「ワーホリでチリに行きたい」と考えたとき、まず困るのが情報の少なさではないでしょうか。
オーストラリアやカナダなら体験談もエージェントも山ほどあるのに、チリになった途端に検索結果が数年前のページばかりになります。
チリは南米ではアルゼンチンに次いで2カ国目のワーキングホリデー協定国です。
年間の発給枠は200名と小さく、日本人が極端に少ない一方で、1年+延長1年で最長2年という、協定国のなかでも珍しい長さの滞在が認められています。
この記事では、チリの魅力からビザの申請手順、費用、スペイン語、仕事、治安まで、渡航を決めるために必要な情報を図解つきでまとめました。
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目次
チリのワーホリならではの4つの魅力

ワーホリの行き先としてチリを挙げる人は、正直まだ多くありません。
オーストラリアやカナダのように「稼ぎながら英語を伸ばす」という王道の使い方ができる国でもないからです。
それでも毎年チリを選ぶ人がいるのは、他の協定国では代わりが利かない体験がそこにあるからです。
まずはチリという国が持っている4つの強みからご覧ください。
世界で約5億人が話すスペイン語が身につく
チリの公用語はスペイン語。英語に次ぐ実用性を持つ言語を、日本人がほとんどいない環境で伸ばせます。
1年+延長で最長2年、腰を据えて暮らせる
スペイン語圏の協定国が1年で終わるなか、チリは1年の延長が認められています。2年目でようやく見えてくる景色があります。
砂漠から氷河まで、1カ国で味わい尽くせる
南北約4,300kmという細長い国土。北のアタカマ砂漠から南のパタゴニアまで、まったく違う世界が同じ国の中にあります。
魚介と肉、そしてワインが日常にある
太平洋に面した海の幸と、チリ人が愛する肉料理。世界的に評価の高いチリワインを気軽に楽しめるのも現地暮らしならではです。
日本人が少ない環境でスペイン語に集中できる

スペイン語は、話者数で見ると日本語の4倍近い規模を持つ言語です。
まずは母語話者数のスケールを比べてみてください。
話者数のスケール比較
スペイン語
日本語
バーの長さの差が、そのまま話せる相手の広がりです。スペイン語を身につけると、届く範囲が一気に広がります。
そしてチリの場合、そこに日本人在留者がきわめて少ないという条件が加わります。
ワーホリの定番国では「気づけば日本人とばかり話していた」という悩みがつきものですが、チリでは日本語を使う相手を探すほうが難しいのが実情です。
砂漠・氷河・モアイ像が同じ国の中にある

チリの自然は、日本の感覚では想像しづらいスケールです。
南北に約4,300km。北から南へ、どんな世界が並んでいるのかを図で見てみましょう。
南北4,300kmを縦に並べると
NORTE 北部
アタカマ砂漠
世界で最も乾燥した砂漠。満点の星空と塩湖が広がる
CENTRO 中部
サンティアゴ・バルパライソ
人口が集中する温暖なエリア。ワイナリーもこの一帯に
SUR 南部
パタゴニア
氷河とフィヨルド。トレッキングの聖地として知られる
PACÍFICO 太平洋上
ラパ・ヌイ(イースター島)
モアイ像で知られる世界遺産。空路で5時間以上
週末のたびに違う気候帯へ移動できるのは、南北に長いチリならではの贅沢です。
海の幸と肉料理、そして世界的なワインを日常価格で

チリの食は、魚介・肉・ワインの3本柱で成り立っています。
日本人の口に合うと言われることが多いのも、この魚介文化があるからです。
太平洋の海の幸
サーモン、ウニ、貝類が市場に並びます。生食文化があるため、日本人には親しみやすい食卓です。
肉料理とアサード文化
チリの人は肉が大好き。休日に友人や家族と炭火を囲む「アサード」の文化があり、輪に入れてもらえると一気に距離が縮まります。
世界的な産地のワイン
日本で数千円する品質のものが数百円台で手に入ることも。サンティアゴ近郊にはワイナリーが点在しています。
※価格や在庫状況は時期・店舗・為替により変動します。
ここまでをひとことで
チリのワーホリは「稼ぐための1年」ではなく、スペイン語と大自然に全振りする2年を選べる制度です。定番国と同じ物差しで比べると魅力は見えてきません。次は制度の中身から順に見ていきましょう。
チリのワーホリとはどんな制度なのか

