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高校生の交換留学とは?制度の仕組み・団体比較・選考を解説

更新日:2026.10.13

高校生の交換留学とは?制度の仕組み・団体比較・選考を解説

「高校生のうちに、1年間海外の学校に通ってみたい」

そう考えたとき、まず候補にあがるのが交換留学です。

交換留学は「費用が安い留学」と思われがちですが、実際は非営利の交流団体が運営する、文化交流のための制度です。

選考があり、学校は選べず、参加費も1年で200万円前後かかるなど、私費留学とは仕組みが大きく違います。

この記事では、交換留学の仕組み・費用・団体の違い・応募の流れを解説し、「交換留学で行くか、別の方法で行くか」を判断できるようにします。

この記事を書いた人

留学カウンセラー りょう大学時代に英語力ゼロからアメリカ・カナダで2年間の正規留学を経験。語学学校から現地大学への進学までを実現。累計500名以上の留学相談を受けています!

目次

  1. 1. 高校生の交換留学とは|私費留学との違い
  2. 2. 高校の交換留学の費用
  3. 3. 高校で交換留学するメリット・デメリット
  4. 4. 高校生の交換留学プログラム5団体比較
  5. 5. 高校の交換留学の応募条件・選考と校内手続き
  6. 6. 高校交換留学の流れと1年間
  7. 7. 高校の交換留学が難しい場合の選択肢
  8. 8. まとめ

高校生の交換留学とは|私費留学との違い

高校生の交換留学とは、国際交流団体を通じて現地のホストファミリー宅に滞在し、地元の高校に原則1学年間(約10か月)通う制度です。

語学学校で英語を学ぶ留学とは違い、現地の高校生と同じ授業を受け、同じ学校行事に参加します。その国の10代の生活をまるごと体験することが目的です。

交換留学には、ほかの留学と大きく違う4つの特徴があります。気になる項目をタップすると、詳しい説明に移動できます。

交換留学の4つの特徴

特徴1|国は希望できるが、地域・学校・家庭は選べない

交換留学でいちばん誤解されやすいのが、行き先の決まり方です。

希望の国は出せますが、どの町に住み、どの学校に通い、どの家庭で暮らすかは団体が決めます。

交換留学で自分で決められること・決められないこと

項目
自分で決められるか
派遣国
複数の希望国を出せる
州・都市・地域
選べない(地方が多い)
通う高校
選べない(滞在先の地域の学校)
ホストファミリー
選べない(団体がマッチング)
出発・帰国日
選べない(団体が日程と便を指定)

※EILのカナダ「学区指定プログラム」のように、地域を指定できる例外的なプログラムもあります(通常より参加費は高めです)。

選べない理由は、決まる順番にあります。

まず受け入れてくれる家庭が見つかり、次にその家から通える学校が決まるので、学校や町を先に指定することができません。

受け入れ家庭は都会より地方の町に多いため、派遣先も地方になるのが一般的です。

AFSのFAQでも、希望国は選べる一方で、配属地域・ホストファミリー・ホストスクールは希望や指定ができないと明記されています。

公式サイトAFS 年間留学プログラム よくある質問派遣先や学校がどう決まるかを確認する ›

留学カウンセラー
りょう

相談で多いのが「ニューヨークやロサンゼルスに行きたい」という希望です。ただ交換留学は地方都市への派遣が中心なので、都市名で選びたい場合は最初から別の方法を考えたほうが後悔が少ないですよ。逆に、田舎の高校でアメフトの試合に地域中が集まるような体験は、交換留学だからこそ味わえるものです。
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特徴2|滞在先はボランティアのホストファミリー

交換留学のホストファミリーは、多くの国でお金を受け取らずに留学生を迎えるボランティアです。

宿泊費や食費がかからないのは、この仕組みがあるからです。

受け入れる家庭は、異文化にふれたいという理由で自分から応募しています。

現地のコーディネーターが家庭訪問をして環境を確認し、留学生の願書・写真・ホストファミリー宛の手紙を見て組み合わせを決めます。

そのため留学生は「泊めてもらうお客さん」ではなく、家族の一員として扱われます。

具体的には、次のようなことが求められます。

ホームステイで求められる3つのこと

ルール1

家事の分担

ほかの家族と同じように、家のことを手伝います。

食器洗い掃除自分の部屋の片づけ
ルール2

家のルールを守る

家庭ごとに決まりがあるので、最初に確認しておきましょう。

門限スマホの使い方帰宅時間の連絡
ルール3

家族の予定に合わせる

週末は家族と一緒に過ごすのが基本です。

週末の外出教会親せきの集まり

なお一部の国では、光熱費をまかなう程度の謝礼がホストファミリーに支払われる場合もあります。

ロータリーのように、1年間で複数の家庭を移る団体もあります。

どうしても相性が合わないときの対応は、ホストファミリーが合わないときの対応↓で紹介しています。

公式サイトYFU 高校生留学派遣プログラム(ホストファミリー選定)ホストファミリーが決まるまでの流れを確認する ›

特徴3|期間は原則1学年間(約10か月)

