ロサンゼルスに観光で行く人だけではなく、留学などで長期滞在する人にとっても、とても便利な公共交通機関である地下鉄。
しかし、ロサンゼルスに行ったことがなければ、地下鉄の利用に不安を覚えることもあるでしょう。利用の仕方や治安のことなど、色々気になることもありますよね。
そこでこの記事では、ロサンゼルスの地下鉄について基本情報から利用の仕方、そして利用する時に気をつけることを解説していきます。これからロサンゼルスに行く予定がある人は、こちらを参考にすれば、渡航後の不安が軽減されるはずですよ。
ロサンゼルスの地下鉄:基本情報
まずはロサンゼルスの地下鉄がどんなものなのか、その基本情報をお伝えします。
名前は「Metro Rail(メトロレイル)」
ロサンゼルスの地下鉄の正式名称は「Metro Rail」。会話の中では、単純に「Metro(メトロ)」と呼ばれることが多いです。
日本でもそうなっている地下鉄が多いですが、ロサンゼルスでも地下鉄のマークは「M」マーク。Mのマークが丸く囲ってあれば、地下鉄だと思って問題ありません。
路線は7つで意外とシンプル
都市部の地下鉄というと複雑に入り組んでいるイメージがあるかもしれませんが、ロサンゼルスの地下鉄は意外とシンプルにできています。
路線は7つで、地下鉄マップも見やすいので、マップさえあれば、どこで乗り換えれば行きたいところに辿り着けるかわかるはずです。
ちなみに地下鉄マップは下記のリンクから参照できます。
ロサンゼルスMetro Rail路線図
下記に、各ラインと特徴を簡単にまとめているので、ロサンゼルスの中で行きたいところが決まっている人は、こちらも参考にしてください。
路線の名前のほとんどが色の名前になっているので、路線図と合わせて見ると理解しやすいでしょう。
Red Line/B Line(レッドライン)
レッドラインはダウンタウンからハリウッドなど北方面をつなぐ路線。ユニバーサル・スタジオの駅があるのも、こちらの路線です。
ハリウッドやユニバーサルスタジオなど、ロサンゼルスと言えば!という観光に使いやすいでしょう。
Blue Line/A Line(ブルーライン)
ブルーラインはレッドラインとは逆にダウンタウンから南方面に延びる路線です。ロングビーチまで繋がっており、ダウンタウンの移動に便利です。
こちらも観光客にとって使いやすい路線のひとつでしょう。
Green Line/C Line(グリーンライン)
グリーンラインは路線図で言うと下方にある、レドンドビーチから南ロサンゼルス地区を結ぶ路線です。ロサンゼルス空港に繋がっているので、空港を利用する時にはこの路線を使うことになります。
ダウンタウンからはブルーラインと交差しており、「Willowbrook/Rosa Parks駅」で乗り換えが必要です。
Purple Line/D Line(パープルライン)
パープルラインはロサンゼルスの地下鉄の中で一番短い路線です。ダウンタウンからコリアンタウンを結んでいます。
レッドラインと途中まで同じ駅を結んでいるため、レッドラインと混同してしまわないように注意が必要です。
Gold Line/L Line(ゴールドライン)
ゴールドラインはダウンタウンから東ロサンゼルス地区に延びる路線です。日本人街の「リトル東京」やチャイナタウンがある路線なので、アジア人には馴染み深いかもしれませんね。
Expo Line/E Line(エキスポライン)
エキスポラインはダウンタウンからサンタモニカなどの西ロサンゼルス地区に延びる路線です。路線図上では水色となっています。
サンタモニカへの観光は、こちらの路線に乗ることになります。
K Line(Kライン)
2022年10月に新たに開業された路線です。エキスポラインのExpo/Crenshaw駅から南に延びる路線で、将来的にはロサンゼルス空港まで沿線される予定となっています。
路線図上ではピンクのラインがこのKライン。パープルラインと同じくらい短い路線となっています。
乗車料金は意外とリーズナブル
ロサンゼルスの地下鉄の料金は、2022年12月現在下記のとおり設定されています。
- 1回券(1-Way Trip):1.75ドル
- 1日パス(1-Day Pass):3.50ドル
- 7日パス(7-Days Pass):12.50ドル
東京メトロの24時間券が600円ですから、それに比べると意外と格安に感じないでしょうか。欧米の都市部の地下鉄料金と比べても、格安寄りの値段設定となっています。
物価が高めなロサンゼルスにおいて、これは嬉しいポイントですね。