日本とチリのワーキングホリデー制度は、2018年2月に運用が始まりました。
南米ではアルゼンチンに続いて2カ国目の協定国です。まずは制度の基本情報を一覧で押さえておきましょう。
※制度の内容は変更されることがあります。申請前に必ず外務省および在東京チリ領事館の最新情報をご確認ください。
1年で終わる国が多いなか、チリは2年目を選べる
ワーホリの多くは1年で終わります。
ただしイギリスは2年、オーストラリアは条件を満たせば最長3年、カナダは2回申請すれば通算2年と、チリだけが特別に長いわけではありません。
ここではスペイン語圏の協定国と比べてみましょう。
滞在できる期間の比較
アルゼンチン・スペインなど
チリ
バーの長さがそのまま滞在できる時間です。スペイン語圏の協定国のなかでは、チリだけが2年目を選べます。語学は1年目でようやく土台ができる段階なので、この差は小さくありません。
2年目を前提に計画する前に
「1年+現地で1年延長」は複数の情報源に記載がある一方、外務省の協定国一覧ではチリの滞在可能期間は「1年」と記載されています。2年滞在を前提に計画を立てるなら、申請前に必ず在東京チリ領事館へ延長の可否と条件を確認してください。
発給枠200名は「少ない」より「競争がない」
年間200名という数字を見ると、抽選や激しい競争を想像するかもしれません。
ですが実態は少し違います。
よくある誤解
「200名の枠を大勢で奪い合う」
「早く応募しないと締め切られる」
「抽選に外れる可能性が高い」
実際のところ
希望者自体がそもそも少ない
枠が埋まって断られる例は聞かない
急ぐべきなのは書類の準備のほう
つまり200名という数字は、応募のハードルというより現地に日本人がほとんどいないことの裏返しと考えたほうが実態に近いといえます。
ワーホリビザでできること・できないこと
ビザの性格を誤解したまま渡航すると、現地で困ることになります。
何が認められていて何が認められていないのかを整理しておきましょう。
チリのワーホリにかかる費用の全内訳