交換留学は、現地の学校の1学年分を過ごすのが基本です。

学年の始まりに合わせて出発し、学年の終わりに帰国します。

夏に出発する国

時期:7〜9月ごろ出発

主な国:アメリカ・ヨーロッパの多くの国など

冬〜春に出発する国

時期:1〜4月ごろ出発

主な国:南半球の国や、学年の始まりが異なる国

出発日と帰国日は団体が指定するため、途中で延長したり、早めに帰ったりはできません。

日本の学校行事や受験の予定とぶつからないか、応募前に確認しておきましょう。

1年は長いと感じる場合は、AFSのドイツ(5か月)やEFの5か月コースのように、半年程度のプログラムもあります。

派遣国ごとの出発・帰国の時期は、団体の公式サイトで一覧にまとめられています。

公式サイトEIL 派遣国・募集人数・参加費用一覧国ごとの出発・帰国時期と費用を確認する ›

特徴4|日本を紹介する「民間大使」として迎えられる

交換留学の団体は、留学生を「民間大使(親善大使)」と呼びます。

英語を学びに来た生徒というだけでなく、日本のことを現地の人に知ってもらう交流役として迎えられる、という意味です。

具体的には、学校・地域・家庭のそれぞれで、次のような場面がよくあります。

「民間大使」としてよくある場面

学校

日本について発表を頼まれる

授業やクラスで、日本の文化や学校生活を紹介する機会が回ってきます。

地域

イベントにゲストとして招かれる

お祭りや地域の集まりで、日本から来た留学生として紹介されます。

家庭

日本のことをよく質問される

ホストファミリーの友人や親せきから、食べものや習慣について聞かれます。

こうした場面は、現地の人と仲良くなるチャンスでもあります。

出発前に、次のテーマを英語で簡単に説明できるようにしておくと安心です。

出発前に英語で話せるようにしておきたいこと

自分の住む町日本の学校生活お正月などの行事和食・家庭料理自分の趣味・部活

ひと工夫:町や学校、家族の写真をスマホにまとめておくと、言葉が出てこないときも見せながら話せます。

「交換留学」の「交換」には、人の交流と文化の交流の2つの意味があります。

考え方は各団体の公式サイトでも紹介されています。

公式サイトEIL 高校生交換留学の基礎知識交換留学の考え方とホストファミリーの仕組みを確認する ›

4つの特徴から分かるとおり、交換留学は勉強だけに集中したい人より、人と関わることを楽しめる人のほうが1年を活かしやすい制度です。

私費留学との違いと選び方

高校生が現地の高校に通う方法には、交換留学のほかに私費留学(正規留学)があります。

違いは次のとおりです。

交換留学と私費留学の違い

項目
交換留学
私費留学
運営
交流団体(主に非営利)
エージェント+保護者
期間
原則1学年間で固定
1学期〜数年で自由
学校の選択
団体が決定(公立中心)
自分で選べる
滞在
ホームステイのみ
寮も選べる
選考
書類・テスト・面接あり
学校の入学条件を満たせば可
卒業資格
日本の高校に戻って卒業
現地校の卒業も可能
費用感
授業料と滞在費が免除(参加費は必要)
学費・滞在費も自己負担

ひとことでまとめると、交換留学は「費用が代わりに選べない」、私費留学は「選べる代わりに費用がかかる」という関係です。

「現地校を卒業したい」「行きたい都市や学校が決まっている」「受験に合わせて出発時期を調整したい」のどれかに当てはまるなら、私費留学のほうが合っています。

3〜6か月だけ通うターム留学という選択肢もあります。

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どちらか迷う場合は、交換留学に応募しながら私費留学の見積もりも取っておくと判断がぶれません。

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高校の交換留学の費用

「交換留学は無料」と言われるのは、現地校の授業料とホームステイの滞在費が免除されるためです。

ただし、団体に払う参加費は別にかかります。

高校の交換留学 1年間の総額の目安

約220〜300万円

アメリカ・ヨーロッパに1年行く場合(参加費+保険・小遣いなど)

