ハンガリー留学は、学費を抑えながらヨーロッパで学位まで取れる進路として注目されています。
一方で、生活はハンガリー語が基本で、卒業後の就職や医学部の進級など、事前に知っておきたい注意点もあります。
結論から言うと、英語で学位を安く取りたい人にはメリットが大きく、英語力の向上や現地就職が目的なら英語圏のほうが合います。
この記事では、ハンガリー留学のメリット・デメリット、費用の総額、エージェントの選び方を、公的機関や大学が公開している情報をもとに整理します。
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目次
ハンガリー留学のメリット5つ
ハンガリー留学のメリットは、「費用の安さ」「英語で学位」「奨学金」の3つに集約されます。ここでは医学部ルートや留学を通じた成長も含めて5つ紹介します。
メリット1|学費が西欧の大学より安い

国立大学の学士課程の学費は、年95〜150万円が目安です。私立大学でも年130〜185万円ほどで、英語で学位を取れる国としては費用を抑えやすい水準です。
生活費も家賃込みで月9〜15万円が目安で、学生寮を選べば住居費を月1〜1.8万円程度に抑えられます。留学生からも「物価はヨーロッパの中では安い」という声が多く、奨学金も手厚いため、費用を抑えて留学しやすい国です。
メリット2|外国語で学べる学位プログラムが700以上

ハンガリーの大学では、英語をはじめとする外国語で学べるプログラムが700以上あります。ハンガリー語ができなくても、授業と試験を英語で受けられる課程が多いのが特徴です。
メリット3|政府奨学金で自己負担を大きく下げられる

ハンガリー政府奨学金(Stipendium Hungaricum)に採用されると、授業料が免除されます。さらに、生活費として月43,700フォリント(学士・修士の場合、約2.2万円)が支給され、学生寮の提供または住居費の補助(月40,000フォリント、約2万円)を受けられます。
採用された場合の1年の自己負担は、約95〜140万円まで下がる目安です。私費の約230〜370万円と比べると、年100万円以上の差になります。
メリット4|英語で医学部に進む選択肢がある

センメルワイス大学・デブレツェン大学・セゲド大学・ペーチ大学の国立4校には、英語で学ぶ医学部課程があります。授業を英語で受けられ、学費も日本の私立医大より安く抑えられるため、日本の医学部とは別の進路として毎年日本人も進学しています。
ただし、学費は他学部より高く、日本で医師になるには別の手続きが必要です。詳しくはデメリットと費用の章で解説します。
メリット5|ヨーロッパの中心で各国へ移動しやすい

ブダペストからウィーンまでは鉄道で最短約2時間50分です。シェンゲン圏内は出入国審査なしで移動できるため、在学中に近隣国を訪れやすいのもハンガリーならではの魅力です。
日本との行き来も、留学生の声では片道4万円、往復6.5万円ほどで航空券が取れたという例があります(時期や航空会社によって変わります)。ヨーロッパ旅行の拠点としても便利な立地です。
ハンガリー留学のデメリットと注意点7つ
メリットが大きい一方で、ハンガリー留学には事前に知っておきたいデメリットもあります。「安いから」だけで決めると後から困りやすいポイントを7つ整理しました。
デメリット1|生活はハンガリー語が基本になる

授業は英語でも、役所や移民局の手続き、病院・薬局ではハンガリー語が中心です。大学周辺や学生寮では英語が通じますが、生活のすべてを英語で済ませるのは難しいと考えておきましょう。
デメリット2|卒業後にそのまま現地で働けるわけではない

学生の滞在許可は就学目的のもので、卒業しただけでは現地で働けません。就職するには、内定を得たうえで就労の許可に切り替える手続きが必要です。
在学中のアルバイトにも条件があるため、現地で働きながら学費や生活費をまかなう前提の計画は立てにくいと考えておくのが安全です。
デメリット3|医学部は進級と帰国後の手続きが厳しい