チリは南米のなかでは物価が高めの国です。
日本と比べて極端に安いわけではないので、現地収入をあてにしすぎない資金計画が必要になります。
渡航前にかかる費用
出発までに必要になるのは、航空券・保険・書類関係の3つが柱です。
航空券(往復)
約25〜35万円前後
乗り継ぎ2回・30時間前後が一般的
海外保険(1年)
約15〜25万円
本国送還を含む補償が条件
書類・申請関係
約3〜6万円
健康診断・翻訳・アポスティーユなど。ビザ申請料は6,000円前後
渡航前の合計
約45〜65万円
時期・為替により大きく変動
現地での1か月の生活費
首都サンティアゴでシェアハウスに暮らす場合の目安です。
何にいくらかかるのか、内訳の比率から見てみましょう。
生活費の内訳イメージ(月14万円の場合)
※金額はすべて目安です。都市・住まい方・為替レートにより変動します。
見落としやすい追加費用
チリならではの出費として、国内移動費が意外にかさみます。
南北に長い国なので、旅を楽しむほど交通費が積み上がります。
予算別にできることの目安
手元の予算からできることを逆算すると、計画が立てやすくなります。
費用を抑える効果が大きい順
同じチリでも、住まい方と時期の選び方で総額は大きく変わります。
効果の大きい順に並べました。
ここまでをひとことで
1年の総額はおおむね150〜200万円が目安。現地の賃金水準が高くないため、渡航前の資金づくりが成否を分けます。
その予算で、他の国ならどこまでできる?
費用の目安を比べてから決めませんか
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チリのワーホリビザの申請条件
チリのワーホリビザには、年齢や資金など複数の条件があります。
ひとつでも欠けると申請が進まないので、まずは自分が当てはまるかを確認しておきましょう。
8つの条件をセルフチェック
上から順に、自分に当てはまるかを確認してみてください。8つすべてを満たしていれば申請できます。
1つでも欠けると申請が進みません。
とくに保険と資金の2つは、条件を満たしているつもりで外していることが多い項目です。
つまずきやすい3つの条件
なかでも見落としが多いのが次の3つです。準備を始める前に確認しておきましょう。
保険は「本国送還」まで含む必要がある
治療・入院だけでなく、死亡時の本国送還費用まで補償されている必要があります。安さだけで選ぶと条件を満たしません。
年齢は「申請時」で判定される
渡航時ではなく申請時の年齢です。30歳の方は、書類集めに数か月かかることを見込んで早めに動く必要があります。
資金証明は英文の残高証明で用意する
通帳のコピーでは足りない場合があります。銀行で英文の残高証明書を発行してもらうのが確実です。
30歳の人が間に合うかどうかの考え方
年齢がぎりぎりの方は、逆算して間に合うかを確認しておきましょう。
判断の分かれ目は次のとおりです。
間に合うケース
間に合わないケース
判定されるのは申請の時点です。書類集めに数か月かかることを踏まえ、30歳の方は逆算して動いてください。
チリのワーホリビザの必要書類と申請の流れ
ここがチリのワーホリで最大の関門です。申請を代行してくれるエージェントがほとんど存在しないため、基本的にすべて自力で進めることになります。手順そのものは難しくありませんが、書類の準備に時間がかかります。
必要書類の一覧
提出が求められる主な書類は次のとおりです。すべて英語またはスペイン語で用意する必要があるため、日本語の書類は翻訳の時間も見込んでおいてください。
どの書類にどれだけ時間がかかるか
書類ごとに取得までの日数はまったく違います。着手の順番を決めるために、所要期間を並べて見てみましょう。
取得までにかかる期間の目安
犯罪経歴証明書+アポスティーユ
パスポートの新規・更新
健康診断書
英文残高証明書・保険加入
最初に動くべきは犯罪経歴証明書とアポスティーユ。逆に有効期限のある健康診断書や残高証明は、あとから取得するほうが安全です。
※所要期間は申請先の窓口や時期により変動します。目安としてご覧ください。
申請から渡航までの4ステップ
手続きはオンライン申請と領事館での面接の2段階です。後戻りできない順序があるので、流れを先に把握しておきましょう。
書類をそろえる
犯罪経歴証明書とアポスティーユから着手します。有効期限のある書類は後回しにするのがコツです。
オンラインで申請する
申請書は在東京チリ領事館にメールで依頼して送ってもらいます。記入・署名のうえ、チリ政府のビザ申請サイトから必要事項を入力し、書類をアップロードします。
在東京チリ領事館で面接を受ける
オンライン申請が終わったら、領事館へ電話で面接日程を予約します。書類は郵送ではなく本人が持参する必要があります。渡航の目的や滞在の計画を自分の言葉で説明できるようにしておきましょう。
ビザを受け取り、渡航する
ゴール発給後にパスポートへビザが貼付されます。航空券の購入はビザ取得後が鉄則です。
逆算スケジュールの目安
渡航希望日から逆算して動くのが基本です。申請から許可まで5か月かかった例もあるため、余裕を持った組み立てにしています。
※審査期間は時期や申請状況により大きく変動します。申請から許可まで5か月かかった事例もあるため、渡航日が決まっている場合はさらに前倒しで進めてください。
ここまでをひとことで
申請の難所は審査ではなく書類集めのリードタイムです。犯罪経歴証明書とアポスティーユから逆算して動けば、想定外の遅れはほぼ防げます。
チリのワーホリの仕事と収入|稼ぐのには向かない

