海外への長期滞在の方法として、ワーキングホリデーを考える人は多いはず。しかし、ワーキングホリデーを自分がやるべきかどうか悩んだり、ワーホリをして後悔している人の話を聞いて二の足を踏んでしまったりする人もいるでしょう。
そこでこの記事では、ワーキングホリデーでありがちな失敗談をご紹介しつつ、ワーホリで失敗しないための方法を解説します。
ワーキングホリデーで失敗したくない人や、ワーキングホリデーをするかどうか迷っている人は、ぜひこちらを参考にして、ワーホリについてじっくり考えてみてくださいね。
1.ワーキングホリデーでありがちな失敗談
まずは実際にワーキングホリデーをして失敗したと感じている人たちが、具体的にどんな失敗をしているのかをご紹介します。
英語(語学)があまり上達しなかった
ワーキングホリデー経験者にありがちなのが、せっかくワーホリをしたのに思うように英語が上達しなかったというものです。
1年間ただなんとなく英語環境で暮らしていれば、英語が話せるようになると思っている人もいるかもしれませんが、実際はそれだけでは英語を習得することはできません。
結果、せっかくワーホリをしたのに、英語が少ししか上達しなかったという人もいるのです。
日本人とばかりつるんでいた
こちらもありがちな失敗談のひとつ。特に英語があまり話せないと、どうしても話が通じる日本人とばかりつるんでしまいがちで、気づいたらワーホリ期間中、ずっと日本人とばかり行動していたなんて人は珍しくありません。
もちろん、ワーホリ中に日本人の友達ができること自体は、何も間違いではありません。ですが、友達や同僚、そしてハウスメイトが全員日本人だったなんてことになると、あまりワーホリをする意味は感じられないかもしれません。
ですが、そういった環境の中、1年間を過ごしてしまう人も多いのが実情です。
あまり何もせずひきこもっていた
元々日本でも行動的ではない人にありがちなのが、ワーホリ中引きこもっていることが多かったという失敗です。日本とは全く異なる海外という環境で、何をして良いかわからず、日本にいるときよりもひきこもってしまう……というのは珍しくありません。
今はインターネットがあるため、ひきこもっていても、日本の友達とやりとりをしていれば孤独を感じづらいです。また、暇もつぶしやすいでしょう。
ですがそれだと、何のためにワーキングホリデーをしているのかわからなくなってしまいそうですね。
働いてばかりいた
ワーキングホリデー中に仕事が見つかるのは幸運なことです。しかし、ワーホリを振り返ると、仕事ばかりしていて、現地の生活を楽しめていなかったと気づき、失敗したと感じる人もいるのです。
時間的な就労制限がない国の場合、週40時間以上でも余裕で働けるため、繁忙期などにはいっぱいシフトに入ることを頼まれることもあるかもしません。たくさん働けば、それだけ稼げますし、お金に余裕はできるでしょう。
しかし、働いてばかりで他のことができていなければ、日本での忙しい社会人生活と同じになってしまいます。
ワーホリ中に働くのは良い経験ではありますが、やりすぎは禁物です。
お金が足りず貧乏生活だった
働きすぎたという人がいる一方で、資金難で常に貧乏生活をしていたという人もいます。現地でフルタイムで働けば、普通に生活していけるだけの収入を得ることができますが、誰もがフルタイムで働くような職業につけるわけではありません。
貯金をあまりせずに渡航して、現地でも生活費を思うように稼げなかった場合は、生活が苦しくて、現地の生活を楽しめなかった……という結果に終わることもあるのです。
海外生活のストレスがすごかった
海外での生活は、日本とは異なる部分がとても多いです。それを楽しめる人なら問題ありませんが、それを苦に感じる人もいるのです。これに関しては、実際に海外での生活をしてみなければ、自分に合っているかどうかがわかりませんから、事前に準備をしておくのが難しいところです。
ちなみにあまりに合わない場合は、ワーホリの途中で帰国をする人も。海外生活が合わないとわかっただけでも収穫かもしれませんが、ちょっともったいない気もしますね。
2.ワーキングホリデーを失敗に終わらせないためには?