また、海外の医学部を卒業しても、日本の医師国家試験を受けるには厚生労働省の受験資格認定が必要です。審査の結果によっては、本試験ではなく予備試験からになる場合もあります。
留学生からは「医学部は入るより出るのが難しい」「卒業できずに帰国した同期がいる」という声もあります。医学部以外でも、授業のレベルが高くてついていけないと感じる人がいるため、出願前に必要な英語力と学習量を確認しておきましょう。
臨床実習では患者とのやりとりにハンガリー語も必要になるため、学費だけでなく「卒業まで続けられるか」まで考えて判断しましょう。
留学カウンセラー
りょう
デメリット4|日本語の情報とサポートが少ない
ハンガリーは英語圏ほど日本人留学生が多くないため、ネットで見つかる日本語の体験談や、出願・ビザ手続きの解説が限られています。困ったときに日本語で相談できる窓口も少なく、大学や移民局とのやりとりは英語が基本です。
特に、滞在許可の申請や更新は手順がわかりにくく、自分で調べて動く力が求められます。現地で頼れる日本人の先輩も見つけにくいため、大学の留学生窓口や同じ学部の留学生とのつながりを早めに作っておくと安心です。
留学カウンセラー
りょう
デメリット5|硬水で日常生活に戸惑うことがある
ハンガリーの水道水は硬水で、日本の軟水に慣れていると戸惑う場面があります。留学生からは、水アカが付いて掃除が増える、洗顔料が泡立たない、水が飲みにくい、髪がきしむといった声が聞かれます。
シャワーフィルターや飲料水の購入など、硬水対策の費用も生活費に見込んでおくと安心です。
デメリット6|生活の不便さを感じる場面がある
公衆トイレは有料のことが多く、外食では料理の提供に時間がかかるなど、日本と同じ感覚で過ごすと不便に感じる場面があります。部屋にエアコンがないことも多く、夏は暑さ対策が必要です。
また、家賃は上がり続けており、特にブダペストで上昇が目立ちます。住む都市は費用面もふまえて選びましょう。
デメリット7|住まいのトラブルが起きやすい
留学生からは、学生寮でトコジラミが出た、Wi-Fiが弱い、問い合わせても返信がないといった声もあります。
入居前に先輩の口コミを確認し、入居したらすぐに部屋の状態をチェックしておくと、トラブルを避けやすくなります。
出発前に確認したい注意点
ハンガリー留学の費用はいくら?総額と内訳

ハンガリー留学の費用は、国立大学に1年通う場合で約230〜370万円が目安です。費用の大半は学費と生活費で、どの大学・都市・住まいを選ぶかで総額が大きく変わります。
留学の種類・期間別の費用の目安
初期費用の内訳
渡航前から入国直後にかけては、出願や渡航の準備でまとまった出費があります。学費の初回納付とは別に用意しておきましょう。
短期の下見や語学留学(ビザなしの90日以内の滞在)では、2026年第4四半期に運用開始予定のETIAS(欧州渡航情報認証制度、申請料20ユーロ・有効期間3年)も必要になります。一方、学生ビザや滞在許可で留学する人は、それらが有効な間はETIASが不要です。
学費の内訳
医学部は6年間の授業料だけで約1,500〜1,900万円になり、生活費や渡航費、予備コースの費用を加えると、卒業までの総額は約2,400〜3,200万円が目安です。留年すると1年分の学費と生活費が追加でかかるため、余裕を持った資金計画が欠かせません。
なお、学費はユーロや米ドル建てのことが多く、為替によって日本円での負担が変わります。
生活費の内訳
実際の生活費は、住む都市や住まい方で大きく変わります。ここでは、現地の留学生が公開している1か月の生活費の実例を紹介します。
目安としては家賃込みで月9〜15万円ですが、学生寮なら月1〜1.8万円、ブダペストで1人暮らしなら月約10万円と、住まいの選び方だけで月数万円の差が出ます。
費用を抑える4つの方法
政府奨学金の次回締切と準備スケジュール
次回の募集は2027/28年度入学分です。例年どおりなら2026年11月頃に募集が始まり、締切は2027年1月中旬の見込みです(2026年10月時点で公式発表待ち)。前回(2026/27年度)の締切は2026年1月15日でした。
奨学金は、各国の送り出し機関を通じて推薦される仕組みです。日本からの応募枠や手続きの窓口は、運営元のTempus Public Foundationと在日ハンガリー大使館の最新の募集要項で確認してください。
ハンガリー留学のおすすめエージェント3選

ハンガリー留学を扱う日本の窓口は、英語圏ほど多くありません。目的によって合うエージェントが変わるため、医学部・奨学金と出願・渡航後までのサポートの3つの目的別に紹介します。
1. ハンガリー医科大学事務局|医学部進学に特化

ハンガリーの国立医学部への進学を、予備コースから入試対策、卒業後の医師国家試験まで一貫して案内している事務局です。医学部を目指すなら、まず説明会で費用の内訳と進級の実態を確認しておきたい窓口です。
手数料は公式サイトに明記されていないため、学費とは別にかかる費用の総額と、留年や退学のときの扱いを契約前に書面で確認しましょう。
2. GoHungary|政府奨学金の申請と大学出願をサポート

