留学やワーキングホリデーの渡航先として人気のカナダ。しかし、アメリカに比べるとカナダやカナダ人のことを知っている人は少ないかもしれません。留学やワーホリでカナダに行こうと思っている人ですら、カナダ人がどんな国民性を持つ人たちなのかわからないことも多いでしょう。
そこでこの記事では、カナダ人の特徴をできるかぎり列挙してみました。将来的にカナダでの滞在を考えている人は、先にカナダ人の特徴を知っておけば、現地での生活に役立つはず。
カナダへの留学やワーキングホリデーを考えている人は、ぜひこちらを参考にカナダ人のイメージを膨らませておいてくださいね。
【目次】
1.穏やかで優しい人が多い
カナダ人は一般的に、穏やかで優しい人が多いと言われています。確かにカナダ人は、集団で怒ったり、騒いだりすることが、他の国に比べれば少ないかもしれません。
物静かというわけではありませんが、あまり激しさというか雄々しさというか、そういった強さは感じないでしょう。
優しい人が多いため、もし道に迷って困ったりしていると助けてくれる人は多いです。また、ショップやレストランの店員さんたちも、優しくて話しかけやすい雰囲気で接してくれるため、英語が苦手な人でも安心してコミュニケーションが取れるのではないでしょうか。
2.気さくでフレンドリー
カナダ人は気さくでフレンドリーだと言われることが多いです。初対面でも和やかなムードで会話をしてくれる人が多く、知らない人同士でのちょっとした会話も快く受け入れてくれます。
これは留学生に対してもそうで、英語が話せない留学生相手だからといって冷たく接する人はほとんどいないでしょう。むしろ、英語が話せないことなんてお構いなしで話しかけてくれたり、笑いかけてくれたりする人の方が圧倒的に多いです。
フレンドリーな国民性ですから、英語が流暢に話せなくても、カナダでつらい思いをすることは少ないはず。英語がまだあまりうまく話せないうちでも、快適に過ごせるでしょう。
3.礼儀正しい
ちょっと意外かもしれませんが、カナダ人は礼儀正しい人が多いです。会ったときの挨拶はもちろん、何かしてもらったらお礼をすぐ言います。そしてこれも意外なことに、すぐに誤りがちだったりもします。
それでも日本人に比べると、それほど謝っていないかもしれません。しかし、お隣のアメリカと比べれば「Sorry」という言葉を口にする頻度はかなり高め。アメリカから見ると、カナダ人はすぐに謝りがちと見えてしまうかもしれません。
ちなみに英語圏でよく謝る国の代表格はイギリスです。カナダはアメリカのお隣でありながら、イギリス連邦の加盟国のため、イギリス人っぽさもあるのかもしれませんね。
4.のんびり屋さんが多い
穏やかな国民性だからなのか、カナダ人にはのんびり屋さんも多いです。遅刻魔が多いというわけではないのですが、どこかおっとりとした人が多く、せかせかした人が少ない傾向にあります。
一般的な日本人に比べると、時間にルーズな人も多いかもしれません。でもルーズすぎるということはなく、日本人にとっても許容範囲のレベルでしょう。
ゆったり毎日を過ごしたい人にとっては、この特徴は嬉しいかもしれませんね。
5.多様性に対して寛容な傾向あり
カナダは多民族国家です。そして、アメリカをはじめとする他の英語圏に比べると、他民族が交わり合って暮らしている傾向にあります。
そのためなのか多様性や多文化に対して寛容なのも、カナダの特徴でしょう。多様性に寛容であることが正しいとされている雰囲気もあります。ちなみにこの多様性とは、単なる人種や国籍の話だけではなく、ジェンダーや考え方そのものにも反映されています。
アジア人も多いため、日本人にとっても暮らしやすいはず。ただし、カナダで暮らすためには、自分自身もその多様性や多文化を理解する気持ちを持っておいた方が良いです。
特に多様性を認められない人は、カナダでつらい思いをするかもしれません。
6.他の国に比べると差別がマイルド
多様性や多文化への寛容さにつながる部分ではありますが、カナダ人は他の国に比べると差別感情がマイルドです。そのため、カナダで過ごしていて差別されたと感じることは少ないでしょう。
もちろん、カナダでも差別がないわけではありません。私たち日本人がそうであるように、心の中に差別感情がある人は少なくないでしょう。
しかし、カナダではそれを表立って表現したり、差別感情から人に危害を加えたりという人は少ないです。また、民族・人種同士の対立といったものも、お隣のアメリカに比べればほとんどないと言っても過言ではありません。
多少人種によって棲み分けを感じる部分もあるかもしれませんが、それも他の国に比べるとマイルドです。
