TOPイギリスとイングランドの違いとは?イギリスは4つの国からなる連合王国

イギリスとイングランドの違いとは?イギリスは4つの国からなる連合王国

2024.04.26

イギリスとイングランドの違いとは?イギリスは4つの国からなる連合王国

日本語で私たちが「イギリス」と呼んでいるあの国。英語での正式名称はご存知でしょうか?「イングランド」だと思っている人もいるかもしれませんね。またUKという呼称で知っている人もいるでしょう。

日本語だとイギリスと呼んでも支障はないのですが、英語でイギリスと言いたい時には、少し注意が必要です。
この記事ではイギリスとイングランドの違いやイギリスの成り立ちについて、解説していきます。特にこれから留学や旅行でイギリスに行こうと思っている人で、イギリスの英語での正式名称を知らない人は、ぜひこちらを参考にしてくださいね。

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イギリスとは?

私たちが「イギリス」と呼んでいるあの国。正式名称は「グレートブリテン及び北アイルランド連合国(United Kingdom of Great Britain and Northern Ireland)」と言います。
とても長い国名のため、英語でもこの正式名称が使われることはほとんどありません。しかし、イギリス人は誰もがイギリスの正式名称が、こうした名前であることを知っています。

ちなみに日本語の「イギリス」は通称です。他には「英国」と言われることもあり、日本政府が正式な場でイギリスを指す場合には「英国」が使われることが多いです。外務省のホームページにも、英国(グレートブリテン及び北アイルランド連合国)として載っています。

イギリスは連合国家

イギリスの正式名称に「連合国」と入っているように、イギリスは4つの国からなる連合国家です。その4つの国とは、以下のことを指します。

  • イングランド
  • スコットランド
  • ウェールズ
  • 北アイルランド

ここで「イングランド」と出てくるように、イングランドとはイギリスの中にある国の1つであり、最大の国なのです。

また、「4つの国からなる」とは言え、外交上はイギリスは1つの国家として扱われます。しかし、イギリス国内ではイングランドとその他の国々には意識上、明確な違いがあります。そのため、サッカーのワールドカップでも、イングランド以外にウェールズやスコットランド、北アイルランドのチームがあるわけです。

イギリス=England(イングランド)ではない

イギリスとイングランドはなんとなく語感が似ていますから、英語で「イギリス」と言いたい時に、ついつい「England」と言ってしまう人もいるかもしれません。
たとえばスコットランド人に「イギリス出身ですか?」と聞こうとして、「Are you from England?」と聞くと、少々嫌な顔をされてしまう可能性も。なぜなら「England(イングランド)」はイギリスではなく、イギリスを構成する国の1つであり、スコットランドと対等な立場だからです。

日本人の感覚だと理解するのが難しいかもしれません。たとえば、ロンドンに行った人が「イギリスに行ったよ」と言おうとして、「I went to England.(イングランドに行ったよ)」と言うのは大丈夫です。なぜなら、ロンドンはイングランドの中にあるからです。
ですが、スコットランド首都のエディンバラに行ったのに「I went to England.」と言ってしまうと問題になるかもしれません。

人種問題や宗教問題と同じくらい、センシティブな話題ですから、イギリスをEnglandと言い間違えないようにしましょう。英語で「グレートブリテン及び北アイルランド連合国(United Kingdom of Great Britain and Northern Ireland)」を短く言いたいなら「UK」もしくは「United Kingdom」と言うようにしてください。

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イギリス内にある4つの国々

ここからは、イギリスを構成するイングランド、スコットランド、ウェールズ、そして北アイルランドについて、それぞれの特徴をご紹介します。
ちなみにイギリスの正式名称にある「グレートブリテン」とはグレートブリテン島のことを指し、イングランドとスコットランド、ウェールズが含まれる島のことです。あまりイギリスを「グレートブリテン」と言うことはないかもしれませんが、こちらも併せて覚えておきましょう。

イングランド

イングランドはグレートブリテン島の大部分を占める国です。グレートブリテン島は北部がスコットランド、西の出っ張った部分がウェールズとなっていますが、それ以外がイングランドとなります。

イングランドの代表都市は首都であるロンドンのほか、マンチェスターやバーミンガム、ヨーク、リバプール、リーズなど。また、ロンドンはイギリス全体の首都でもあります。

イングランド人は、スコットランドやウェールズと混同される経験が少ないですから、その辺りを心配する必要はないでしょう。4つの国々の違いについて質問したければ、イングランド人に質問するのが一番安全かもしれません。

