ニュージーランドでのホームステイが決まったら、ホストファミリーにどんなお土産を持っていこうか考え始める人もいるでしょう。
ですが、日本人相手ならまだしも、海外の人あてのお土産に、どんなものを持っていけば良いかわからないという人も多いはずです。
そこでこの記事では、ニュージーランドでのホームステイに持っていくお土産に、どんなものを選べば良いかを解説します。ホストファミリーにお土産を持っていこうと思っている人はぜひ参考にしてくださいね。
ニュージーランドのホームステイでお土産は必要?
ニュージーランドにホームステイをする人の中には、お土産を持っていくことに消極的な人もいるでしょう。お土産がなければ相手に失礼なのでは?と考えて、無理にお土産を用意する人もいるかもしれませんね。
そこでまず基本的なことですが、ニュージーランドでホームステイをする際には、お土産を用意しなければならないのでしょうか。
その答えはNOです。
ニュージーランドでホームステイをする場合、お土産を用意しなくても失礼には当たりません。これは何故かと言うと、お土産文化は日本特有のもので、海外では家族や仲の良い友人でもない限り、お土産を渡し合う習慣がないのです。むしろ、家族や友人同士でもお土産を渡し合わないことも珍しくありません。
ですから、ホストファミリーへのお土産選びが負担になっている人や、荷物を増やしたくない人は、お土産を用意する必要はないでしょう。
その代わり、現地についてからはホストファミリーの生活を尊重し、礼儀正しく過ごすようにしていれば、ファミリーには喜ばれます。
とは言え、お土産がNGというわけでもありません。
日本人はホームステイの時にお土産を持っていくことが多いので、日本人を受け入れたことがある家庭だと、お土産を持っていっても驚かれることもないでしょう。
日本人慣れしていない家庭でも、大抵の場合は喜んで受け取ってもらえます。
つまり、お土産を用意したい人は用意すれば良いし、負担に思う人は用意しなくても良いのです。
ホストファミリーへのお土産選びのポイント
お土産文化のないニュージーランド。お土産選びに失敗すると、却ってホストファミリーの負担になってしまうこともあります。
そこで、ホストファミリーへのお土産を選ぶ際のポイントをまとめてみました。お土産を持っていくことを考えている人は、こちらを参考に選んでみましょう。
邪魔にならない大きさのものを選ぶ
お土産選びで一番重要なのは、邪魔にならない大きさのものを選ぶということです。あまり大きいお土産を買ってしまうと、そのお土産が相手の好みではなかった場合、ホストファミリーに負担をかけてしまいます。
しまって置く場所はないけれど、捨てるわけにもいかず、扱いに困る……なんて思いをさせないためにも、お土産は手のひらサイズに収まるくらいの小さなものがおすすめです。
小さいものなら、たとえ使う予定がなかったとしても、そこまで負担にはなりません。
和柄はウケが良い!
相手にもよりますが、海外では和柄のものは比較的ウケが良いです。鮮やかな色合いのものが喜ばれやすく、和柄の小物なんかはホストファミリーへのお土産の定番となっています。
色鮮やかで少し派手目の和柄だと、見ているだけでも目が楽しめるので、たとえその物自体を使わなかったとしても、インテリアや飾りとして喜んでもらいやすいでしょう。
ただしたとえ和柄でも、やはり大きなものは負担をかけてしまうかもしれませんから、避けるのがベストです。
地元に関連したものは話のタネになりやすい
観光名所などがあるエリアにお住まいの人なら、地元に関連したお土産を持っていくと、話のタネになりやすいのでおすすめです。お土産を渡しながら、自分の地元についての話ができるでしょう。
地元に関連したお土産なら、ホームステイが終わった後もあなたを思い出すための思い出として残してもらいやすいですよ。
食べ物は避けるのがベター
日本だと、お土産にお菓子を持っていくのは普通ですが、ニュージーランドへのお土産に食べ物をチョイスするのはおすすめできません。
これは何故かと言うと、日持ちなどの問題もありますが、何よりニュージーランドに住んでいる人たちはベジタリアンだったり、宗教上の理由で特定の食べ物が食べられなかったりするからです。
宗教とは少々縁遠い私たちがやってしまいがちな失敗の一つに、イスラム教の人にラード入りのお菓子をあげてしまうというのがあります。ラードは豚の背脂ですが、イスラム教徒は豚を食べることが禁止されています。ちなみにベジタリアンの人も肉はNGなので、ラード入りの食べ物は食べません。
スナック菓子などの原材料を見てみると、このラードが意外とよく使われているんですね。
