フランスといえば何を思い浮かべますか?料理、ファッション、アート、ワイン。観光地としてはエッフェル塔、凱旋門広場、ベルサイユ宮殿、ルーブル美術館などでしょうか。
グルメもアートも楽しめ、世界的にも有名な観光地がたくさんあるフランス留学に憧れの気持ちを抱く人も多いと思います。しかし、気になるのは留学費用がどれくらいかかってくるかということです。
今回の記事ではフランス語の語学留学をした場合、3ヶ月、半年、1年でどれくらい留学費用がかかるのかを徹底解説いたします。語学留学だけでなく、パティシエやファッションなどの専門留学の概算費用も紹介し、フランス留学の費用を安くする5つの方法をお伝えいたします。
本記事で憧れのフランス留学に少しでも近づくことができればうれしいです。では、さっそくフランス留学の総額について見てみましょう!
フランス留学の総額っていくら?
フランス留学の総額と内訳についてお伝えいたします。
ちなみに以下の留学費用は留学生の多いパリで語学留学フルタイム(週20〜25時間)、滞在先をホームステイとした場合の概算費用になります。※ホームステイは朝・夕食付きを想定
3ヶ月留学の費用 総額:約80~120万円
≪内訳≫
・語学学校の学費:約30~40万円
・ホームステイ代:約25~35万円
・航空券代 :約10~15万円
・海外旅行保険代:約5~6万円
・生活費等 :約15~25万円
半年留学の費用 総額:約150~230万円
≪内訳≫
・語学学校の学費:約50~70万円
・ホームステイ代:約50~70万円
・航空券代 :約10~20万円
・海外旅行保険代:約10~12万円
・生活費等 :約30~50万円
・ビザ申請関連 :約1~8万円
1年留学の費用 総額:約280~430万円
≪内訳≫
・語学学校の学費:約100~150万円
・ホームステイ代:約100~140万円
・航空券代 :約10~20万円
・海外旅行保険代:約20~24万円
・生活費等 :約50~90万円
・ビザ申請関連 :約1~8万円
上記留学費用のチェックポイントとしては以下の通り。
- 語学学校・・・長期留学だと長期割引で割安になることが多い
- 航空券代・・・3ヶ月以上だと期間によりあまり変わらないが、航空会社や経路、変更可能なOpenチケットか変更不可なFIXチケットかにより金額変動はあり。
- ビザ申請・・・3ヶ月を超える学生ビザの場合、ビザ申請が必要。申請料だけであれば1万円未満だが、面接が必要なため、住んでいる地域により交通費が異なる。また、ビザエージェントを利用した場合はサポート料も別途必要。
いかがでしょうか。想像通りと思った人も、想像以上に高いと思った人もいたかと思います。
こちらの費用は語学学校の留学費用の概算ですが、フランスで有名なパティシエやファッションを学ぶ専門留学の場合、どれくらい費用の差がでるのでしょうか?
パティシエやファッションなどの専門留学と語学留学はどれくらい費用が違うの?
フランスといえばフランス語を学ぶ語学留学だけではなく、パティシエやファッションを学ぶ専門留学に興味がある人もいるのではないでしょうか。
専門留学だからといって保険代や学生ビザ申請料が高くなることはなく、費用が異なるのは学費だけです。では、専門留学の学費の目安はどれくらいをみておけばよいのでしょうか。
ざっくりいうと語学学校の2〜4倍。3ヶ月の専門留学で学費だけでも50〜80万円ほどかかります。長期になるともう少し割安になるケースもありますが、いずれにしても語学留学よりも高くなることは間違いありません。
それに加え、レッスンは当然フランス語になり、学校によってはフランス語検定のスコア提出を求められる場合もあります。フランス語の語学留学の場合、学校によっては完全初心者向けのコースがありますが、フランス語初心者での専門留学はほぼ不可能と思ったほうがよいでしょう。
そのため、フランス語は話せないけれども専門留学をしたい!という人は別途語学留学の費用も考えなければいけませんので、かなりの予算がかかることは覚悟しておいたほうがよいでしょう。
フランス留学の費用を安くする5つの方法
ここまではフランス留学の費用について詳細をお伝えいたしましたが、留学費用はおさえられるに越したことはありません。次はフランス留学を少しでも安くするために実践してほしい5つの方法をお伝えいたします。
すべて実践できたらトータルの留学費用は数10万円〜100万円ほど安くなる場合もありますので、ぜひ熟読ください。
留学する都市
フランス留学といえばパリを思い浮かべる人も多いと思います。パリは有名な観光地も多く、フランス文化に浸かり、思い描いたフランス留学を満喫できる都市であることは間違いありません。
しかし、フランスは都市によって生活費が大幅に変わります。
