英語学習のための教科書や参考書はたくさん販売されていますが、どの本を使っても長続きしない人や英語が伸びないと悩んでいる人は多いですよね。
「自分に合った教科書が分からない」という人におすすめの方法が、英語の雑誌を使って学習してみることです。教科書とは違った楽しさがあり、不思議と自分から「もっと勉強したい」という意欲が湧いてくるので、今まで以上に実力がついたという声を耳にします。
なぜ英語の学習に雑誌や新聞が有効なのか、その理由が気になりませんか?
そこで今回は、英語雑誌で学習するメリットや英語を上達させるコツを解説します!初級者~上級者のレベルに合わせたおすすめの雑誌も紹介するので、ぜひ英語学習に役立ててくださいね。
英語雑誌や新聞で勉強するメリット
英語だけに限らず、言語の上達は「その言語で書かれた本を1冊読み切ると伸びる」と言われます。そのため、英語を勉強中の人なら一度は洋書を購入した経験があるのではないでしょうか。
確かにこの言葉は理にかなっていて、英語の小説や雑誌を読むことで語彙が増え、リーディングの学習に役立ちます。それを積み重ねていけば必然と英語力が培われるというわけです。
実用的な英語が楽しみながら学べる
教科書で習う英語は、昔ながらの文法や言い回しが使われています。日本語の教科書でもそうですが、「今は人と会った時にそんな言い方はしない」という表現がたくさん載っていますよね。教科書とはそういうものなんです。
一方、日々発売される雑誌では、今のトレンドに合わせた現代的な言葉が使われています。言葉は常に新語が創り出されていて、少し前の言葉は「死語」と呼ばれるくらいです。
雑誌を読むことで、すぐに使える単語や言い方が学べ、楽しみながら勉強ができるというわけです。
学習のペースを自分で作れる
雑誌は週刊誌や月刊誌、季節毎に発売されるタイプなど、日々数多くのものが発売されています。教科書の場合は、長い時間をかけてでもじっくりと全てのページをやりきる必要がありますが、月刊誌であれば「1ヶ月でこれだけやろう」とペース配分が決められます。
週刊誌ならさらに期間が短く、「来週までに終わらせるぞ!」とすぐ先の目標が決められるため、学習のペースを把握しやすくなります。
先の見通しがつきやすいからこそ、気持ちがだれてしまうを防げます。
気軽に続けられる
先ほど述べたように、分厚い教科書は「最後までやりきらないと」というプレッシャーを感じやすく、途中で嫌になり勉強を中断してしまう悪循環になりやすいと言えます。教科書をやり終えていないのに他の本に目移りして、違う本で勉強を始める人も多いですよね。
雑誌の場合は毎月新しい本が発売されるため、「絶対にこの1冊をやりきらなければ!」というプレッシャーはなく、興味がない月ならパスしてもOKです。日本語のファッション雑誌でも、隅から隅まで熟読する人はかなり珍しいですよね。
楽しみながら気楽に勉強できるのが雑誌の良い点です。
リーディングと同時にリスニングも学べる
英語の学習はリーディングだけではありません。読む・聞く・話すなど、それぞれが必要ですが、最近の雑誌はCD付きのものがあり、ネットで音声を聞けるサービスも備わっています。
ラジオ放送されている雑誌なら音声を聞きながら集中して学べますよ。リスニングも同時に学べるので、英語の上達にも役立ちます。
英語雑誌・新聞で英語を伸ばすコツ
英語の雑誌を使って英語力を伸ばすためには、いくつかのポイントがあります。その中でも、雑誌の選び方はとても重要で、自分に合ったものを選ぶことが上達への近道です。
以下のポイントを参考に学習に励んでくださいね!
