- アメリカ生活で気をつけることってある?
- 文化の違いで戸惑わないか心配。
- ホストファミリーに失礼がないように気をつけたい。
アメリカ留学を控え、このような疑問や悩みを抱えている方もいるでしょう。メディアの発達により、他国の文化をより身近に感じられるようになりましたが、文化の違いには常に気を付ける必要があります。
実際に現地で経験したり、生活したりすると頭では分かっていてもとっさにアメリカ文化に対応できないことも。そこで、今回は以下のことについて解説します。
- 【生活面】バスルームや室内での土足、洗濯物の外干しに関する違い
- 【食事面】チップやテーブル担当者へのマナーを覚えよう。飲酒は21歳から!
- 【学校生活】積極的な態度で、有意義な留学生活を
- 【ジェスチャー】逆の意味になるジェスチャーに注意。アメリカ独特の仕草も紹介。
文化の違いを正しく理解していないと、相手に「失礼な人だ。」とマイナスな印象を与えてしまう可能性もあります。留学する前にアメリカ文化について深く知り、現地で良好な人間関係を築きましょう。
【生活面】バスルームのドアは開ける?室内での土足は家主に確認を。洗濯物は外干し厳禁!!
留学は学校で勉強するだけが目的ではありません。現地の生活を肌で感じ、アメリカの文化に適応することも大切です。
そこで、生活に関係するアメリカの習慣や文化について解説します。
未使用時はバスルームのドアを開けておく
トイレを使用した後はドアを半分、または少し開けておきましょう。これは、中に人がいないというサインであるためです。
例えば、ホームステイやシェアスタイルの寮では、バスルームは共同です。ドアが閉まっていれば使用中だと思い、他の人が使えません。
一方で、バスルームのドアが閉まっている時は、あなたも使用を控えるようにしましょう。使用後はドアを開けるよう心がけてください。
靴の脱ぎ履きは家主に確認を
アメリカで誰かの家を尋ねる時や、ホームステイで滞在する場合、靴を脱ぐべきか確認しましょう。と言うのも、家によって習慣が違うためです。
かつては、家の中でも靴を履いて過ごす家庭もたくさんありましたが、最近では靴を脱ぐ家も増えてきました。初めて招かれた家では玄関で”Shoes off?”など簡単に聞くと印象がいいでしょう。
アメリカにいるからどこでも土足OKと言うわけではありません。失礼のないように確認する習慣をつけてくださいね。
洗濯物は外干ししない
アメリカでは洗濯物を外干ししません。これは、景観を保つことと防犯を目的に、乾燥機を日常的に使用するためです。
洗濯物を干していると「外干ししないで。」と、ドアにメモを残されたり、州によっては法律で禁止されていたりします。洗濯物ひとつとっても日本とは習慣が異なるので覚えておきましょう。
また、ホームステイの場合、水と電気の節約のために1週間に1回しか洗濯しない家庭もあります。ステイ先でのルールと一緒に洗濯機や乾燥機の使用頻度を聞いておくと安心です。
隣人や一緒に住んでいる人とのトラブルを避けるためにも、洗濯物は外干ししないでくださいね。
【食事面】チップや声かけ、飲酒に関する文化
外食は留学中にできた友達やホストファミリーと仲を深めるいい機会です。このとき、食事の文化を知っておくと、余計な心配をせずに思う存分楽しめるでしょう。そこで、食事に関するアメリカの文化について解説します。
チップは忘れずに
アメリカにはチップ文化があります。会計の時にはチップも忘れずに払いましょう。アメリカのチップ相場は約20%。伝票にチップ額を記入し、合計金額を支払います。
ただし、伝票に”Gratuity included”や”Service charge included”と記載されている場合は、すでにチップを上乗せし、請求されているので、それ以上支払う必要はありません。
チップの支払いを前提に賃金が低く設定されているアメリカでは、チップは守るべきマナーです。注文する時にチップ額を計算しながら料理を選ぶ癖をつけてくださいね。
声かけはテーブル担当者に
レストランでの注文や声かけは必ずテーブル担当者に行いましょう。これは、アメリカでは案内から会計まで1人の担当者が行う習慣があるためです。
例えば、日本のように誰にでも「すみません!」と手を上げて呼び止めるのはマナー違反です。席についた時に案内してくれたテーブル担当者に目を合わせたり、小さく手を上げて呼んだりするとスマートに対応できるでしょう。
あなたが支払うチップもほとんどの場合、担当者が受け取ります。たくさんの人がいるレストランでマナー違反をすると目立つ可能性も。食事文化やマナーを正しく理解し、周りを見て行動することが大切です。
飲酒は21歳から
アメリカでの成人年齢は21歳。お酒も21歳にならないと注文できないので注意してください。
また、21歳以上の方でも店員に顔写真つきで生年月日が分かるIDの提示が求められた時は素直に対応しましょう。この時、パスポートのコピーや学生証などは受け入れられません。
お酒を飲むと分かっている時には必ずパスポートも忘れずに携帯してくださいね。
【学校生活】積極的に発言し、お互いの文化を尊重しよう。朝は余裕を持った行動を!