ロータリーはこれより大きく安く、カナダの学区指定プログラムなどは400万円を超えます。項目ごとの金額は、次の内訳で確認できます。

この総額の内訳を、項目ごとの金額で整理すると次のとおりです。

高校の交換留学の費用の内訳(1年間)

かからない(免除)

現地校の授業料0円
ホームステイの滞在費・食費0円

かかる(自己負担)

団体の参加費いちばん大きい。団体と国で差が大きい約135〜450万円
往復航空券参加費に含む団体が多い(ロータリーなどは別途)0円〜
海外旅行保険参加費に含む団体と、別途加入の団体がある0〜20万円以上
ビザ申請アメリカの場合(申請料+SEVIS費)約6万円〜
選考料応募のときに支払う約2〜3万円
お小遣いなどの生活費10か月分。教科書代・通学費などを含む約20〜40万円

合計すると、アメリカ・ヨーロッパに1年行く場合で約220〜300万円が目安です。団体ごとの参加費は団体別の参加費↓で比べられます。

※各団体の公式サイトの公表額(2026年10月時点)をもとにした目安です。ビザ申請費用は1ドル=150円で換算。予防接種や燃油サーチャージなどは別途かかる場合があります。

団体別の参加費と自己負担になるもの

参加費は団体と派遣国で大きく変わります。

各団体が公表している2027年出発分の金額は次のとおりです。

交換留学の参加費の目安(1学年間)

団体
参加費の目安
含まれる主なもの・注意点
YFU
178〜208万円
往復航空券・保険・オリエンテーション。選考料33,000円、米国派遣は追加サポート費15万円
EIL
135〜451万円
(アメリカは229万円〜)
往復航空券・現地研修。選考料19,000円、海外旅行保険(20万円〜)は別途
AFS
国別に「プログラム案内」で公表
医療保険など。参加費のほかに約50万円の諸費用がかかる目安
ロータリー
地区・クラブにより異なる
宿泊・食事・学費はロータリーが負担。航空券・保険・ビザは自己負担
EF
公式サイトの費用ページで確認
往復フライトの手配を含む

※各団体の公式サイトの公表内容をもとに作成(2026年10月時点)。為替の変動などで変更される場合があります。

冒頭の内訳のうち、航空券や保険が参加費に含まれるかは団体ごとに違います。

お小遣いもYFUの目安で月約2万円かかるので、参加費だけでなく総額で比べるのがポイントです。

支払いは出発前に分割で行うのが一般的です。たとえばEILは申込金30万円・中間金70万円・残金の3回払いで、辞退の時期によっては取消料もかかります。負担を減らしたい場合は、応募と同時に申請する奨学金を早めにチェックしておきましょう。

交換留学で使える主な奨学金

公式サイトで最新の募集内容を確認できます

AFS

年間派遣プログラムの奨学金

参加者の約3分の1にあたる、約100人分の支給枠がある
参加費の全額が支給される奨学金もある
AFSが窓口の奨学金は、すべて返済不要の給付型

注意:プログラムへの応募と同時に申し込みが必要。応募後に奨学金だけを申請することはできません

AFSの公式サイトで奨学金一覧を見る›
EIL

高校生交換留学の奨学金

秋田県・沖縄県など、自治体と連携して参加費相当額を支給する奨学金がある
留学生を受け入れた家庭などは、参加費から5〜15万円の割引が受けられる
住んでいる地域が限定された奨学金が多い

注意:EILへの応募とは別に、奨学金の申請が必要なものもあります

EILの公式サイトで奨学金を見る›

※各団体の公式サイトの掲載内容(2026年10月時点)。支給額・応募条件・締切は年度ごとに変わります。

授業料と滞在費が免除される理由

授業料と滞在費がかからないのは、学校も家庭も「国際交流」の一環として留学生を迎えているからです。

現地校の授業料

免除

なぜ?

学校が交流の一環で受け入れる

地元の生徒が海外の文化にふれる機会として迎えるため、留学生は授業料を払う「お客さん」になりません。

滞在費・食費

免除

なぜ?