自分の興味のある内容の雑誌を選ぶ
学校から指定される教科書とは違い、雑誌は自分で好きなものを選べます。ぜひ、自分が興味のあるものを選んでどんどん読み進めてください。
興味のない内容なら飽きて挫折してしまうかもしれませんが、興味がある分野なら勉強に一番大事な「楽しみながら続ける」ことができます。1冊読み切ったという達成感が自信に繋がり、続ける事で上達を感じられるはずです。
ファッションが好きな人はファッション誌、音楽が好きな人は音楽誌、料理が好きな人は料理雑誌と、自分の興味のあるものを選びましょう。
自分に合ったレベルを選ぶ
雑誌を選ぶときに、自分のレベルからかけ離れたものを選ぶと効果は出にくいと言われています。参考書を選ぶ際も同じですが、自分のレベルに合ったものでないと途中でついていけずに挫折してしまうからです。
自分のレベルより高すぎても低すぎても効果は現れにくいので、自分のレベルを把握して、適切なものを購入しましょう。低いレベルのものは意味がないので、どちらかと言えば自分のレベルより少しだけ高いものを選んで努力する方がおすすめです。
毎日少しずつ続ける
英語の学習だけではなく語学学習全般に言えることですが、続けることに意味があります。短期間集中して勉強しても、その後は全く勉強しない期間があると、語学はすぐに忘れていってしまいます。たった10分でも良いので、毎日コツコツと続けることが上達の秘訣というわけです。
雑誌なら「この1ページだけやろう」「このカテゴリーだけ読んでみよう」と区切りやすく毎日続けやすいので、多忙な社会人でも取り入れられますよね。また、多くの雑誌は定期購読ができるので、定期購読することで「今月も1冊読み切るぞ!」と勉強への意識も高まりますよ。
【レベル別】おすすめの英語雑誌
自分にレベルに合った雑誌を選ぶことの重要性はお分かりいただけたと思いますが、実際にどんな雑誌を選べばいいのか分からないという人のために、初級~中級者、上級者向けのおすすめの雑誌をご紹介します!
ニュースや時事ネタから、ファッション、エンタメなど色々なジャンルがあるので、ぜひ自分の興味がある雑誌を見つけてくださいね。
初級~中級者向け
まずは初級~中級者向けの雑誌をご紹介します。
英語の勉強を始めたばかりなら、まずは基礎の単語や文法をマスターする必要があります。その上で、語彙を増やしたり数多くの英語に触れたりして、応用できるようになりましょう。
①NHK英語講座・基礎英語1~3
NHK第2ラジオで放送されているテキストで、英語学習を始めたばかりの人・中学英語をやり直したい人にも大変分かりやすく、手に取りやすいと評判です。月ごとにテキストが発売され、書店でも簡単に手に入るので、一度目を通してみてはいかがですか。
ちなみに基礎英語1は英検3~5級、基礎英語2~3は英検準2級レベルに分けられているので、自分のレベルに合わせて選べます。
②The Japan Times Alpha
日本で発行されている週刊版の英字新聞で、英語学習者に便利なコンテンツがたくさん掲載されています。記事の全てに和訳がついているわけではありませんが、難しい内容には和訳があるので、学習者にとっては大変便利です。
文章も長文より短文が多いので、「英字新聞はハードルが高そう…」と苦手意識を持たなくても大丈夫ですよ。内容も色々なジャンルの記事が盛り込まれているので、楽しみながら勉強できます。
③ENGLISH JOURNAL
英語学習者に人気の雑誌で、海外の有名人のインタビューといったエンタメから、世界のニュースなど、私たちの身近な話題が豊富です。読者の興味を惹くような内容になっているので、勉強のためというよりも趣味の延長として英語学習ができますよ。
また、英語学習者向けに英語上達のポイントなども掲載されているので、一度は読んでおきたい雑誌です。
上級者向け
次は英語上級者向けの雑誌をご紹介します。
中級までクリアしたのであれば、大体の英語雑誌は理解できるようになっているのではないでしょうか。その上で、よりネイティブ英語に近づけるよう、上級者向け雑誌をたくさん読んで更なるレベルアップを図ってくださいね!
