2020年から2022年初めにかけての2年間は、新型コロナウィルスによる世界的なパンデミックにより、海外への留学を予定していた人にとっては、渡航を諦めなければいけない、大変辛い2年間でした。
2022年に入ってからは、規制も徐々に緩和され、各国では留学の受け入れも再開され始めています。
そこで、「オーストラリアの大学を一挙にご紹介!大学の選び方や進学について知っておきたいこと」と題して、これからオーストラリアの大学に行きたいと考えている人には、
本当に行けるうちに行ってほしい!と思い、オーストラリアの大学についてまとめてみましたので、留学の実現の参考にしてほしいです。
オーストラリアの大学を一挙にご紹介!
南半球に位置する、日本とは季節が真逆なオーストラリアにはどんな大学があり、世界的にどんなレベルなのか?見ていきましょう。
オーストラリアの大学はほぼ全てが国公立大学
なんと、オーストラリアにある全42校ある大学のうち、39校は国公立の大学で、
そのうち国立が1校と、公立が38校となっています。
そのため、国によって教育の質や、教育設備が厳しく管理されており、世界的にも高いレベルが保たれています。
オーストラリアの大学の世界的なレベルは?
日本の大学にあるような偏差値は、オーストラリアにはありません。
そのため、偏差値=レベルを測るには、イギリスの高等教育誌の「Times Higher Education(THE)」などが発表している世界大学ランキングを参考にすることが多く、
その発表によると、2022年現在でオーストラリアの大学のトップが、
33位のメルボルン大学となっています。
35位に日本の東京大学が入っていますので、東京大学よりも上になります。
その他には、54位にオーストラリア国立大学とクイーンズランド大学が同位で、
次には、57位にモナッシュ大学、58位のシドニー大学、61位に京都大学、
70位にUNSW シドニー大学が入っています。
世界ランキングの100位以内に入っているオーストラリアの大学は、全部で6校に対して、日本の大学はたったの2校なので、世界的にもオーストラリアの大学のレベルの高さが分かります。
オーストラリアの州別の主な大学
オーストラリアは国土が広いので、都市が点在しています。
主に人が住む都市は、東海岸と西海岸沿いに集中しており、大学もその都市に多くあります。
主な都市の特徴と、そこにある大学の一部を紹介します。
・ACT政府特別地域
オーストラリアの首都キャンベラは、どこの州にも属さない政府特別地域に指定されています。大都会のような騒がしさはなく、コンパクトな街に国立博物館や国立図書館などがあり、勉強に集中できる環境が整っています。
【主な大学】
オーストラリア国立大学
政府が国家レベルの重要な研究を行うために設立された大学で、由緒ある名門校で、
オーストラリア唯一の国立大学です。
・クイーンズランド州(QLD)
年間を通して温暖な気候のクイーンズランド州には、ブリスベン、ゴールドコースト、ケアンズなどの都市があり、雄大な自然を楽しみながら、穏やかでのびのびと生活することができます。
学校帰りにサーフィンをする学生や、週末はツアーガイドのアルバイトをする学生も多くいます。
【主な大学】
クイーンズランド大学
ブリスベンにある格式ある名門校で、「オーストラリアで最も美しいキャンパス」に
選ばれるほど美しい設備と環境が整っています。
サザンクロス大学
1994年創立の新しい大学で、自然豊かな環境にある小規模クラスの大学ですが、
ニューサウスウェールズ州にもキャンパスがあります。
・ニューサウスウェールズ州(NSW)
オーストラリアの人口が一番多い州で、シドニーには世界中から観光客が集まります。
シドニーは都会のため、キラキラしたキャンパスライフを送りたい人にもピッタリです。
【主な大学】
シドニー大学
オーストラリア最古の大学で160年以上の歴史と伝統を持つ名門校です。
規模、名声ともに国内屈指の総合大学として、高く評価されています。
ニューサウスウェールズ シドニー大学
留学生を積極的に受け入れており、国際色豊かな環境で勉強することができます。
また、講師もアメリカ、イギリス、南アフリカ、アジア、ヨーロッパ各国から来ており、国際色が豊かなのが特徴です。
・ビクトリア州(VIC)
オーストラリア第二の都市メルボルンがあるビクトリア州では、オーストラリアでは珍しく冬があります。街並みはビクトリア調でオーストラリアなのにヨーロッパにいるような風景があります。
【主な大学】
メルボルン大学
国内トップクラスを誇る名門大学で、世界大学ランキングでも上位に入っています。
数々のノーベル賞受賞者や、首相、司法長官などの著名人を輩出しています。
モナッシュ大学
世界大学ランキングでも上位に入っている名門校で、特に卒業後のキャリアに力を
入れており、就職やインターンシップのサポートに手厚い大学です。
・ウエスタンオーストラリア州(WA)
オーストラリア唯一の西海岸にある州で、有名な都市にはパースがあります。
温暖な気候で、自然が多く「世界の住みやすい都市No.1」によく選ばれています。
【主な大学】
西オーストラリア大学
国内トップクラスを誇る名門大学で、珍しくサイエンス系のパスウェイがあります。
医学部、歯学部が有名で、WAには西オーストラリア大学しかありません。
オーストラリアの大学の選び方
大学を受験するにあたって、どの大学がいいのか迷いますよね。
人によって選び方は異なると思いますので、一般的な選ぶポイントについてご紹介します。
大学の選び方①:大学の知名度で選ぶ
将来、世界を舞台に仕事がしたいと思っていれば、学歴はとても重要になります。
