
アメリカに2年とスペインに6ヶ月の留学を経験。ワーホリ・留学を日本中に広める。
ワーキングホリデー(ワーホリ)は、異文化文化を体験しながら働ける魅力的な制度です。しかし、国ごとに異なる就労制限や条件があるため注意が必要です。この記事では、ワーホリの労働時間や就労形態の制限を国別に解説します。フリーランスは可能か?職種やエリアの制限は?など安心して働くための前提知識を解説します。不安を解消し、自分に合ったワーホリを見つけましょう!


ワーキングホリデーの就労制限とは?
ワーキングホリデーの就労制限は国ごとに異なりますが、いくつかの共通する基本的な就労制限があります。
一般的な就労条件
- 労働時間: ほとんどの国で週約40時以内の制限があります。
- 職種制限: 一般的には制限がありませんが、特定の職種で資格が必要な場合があります。オーストラリアやニュージーランドでは、ビザ延長に際し職種が指定されています。
- エリア制限: 一般的には制限がありません。オーストラリアでは、ビザ延長に際し勤務エリアが指定されています。
- 自営・フリーランスの可否: フリーランスや自営業は特に禁止されていませんが、国によって一つのクライアントとの取引期間や設備投資額に制限があります。次のセクションで詳細を解説します。
注意点
- ビザの条件は遵守する: ビザの条件を違反すると、滞在の継続が困難になるだけでなく、将来的な再入国にも影響を与える可能性があります。
- 雇い主に迷惑が掛かる場合も: 就労制限やビザ条件に違反した場合、雇用主とともに法的責任が問われる可能性があります。
- 労働時間: 一般的に週40時間以内。
- 職種制限: 一般的に制限なし。
- エリア制限: 一般的に制限なし。
- 自営・フリーランス: いずれの国でも可能。
国別の就労条件を徹底解説
ここでは、英語圏の主要5カ国(オーストラリア、カナダ、イギリス、ニュージーランド、アイルランド)の就労条件を比較し、それぞれのポイントを解説します。
国名 | 労働時間 | 職種制限 | エリア制限 | フリーランス/自営業 |
---|---|---|---|---|
オーストラリア | 週38時間以内が一般的 | ビザ延長条件として農業や観光業での就労 | ビザ延長条件として地方での就労 | 条件付きで可能 |
カナダ | 40時間以内が一般的 | 制限なし | 地域制限なし | 可能 |
イギリス | 週48時間以内 | 制限なし | 地域制限なし | 条件付きで可能 |
ニュージーランド | 週40時間以内 | ビザ延長条件として農業での就労 | 地域制限なし | 可能 |
アイルランド | 週39時間以内 | 制限なし | 地域制限なし | 可能 |
オーストラリア
- 労働時間: 法律上、週38時間以内と定めがあるものの、適正な範囲で延長可能とされています。なお、労働時間以外では、同一の雇用主の下で働ける期間は最長6カ月までという制限があります。
- 職種制限: 制限はありませんが、ビザ延長条件として、農業や観光業の職種が指定されています。
- エリア制限: 制限はありませんが、ビザ延長条件として、地方での就労が定められています。
- 自営業/フリーランス: 事業登録を行い、ABN(Australian Business Number)が割り振られます。収入が 75,000AUD以上 の場合、消費税(GST)登録が必要です。注意点として、同じクライアントとの取引期間は最大6カ月までに制限されています。
なお、オーストラリアでは最低賃金以下の現金払いで働かせる「キャッシュジョブ」が問題となっています。こちらについては「違反リスクの回避方法」で後述します。
オーストラリアのビザ延長(セカンドビザ・サードビザ)についてはこちらで更に詳しく解説しています。
オーストラリアのワーキングホリデービザの条件や申請方法を解説!