①VOGUE
アメリカで発刊されている世界的に有名な女性ファッション誌で、英語学習者じゃなくても
名前ぐらいは聞いたことがある人も多いでしょう。発刊から実に130年という、驚異の老舗ファッション雑誌。
アメリカ女性のトレンドや美容、ライフスタイルを中心とした内容で、女性なら興味を惹かれるコンテンツがたくさん掲載されています。基本的にはネイティブのための雑誌なので、英検1級・TOEIC900点程の上級者向けと言えます。
②TIME
1923年に創刊されたアメリカのニュース雑誌で、その内容は政治・経済からエンタメまで幅広いジャンルとなっています。世界の時事ニュースを知れるので、世界情勢に興味がある人にはとてもおすすめの1冊です。
記事の文法自体はそれほど複雑なものではありませんが、語彙レベルは英検1級・TOEIC900点程は必要です。英語学習者のリーディング最終目標とも言える1冊です。
③Newsweek
アメリカ国内の政治や経済などに特化した週刊誌です。最新のニュースが盛りだくさんで、読み応えのある1冊です。政治・経済学に詳しい人やアメリカ留学を考えている人におすすめです。
ネイティブ・上級者向けの雑誌ですが、中級者でも分かりやすい内容や文章もあるため、少し上のレベルで勉強したい・レベルアップを図りたいという人にもよく読まれていますよ。英検準1級・TOEIC700点程のレベルです。
海外雑誌読み放題サービス
最近ではスマホやタブレットなどのアプリで海外の雑誌を気軽に読めるサービスが普及しています。紙媒体の雑誌だと保管方法に困ってしまうという人も多く、このようなアプリを活用している人もたくさんいます。
そこで最後に、安心・安全に利用できる便利なアプリをご紹介します!
月額料金を払えば読み放題というサービスはとっても助かりますよね。
楽天マガジン
楽天グループが提供する読み放題サービスで、月額料金418円を払えば1,000冊以上の雑誌が読み放題になります。
英語の雑誌は11冊とそれほど多くはありませんが、先ほど紹介した「TIME」をはじめ、「InStyle」「Real Simple」などの人気雑誌が含まれています。
また、31日間の無料トライアルがあるので無料で試せますよ。期間内に解約すれば無料で試せるので、楽天アカウント&クレジットを持っている人はぜひ一度お試しくださいね。
dマガジン
NTTドコモが提供する読み放題サービスで、月額料金440円で900冊以上の雑誌が読み放題になります。
dマガジンで読める海外の雑誌は12冊で、エンタメ・ニュース・トラベル・フードなどの色々なジャンルが揃っています。日本のサービスのため、どうしても日本の雑誌が多いのですが、国内雑誌を読みつつ英語学習もしたいという人にはおすすめです。
こちらも楽天マガジン同様、31日間の無料トライアルがあります。dアカウントとクレジットカードがあれば契約できるので、気になる人はぜひ試してみましょう。
Kindle Unlimited
Amazonが提供する読み放題サービスで、月額料金980円で12万冊以上の和書、そして120万冊以上の洋書が読み放題になります。
読める雑誌は「TIME」「Christian Times Magazine」などの数種類ですが、洋書の数は本当に多く、超有名小説「HARRY POTTER」も読み放題です。
こちらは30日間の無料トライアルがあるので、Amazonアカウントとクレジットカードがある人はぜひ検討してみてください。
まとめ
「教科書での勉強は続かない・飽きてくる」という場合、自分に合った勉強方法を見つけると驚くほど上達したという人がいます。
自分に合った英語の雑誌や新聞を使えば、興味のあることを集中的に学べて自信に繋がりやすいので、楽しく勉強が続けられますよ。
お気に入りの1冊を見つけて、効率よく英語を習得してくださいね!