上記でご紹介した失敗談を見て、自分はそうなりたくないと感じた人もいるのではないでしょうか。ワーキングホリデーが失敗しないようにするためには、事前準備や現地で生活しているときの意識が大切です。
ここからは、ワーキングホリデーを失敗に終わらせないためのポイントを解説していきます。
渡航前から現地でやることをリストアップする
ただなんとなくワーキングホリデーをしてしまうと、現地で無駄にダラダラ過ごしてしまうかもしれません。
そこで、ワーキングホリデーをする際には、事前に「現地でやることリスト」を作成しておきましょう。リスト項目は真面目なものでも良いですし、もちろん娯楽が含まれていても問題ありません。大切なのは、現地で何をするか、何をしたいのかを明確にすることです。
学業にしても、仕事や普段の生活にしても、ワーホリ生活で何をするのかを明確にしておけば、無駄に時間を過ごすことはなくなるでしょう。また、やるべきことをするための時間が必要ですから、働きすぎも回避できるかもしれません。
資金は余裕を持って準備する
余裕を持って資金を準備しておくことは非常に重要です。現地で働くことを考慮して、あまり貯金をせずに渡航すると、ギリギリの生活を強いられたり、資金不足で帰国することにもなりかねません。
ですから、最低でも現地で3ヶ月以上は余裕で暮らせるくらいの貯金はしておきましょう。語学学校などに通う予定の人は、学費とは別に3ヶ月以上の生活費を準備しておくことをおすすめします。
もし資金に余裕を持って準備をして、お金が余ったとしても残念な気持ちにはならないはず。現地でできることも増えて、有意義なワーホリ生活が送れるかもしれません。
海外未経験なら一度は行っておくとベター
これまでに一度も海外に行ったことがない人、もしくは2〜3日しか滞在したことがない人は、ワーホリを決める前に1週間くらい現地に滞在してみるのも良いでしょう。
1週間くらいでは、楽しいだけで終わるかもしれません。しかしその1週間を、まるで現地で生活しているかのように暮らしてみれば、自分に海外生活が合うかどうか判断する材料にはなるでしょう。
もし行ってみて、その国を好きになれなかった場合、1年間のワーホリをするのは苦痛になってしまうかもしれません。余分な費用はかかってしまいますが、不安がある人にとっては、実行する価値があるでしょう。
語学力をつけてから渡航する
日本にいる間に現地の言葉をレベルアップさせておくのもおすすめです。現地の言葉が話せれば、日本人ばかりとつるむ必要はなくなりますし、日系の飲食店やショップではなく、現地の企業で働くことができる可能性が高くなります。
また、現地の言葉が話せることで、生活上で困ることが少なくなり、ストレスも軽減されるでしょう。
渡航前から、ビジネスレベルの語学力をつける必要はありません。しかし、日常会話が何とかなる程度になっておければ、かなり現地の生活が楽になるはずです。
ワーホリを逃げに使わない
今の仕事が嫌だからとか、日本が嫌だからという理由でワーホリをするのはおすすめできません。どんな環境にいたって完璧なことはありませんから、現状で大きな不満を感じている人は、どこに行っても不満を感じてしまいやすいからです。
つまり、ワーホリをしても、現地の生活に不満を抱いて後悔する……なんてことになりかねません。
ですから、今の生活が嫌だからワーホリをするというのはやめておきましょう。どうせワーホリをするなら、もっとポジティブな理由にした方が、満足度が高くなります。
ちなみに、本当に日本よりも海外の方が合っているタイプの人もいます。ですがその場合も、日本が嫌だからというよりも、海外生活をしてみたいからというポジティブな理由でワーホリをすることをおすすめします。
常に楽しいことや心が喜ぶことを追い求める
ワーキングホリデー中はつらいこともあるかもしれません。慣れない生活で疲れてしまうこともあるでしょう。
しかし、あまりネガティブなことにばかり目をむけていると、どんどん嫌気がさしてしまいます。
現地での生活中は、できる限り楽しいと感じること、自分の心が喜ぶことを探してやってみることで、ワーキングホリデー中の生活を充実させることができるはず。
意識次第で、つらいワーホリ生活を波乱万丈で実りあるものにすることができるのです。
3.ワーキングホリデーはじっくり計画することが重要!
ワーキングホリデーを失敗にしてしまわないためには、事前の計画と準備が非常に重要です。また現地で生活中も、ワーホリを有意義なものにできるような意識をしつつ生活をすれば、理想通りのワーホリを叶えられるでしょう。
これからワーホリをする人は、まずワーホリで何をしたいのかを明確にするところからはじめてみてはいかがでしょうか。