アメリカの学校に通う時も、日本と異なる点があります。短い留学期間を充実したものにするためにも、文化の違いを知っておくといいでしょう。それでは、学校生活におけるアメリカ文化について解説します。
積極的な発言を
留学中は積極的な発言を心がけましょう。と言うのも、アメリカの学校では日本の授業よりも圧倒的に自分から発信する機会が多いためです。
例えば、日本では教授や教員の話を聞いて、板書を写すなどの受動的なスタイルが主流ですが、アメリカではディスカッションやディベートなど、学生の能動性が求められます。自ら考え発言することで、スピーキング能力や思考力を身につけられるでしょう。
日本と同じようにただ黙って聞いているだけでは、アメリカ留学の経験を活かしきれません。学べる機会は積極的に活用することが大切です。
お互いの文化を尊重する
クラスメートや先生の文化を尊重しましょう。なぜなら、アメリカは各国から留学生が集まり、クラスメートの国籍や文化も多種多様であるためです。
例を挙げると、語学学校に通うとき、クラスメートや先生の年齢はさまざまですが、基本的には名前で呼び合うことが一般的です。日本のように先生のことを”teacher”と呼んだり、クラスメートのことを苗字で呼んだりすると、仲良くしたくない印象を与えてしまいます。
たくさんの国から人が集まるアメリカでは、お互いの文化を尊重し合うことも大切です。
余裕をもった投稿を心がける
アメリカの学校に通うときは、余裕を持って登校しましょう。これは、公共交通機関が日本のように時間通りに運行しないためです。
日本では電車が1分でも遅れればアナウンスがありますが、アメリカでは10分遅れてバスが来ることも当たり前です。あまりギリギリの時間に家を出ると、ほぼ確実に遅刻するので余裕を持って生活することが大切です。
予測できない交通機関のせいで授業時間を無駄にしてはもったいない。朝は少し早起きし、登校して、クラスメートとの会話を楽しんだり、授業の予習をしたり、充実した時間を過ごしてくださいね。
【ジェスチャー編】手招きやグッドラック、強調のジェスチャーを使いこなそう
ところ変われば動作に関する意味も変わります。アメリカのみでなく、欧米文化に共通するジェスチャーもたくさんあるので、覚えておくと便利です。それでは、アメリカで使われるジェスチャーについて解説します。
手招く時は手のひらを上に
人を呼んだり手招いたりする時は、必ず手のひらを上にしましょう。なぜなら、日本で慣れているように手のひらを下にすると「あっちへ行け。」と逆の意味になるためです。
ついつい人を呼ぶ時は手のひらを下にしてしまいがちですが、このようにすると必ずと言っていいほど遠ざかられます。やってしまった時は一言謝り、手のひらを逆にしてくださいね。
日本と同じ意味を持つジェスチャーはたくさんありますが、手招く仕草に関しては逆の意味を持つので十分注意しましょう。
人差し指と中指を重ねてGood luck
ピースサインを絡めるように人差し指と中指を重ねると”Good luck”の意味になります。見た目通り”fingers crossed”と言ったり、”Hopefully”と言ったりしながらこのジェスチャーをする人もいるので覚えておきましょう。
直訳して「幸運を」と言うよりは、いい運に任せようと言うようなニュアンスもあります。海外ドラマや映画で見たことがある方もいるかもしれませんね。
スマートフォンの絵文字にも採用されているのでメッセージするときも使えます。誰かを応援したい時には使ってあげるといいでしょう。
両手のピースをクイッで強調
両手で作ったピースを顔の横でクイックイッと2回折り曲げるジェスチャーは、ダブルクォーテーションマークを意味し、強調や引用を表します。
皮肉を言う時に使うこともあり、例えば、I had nice “sushi” last night.と言うと、「日本風の寿司ではないが、美味しい寿司を食べた。」と冗談のように表現できます。
皮肉は使いどころを間違えるとトラブルの原因にもなりかねないので、慣れてきた頃に使うようにしてくださいね。
まとめ
- バスルームのドアや洗濯物、家の中でも靴を履くなど、生活に関する文化の違いがある。
- 外食する際は守るべきマナーに従う。
- アメリカ留学中は積極的に発言し、余裕を持って登校する。
- 日本と異なる意味を持つジェスチャーや独特の意味を持つジェスチャーがある。
国が変われば文化も大きく異なります。実際に生活してみないと分からないことや、最初は失敗もありますが、少しずつ慣れるので安心しましょう。
郷に入っては郷に従えと言うように、文化を知れば余計なトラブルは避けられます。アメリカ文化に慣れ、より一層留学生活を楽しんでくださいね。