留学やワーキングホリデーの渡航日が決まると、次に押し寄せてくるのが「英語、どこまでやってから行けばいいんだろう」という不安ではないでしょうか。
「どうせ現地に行けば話せるようになる」という言葉もよく聞きます。
たしかに英語力は現地で伸びます。
ただ、多くの学校で渡航直後に行われるクラス分けテストも、寮やホームステイの説明も、すべて英語で進みます。
準備なしで飛び込んだ人の多くが、最初の1か月を「聞き取ることに必死」で終えてしまったと振り返ります。
この記事では、留学タイプ別に必要な英語力の目安から、残り12か月・6か月・3か月・1か月それぞれの逆算スケジュール、そして分野ごとの優先順位までをまとめました。
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目次
留学前の英語の勉強法と優先順位

まずは、いちばん知りたいであろう「何から勉強すればいいのか」からお答えします。
「単語も文法もリスニングも」と分野を並べられても、結局どれからやればいいのか分からなくなりますよね。
留学前という限られた期間では、優先順位をつけて上から潰すのが正解です。
留学経験者が悔やむのはリスニングと語彙
留学から帰ってきた人に「渡航前にやっておけばよかったこと」を聞くと、繰り返し挙がるのがリスニングと語彙です。
日常会話はジェスチャーや単語の羅列でもある程度は乗り切れますが、授業や説明会は待ってくれません。
聞き取れないとメモが取れず、予習復習も崩れていきます。
逆にいえば、日本にいる間にやるべきことは「耳を作ること」と「単語を増やすこと」に絞れるということでもあります。
ここからは、この優先順位に沿った具体的な勉強法をお伝えします。
経験者の声でいちばん多いのがここ。寮の説明も授業の指示も、すべて聞き取りから始まります。
文法が完璧でなくても、単語が出れば意思疎通はできます。逆に語彙がないとすべてが止まります。
恥ずかしさの峠を日本で越えておくと、渡航後の1週間の動きがまったく変わります。
正規留学でエッセイを書く予定がある方は別ですが、語学留学やワーホリなら優先度は下がります。
優先度1|リスニングはシャドーイングで耳を作る

リスニングでまずやるべきなのは、内容を理解しようとせずに英語の音に慣れることです。
5分でも10分でもいいので、毎日英語を聞く時間を作ってください。
素材選びの目安はスクリプトを見れば8割は意味が分かる、長さ1〜3分の音声です。いきなり映画やニュースに手を出しても、音として認識できていない部分は何回聞いても聞き取れるようになりません。
音に慣れてきたらシャドーイングに進みます。聞こえてきた英語を、少し遅れて口に出して追いかける練習です。新しい素材を増やすより、1本の音声を1週間かけて回すほうが伸びます。
優先度2|単語は1冊を何周もして「音」ごと覚える

単語帳は複数買わず、自分のレベルに合った1冊を決めて何周もしてください。
目安は「半分くらい知らない単語がある」程度の1冊です。
進め方は「1日20語をじっくり」より、1日100語を高速で回して1週間で7周するほうが定着します。
人は一度で覚えられないことを前提に、忘れかけたタイミングで何度も再会させるイメージです。1周目で完璧を目指さないでください。
このとき必ず音声とセットで覚えることを意識してください。
意味は分かるのに聞き取れない、という状態は、その単語を「文字」でしか覚えていないことが原因です。留学前の単語学習では、発音できる単語を増やすことがゴールになります。
単語帳を選ぶときの3条件
優先度3|スピーキングはオンライン英会話で間違える練習をする

スピーキングは、話す以外に伸ばす方法がありません。
オンライン英会話を週2回でも入れて、強制的に話す時間を作りましょう。
人と話すのが緊張するという方は、AIと会話できるアプリから始めて、慣れてから講師のレッスンに移るのも有効です。
AI英会話アプリで声を出すことに慣れる
相手が人ではないので、間違えても恥ずかしくありません。まずは口を動かす習慣を作ります。
オンライン英会話を週2回入れる
同じ講師を指名すると、前回の話の続きができて会話が広がりやすくなります。
自己紹介を1分間そらで言えるようにする
渡航後に何度も使う場面です。ここが言えるだけで初日の心細さが変わります。
ひとりでできる練習としては、その日の行動を英語で実況する「英語の独り言」がおすすめです。
身近なのに言えない表現がはっきりするので、次に覚えるべき単語が自然と見つかります。
優先度4|リーディングとライティングは渡航後でも間に合う