先に結論からお伝えします。チリのワーホリは、お金を稼ぐ目的にはまったく向いていません。求人の数が限られているうえ、賃金水準が日本の半分以下だからです。
そのうえで、まったく仕事がないわけではありません。何がどれくらいの条件で見つかるのかを見ていきましょう。
職種別の給料と見つけやすさ
日本人ワーホリが就きやすい職種を、給料の目安と見つけやすさの評価つきで並べました。金額はチリの最低賃金(月およそ8.5〜9万円)の水準から換算した推計で、実際の求人データではありません。日本円での目安としてご覧ください。
※金額は最低賃金水準からの換算による日本円の目安で、実際の求人条件を調査した数値ではありません。店舗・地域・経験・為替により変動し、チリの最低賃金も毎年のように改定されます。
表を見て分かるとおり、フルタイムで働いても月10万円前後というのがチリの相場です。生活費(月10〜18万円)と並べると、収入だけで暮らしを回すのは簡単ではありません。
給与水準はどれくらいか
チリの最低賃金は2026年に入って2度引き上げられ、日本円にしておよそ月8.5〜9万円の水準になりました。南米では最も高い部類ですが、日本と比べるとどうでしょうか。
最低賃金の月額比較(円換算の目安)
日本(フルタイム換算)
チリ
バーの長さの差が、日本で働く場合との開きです。現地収入は生活費の一部を補う程度と考えるのが現実的といえます。
※チリ側は2026年5月改定の最低賃金(月55万3,553ペソ)をもとにした円換算の目安、日本側は2025年度の全国加重平均時給を月160時間で換算した参考値です。いずれも改定や為替により変動します。
なお、チリ全体の平均賃金は月13〜18万円程度とされ、最低賃金よりは高い水準です。ただしワーホリで就ける未経験・語学制約ありの仕事は最低賃金付近に集中するため、この平均には届きません。
日本で貯金してから渡航し、現地では暮らしと語学に集中する。この組み立てがチリでは最も無理がありません。稼ぐことを目的にするなら、素直に賃金水準の高い国を選んだほうが後悔しません。
仕事の探し方と注意点
チリでは求人サイトよりも、人づてや直接訪問で決まることが多いのが特徴です。
まず生活の基盤を整える
住まいと身分証(RUT)の手配が先です。就労にRUTが必要になる場面があります。
日本人・日系のコミュニティに当たる
数は少ないぶん、つながると情報が回ってきます。日本食レストランはその入口になります。
気になる店に直接聞きにいく
求人が公開されていなくても、話を聞いてもらえることがあります。ここでスペイン語力が効きます。
仕事探しで注意したいこと
・渡航してすぐに働けるとは限らない。数か月分の生活費は必ず確保しておく
・条件は必ず事前に確認する。口約束のまま働き始めない
・ホステルのヘルパーは無給の場合がある。何が対価なのかを明確にする
チリの治安と暮らし方
「南米=危ない」というイメージから不安に感じる方も多いはずです。チリは南米のなかでは比較的落ち着いているとされますが、日本と同じ感覚で歩けば被害に遭います。大切なのは、どんな手口があるかを知って備えることです。
手口と対策の早見表
在チリ日本国大使館が注意を呼びかけている代表的な手口を、起きやすい場所と対策とあわせて整理しました。
いずれも注意を逸らして荷物を奪うという共通点があります。裏返せば、荷物から意識を離さないことが最大の防御になります。
季節が真逆になる暮らし
チリは南半球なので、日本とは季節が逆になります。渡航時期を決める前に、この対応関係を確認しておきましょう。
南北約4,300kmという国土のため、北部は砂漠気候、中部は温暖、南部は冷涼と、同じ国のなかで気候がまったく違います。持っていく服も、どこに住むかで変わってきます。
ここまでをひとことで
チリの治安は「知っていれば防げる」タイプのリスクが中心です。手口を把握し、荷物と歩き方に気を配れば、必要以上に恐れる国ではありません。
チリのワーホリに必要なスペイン語力
チリでは英語がほとんど通じません。観光地やホテルでは対応してもらえることもありますが、日常生活や仕事探しの場面ではスペイン語が前提になります。
場面ごとに必要なスペイン語のレベル
「どのくらい話せればいいのか」は、何をしたいかによって変わります。ヨーロッパ言語共通参照枠(CEFR)のA1〜B2を目安に、場面別の必要レベルを整理しました。
つまり生活を回すだけならA2、働くならB1が現実的なラインです。渡航前にA2まで持っていき、B1は現地で仕上げるのが多くの人のたどる道です。
そのレベルまでに必要な学習時間の目安
ゼロから始めた場合、各レベルに到達するまでの学習時間の目安は次のとおりです。
到達までの累計学習時間(目安)
A1(入門)
A2(生活が回る)
B1(働ける)
1日1時間なら、A2まで半年強。渡航の準備期間とちょうど重なります。現地の語学学校(週20時間程度)なら、A2からB1まで2〜3か月が目安です。
※学習時間はCEFRの一般的な目安をもとにした参考値です。学習方法や個人差により大きく変わります。
なお、チリのスペイン語は話す速度が速く、語尾のsが落ちるなどの癖があります。教材で同じレベルに達していても、最初は聞き取りに苦戦する人がほとんどです。耳慣らしは渡航前から始めておくと立ち上がりが違います。
レベルごとにできるようになること
ゼロからでも渡航は可能ですが、どの段階にいるかで現地での自由度がまったく変わります。
スペイン語のレベルと、できること
できる
自力でこなせる
一気に広がる
渡航前に真ん中の「日常会話」まで来ていると理想的。多くの人は現地の語学学校で右端を目指します。
渡航前の学習の進め方
限られた期間で効率よく仕上げるなら、次の順番がおすすめです。
発音とあいさつを固める(1か月目)
スペイン語はローマ字読みに近く、日本人には発音しやすい言語です。ここは短期間で形になります。
動詞の活用に取り組む(2〜4か月目)
最大の山場です。まず現在形、次に過去形。ここを越えると会話が成立し始めます。
チリの音に耳を慣らす(5か月目〜)
チリのラジオやYouTubeを流し続けます。標準的な教材だけでは、現地の速さに対応できません。
カウンセラー
まみ