スコットランド

スコットランドはグレートブリテン島の北側3分の1を占める国で、イングランドに次ぐ面積を持っています。
日常的には英語が使われますが、スコットランド・ゲール語という言葉も一応公用語になっています。ただし、スコットランド・ゲール語は消滅する可能性があると言われており、スコットランド人でも話せる人は少ない言語です。日本で言えば、アイヌ語と立ち位置が似ているかもしれません。

スコットランドの代表都市は首都であるエディンバラ。そして第二の都市であるグラスゴーなどが挙げられます。

スコットランドはイギリスの中でも特に「イングランド」と混同されることを嫌う国です。表面的にはスコットランド人とイギリス人の間に諍いはありませんが、スコットランド人は自分たちを強く「スコットランド人」だと認識しています。「UK」の呼称は受け入れてくれますが、「Are you from UK?」と聞くと「I am from Scotland.」と答える人が多いです。
くれぐれも、イングランドと間違えてしまわないように気をつけましょう。

ウェールズ

ウェールズはグレートブリテン島の西の出っ張った部分にあります。
スコットランドよりは民族意識がマイルドで、もしイングランドと間違えてしまっても「ウェールズっていうんだよ」といった雰囲気で優しく教えてくれる人が多いでしょう。
もちろん個人差はあるので気をつけるべきですし、「優しく教えてくれる=気にしていない」ということではありません。

代表的な都市は首都であるカーディフ。公用語は第一言語がウェールズ語、第二言語が英語です。
日常的に使われているのは英語ですが、スコットランドとは異なり、ウェールズではウェールズ語を話せる人が人口の20%程度と比較的多めなのが特徴です。学校でもウェールズ語教育が実施されていますし、テレビでもウェールズ語を聞くことができるんですよ。

北アイルランド

北アイルランドは、アイルランド共和国のあるアイルランド島の北東部に位置する国です。公用語は英語とアイルランド語。首都はベルファストとなっています。

イギリスを構成する4つの国の中で、一番捉えづらいのが、北アイルランドかもしれません。北アイルランド内でもイギリスからの独立およびアイルランドとの併合を望む派閥と、連合維持を望む派閥が存在していて、1980年代頃までは紛争が絶えなかったのがこの地域です。

サッカー・ワールドカップでは「北アイルランド」として出場していますが、オリンピックでは北アイルランド人はアイルランドから出場するのか、イギリスから出場するのかが選べるようになっており、英国連合の中でも少し変わった存在です。

「イギリス」という呼称について

日本人が「イギリス」と言う場合、それは「グレートブリテン及び北アイルランド連合国(United Kingdom of Great Britain and Northern Ireland)」を指していることがほとんどでしょう。と言うより、日本人はイギリスの成り立ちを知らない人が多いですから、その中に4つの国があることを知らない人が過半数かもしれませんね。

ですが、英国から来た人を全員「イギリス人」と呼んでしまうと、ちょっと問題になることもあるかもしれません。

そもそも「イギリス」という言葉は、「アングル人の国」を意味する「England」のポルトガル語読みである、「イングレス」が訛ったものだと言われています。日本は鎖国時代もポルトガルとの交流がありましたから、その時の影響なのでしょう。
語感的にも「イギリス」は「England」とちょっと似ていることもあり、スコットランド人やウェールズ人、北アイルランド人は「イギリス人」と言われると居心地の悪い気分になる人もいるのが事実。
なので、イングランド以外の3つの国の出身者にはそれぞれ「スコットランド人」「ウェールズ人」「北アイルランド人」としてあげると良いかもしれません。もしくは本人に何人と言えば良いかを聞いてみましょう。

日本語が理解できる英国人なら、日本では「グレートブリテン及び北アイルランド連合国」の通称が「イギリス」だと知っているでしょうけれど、トラブルを避けるためにも、用心するに越したことはありません。

イギリスとはイングランドを含めた4つの国からなる連合国家!

これでイギリスとイングランドの違いや関係がわかったでしょうか。日本人にはちょっと想像しづらい問題ですが、イギリスでは4つの国々はしっかり別物だと意識されています。
相手の感情を傷つけてしまわないためにも、違いがあるということだけは理解しておきましょう。実際それぞれの国に行ってみると、人々の様子や英語の訛りが違いますから、その違いを肌で感じ取れるかもしれませんよ。

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