読む・書くは、現地でも机に向かって取り組める分野です。
聞く・話すと違って相手を待たせることがなく、辞書を引きながらでも進められるため、渡航前の限られた時間を使う優先度は下がります。
ただし、必要度は留学タイプによってはっきり分かれます。自分がどこに当てはまるかを確認してください。
留学タイプ別「読む・書く」の必要度
ワーホリは求人への応募メールや英文レジュメで「書く力」が必要になります
ただし大学・大学院への正規留学を予定している方は話が別です。
エッセイやレポートの型に日本語で慣れておくと、現地での負担が大きく減ります。
特に「主張→根拠→具体例→再主張」という英語の文章構成は、日本語の作文とは組み立て方が違うため、先に型だけでも知っておくと最初の課題でつまずきません。
語学留学やワーホリの方も、英語で日記を数行書く習慣をつけておくと、その日に言えなかった表現を調べるきっかけになります。
1日3行で十分なので、負担にならない範囲で取り入れてみてください。
2026年7月29日更新 2026年8月5日
分野別のおすすめ教材とアプリ
教材選びで迷ったときの選択肢をまとめました。
何冊も買うより、各分野で1つに絞って続けるほうが結果につながります。
近年はAIを相手に24時間いつでも話せるアプリも増えています。講師の予約が要らず、間違えても気を使わないので、オンライン英会話の前段階として使うと会話への抵抗が下がります。
選ぶ基準はシンプルで、音声がついているかと今の自分より少しだけ簡単かの2点です。留学前の学習はすべて「音」に紐づける必要があるため、音声なしの教材は候補から外して構いません。
留学カウンセラー
りょう
留学前にやるべきことはリスニングと単語、そして話す練習の3つに絞れます。読む・書くは現地でも取り返せます。
留学前に必要な英語力のレベルの目安
勉強法が見えたら、次に決めたいのが「どこまでやるか」というゴールです。
留学前に必要な英語力は、語学留学なのか大学院留学なのかで大きく変わります。
ここを曖昧にしたまま単語帳を開いても、途中で手が止まってしまいます。
その前に、2つの質問に答えるだけで今日から何をやればいいかが分かる診断を用意しました。結果からそのまま解説へ飛べます。
– 2択でわかる –
かんたん英語力チェック
2択に答えるだけ。今日から始めるべき勉強が分かります
留学タイプ別に見る英語力の目安
下の表は、留学タイプごとの目標レベルの目安です。あくまで一般的な水準なので、志望校がある方は必ず学校の公式サイトで出願条件を確認してください。
※上記はいずれも目安です。必要スコアは学校・学部・年度によって異なり、競争率の高い学部ではさらに高いスコアが求められることもあります。出願条件は必ず志望校の公式サイトでご確認ください。
2026年7月13日更新 2026年8月4日
レベル別に「英語で何ができるか」を知っておこう
スコアだけ見てもピンとこない方も多いはずです。各レベルで実際に何ができるのかを段階で並べると、自分の目標が具体的になります。
レベル別にできることの階段
B2|英検準1級・IELTS 6.0〜6.5
大学の講義を理解し、議論に参加できる
B1|英検2級
仕事の指示を理解し、自分の意見を言える
A2|英検準2級
買い物や道案内など日常のやり取りができる
A1|英検3級
ゆっくり話してもらえば簡単な受け答えができる
語学留学はA1〜A2、ワーホリはA2〜B1、正規留学はB2が到達点の目安です
英語力に自信がないなら留学先の選び方でも調整できる
「目安に届きそうにない」と感じた方に知っておいてほしいのが、必要な英語力は行き先によっても変わるということです。
同じ期間・同じ予算でも、選ぶ国で難易度は大きく違います。
行き先を変えるだけで、渡航前に必要な準備量は現実的なラインに収まることがあります。
英語力ゼロに近い人の始めやすさ
英語圏以外 高い
語学学校 中
正規留学 低い
フィリピンはマンツーマン中心の学校が多く、低いレベルからでも始めやすい
2026年7月13日更新 2026年8月5日
大学・大学院留学は出願スコアから逆算する
正規留学の場合は、勉強の目標が「出願スコア」という形ではっきり決まります。ここで気をつけたいのが、スコアを取ることと現地で困らないことは別だという点です。IELTS 6.5を取っていても、急に質問されて答えられないことは普通にあります。
試験対策と、生活・授業のための英語準備は分けて計画してください。スコアが出た後の期間こそ、聞く・話すの練習に使うチャンスです。
スコアで測れる
・読解力と文章構成力
・出願に必要な最低ライン
スコアでは測れない
・急に質問された時の反射
・手続きや電話でのやり取り
2026年7月27日更新 2026年8月5日
留学前の勉強スケジュールと時間の目安
次に気になるのが「どれくらいやればいいのか」でしょう。ひとつの目安として、渡航前の3〜6か月で合計90〜180時間という数字があります。1日1時間を続ければ届く量です。
ただし、大事なのは総時間よりも順番です。やみくもに手を出すと、いちばん必要な力が最後まで手つかずのまま出発日を迎えてしまいます。
残り期間別に見る学習内容と時間の目安
4段階を残り期間に当てはめたのが下の表です。渡航日から逆算して、自分が今どの行にいるかを確認してみてください。
※学習時間は現在の英語力・目標レベル・学習効率によって前後します。あくまで計画を立てるための目安としてご覧ください。
学習量は出発が近づくほど増えていきます。グラフにすると次のようなイメージです。
週あたりの学習時間の推移
早く始めるほど1週間あたりの負担は軽くなります
残り3か月なら合計100時間を目標にする
いちばん相談が多いのが、残り3か月というタイミングです。この場合は3か月で最低100時間を目標に設定してください。1日1時間強のペースです。
– YOUR TARGET –
渡航まで残り3か月の人の目標は
合計100時間
1日1時間強/週末のまとめ勉強より毎日が有効
週末にまとめて7時間やるより、毎日1時間ずつのほうが定着します。覚えたての単語や文法は、間隔をあけて何度も触れることで記憶に残っていくためです。
2026年7月24日更新 2026年8月5日
1日60分でできる学習メニュー例
「1日1時間」と言われても、その60分をどう割り振ればいいのか迷いますよね。迷ったときは次の配分から始めてみてください。分野を毎日少しずつ触るのがポイントです。
60分まとめて取るのが難しい方は、朝に単語15分、移動中にシャドーイング25分、夜に話す練習20分というように分割して構いません。むしろ分けたほうが記憶には残りやすくなります。
残り1か月・2週間の人は「捨てる分野」を先に決める
時間が限られている方ほど、全部やろうとして何も終わらない状態になりがちです。思いきって範囲を絞りましょう。
残り1か月
やる:シャドーイング、基本単語、自己紹介の練習
捨てる:文法書の通読、長文読解、資格対策
残り2週間
やる:自己紹介、聞き返しの言い方、渡航直後に使う表現
捨てる:単語帳の周回、新しい教材への手出し
残り2週間まで来たら、新しいことを覚えるより「言えることを確実に言えるようにする」ほうが役に立ちます。自己紹介と、聞き取れなかったときの聞き返し方。この2つだけでも、渡航初日の心細さはかなり変わります。
総時間より順番が大事です。残り期間が短いほど「何をやらないか」を先に決めるほうが、結果的に力がつきます。
留学前の英語学習は夢カナ留学も活用できます
診断で「サポートのある環境づくり」になった方への案内です。
留学前の学習でつまずく理由のほとんどは、能力ではなく続ける仕組みがないことにあります。
渡航前から学べる「夢カナEnglish」