家庭がボランティアで迎える

異文化にふれたい家庭が無償で受け入れます。詳しくは特徴2↑で紹介しています。

補足:アメリカの公立高校は交換留学生が中心

私費の留学生ビザでは公立高校に通える期間が限られるため、アメリカの公立高校に1年間通う留学生の多くは交換留学生です。

※一部の国では学校への寄付金が必要な場合や、私立校に通う場合もあります。

高校留学全体の費用や、私費留学との比較・奨学金の探し方は、次の記事で詳しくまとめています。

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高校で交換留学するメリット・デメリット

まずは、メリットとデメリットを一覧で比べてみましょう。

メリット

○使える語学力が身につく
○自分で決めて動く力がつく
○進路で語れる経験になる

デメリット

△行き先・学校を選べない
△最初の数か月がつらい
△受験の予定がずれやすい

ここから、それぞれを順番にくわしく見ていきます。

メリット|交換留学で得られる3つのもの

交換留学で身につくのは、英語力だけではありません。

帰国後に活きる場面とあわせて紹介します。

MERIT01

使える語学力が身につく

日本人がほとんどいない環境で1年過ごすので、「聞いて、すぐ返す」力が鍛えられます。非英語圏なら、その国の言葉も話せるようになります。

帰国後に活きる場面

英検・TOEFLなどの資格英語の授業・スピーチ海外大学への進学
MERIT02

自分で決めて動く力がつく

困ったときは自分で相談先を探して動くしかありません。この経験は、帰国後の学校生活や進路選びでもそのまま活きます。

帰国後に活きる場面

進路選び大学での学び部活・委員会
MERIT03

進路で語れる経験になる

総合型選抜や推薦入試では「そこで何を考えたか」が問われます。うまくいかなかった経験と、それを乗り越えた話は大きな武器になります。

帰国後に活きる場面

総合型選抜・推薦入試志望理由書面接

語学力の伸びについては、団体による帰国生の調査結果もあります。

非英語圏に留学した生徒の現地語の伸び

出発時

約8割

あいさつや簡単な文章が分かる程度

▶

帰国時

約8割

日常生活に困らない程度以上

※出典:AFS日本協会「年間留学プログラムFAQ」の帰国生調査。帰国時は「日常生活に困らない程度」約4割と「より複雑な言葉でコミュニケーションできる」約4割の合計です。

デメリット|3つの注意点と対策

どれも、出発前に知っていれば対策できます。注意点と対策をセットで見ていきましょう。

注意1

行き先・学校を選べない

都市や学校は指定できず、地方の小さな町に決まることもあります。

対策

「この条件でなければ行かない」という線引きを家族で話し合っておく。譲れない条件が多いなら、私費留学も比べておく

注意2

最初の数か月がつらい

授業が聞き取れない、友だちの輪に入れないなどで、ホームシックになりやすい時期です。

対策

家族との連絡は週1回程度と決めておく。毎日連絡すると気持ちが日本に残り、現地になじみにくくなる

注意3

受験の予定がずれやすい

帰国が高2の終わりや高3になると、受験勉強の時間が足りなくなりがちです。

対策

出発時期を受験から逆算し、単位認定や帰国後の補習の有無を出発前に学校と確認しておく

留学カウンセラー
りょう

デメリットの中でいちばん相談が多いのは、3つめの受験との両立です。出発前に「帰国してから受験までの期間に何をするか」まで家族で話しておくと、留学中も焦らずに過ごせますよ。

高1と高2、どちらで行くのがいい?

3つめのデメリット「受験の予定のずれ」を左右するのが、出発する学年です。迷ったら、次の比較を目安にしてください。

高1の途中から

一般入試向き
○帰国後に受験勉強の時間をとりやすい
△応募が中3〜高1と早く、準備期間が短い

高2の途中から

推薦・海外大向き
○英語力を上げてから行ける
△帰国が高3になり、受験と重なりやすい

帰国後は、日本の高校に戻って卒業するのが基本です。留学経験は、次のような進路で活かせます。

留学経験を活かしやすい進路

総合型選抜・推薦入試英語資格を活かした一般入試国際系の学部海外大学への進学

※帰国子女枠や国際生入試は海外在籍年数などの条件があり、1年間の交換留学では対象外のことが多いです。志望校の募集要項で確認してください。

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高校生の交換留学プログラム5団体比較

代表的な5つの団体を比較します。団体名をタップすると、詳しい紹介に移動できます。

交換留学5団体の比較

団体
対象・派遣先
特徴
中3〜高2
約30か国
歴史が最も長く、奨学金が約100人分
高校生
欧州中心の14か国
非英語圏に強く、参加費に航空券込み
15〜19歳
100か国以上
自己負担が軽いが、窓口は地区ごと
高校生
20か国以上
選考試験が4月〜翌1月まで毎月ある
15〜18歳目安
アメリカ中心
民間企業が運営し、5か月コースも選べる

※派遣国数は2027年出発の募集内容をもとに記載。年度によって変わるため、応募の際は必ず各団体の最新の募集要項を確認してください。

2027年出発の募集は、2026年10月時点で次の段階にあります。2028年出発を目指す人は、多くの団体で2027年春ごろから応募受付が始まると考えて準備しておきましょう。

2027年出発の募集状況(2026年10月時点)