チリの主要都市一覧|どの街に住むかで暮らしが変わる

南北に約4,300kmもあるチリは、住む街によって暮らしがまったく違います。
仕事の多さを取るのか、家賃の安さを取るのか、それとも景色を取るのか。
ここで選び方を間違えると、1年の満足度が大きく変わります。
ワーホリの滞在先として現実的な都市を、北から南まで一覧にまとめました。
ワーホリ滞在先になる主要4都市
まずは全体像から。北から順に、暮らしの拠点として現実的な4つの街を挙げます。
※エリア区分は本記事での便宜的な分類です。このほかコンセプシオン、バルディビア、サン・ペドロ・デ・アタカマ、プンタ・アレーナスなども滞在先になりますが、求人はより限られます。
3つのエリアで気候も暮らしもまったく違う
都市名だけ見てもピンとこないと思うので、まずはエリアごとの性格をつかんでおきましょう。同じチリでも、北と南では別の国に来たような差があります。
ラ・セレナ|北部の海沿いでのんびり暮らす

サンティアゴから北へ、バスで6時間ほどの海沿いの街です。
年間を通して晴れの日が多く、コロニアル様式の教会が並ぶ落ち着いた街並みが広がります。
サンティアゴ|仕事も学校も集まる首都

迷ったらまずここ、という選択肢です。
標高およそ500mの盆地にあり、晴れた日には街のどこからでもアンデスの山並みが見えます。
チリの人口の多くが首都圏に集中しており、日本食レストランも語学学校も、日本人が働ける求人も、そのほとんどがこの街にあります。
バルパライソ|世界遺産の坂と壁画の街

サンティアゴから西へバスで約1時間半、太平洋に面した港町です。
斜面に色とりどりの家がひしめき、街全体が壁画のギャラリーのような景観をつくっています。この街並みが世界遺産に登録されています。
プエルト・バラス|湖と火山を望む南部の街