世界大学ランキングにに通用するような大学を卒業していれば、就職にも有利になります。
特に、オーストラリア全土でもトップレベルの教育を提供している、
グループ・オブ・エイト(Group of 8)という名門大学8校のグループがあります。
その中には、国立のオーストラリア大学、メルボルン大学、シドニー大学、クイーンズランド大学、西オーストラリア大学、アデレード大学、モナッシュ大学、ニューサウスウェールズ シドニー大学が名を連ねており、もし自分の学力に自信があれば、名門大学に挑戦してみてください。
大学の選び方②:学部で選ぶ
自分が大学で何を学びたいのか?それを学んで将来どうなりたいのか?ビジョンがはっきり決まっている人は、学びたい学部がある大学を選びましょう。
特にオーストラリアでは、自然と上手く共存していることから環境学や、四方を海で囲まれているのため海洋学、観光業を主な産業にしているためホスピタリティ&観光学、移民が多く多国籍国家であるため国際関係学など、土地や環境を生かした学部が目立ちます。
自分の学びたい学部がある大学をいくつかピックアップして、より細かく調べてみましょう。
大学の選び方③:生活する環境で選ぶ
自分は将来何がしたいのか?何を学びたいかが、はっきり決まっていない人もいると思います。
その場合は、オーストラリア国内のどこに住みたいかで決めるのも1つの方法です。
オーストラリアは国土も広く、場所によって気候や街の雰囲気が全く異なります。
都会で華やかな大学生生活を送りたいのであればシドニーやメルボルンですし、都会でなくても自然に囲まれて、サーフィンや海のアクティビティを楽しみながら、のびのびと大学生活を送りたいのであれば、地方にあるゴールドコーストやパースがおすすめです。
学校以外の時間を過ごすわけですから、周りの環境はとても大事になります。
自分に合った環境を選ぶようにしてください。
大学の選び方④:学費が安いところで選ぶ
学費がいくらかかるのかも気になりますよね。
自分が全額出すわけじゃなくても、援助してもらう人を説得させるためにも、金額の目安は大事になります。
大学や学部、専攻するコースによって幅はありますが、大体の目安はこれくらいです。
【1年間の学費】
シドニー・メルボルンにある名門校
A$28,000~A$40,000(約266万円〜380万円)
その他の都市にある名門校
A$22,000~A$32,000(約209万円〜304万円)
学費は、名門校となれば高くなる傾向がありますので、同じレベルのシドニーやメルボルンにある大学を選ぶよりも、ブリスベンやパースの大学を選んだ方が平均して安くなります。
また、オーストラリアでは学校側が授業料を免除するなどして、給付型の奨学金制度を提供していることもあるので、留学エージェントなどに問い合わせてみてください。
オーストラリアの大学の進学方法は3つ
オーストラリアの大学へ進学したい!と思っていても、語学力に自信がないから大学でついていけるかわからなくて不安と思っている人も多いと思います。
そこで、日本の高校を卒業した人が、オーストラリアの大学に進学するための方法を3つご紹介します。
1.1年次から直接大学に入学
2.大学準備コースのファンデーションコースから1年次へ入学
3.専門学校相当のディプロマコースから2年次へ編入
他にも方法はいろいろありますが、代表的なものでご紹介します。
1.1年次から直接大学に入学
大学が決まれば、直接大学に出願手続きができます。
ですが、留学生がオーストラリアの大学に出願しても、入試のようなものはありません。
基本的には、高校の成績表と卒業証明書、語学力を証明するものなどの書類選考で合否が決まります。
入学時期の目安は、2学期生を採用しているところであれば、2月と7月になります。
また、卒業は入学してから3年が一般的です。
2.大学準備コースのファンデーションコースから1年次へ入学
留学生に多いのは、語学力に自信がなく、大学からの入学許可証も「条件付き」となってしまうことで、大学付属のファンデーションコースに行って準備してから、正式に大学に入学する方法があります。
ファンデーションコースの期間は、大学や個々のレベルに合わせて異なりますが、大体8ヶ月〜1年の期間で、2月と7月の入学時期に合わせてスタートするように設定されています。
ファンデーションコースに1年通ったとしても、入学から卒業まで3年なので、合わせても日本の大学と同じ4年となります。
3.TAFE(テイフ)などでディプロマ以上のコースから2年次へ編入
TAFE(Technical and Further Education)は、公立のキャリアカレッジのことで、
1年〜2年専門分野を学び、学位を取得すると、オーストラリアの大学に編入できる制度があります。
これを利用すると、TAFEへの入学は、大学入学よりも英語力や学力のハードルが下がるので、入学しやすいです。
また、学費も大学よりは安いので、1年〜2年間の学費を抑えることもできます。
このように、日本の高校を卒業してから、オーストラリアの大学に通うためにはいくつかの方法がありますので、自分の学力や語学力をしっかり把握し、合った方法を見つけてください。
まとめ
「オーストラリアの大学を一挙にご紹介!大学の選び方や進学について知っておきたいこと」と題して、オーストラリアの大学についてご紹介しました。
これからの時代には、またいつどこでパンデミックが起こるかわからないので、
海外留学がしたい!と考えている人には、ぜひ行ける時に行って欲しいと思います。
そんな人たちの留学実現の参考にしてほしいです。
最後までお読みいただきありがとうございます。