AFS:最終のC日程が選考中。追加募集をする場合は10月中に公式サイトで告知
EIL:冬出発は募集終了。夏出発は11月・12月・翌1月の選考試験が残っている
EF:2027年夏出発の第2選定を10月から受付中
ロータリー・YFU:地区サイト・公式サイトで最新の日程を確認

AFS|歴史が最も長く、奨学金の選択肢が広い

AFS(公益財団法人AFS日本協会)は、高校生の交換留学として最も長い歴史を持つプログラムです。日本での活動は70年を超え、組織は約60か国にあります。

AFS日本協会のロゴ

2027年出発の年間派遣プログラムは、約30か国へ約300人を派遣する計画で募集されています。

応募できる学年

中3〜高2

派遣先(2027年出発)

約30か国

派遣先は英語圏だけでなく、欧州・中南米・アジアまで幅広い
募集はA・B・C日程の3回。奨学金は原則A・B日程での受付
応募には英検の証明書と在学校の推薦書が必要

国にこだわりがあるなら早い日程で応募するのが基本で、後の日程では募集を続けている国だけが対象になります。英語の基準は英語力の目安↓で紹介しています。

AFSの公式サイトで最新の募集要項を見る ›

YFU|欧州の非英語圏に強く、参加費に航空券込み

YFU(公益財団法人YFU日本国際交流財団)は、半世紀を超える実績を持つ交換留学団体です。

YFU日本国際交流財団のロゴ

交流のある45か国のうち、14か国前後に1学年間派遣しています。

参加費

178〜208万円

派遣先

14か国前後

ドイツ・フランス・フィンランド・エストニア・ハンガリーなど欧州の非英語圏が充実
参加費に往復航空券(国際線・現地国内線)と保険が含まれる
選考は書類審査・ELTiSによる学科テスト・英語面接と保護者面接

英語以外の言語に挑戦したい人に向いています。参加費の内訳が派遣国ごとに細かく公表されているので、総額を見積もりやすいのも安心材料です。

YFUの公式サイトで最新の募集要項を見る ›

ロータリー青少年交換|自己負担がもっとも軽い制度

ロータリー青少年交換は、世界100か国以上で実施されている国際ロータリーの公式プログラムです。

ロータリー青少年交換のロゴ

長期交換では約1年間、複数のホストファミリー宅を移りながら現地の学校に通います。

対象年齢

15〜19歳

実施国

100か国以上

宿泊・食事・学費はロータリーが負担し、自己負担は航空券・保険・ビザ費用・小遣いなど
窓口は地元のロータリークラブ、または地区の青少年交換委員会
実際の派遣先は、地区が相手国と調整して決定する

募集要項・締切・選考方法は地区ごとに異なり、渡航は応募した年度の翌年度になることが多いため、まずは自分の住む地域の地区webサイトを確認するところから始めましょう。

ロータリー青少年交換の公式サイトを見る ›

EIL|選考試験が毎月あり、奨学金の種類も多い

EIL(公益社団法人日本国際生活体験協会)は、文化交流の架け橋となることを掲げる団体です。

日本国際生活体験協会(EIL)のロゴ

英語圏から欧州・中南米・アジアまで、20以上の国への留学を扱っています。

選考試験

4月〜翌1月の毎月

派遣先

20か国以上

派遣先はアメリカ・カナダ・アイルランド・フランス・スペイン・メキシコ・台湾・タイなど
選考は書類審査→ELTiS2.0(自宅からオンライン)→保護者同伴の面接
英検2級以上なら一部の国でELTiSが免除。秋田県・沖縄県など自治体と連携した派遣事業もある

選考が毎月あるため、他団体の選考結果が出た後でも挑戦できるのが大きな特徴です。ただし冬出発(南半球など)の最終選考は6〜7月なので、国によって締切が早い点に注意してください。

EILの公式サイトで最新の募集要項を見る ›

EF|民間の教育機関で、5か月コースも選べる

EFは1965年にスウェーデンで創業した民間の教育機関で、高校交換留学のプログラムも提供しています。

EF(イー・エフ・エデュケーション・ファースト)のロゴ

日本からの派遣はアメリカが中心で、約5か月と約10か月のコースから選べます。

対象年齢

15〜18歳目安

選べる期間

1年 / 5か月

出発は7〜8月が基本。半年コースは1月出発も相談できる
出発前の勉強会や英会話レッスンなどの準備サポートがある
成績や出席状況などの参加条件は説明会・カウンセリングで確認

