「語学留学したい」「海外留学をしてみたい」という人は、留学する国を決める時にどの国にするか悩んでしまうかもしれませんね。
実際に、英語を学ぶ語学留学であればアメリカ・カナダ・オーストラリア・イギリスなど、たくさんの選択肢があります。
アメリカやカナダといった人気国も良いのですが、本格的な英語を学びたいという人におすすめなのがヨーロッパの島国・イギリスです。
イギリスは英語発祥の地であり、世界中の英語を母国語とする国の中でも丁寧できれいな英語を話す国です。
ビジネスシーンや公の場での英語として、最も相応しい英語が話されています。
今回は、そんな魅力いっぱいのイギリス留学について、メリットやデメリットを徹底解説します!
イギリスとは
イギリスはヨーロッパの北西沖に位置する、日本と同じ島国です。
ひと言で「イギリス」と言っても、「イングランド」「スコットランド」「北アイルランド」「ウェールズ」という4つの国が合わさってできているんです。
4つの国それぞれに歴史があり、人々のアイデンティティも異なります。
国土は日本の本州ほどの大きさで、人口は2022年時点で約6,850万人、日本の人口の約半分です。
イギリスの留学事情
イギリスは国内の各都市に世界的にレベルの高い大学がいくつも存在します。
「オックスフォード大学」や「ケンブリッジ大学」という名前を耳にしたことがあるかもしれませんね。
実は、オックスフォード大学は「THE世界大学ランキング2022」で6年連続1位という快挙を成し遂げた、大変レベルの高い大学なんです。
イギリスへの留学費用は、語学留学・大学入学・高校留学・ワーキングホリデーなどの種類によって異なりますが、一般的な語学留学の場合は以下を目安にしてみてください。
1週間 | 10~30万円 |
1ヶ月 | 25~60万円 |
3ヶ月 | 60~150万円 |
6ヶ月 | 110~280万円 |
12ヶ月 | 220~540万円 |
留学に人気の都市
留学生に人気の都市をいくつかご紹介します。
やはり人気なのはイギリスの首都・ロンドンですが、イギリスではその他の都市も大変人気が高く、世界各国から英語を学びにたくさんの学生さんが訪れます。
◆ロンドン
イギリスの首都・ロンドンはアート・ファッション・芸術といった分野で常に時代の最先端を行く町です。
バッキンガム宮殿やビッグベンなどの歴史的な建造物も多く、町全体が歴史と見事に融合しています。
留学費用は、都市部だけあってやや高めではありますが、イギリスの中心地のため、世界各国から留学生が訪れます。
◆オックスフォード
オックスフォードは歴史ある町並みと名門「オックスフォード大学」をはじめとするイギリス有数の大学が集まった場所です。
「学生の町」と言うだけあって学割が受けられる施設や店が数多くあります。
ロンドンからは電車で約1時間、バスなら約2時間で、自然に恵まれたのんびりとした雰囲気が味わえます。
映画「ハリーポッター」のロケ地としても有名な場所なんですよ。
オックスフォードには富裕層の学生が通う大学が多いため、比較的治安が良く安全な町と言えます。
◆ケンブリッジ
イギリス東部に位置するケンブリッジは、のどかで小さな町です。
田舎すぎず都会すぎない自然と都会の街並み両方が楽しめる地域で、名門「ケンブリッジ大学」が有名です。
ロンドンからは電車で約50分、バスなら約2時間の距離なので、週末にロンドンへ観光に行くこともできますよ。
ほとんどの語学学校で自転車を貸し出してくれたり、町のいろんな場所で学割制度が使えたりと、留学生がすぐに馴染める環境を提供してくれます。
◆ブライトン
ブライトンはイギリス南東部にあるイギリス有数のリゾート地です。
海の近くのオシャレな町で、毎年夏になるとたくさんのお客さんで賑わうほどです。
イギリスの中でも温暖な気候の地域で、比較的治安も良く住みやすい町と言えます。
イギリス留学のメリット5つ!
それでは、イギリス留学のメリットを5つご紹介します!