留学・ワーホリ専門エージェント「夢カナ留学」の英語レッスンです。一般的な英会話スクールと違い、現地で実際に使う場面に絞ったカリキュラムになっています。
※夢カナEnglish中級クラス以上を受講し、2023年9月〜2025年6月に渡航した学生のうち、諸条件を満たした学生を対象とした割合です。
独学と大きく違うのは、次の3点です。
ただし、すべての方に必要なわけではありません。
右に当てはまる方は、この記事の内容を実行するだけで十分に間に合います。左に当てはまるなら、無料カウンセリングで現在地を確認するところから始めてみてください。
レッスン内容・講師・学習プランの紹介ページへ移動します
留学前の勉強を続けるコツとまとめ
ここまで読んで計画は立ったと思いますが、最後の関門は「続けられるかどうか」です。英語学習で成果が出ない一番の理由は、能力ではなく途中でやめてしまうことにあります。
留学カウンセラー
りょう
渡航後は勉強の進め方が変わることも知っておこう
渡航してからは、授業と生活そのものが学習時間になります。
語学学校の授業は週15〜25時間程度が一般的で、そこに宿題と予習復習が加わるため、日本にいるときのように「机に向かう時間」を別途つくる必要は薄れます。
渡航前と渡航後では、勉強の中身そのものが入れ替わります。
渡航前
・机に向かう時間を自分でつくる
・リスニングと単語が中心
渡航後
・授業と生活そのものが学習時間
・授業後の時間の使い方が勝負
渡航前の学習は、この時間を「日本人同士で固まる時間」ではなく「英語を使う時間」に変えるための準備でもあります。
2026年7月15日更新 2026年8月4日
留学前の英語の勉強に関するよくある質問
最後に、相談の場で特によく聞かれる質問をまとめました。
この記事のまとめ
留学前の英語の勉強は、完璧を目指すものではありません。
今日から毎日少しずつ英語に触れておくだけで、渡航後のスタートダッシュはまったく違うものになります。まずは自分の目標レベルを決めるところから始めてみてください。

※本記事は2026年8月時点の情報です。スコア基準・出願条件・ビザ要件は変更される場合があるため、最新情報は各学校および各国の公式サイトでご確認ください。