上の4団体と違い企業が運営している点が大きな違いで、非営利団体の選考日程に間に合わなかった場合の選択肢にもなります。

EFの公式サイトでプログラムを見る ›

高校の交換留学の応募条件・選考と校内手続き

交換留学は、団体の選考に合格し、在籍校での扱いが決まって初めて成立します。団体の選考と学校での手続きは、並行して進めましょう。

一般的な応募資格

団体によって細かな違いはありますが、共通して求められる条件はおおむね次の5つです。

交換留学の主な応募資格

学年

中3〜高2で応募する

高校在学中に出発するのが基本。高3からは難しい団体が多く、年齢で区切るロータリー・EFは個別に確認

成績

学校の成績が中程度以上

国によって基準が上がることも(AFSのスイス派遣は上位4分の1以上など)

健康

心身ともに健康であること

規定の予防接種を済ませていることが条件になる場合もある

推薦

在学校の推薦書・評価表

担任などの先生に作成をお願いする

保護者

保護者の同意

未成年の渡航なので、同意書と費用に関する書類が必須

このうち見落としやすいのが、合格した後の成績と出席です。

注意:合格後に成績が下がると、派遣できないことも

出発までに成績が大きく下がったり欠席が増えたりすると、受入国の許可やビザが下りない場合があります。今の学校の成績を維持することも準備の一部と考えましょう。

必要な英語力の目安

英語力の基準は団体と派遣国によって変わります。ここでは、具体的な基準を公表しているAFSの例を紹介します。

AFSの英語力の基準(2027年出発)

希望する国
応募時に必要なスコア
アメリカ
英検CSE1980以上(2級相当)
アメリカ以外
英検CSE1728以上(準2級相当)
アジア・中南米のみ
英検CSE1456以上(3級相当)
アメリカの追加条件
ELTiSで800点中689点以上
非英語圏の現地語
未習でも応募できる

※出典:AFS日本協会「年間留学プログラムFAQ」(2026年10月時点)。EIL・YFUはELTiSのスコアで判定し、基準は派遣国ごとに異なります。

AFSは、どの国に行く場合でも出発までに英検準2級〜2級相当の英語力を勧めています。いま届いていなくても、中学英文法の総復習と単語の底上げ、1日10分でも英語を聞く習慣をつくれば、十分に射程に入ります。

アメリカ希望者などが受けるELTiSは、留学先の授業についていけるかを測る英語テストです。問題の形式は公式サイトで確認できます。

公式サイトAFS ELTiS(英語力判定テスト)について試験の内容と必要なスコアを確認する ›

選考の流れと落ちる人の共通点

選考は、次の3ステップで進むのが一般的です。

STEP 1

書類審査

願書・成績・英語資格・先生の推薦書を提出します。志望動機や課題作文もここで読まれます。

見られるポイント:成績と、交換留学を志望する理由

▼
STEP 2

英語テスト

ELTiSなどの英語テストを受けます。EILのように自宅からオンラインで受ける団体もあります。

見られるポイント:派遣国ごとに決められた基準スコアに届いているか

▼
STEP 3

面接(本人・保護者)

本人と保護者がそろって受ける形式が多く、合格後は受入国の審査を経て派遣先が決まります。

見られるポイント:1年間やっていける柔軟さと、家庭のサポート体制

STEP1の書類審査に向けて、団体の募集要項でよく求められる書類は次のとおりです。早めにそろえておきましょう。

応募で求められる主な書類

願書団体の書式
課題作文・志望動機自分で書く
在学校の推薦書・評価表先生に依頼
通知表・成績証明書学校で発行
英検などの英語資格の証明書早めに受験
顔写真明るく自然なもの

あわせて、選考料(YFUは33,000円、EILは19,000円など)がかかります。

選考は英語力の順位を競う試験ではなく、「1年間、見知らぬ家庭と学校でやっていけるか」が見られています。落ちる人には、次の3つの共通点があります。

NG1

志望動機が「英語を伸ばしたい」で止まっている

語学力の向上は結果であって、目的ではありません。それだけでは、交換留学でなければならない理由が伝わりません。

こうすればOK

現地で何を体験したいか、それを帰国後どう活かしたいかまで、自分の言葉で話せるようにする

NG2

条件へのこだわりが強すぎる

「都市部でないと嫌」「この国以外は行きたくない」という姿勢は、派遣先をおまかせする制度と相性がよくありません。

こうすればOK

第2・第3希望まで前向きに考え、どこに行っても挑戦したいという柔軟さを伝える

NG3

準備の開始が遅い

推薦書の依頼、英検の受験、証明書の発行にはそれぞれ時間がかかり、締切に間に合わないことがあります。

こうすればOK

締切から逆算して、英検の受験と先生への推薦書の依頼を早めに済ませておく

留学カウンセラー
りょう

面接で強いのは、流暢に話す人ではなく「うまくいかなかった経験をどう乗り越えたか」を具体的に話せる人です。部活でも委員会でもいいので、自分が試行錯誤したエピソードをひとつ用意しておくと、それだけで受け答えが変わりますよ。
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2026年7月16日更新 2026年8月4日