奨学金の申請と大学出願に絞ったサポートで、料金が公開されているのが特徴です。政府奨学金で費用を抑えたい人や、自力出願で不安な部分だけ相談したい人に向いています。
渡航後の生活サポートについては公式サイトに記載がないため、必要な場合は事前に確認してください。
3. ウイングジャパン留学センター|ヨーロッパの大学進学をトータルサポート

ポーランドの大学進学支援で培った流れを、ハンガリーにも広げている留学センターです。出願だけでなく、ビザや到着後の生活の立ち上げまでまとめて相談したい人に向いています。
ハンガリー向けのサポートは2026年に強化を始めたばかりのため、担当できる大学や過去の進学実績を相談時に確認しておくと安心です。
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夢カナ留学は、オーストラリア・カナダ・ニュージーランド・アメリカ・イギリス・アイルランドの英語圏6カ国に特化したエージェントです。Google口コミ2,000件以上・評価4.8でランキング1位を獲得。学校選びからビザ書類、渡航後の生活まで一つの窓口で進められます。
・ あなた専用のオーダーメイドプランを無料で作成
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英語圏と比べたうえでハンガリーを選ぶ、という進め方でも大丈夫です。
ハンガリー留学が向いている人・英語圏が向いている人
ここまでのメリット・デメリットと費用をふまえて、ハンガリーと英語圏のどちらが合うかを比べてみましょう。
ハンガリーが向いている人
一方、生活ごと英語に浸かりたい人、卒業後に現地で働きたい人、短期の語学留学から始めたい人、日本語のサポートを重視する人は、英語圏のほうが目的に合いやすいでしょう。
ハンガリー留学のよくある質問
Q. ハンガリー語ができなくても留学できますか?
A. 英語で学べる学位コースが多いため、ハンガリー語ができなくても入学・卒業は可能です。ただし、役所や病院ではハンガリー語が中心なので、日常会話レベルを少しずつ身につけておくと安心です。
Q. 英語力はどのくらい必要ですか?
A. 大学や課程によって異なり、IELTSやTOEFLのスコア提出を求められるのが一般的です。必要なスコアは各大学の募集要項で確認してください。
Q. 政府奨学金は日本人も応募できますか?
A. 日本国籍の人も応募の対象です。ただし、応募枠や送り出し機関の手続きは年度によって変わるため、Tempus Public Foundationと在日ハンガリー大使館の最新情報を確認してください。
Q. エージェントを使わずに出願できますか?
A. 可能です。学部・大学院であれば、Study in Hungaryや各大学の出願ポータルから自分で出願できます。医学部は入試対策や予備コースがあるため、専門の事務局を利用する人が多くなっています。
Q. ハンガリーの治安は大丈夫ですか?
A. 大都市でも夜間の雰囲気は比較的落ち着いていますが、観光地や公共交通機関ではスリに注意が必要です。貴重品の管理など、基本的な対策はしておきましょう。
Q. ハンガリーのワーホリとの違いは何ですか?
A. ワーホリは18〜30歳が対象で、年間の発給枠は200人です(外務省)。学位取得や長期の就学が目的なら、学生ビザ(Dビザ)での留学になります。
まとめ|ハンガリー留学はメリット・デメリットと費用で判断しよう
留学カウンセラー
りょう
この記事のまとめ
ハンガリーと英語圏、どちらが目的に合うか迷ったら、まずは比べてみることから始めましょう。
ハンガリーに決めきれていませんか?
英語圏と比べてから決めても遅くありません
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ハンガリーと英語圏、どちらが目的に合うか比較するだけでもOKです。
同じ「学費が安いヨーロッパ」としてよく比較されるのがドイツです。費用の考え方が近いので、並べて確認すると判断しやすくなります。
2026年7月28日更新 2026年9月2日
エージェントの違いをもっと具体的に見比べたい場合は、総合型10社の比較もあわせて確認してください。
2026年8月27日更新 2026年9月2日
本記事の金額は2026年9月時点、奨学金・ETIASの情報は2026年10月時点のものです。金額は1フォリント=約0.5円、1ユーロ=約186円、1米ドル=約160円で換算した目安で、為替・年度・大学により変動します。制度・費用・ビザの条件は、出願前に各大学と大使館の公式情報で必ず確認してください。