①本場のイギリス英語が学べる
「イギリス英語」「アメリカ英語」という言葉を耳にしたことがあると思います。
イギリスは英語発祥の地であり、本場の英語が学べる国です。
イギリス英語とは、もともと上流階級や知識人の間で話されていた英語のため、公の場やビジネスシーンで話せると印象も良く、一目置かれるはずです。
アメリカと英語とは発音や文法、スペルなどに微妙な違いがあるので、慣れるには少々時間が必要です。
私たち日本人は、太平洋戦争以降はアメリカの影響を強く受けているため、アメリカ英語での教育が主流ですが、それ以前はイギリス英語での教育が一般的でした。
世界の英語を見てみると、アメリカ英語を話す主な国はアメリカ・カナダ・フィリピンなどで、一方のイギリス英語はイギリス・オーストラリア・ニュージーランド・香港・シンガポール・アイルランド・インドと、かなり大多数を占めています。
そんな正しい本場の英語を学ぶには、イギリスが最適と言えます。
②日本人留学生が少ない
グローバル化に伴い、英語を習得したいと英語圏への留学を希望する人は年々増加傾向です。
2020年以降は新型コロナウィルスの影響もあり、海外留学に歯止めがかかっていますが、それまでは毎年増加していました。
日本人の留学希望国はアメリカ、オーストラリア、カナダなどが人気で、毎年多くの日本人が留学しています。
一方で、同じ英語圏でもヨーロッパのイギリスやアイルランド、マルタなどは比較的日本人留学生は少ない傾向があります。
語学力を一気に伸ばす為にも、日本人と群れることは避けた方がいいですし、できる限り日本語を離さない、英語漬けの日々を送ることが大切です。
そのためにも、留学先の日本人の数も視野に入れるべきです。
特にイギリス郊外の町なら日本人留学生は少ないので、24時間英語漬けの環境が手に入りますよ。
③世界各国の学生と交流ができる
イギリスは高い教育水準のため、世界各国から留学生が訪れます。
先ほどもお伝えしたように日本人留学生は比較的少ないのですが、ヨーロッパや中東、アフリカなどから英語を学ぼうとたくさんの留学生がやってきます。
そのため、色々な国の学生と交流する機会があり、世界各国の友達も作れますよ。
日本人ばかりのクラスなら、日本の語学学校と何ら変わりない風景ですが、イギリスではしっかりと異文化を体験できます。
④ヨーロッパ各国へ旅行に行きやすい
日本からヨーロッパの国々に旅行するとなると、航空券も高く移動時間も相当かかりますよね。
しかし、イギリスからヨーロッパの国々への移動なら、飛行機で1~2時間程度で行ける場所も多く、LCCなどの格安航空機もたくさん運行しています。
フランスのパリなら飛行機を利用せずに、海峡トンネルを通る電車(ユーロスター)に乗車すれば約2時間で到着します。
また、アフリカやアメリカのニューヨークなどへの移動も6時間前後と、日本よりもはるかに近いので、旅行好きにはたまりませんね。
⑤エンタメが充実している
イギリスは多くのエンタメが楽しめる国で、サッカーのプレミアムリーグを筆頭にスポーツ観戦は特に盛んです。
世界でもトップクラスのサッカーの試合が間近で見られるので、サッカー好きな人ならスタジアムに通いたくなるでしょう。
また、イギリスでは多くの美術館・博物館に無料で入れるという、アート好きにはとっても嬉しいサービスも。
イギリス・ヨーロッパの歴史がお金をかけずに学べる環境が整っていますよ。
イギリス留学のデメリット3つ!
どこの国への留学でもメリットがあればデメリットもあります。
メリットだけを見て留学すると、現地で生活を始めてから不便に思うこともたくさん出てくるでしょう。
「こんなはずでは…」と思わないためにも、メリット・デメリットの両方を理解してから留学するようにしてくださいね。
①イギリス英語に慣れるまで時間がかかる
日本の中学・高校・大学での英語教育はアメリカ英語での教育です。
そのためイギリスに留学して、いざ語学学校で英語の勉強を始めると、発音や文法、スペルの違いに戸惑うことが出てくるはずです。
現地に着いて間もない頃には、「日本ではそんな風には習わなかった」「全然聞き取れない」という悩んでしまう留学生はたくさんいます。
これは、日本人の脳や耳がアメリカ英語に慣れてしまっているからです。
授業以外でも現地の人とたくさんコミュニケーションを取っていくことで、脳も耳もイギリス英語に慣れてくるので、積極的に英語を聞いて、話すようにしましょう。
②天気が悪い
イギリスは一年を通して日照時間が少なく、曇りや雨の多い国です。
雨の降り方は、日本の梅雨のように一気にザーッと降る雨ではなく、しとしと降っては止んでを繰り返す雨です。
また、一日の中でも天気がコロコロと変わりやすいので、朝は雨が降っていなかったのに急に雨が降り出すということもよくあります。
イギリスの人たちは、このような雨に慣れているので、日本人のように少しの雨で傘をさすことは少ないそうですよ。
快晴という日が少なく、天気には恵まれないイギリスですが、イギリスはそういう場所なんだと割り切って、雨や曇りでも楽しめる方法を探してみてくださいね。
③食事の好みが分かれる
「イギリスの食事はマズい」という話を聞いたことはありませんか?
これには色々な意見があるのですが、数日程度の旅行者ではなく長期滞在を経験した人によれば「そんなにマズくない」という意見が目立ちます。
イギリスの食事がマズいと言われる理由としては、味付けが淡泊であり、あまり凝った調理をしないからだと言われています。
お客さん自身が塩・コショウで味付けをするのが一般的な国のため、調理段階では調味料や塩・コショウをふらずに調理されます。
また、ただ茹でたり焼いたりといった簡単な調理方法で作られる料理が多いため、どれも似たような味になるのでしょう。
イタリアやフランスへの留学であればグルメも楽しめること間違いなしですが、イギリスでは好みは分かれてしまうので、グルメに期待しすぎるのは控えましょう。
まとめ
イギリスはヨーロッパの中でも歴史のある国で、上品な英語を習得するには絶好の留学先と言えます。
アメリカやオーストラリアなどの人気国に比べると日本人留学生も少ないので、最初は不安かもしれませんが、その努力は自分の語学力に結びついてきますからね。
一生のうちで留学という機会は何度も巡ってくるものではありません。
ぜひ、イギリスで世界各国からの留学生たちと友達になって、かけがえのない留学生活を送ってくださいね。