紙の切符はない
ロサンゼルスの地下鉄では、紙の切符はありません。地下鉄に乗るには、tapカードという、ICカードを入手することになります。
日本でもSuicaやPASMOなどが普及していますから、使い方に戸惑うことはないでしょう。
ロサンゼルスの地下鉄利用で必要な「TAPカード」
ロサンゼルスの地下鉄を使うには、TAPカードというICカードが必要というのは前述のとおりです。
そこでここからは、TAPカードの入手方法やチャージの仕方、改札の通過方法などを解説します。
TAPカードの入手方法
TAPカードの入手は簡単。券売機でTAPカード購入(Buy a TAP card)を選び、必要な料金を選びます。
支払いはクレジットカードか現金で可能。支払うと、選んだ料金分がチャージされたTAPカードが出てきます。
なお、TAPカードの発券には2ドル料金がかかるため、ロサンゼルスの地下鉄にはじめて乗るときは、運賃+2ドルかかると覚えておきましょう。
TAPカードへの運賃チャージ
TAPカードへの運賃チャージも簡単です。日本でICカードにチャージするような雰囲気を想像しましょう。
券売機でTAPカードにチャージする(Reload your TAP card)を選んで、必要な金額をチャージするだけ。チャージするときには「TAP HERE」の部分にTAPカードを当てます。
TAPカードを使って改札を通過する
TAPカードに必要な額をチャージしたら、改札を通過します。改札にはtapと書かれた丸いマークがあるので、そこにTAPカードを当ててください。
改札は開閉式ではなく、ゲートがない駅もありますが、TAPカードを当てるのは忘れないようにしましょう。
ロサンゼルスで地下鉄を利用する際の注意点
ロサンゼルスの地下鉄の利用方法はとてもシンプルです。しかし、日本とは違う海外ですから、利用する際には注意すべき点もあります。
ここからはロサンゼルスの地下鉄を利用する際の注意点を解説していきます。
夜遅くに一人で利用しないこと
ロサンゼルスの治安はアメリカの中では比較的良好です。日中なら地下鉄を一人で利用しても恐怖を感じることはないでしょう。
しかし、男性も女性も、夜遅くに一人で地下鉄を利用するのは控えた方が良いでしょう。治安が良いロサンゼルスとは言え、日本に比べればやはり治安が悪いです。夜遅く、人気のない時間だと何か危険な目に遭ってしまう可能性もあるので、もし利用するなら複数人での利用がおすすめです。
地下鉄内で寝てしまわない
日本だと電車に乗っているときについつい寝てしまう人もいるでしょう。しかし、ロサンゼルスの地下鉄を利用する際には、寝てしまわないように気をつけましょう。
寝ている間にお財布やパスポートをスられたり、カバンを盗まれたりするかもしれないからです。
雰囲気が悪いときは車両を変える
乗り込んだ車両に危険そうな人がいたり、なんとなく雰囲気が悪いと感じたりしたときは、即座に車両を変えましょう。先入観で人のことを決めつけるのはよくありませんが、地下鉄に乗っている時に安全確保のためにそうするのは、自分の身を守る行為。
なんとなく居心地が悪いと感じたら、安心できる車両に移るようにしてください。
メトロマップを見る時は人の邪魔にならないように
特に観光中だと、歩きながら地下鉄路線図(メトロマップ)を見たくなるかもしれません。ですが、そこらかしこでマップを広げたりしていると、通行人の邪魔になってしまいます。
ロサンゼルスの地下鉄利用者の中には非常に急いでいる人もいますから、路線図を確認したいときには人の邪魔にならないように注意しましょう。
運賃支払いには小さめの通貨がベター
運賃を支払うときは、コインか5ドル札などを使うようにしましょう。おつりは全部コインで出てくるため、大きな紙幣を使うとじゃらじゃらと小銭を持ち歩くことになります。
クレジットカードの支払いなら、おつりが出てこないので楽ですよ。
ホームでの飲食は禁止
ロサンゼルスの地下鉄では、ホームでの飲食が禁止されています。このことを忘れてうっかり飲食しないように気をつけてください。
他にも禁止事項があり、ポイ捨てやタバコも禁止されています。結構厳しいので、ルールは事前に確認しておくと良いでしょう。
ロサンゼルス内の移動は地下鉄で!
ロサンゼルスの地下鉄は、多くの人が訪れる場所を結んでいるため、非常に便利です。観光の際も、滞在中に遊びに行く際にもきっとお世話になることでしょう。
理解できれば、とてもシンプルに利用できますから、日本で予習してロサンゼルスの地下鉄移動に備えてくださいね。