カナダ
- 労働時間: 法的には制限がありませんが、残業代が発生するため週40時間以内が一般的。
- 職種制限: 制限はありません。
- エリア制限:制限はありません。
- 自営業/フリーランス: 事業登録を行い、事業者番号(Business Number, BN)が割り振られます。収入が 30,000CAD以上 の場合、消費税(GST/HST)登録が必要です。

カナダでは最低賃金が州ごとに異なり、高時給のエリアを選ぶことが収入を最大化するポイントです。
イギリス
- 労働時間: 最大48時間まで。
- 職種制限: 制限はありません。
- エリア制限: 制限はありません。
- 自営業/フリーランス: 事業登録を行い、UTR(Unique Taxpayer Reference)が割り振られます。収入が 年間85,000ポンド以上 の場合、付加価値税(VAT)登録が必要です(2024年時点)。設備投資には年間5,000ポンドの上限があり、従業員の雇用は認められていません。
1日8時間くらい働いていました。最後のほうは人で不足でめちゃめちゃ働かされましたね。週7日の11連勤とか(笑)。
須田さん(イギリス・ロンドンへワーホリ)
このように、イギリスでは労働法で働ける時間の上限が定められているものの、実際には勤務先によって変動したという報告もあります。不明な点は面接で確認しておくとよいでしょう。
ニュージーランド
- 労働時間: 週40時間以内。
- 職種制限: 制限はありません。
- エリア制限: 制限はありません。
- 自営業/フリーランス: 事業登録を行い、IRD番号(Inland Revenue Department番号)が割り振られます。収入が 年間60,000NZD以上 の場合、消費税(GST)登録が必要です。
アイルランド
- 労働時間: 週39時間以内。
- 職種制限: 制限はありません。
- エリア制限: 制限はありません。
- 自営業/フリーランス: 事業登録を行い、税務番号(Tax Reference Number)が割り振られます。収入が サービス業の場合37,500ユーロ以上、商品販売の場合75,000ユーロ以上 の場合、付加価値税(VAT)登録が必要です。
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フリーランスは現実的?注意点と代替案
フリーランスの注意点
ワーキングホリデービザ中にフリーランスや自営業で働くことは、国や条件によっては可能です。ただし、いくつかの課題があるため、慎重に検討することをおすすめします。
- 税務手続: 収入や支出を記録し、現地の税制に従って正確に申告することが求められます。手続きは基本的にオンラインで完結しますが、納税ルールやフォームの理解において一定の言語スキルが必要となります。
- 帰国後の納税手続き: 現地でのフリーランス活動による所得がある場合、帰国後にその国の税務当局に対して確定申告を行う必要があります。オンラインで対応可能な場合がほとんどですが、現地の税務システムに慣れていないと手間取ることがあります。また、日本の確定申告で海外所得を報告する必要が生じる場合もあります。
- 収益化までの時間: 初期投資がある場合はワーホリの期間で回収が難しい場合があります。また、現地での活動内容や需要に応じたスキルや市場調査が必要な場合があります。
フリーランスに近い働き方の例
フリーランスで働くのが難しくても、工夫次第で自分のスキルを活かせる働き方があります。以下は代替案の一例です。
- リモート対応可能な仕事: オンライン環境を活用して働くリモートワークは、フリーランスに近い柔軟性を持つ働き方です。
例)
カスタマーサポート:企業の顧客対応をリモートで担当
オンラインチューター:日本語や自分の専門分野を活かしオンライン環境で教える - 短期プロジェクト型の業務: 一時的な契約で従事する職種も、フリーランス的な自由度を持つ働き方に近いです。グラフィックデザインや通訳、農業や観光業での短期的な業務があります。
- 現地企業でスキルを活かす: 現地の企業と直接契約し、パートタイムとして働くことも可能です。ワーホリは基本的に1年で長期雇用が前提ではないため、結果的に業務内容や役割がフリーランスと似通ってくる場合もあります。
- リモート対応可能な仕事: オンラインチューターやカスタマーサポートなど。
- 短期プロジェクト型の業務: グラフィックデザインや通訳、農業など。
- 現地企業でのパートタイム雇用: 就職先により自由度が高い働き方ができることも。
フリーランスに近い働き方
違反リスクの回避方法
ビザや就労の制限に違反すると、せっかくのワーホリが将来にネガティブな影響を与えることになりかねません。条件を守りながら、柔軟な働き方を見つけることは可能です。注意しましょう。
- 契約を結ぶ: 現地の企業と正式な契約を結ぶことで、労働内容が明確になり、ビザ条件を遵守できます。口頭での契約にならないようにしましょう。特にオーストラリア(特にアジア系飲食店)では、仕事の見つからない日本人を最低賃金を下回る違法な時給で働かせる「キャッシュジョブ」が横行しています。振込の履歴を残さないよう現金払いとするのでこのように言われています。これは脱税行為で、働いた人も犯罪に加担したと見なされてしまいます。
- 業務内容を確認する: 提供するサービスや業務が現地法やビザ条件に合致しているか事前に確認しましょう。疑問があれば、ワーホリエージェントのサポートに相談するとよいでしょう。
ワーキングホリデー中の収入と生活費|リアルなシミュレーション
ワーキングホリデーでの収入は、労働時間や職種、国の最低賃金など大きく影響されます。また、生活費を考慮しながら働くことで、どの程度の貯蓄が可能かが見えてきます。ここでは、主要5カ国の収入例と生活費のバランスを示し、現実的な収支シミュレーションを行います。