そういった環境ですから、日本人留学生やワーホリメーカーにとって、カナダは比較的安全に過ごしやすい国のひとつ。ごく稀に差別的な発言に出会うことはあっても、危険を感じるほどのことはほとんどないでしょう。
7.アウトドアアクティビティが好きな人が多い
カナダと言えば壮大な大自然。そして、そんな自然を生かしたアクティビティが多数開催されているためか、カナダ人もアウトドアアクティビティが好きで、自然を愛する人が多いです。
天気が良ければ、外で過ごしたがる人も多いですし、公園と言えば自然でいっぱいの癒やしの場所……といった感じです。
自然の中でのんびり過ごすことを愛する人もいれば、トレッキングやキャンプ、スキー、カヌー、カヤックなど、自然の中でアクティブに過ごすことを好む人もいます。
どちらにしても、自然を存分に楽しむ人が多いですから、自然が大好きな人はカナダでの生活を心から楽しめるでしょう。また、自然が好きだとカナダ人の友達もできやすくなるかもしれません。
8.あまりストレートな物言いはしない
英語圏の人は、ストレートに何でもズバズバ言うというイメージを持っている人もいるでしょう。しかし、カナダ人はそれほどストレートではなく、ソフトな言い方をしたり、間接的な言い方をしたりします。
ちなみに同様の特徴は、イギリス人にも見られるもので、この点もカナダ人とイギリス人は似ていますね。
ですから、英語圏ではストレートに何でも言うのが受け入れられると誤解していると、思わぬトラブルを招いてしまうかもしれません。
日本人の曖昧な態度や、Yesと言っているのにNoという複雑なことは起こらない分、カナダの方がわかりやすいかもしれませんが、カナダ人の傾向に慣れないうちは少し注意した方が良いでしょう。
9.意思表示は大切
ストレートな物言いはしない一方で、カナダでは意思表示は重視されています。この点が、ちょっと外国人としては難しいかもしれません。
カナダ人は自分がどう思っているのかという意見はしっかりと伝える人が多いのですが、相手を否定・批判したり、不満を言ったりする点においては、やんわりとした表現で伝えます。
また、賛成できないのに、「賛成する」とは言わないでしょう。そういった場合は、なぜ賛成できないかの理由を、相手の立場や思いを傷つけないように間接的な表現を使いながら、伝えます。
日本人にとって、意思表示をわかりやすく、しかしソフトに伝えることを英語で行うのは難しいかもしれません。
ただ、カナダ人は英語が話せない外国人に対しても優しく接してくれる人が多いですから、英語があまり話せないうちは、多少ストレートになりすぎたり、うまく意思表示できなかったりしても、それほど問題はないでしょう。
10.家族や恋人と過ごすプライベートが大事
カナダ人は家族や恋人、友達などと過ごすプライベートの時間を非常に大事にしています。日本人のようにダラダラと長時間残業をする人はいませんし、休日出勤も信じられない!というくらいです。
仕事は時間通りにきっかり終わらせ、アフター5や休日は家族や恋人などとゆっくり過ごすのがカナダ人。そして、そんなプライベートな時間を十分確保できるように行動します。
もちろん、緊急時にはカナダ人も残業をしたり休日出勤をしたりするでしょう。しかし、それはかなりイレギュラーなことだと捉えられています。
ワーキングホリデーをする人だとカナダで働くことも多いでしょう。そこでいつも残業していたりすると、周囲の人に怒られてしまうかもしれません。もしくは仕事ができないから、いつまでも残業しているなんて誤解を受けてしまう可能性もあります。
カナダでは時間内にさっさと仕事を終え、余暇の時間を有意義に過ごせると良いですね。
11.男女平等の意識が強い
カナダ人は男女平等の意識が強いです。男女ともに同じように仕事をしますし、進学なども男女差はほとんど感じないでしょう。
また、日本に比べると女性が強い傾向にあり、プライベートでもお仕事の場でも、女性が男性に負けていません。
そんな雰囲気のカナダですから、男尊女卑の発言は禁物。日本人の感覚は、欧米ではまだまだ男尊女卑的だと捉えられますから、男女に関する不用意な発言は控えた方が良いでしょう。
12.まとめ:カナダ人の性格的特徴は留学生にとって安心!
カナダ人は傾向として、穏やかで優しくフレンドリーといった性格的特徴を持っています。その特徴はカナダに滞在する外国人にも発揮されるため、留学生やワーホリメーカーにとって、カナダは過ごしやすい国のはず。
もちろん性格には個人差がありますから、今回ご紹介した特徴に当てはまらないカナダ人もいます。それでも、今回ご紹介したような性格の人が多いカナダなら、安心して毎日を過ごせそうですね。