在籍校への相談と伝える5項目

学校に留学制度がなくても個人で応募できますが、推薦書が必要なので担任への相談は欠かせません。相談するときは、次の5点を伝えると話がスムーズです。

応募する団体とプログラム名:どこの何に出すのかを明確に
出発時期と留学期間:何年生の何月から何か月間なのか
希望する扱い:留学扱い(単位認定)と休学のどちらを希望するか
お願いしたい書類と締切:推薦書・評価表・英文の成績証明書の期限
帰国後の進路の考え:受験や卒業までの見通しをどう考えているか

内規で留学を認めていない高校もあるため、相談は応募を考え始めた段階で行いましょう。国際科や海外の姉妹校がある高校なら、派遣実績をもとに必要な書類や時期をまとめて教えてもらえることも多く、校内選抜を経て学校推薦で応募する形もあります。

先生に相談するときは、団体が保護者・先生向けにまとめているページを一緒に見せると、手続きのイメージを共有しやすくなります。

公式サイトAFS 保護者・先生方へ在学校での扱いや単位の取り扱いを確認する ›

「留学」扱いと「休学」の違い

留学中の在籍校での扱いには「留学」と「休学」の2通りがあり、どちらになるかで帰国後の学年が変わります。

留学扱い(単位認定)

仕組み:海外での履修を日本の履修とみなして単位を認定

帰国後:同級生と同じ学年に戻れる可能性がある

注意:学校が求める書類(出席証明など)の準備が必要

休学扱い

仕組み:留学期間は在籍を休み、帰国後に復学

帰国後:出発した時点の学年からやり直す

注意:1学年下の生徒と一緒になるが授業は途切れない

留学扱いの単位認定には、省令で上限が定められています。

省令で定められた単位認定の上限

36単位

学校教育法施行規則第93条:校長が留学を許可した生徒について、外国の高校での履修を日本の履修とみなせる上限

最終判断は校長:認定するかどうかは校長の裁量で、学校ごとに内規や運用が異なります。「1年留学しても留年しない」とは言い切れません
現地校の書類は団体による:AFSのように留学生を聴講生として受け入れ、現地校の公式な成績証明書が発行されない団体もあります。必要な書類は学校と団体の両方に確認しましょう
日本の学費も確認:留学扱いで在籍を続ける場合は授業料などの納付が続くことが多く、休学中の扱いは学校ごとに異なります