また、グルテンを摂らないようにしている人にグルテン入りのクッキーをあげたり、乳製品アレルギーの人に乳製品の入ったお菓子をあげたりするなんてこともあるでしょう。
そういった問題が起こる可能性があるため、食べ物は避けることをおすすめします。
ニュージーランドのホームステイでおすすめのお土産5選
小ぶりで和柄だったり地元の観光名所に由来するものだったりのお土産なら、喜ばれやすいというのは前述のとおりです。
では、具体的にはどのようなお土産を用意するべきなのでしょうか。
ここからは、ニュージーランドでのホームステイ時におすすめしたいお土産を5つに絞ってピックアップしてみました。お土産選びに困ったら、こちらを参考にしてみてはいかがでしょうか。
和柄の小物(ハンカチや扇子など)
和柄の小物は、ホームステイ時のお土産の定番です。調べてみると、ハンカチや扇子などさまざまな小物が販売されています。ポーチなどもありますが、実用性があるものは却って好みなどにも左右されるので、飾りとして置いておけるものの方が良いでしょう。
ハンカチは使わなかったとしても広げて飾っておきやすいですし、扇子もインテリアに取り入れやすいです。扇子は扇子立てまであれば完璧ですね。
ちょっとした小物入れや手鏡なんかも良いかもしれません。邪魔にならず置いておけるものということを意識して選ぶことをおすすめします。
お箸と箸置き
お箸と箸置きのセットも、定番お土産の一つです。最近は欧米でもアジア料理を食べる時には箸を使うという人も増えてきています。ですから、箸は日常的にも使ってもらえる可能性が高いです。
また、もし使わなかったとしても、箸と箸置きくらいならスペースを取りませんから、キッチンに置いておいて、思い出として残してもらいやすいでしょう。
箸と箸置きセットも、和柄のものが多く販売されています。シンプルなものよりも、ちょっと和を感じさせるような綺麗な柄の入ったものを選んでみましょう。
また、箱がついていると飾っておきやすいので、こちらもおすすめです。
日本の観光名所をモチーフにしたマグネット
冷蔵庫にペタッと貼っておけるマグネットは、海外でもお土産の定番となっています。また、大きさも小さいことから、ちょっとしたお土産として受け取ってもらいやすいでしょう。
自分の地元が観光名所だという人は、地元の名所をモチーフにしたマグネットを選びましょう。残念ながら観光名所がない人は、日本の有名な観光名所のマグネットを手に入れてみてはいかがでしょうか。
また、観光名所ではなくても、日本を思い起こさせるような何かがモチーフになっているマグネットも、喜んでもらいやすいですよ。
たとえば、桜のイラストが入ったものなんていかがでしょうか。
手のひらサイズ以下の置物
そのほか、手のひらサイズ以下の置物もお土産にしやすいでしょう。
さまざまな置物が考えられますが、日本の何かをモチーフにしたスノードームなんていかがでしょうか。スノードームは眺めているだけでも楽しめますし、小さなものも多いです。
その他、伝統工芸の人形や、観光名所をかたどった置物などもおすすめです。
日本人形やこけしは避けた方が良いかもしれません。どれだけ小さかったとしても、怖いと感じさせてしまうかもしれないからです。
日本人形やこけしのようなものを選ぶ場合は、可愛くコミカルにデフォルメされたものを探してみましょう。
日本の観光地をモチーフにしたポストカード
意外と盲点なのが、日本の観光地をモチーフにしたポストカードではないでしょうか。ポストカードなんてお土産になるの?と思うかもしれませんが、写真のように保存しやすく、日本の紹介もできるので、海外で喜ばれやすいお土産の一つなんですよ。
もちろん観光地の写真付きのポストカードも良いですが、観光地をモチーフにした絵葉書や、バースディカード、クリスマスカードのようなイベント用メッセージカードなども喜ばれます。
クリスマス前に行くなら、クリスマスカードはかなり喜んでもらえるでしょう。探してみると、日本をモチーフにしたクリスマスカードがあります。
お土産は張り切りすぎはNG!場所を取らないものだと喜んで受け取ってもらえる
今回ご紹介したおすすめのお土産を見て、「そんなもので良いの?」と意外に思った人もいるのではないでしょうか。日本で誰かの家にお呼ばれをしたり、誰かの家で一定期間お世話になるという時には、もう少し気合いの入ったお土産を準備するものかもしれません。
しかし、日本のようなお土産文化のないニュージーランドでは、むしろちょっとしたもので日本を主張できるようなものが喜ばれやすいのです。
ホームステイ先に持っていくためのお土産選びは張り切りすぎず、あまり場所を取らずに日本の風を感じるようなものを選んでみてくださいね。