※住居はシェアハウス・やや節約を意識したライフスタイルを想定。
国名 | 時給 | 月収(フルタイム) | 月間生活費 | 月間収支 | お金の貯まりやすさ |
---|---|---|---|---|---|
オーストラリア | 約20~25 AUD | 約3,200~4,000 AUD | 約1,410~2,660 AUD | 約550~2,590 AUD | ★★★★ |
カナダ | 約15~20 CAD | 約2,400~3,200 CAD | 約1,790~2,900 CAD | 約-500~1,410 CAD | ★★ |
イギリス | 約11~18GBP | 約1,800~3,120 GBP | 約1,370~2,240 GBP | 約-440~1,750 GBP | ★★ |
ニュージーランド | 約18~22 NZD | 約2,800~3,500 NZD | 約1,530~2,380 NZD | 約420~1,970 NZD | ★★★ |
アイルランド | 約10~13 EUR | 約1,600~2,200 EUR | 約1,570~2,610 EUR | 約-1,010~630 EUR | ★ |
チップ文化のある国で稼ぐ
カナダではチップ文化が根付いており、チップを得られる仕事を選ぶことで収入を大幅に増やすことができます。その他、イギリスやアイルランドでもたまに、オーストラリアやニュージーランドでも稀にサービスの満足度に応じてもらえます。
人気の職種:
- サーバー(レストランやバー)
- ホテルのベルスタッフ
- 観光業のガイド
ポイント:
- 顧客満足度を上げる接客で高額なチップを得られる可能性が高い。
- 時間あたりの収入を効率的に上げられる。
収入を増やし、支出を減らすポイント
- 高時給の職種を選ぶ: 工場勤務や農業などの体力仕事や、金融やITなどの専門職は時給が高めで、短期間で多く稼ぐことが可能。
- シェアハウスで家賃を抑える: 家賃を節約することで生活費全体を下げることが可能です。
- 自炊を基本とし、外食を減らす: 食費を効果的に削減できます。
- 交通費を削減する: 自転車や徒歩を活用することで移動コストを抑えられます。
ワーホリをするお金に悩んでいる方は、更に詳しくこちらで解説しています。
ワーホリはお金ない人におすすめ?費用の目安やおすすめの理由などを解説!
よくある疑問と回答
多くの方が共通して抱く疑問をFAQ形式で解説します。

Q1: フリーランスで働けますか?
A: ワーキングホリデービザの場合でも、自営業やフリーランス活動はほとんどの国で認められています。ただし、事業登録や税務手続きが必要で、各国ごとに収入や活動内容に基づいた制限や要件があります。
Q2: ビザ条件を違反するとどうなりますか?
A: ビザ条件を違反すると、ビザが取り消されるリスクがあり、その国への再入国が難しくなる場合もあります。例えば、労働時間の制限を超えたり、自営業を行ったりすると違反とみなされる可能性があります。違反を避けるためには、事前に条件をしっかり確認し、疑問点は現地のサポート機関や専門エージェントに相談すると安心です。
Q3: 初心者でも仕事は見つかりますか?
A: ワーキングホリデー初心者でも多くの仕事があります。特に、飲食業、観光業、農業などの分野では未経験者を歓迎する求人が多数あります。しかし、まだ英語がまったく不自由な状態で渡航すると仕事が見つからないか、条件の悪い仕事しか得られない場合があります。事前に英語学習と面接や履歴書の対策をしておくことをおすすめします。夢カナ留学で行う英語の準備について詳しくは下記をご覧ください。
留学・ワーホリに特化した英語学習「夢カナEnglish」
Q4: ワーキングホリデー中にどれくらい貯金できますか?
A: 国や職種、生活スタイルによりますが、オーストラリアやニュージーランドのように最低賃金が高い国では、月に1,000~1,500 AUDの貯金が可能です。一方、生活費が高いイギリスのロンドンなどでは、収入と支出のバランスを慎重に計画する必要があります。
Q5: ワーキングホリデー後のキャリアに役立ちますか?
A: ワーキングホリデーの経験は、異文化適応能力や語学力、国際的な視野を養う上で非常に役立ちます。帰国後の面接ではしっかりとワーホリで得た経験をアピールできるよう準備と練習をすることが大切です。「夢カナキャリア」ではワーホリから帰国された方の就職サポートを無料で行っています。詳しくは下記をご覧ください。
帰国後の就職・転職支援「夢カナキャリア」
ワーキングホリデー中の疑問や不安は、情報収集と適切なサポートを受けることで解決できます。この記事の情報を活用し、より安心してワーキングホリデーを計画してください。
まとめ|ワーキングホリデーで自由に働くために知るべきこと
最後に、この記事で見てきた項目をまとめます。これらについて、事前に確認してワーホリの計画を立てましょう。
- 就労制限の基本:
労働時間、職種制限、エリア制限、自営業の制限などのルールを理解することが重要です。 - 国別の特徴と比較:
国ごとの条件や働きやすさを比較し、自分に合った渡航先を選びましょう。 - 収入と生活費のバランス:
最低賃金や生活費の目安をもとに現実的な収支計画を立てることで、充実した滞在が可能になります。
ワーホリに行く条件について知りたい方はこちらをご覧ください。
ワーキングホリデーの条件早わかり!国別の年齢制限やビザの条件も解説
ワーホリ先の国選びについて更に詳しくはこちらをご覧ください。
ワーキングホリデーの国選び|英語圏でおすすめの行き先を体験と将来性で比較!