サンティアゴから南へ、飛行機で約2時間のプエルト・モント空港から車で20分。
ジャンキウエ湖のほとりに広がる小さな街で、対岸にはオソルノ火山の円錐形が見えます。
19世紀のドイツ系移民の影響が残り、木造の建物やケーキ文化が街の空気をつくっています。
街選びで見落とされがちな3つの視点
景色や雰囲気だけで決めると、あとで効いてくるのが次の3点です。
移動コストは距離に比例して効いてくる
南北に長い国なので、端に住むと国内旅行のたびに片道1〜3万円が飛びます。旅を目的にするなら、あえて中部を拠点にして各地へ出かけるほうが総額は安く済みます。
語学学校があるかどうかで伸び方が変わる
スペイン語学校は首都と一部の都市に偏っています。独学だけで押し切るつもりがないなら、最初の数か月は学校のある街に住むほうが結果的に早く伸びます。
同じ街でも地区で治安と家賃が変わる
とくにサンティアゴは地区差が大きく、「街」ではなく「地区」で選ぶ感覚が必要です。内見のときは、駅からの道のりを夜にも歩いてみてください。
失敗しない街の決め方3ステップ
いきなり地方に飛び込むより、段階を踏むほうが失敗しません。おすすめの順番はこちらです。
最初の1〜2か月はサンティアゴに置く
身分証(RUT)の手続きや銀行口座など、事務手続きは首都のほうが進めやすいためです。
気になる街を実際に訪ねる
長距離バスが発達しているので、週末を使って下見ができます。写真と実際の空気感はかなり違います。
仕事のあてを持ってから移る
地方は求人が限られます。移住してから探すのではなく、めどを付けてから動くのが安全です。
チリのワーホリが向いている人・向いていない人
ここまで費用・ビザ・仕事・治安と見てきました。最後に、あなたにとってチリが正解かどうかを確かめておきましょう。チリは誰にでもおすすめできる国ではありません。まずは30秒の診断から試してみてください。
目的別に見た、チリの向き不向き早見表
ワーホリに求めるものごとに、チリと定番国(オーストラリア・カナダ)を比べると違いがはっきりします。
向いている人・向いていない人
早見表を踏まえて、人物像としてもまとめておきます。
向いている人
・スペイン語を本気で身につけたい
・日本人が少ない環境を望んでいる
・自然や旅が生活の中心にある
・情報が少なくても自分で調べられる
・2年かけてじっくり暮らしたい
向いていない人
・貯金を作って帰国したい
・英語力を伸ばすのが第一目的
・日本語で相談できる環境が必須
・手続きは代行に任せたい
・治安面の不安は避けたい
カウンセラー
まみ

まとめ|チリのワーホリを実現するために
最後に、スペイン語圏のワーホリ協定国と比べたときのチリの位置づけを整理し、よくある質問にお答えします。
スペイン語圏の協定国4カ国との比較
スペイン語を学べるワーホリ先は、チリのほかにアルゼンチン・ウルグアイ・スペインがあります。南米の協定国は2023年にウルグアイが加わり、現在3カ国です。
※各国の年齢制限・発給枠・滞在条件は変更されることがあります。最新の情報は外務省および各国大使館でご確認ください。
よくある質問
相談のなかで特に多い質問をまとめました。
情報が少ない国だからこそ、早めの準備が分かれ目になる
チリのワーホリは、調べれば調べるほど「自分で動くしかない」ことが分かってきます。それは大変さでもありますが、同時に誰も持っていない経験になるということでもあります。
この記事のまとめ
チリと英語圏、まだ迷っていませんか?
目的から一緒に整理しましょう
夢カナ留学の無料相談ページへ移動します。チリのワーホリ手配は行っていませんが、目的の整理や国選びからご相談いただけます。
※本記事は2026年8月時点の情報をもとに作成しています。チリの最低賃金は2026年5月改定額を参照しています。ビザの条件・必要書類・費用は変更される場合がありますので、申請前に必ず外務省および在東京チリ領事館の最新情報をご確認ください。

