な英単語を覚えるところから始めます。

ただ、英単語と日本語の意味を丸暗記するのではなく、文章の流れや活用形と一緒に覚えていきましょう。

TOEICの試験には、文章問題がたくさんあるため、単語の使い方を正しく覚えることで一気に得点を稼げるようになります。

「形容詞」と「副詞」の違いを明確に覚えるだけで、英単語の意味が分からなくても活用形の法則だけで答えを導き出せる問題もたくさんあります。

TOEIC400点レベルの方であれば、まずは5,000ワードをマスターすることから始めるのがおすすめです。

5,000ワードが多いように感じる方もいるかもしれませんが、中学と高校の基礎英語レベルで3,000ワードを網羅できます。

5,000ワードをしっかりと覚えられれば、一気にTOEICの正答率も高まります。

ルーティンに沿って学習する

TOEICでハイスコアを狙うのであれば、ただ英語の勉強をするのではなくTOEICの勉強をする必要があります。

1.スコアチェック:TOEICを受けて現状のレベルを把握する
2.弱点を知る:項目別正答率を見て苦手なパートを把握する
3.教材選び:スコアレベル、苦手なパートに合わせて教材を購入する
4.攻略法を覚える:教材や教室、参考文献を使って文法の活用法など傾向を抑える
5.過去問:TOEICの出題形式は大きく変動しないため過去問を解いて問題に慣れる
6.反復練習:インプットとアウトプットを繰り返す

上記のルーティンの中で最も大切な項目がスコアチェックと教材選びです。

「おそらくこのくらいの点数であろう」と推測するのではなく、実際にTOEICを受けたり、オンラインテストを受けて現状レベルを適切に把握しましょう。

また、教材は難しすぎたり簡単すぎると身につかないため、実際に受けたTOEICスコアから100〜200点上を目標にした教材を選ぶと効果が期待できます。

英語に触れる時間を増やす

TOEICは英語検定と異なり、問題文から解説まで全て英語表記です。

問題を解く以外の部分も全て英語で書かれていると、それだけでプレッシャーやストレスを感じてしまう方もいるのではないでしょうか。

以下のような方法を使って日常的に英語に触れる時間を増やすことをおすすめします。

・スマホの言語設定を英語にする
・洋楽を聴く
・英語のポッドキャストやラジオを聴く
・洋画や海外ドラマは英語音声・英語字幕で鑑賞する

できるだけ英語に触れている時間を増やすことで、言語への抵抗を最小限に抑えて、ストレスフリーでTOEICに挑めるようになるでしょう。

まとめ

この記事では、TOEIC400点の英語レベル、就職・転職活動やキャリアアップで有利になるTOEICスコア、TOEICスコアを伸ばす方法について解説しました。

結論からお伝えするとTOEIC400点は最低限の英語の基礎があると証明できる程度のレベルであり、就職・転職活動やキャリアアップに使うには低すぎる点数です。

ただし、TOEIC学習を進める上で、勉強を始めたタイミングのスコアを適切に把握することが大切ですので、TOEIC400点からハイスコアを狙えます。

英語学習は日々の積み重ねが大きく影響します。

コツコツと英単語を覚えたり、日常的に英語に触れる機会を増やすなどの工夫をして、目標スコアを取れるように頑張ってください。

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