36単位の上限は、学校教育法施行規則の第93条で定められています。

条文は法令の公式データベースで確認できます。

公式サイトe-Gov法令検索 学校教育法施行規則第93条(留学の単位認定)の条文を確認する ›

高校交換留学の流れと1年間

応募から帰国までの流れを時間軸で追っていきます。

いつ何をするかを先に知っておくと、準備で慌てずに済みます。

出発1年半前からの準備スケジュール

交換留学は、出発の1年前後に応募・選考が行われます。夏に出発する場合の目安は次のとおりです。

1年半前

情報収集

・説明会に参加して団体を比較する

・担任に留学の希望を伝えておく

1年〜1年3か月前

応募・選考

・英検を受けて証明書を用意する

・推薦書を依頼し、応募と選考を受ける

・奨学金も同時に申請する

8か月〜1年前

合否・派遣国の決定

・本申込みと参加費の支払いを始める

・在籍校での扱い(留学か休学か)を決める

3〜5か月前

渡航準備

・英文書類の提出・予防接種

・ホストファミリーの決定・ビザ申請

1〜2か月前

出発直前

・ビザの受け取り・保険の確認

・出発前オリエンテーションに参加

※オレンジは特に締切に注意したい時期です。団体・派遣国・応募日程によって前後し、ホストファミリーが出発直前に決まることもあります。

渡航後の1年はこう進む

出発してからの1年は、気持ちの面でも大きく変わっていきます。経験者の話に多い流れを、3つの時期に分けて紹介します。

PHASE 1いちばんしんどい時期

気持ち:下がりやすい

最初の3か月

授業が聞き取れない、雑談に入れない、ホームシックになる。全員が通る道なので、焦らなくて大丈夫です。

この時期にやること

部活に入るボランティアに参加する家族との連絡は週1回に

PHASE 2生活が回り出す時期

気持ち:上向き

中盤

言葉が耳に入るようになり、学校生活のリズムがつかめてきます。年中行事やホストファミリーとの旅行など、思い出が集中する時期です。

この時期にやること

行事に積極的に参加日本文化を紹介する現地の友だちと出かける

PHASE 3帰国と再スタートの準備

気持ち:名残惜しい

帰国前

「もっといたい」と感じ始める頃に帰国が近づきます。日本での生活に戻る準備も始めましょう。

この時期にやること

在籍校が求める書類をそろえる帰国後の学習計画を立てるお世話になった人へのお礼

注意:留学中の一時帰国は基本的にできません

AFSでは一時帰国は基本的に認められておらず、帰国するとその時点でプログラム終了となる場合があります。保護者が現地を訪ねる場合も事前申請が必要なので、家族の予定は出発前に確認しておきましょう。

ホストファミリーが合わないときの対応

1年間の共同生活なので、どうしても相性が合わない場合もあります。そのときは我慢し続けず、次の順番で動きましょう。

1

現地のコーディネーターに相談する

抱え込む前に、団体の担当者という第三者を入れるのが解決の近道です。

▼
2

話し合いで解決を試みる

文化の違いによる誤解が原因のことも多く、間に入ってもらって話すと解消するケースもあります。

▼
3

解決しなければ受け入れ先を変えてもらう

「リホスト」と呼ばれる仕組みがあり、別の家庭に移ることができます。

相談できる担当者が現地にいるのは、団体を通す交換留学の大きな安心材料です。保護者からの相談も、日本側の事務局が受け付けている団体があります(YFUなど)。

高校の交換留学が難しい場合の選択肢

選考に通らなかった、募集時期が合わない、行きたい国や学校が決まっている。

そんなときも、海外の高校で学ぶ道は残っています。

エージェントを通せば国・学校・時期を自分で選べる

交換留学は各団体が直接募集する制度なので、留学エージェントを通して申し込むものではありません。

一方で、エージェントを通す私費留学なら、交換留学ではできないことができます。

国・都市・学校を指定する

通いたい学校や住みたい地域から選べる

できる

出発時期を調整する

受験や部活の予定に合わせて時期を決められる

できる

期間を短くする・長くする

1学期だけの短期から、卒業を目指す長期まで

できる

授業料の免除を受ける

学費と滞在費は自己負担になる

できない

費用は交換留学より重くなりますが、公立校を選ぶ、物価の落ち着いた地域にする、期間を短くするなど、調整できる部分は複数あります。

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交換留学と併願で進める考え方

いちばんもったいないのは、合否が出るまで何もせず、不合格になってから留学そのものをあきらめてしまうことです。

EILのように翌1月まで選考を続ける団体もありますが、時期が遅いほど選べる国は減り、私費留学への切り替えも慌ただしくなります。

だからこそ団体に応募しながら、私費留学のプランと概算も並行して手元に持っておくのが現実的な進め方です。

留学カウンセラー
りょう

「交換留学に落ちてしまって、もう間に合わないですか」という相談を毎年いただきます。動ける方法はまだあるのですが、時期が遅いほど選択肢は減ってしまいます。応募と同時に別ルートも見ておくくらいがちょうどいいので、迷っている段階でも気軽に相談してくださいね。

現地校を卒業するところまで視野に入れるなら、正規留学の仕組みも知っておくと比較しやすくなります。

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どちらの結果でも動けるようにしておけば、選考の結果に一喜一憂せずに済みます。

まとめ|高校の交換留学は早めの準備と併願がカギ

高校生の交換留学は、授業料と滞在費が免除される代わりに、派遣先を団体に任せる制度です。

この仕組みを理解したうえで応募すれば、派遣先が決まったときも前向きに準備を進められます。

この記事のまとめ

・交換留学は原則1学年間ホームステイしながら現地の高校に通う制度。国は希望できるが、地域・学校・ホストファミリーは選べない
・授業料と滞在費は免除されるが、団体の参加費は1年約135〜450万円(ロータリーは別体系)かかる
・主な団体はAFS・YFU・ロータリー・EIL・EF。対象学年・派遣国・募集時期が団体ごとに異なる
・選考では英語力だけでなく、志望動機の具体性と派遣先を受け入れる柔軟さが見られる
・在籍校での「留学扱い」か「休学」かは校長の判断。出発前に必ず学校と確認しておく
・国や学校を自分で選びたい場合や不合格に備える場合は、私費留学を並行して検討する

「まだ何も決まっていない」という段階でも、動き出すのが早いほど選べる道は多く残ります。

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