たとえばリヨン。もしかしたらリヨンと聞いてもピンとこない人もいるかもしれませんが、実はパリに次ぐフランス第2の都市です。パリと比較すると物価が非常に安く、滞在費も安いです。そして同じ学校だとしてもリヨン校になると学費が安くなるケースも多いです。美食の町ともいわれています。
ほかにも地中海のリゾート地ニースやフランス3大都市のひとつマルセイユなどパリ以外にも魅力的な留学都市はたくさんありますので、生活費や学費も含めて留学する都市を検討してみましょう。
学校
フランスには多くの語学学校がありますが、なかには格安校といわれる学費が安い学校があります。格安校と聞くと、講師の質が悪いイメージがありますが、講師の質が極端に悪いということはありません。
ではなぜ学費が安いのかというと、校舎の費用と生徒規模の少なさです。格安校の校舎はお世辞にもきれいとはいえず、生徒も少人数制で運営している学校が多いため、多くの講師を抱える必要がありません。そのため学費をおさえることができます。
小規模校のデメリットとしてはレベル分けが少なく、選択科目なども少ない傾向があるため長期留学になればなるほど飽きがきてしまうことです。レッスンに問題があるわけではないので自分次第にはなりますが、学費の差と自身のやりたいことを比較し、検討してみてもよいと思います。
また、大規模校でも3ヶ月もしくは半年を超える長期留学になると大幅に学費が割引される学校もあります。学校を検討する場合は、長期割引の存在も忘れずに検討するようにしましょう。
滞在方法
留学での一般的な滞在方法ではホームステイを思い浮かべる人が多いと思いますが、滞在方法によっても費用が大幅に変わってくることを覚えておいたほうがよいでしょう。
学校にもよりますが、フランスではホームステイよりも寮のほうが安い場合があります。ホームステイと違い、食事がついていないことが多いですが、その分学校から近く、交通費がおさえられます。
寮には自炊ができる簡易なキッチンがついていることが多いので、自炊ができる人は寮滞在も選択肢のひとつにいれておきましょう。
また、半年以上の長期留学の場合、シェアをするというのも選択肢にいれておいたほうがよいでしょう。シェアは学校紹介のホームステイや寮よりかなり安くすることができ、月2〜5万円くらいは費用が浮くはずです。
ちなみに3ヶ月未満の短期留学の人にシェアはおすすめしません。理由としては滞在期間が短すぎるため、シェア先が非常に見つかりづらいためです。
よほど行動力があって運がよかったり、現地に人脈がある人以外は短期留学は学校紹介の滞在先にしたほうが無難です。短期留学であれば滞在先を探す労力より、勉強することに集中したほうがよっぽど費用対効果がよいと思います。
ワーキングホリデー
1年間現地で就労できるワーキングホリデー制度を利用するのも費用をトータル的に安くする方法のひとつです。ワーホリ=働くというイメージが強いかもしれませんが、ワーホリは学校で学ぶこともできます。
国によっては就学期間が定められていますが、フランスは就学期間に制限がありません。働ける時間の制限もありませんので、がっつり稼ぎたい人や、学校は3ヶ月〜半年くらいでいいけど、滞在は1年間してみたいという人にとっては利用すべき制度ともいえます。
学生ビザで就労
ワーホリビザは年齢制限があり、フランスは30歳未満でないと申請できません。(30歳の誕生日の前日まで申請可能=実質29歳まで。)
そのため、年齢的にワーホリビザの申請は難しい、でもフランスで就労をして生活費を補いたい、という人は学生ビザでも就労ができることを覚えておきましょう。
学生ビザでの就労が不可の国もありますが、フランスの学生ビザは法定労働時間の60%までの就労が認められています。
法定労働時間といってもピンとこないと思いますので答えを言ってしまうとフランスの法定労働時間は年間964時間以内、週23時間以内。その時間内であれば就労が可能ですので、留学中に働くことができます。
ちなみにフランスの最低時給は年々引き上げられており、2022年1月時点で最低時給は10.57ユーロ。日本円になおすと時給は約1,350円。週23時間就労したとしたら1ヶ月で12万円を超える収入になります。
日本より物価が高いとはいえ、日本でアルバイトをするより稼げますので、節約をすれば生活費を賄うには十分といえます。
まとめ
フランス留学についてお伝えしてきましたがいかがでしたでしょうか。留学は費用がかかるものですが、費用の目安を知り、費用を安くするポイントをおさえれば、フランス留学は十分に実現可能だと思います。
本記事はフランス留学の費用を知るうえで永久保存版といっても過言ではありませんので、ぜひしっかり読み直していただき、費用をおさえてフランス留学を実現させましょう!