美しい自然が広がるニュージーランドは、旅行・語学留学・ワーキングホリデー先として人気の国です。
数多くの魅力があるニュージーランドですが、「自然豊か」「羊が多い」という点以外は、あまり知られていないかもしれませんね。
そこで今回は、ニュージーランドの基本情報や魅力、語学留学におすすめの理由について詳しく解説していきます。
留学を検討している人は、ぜひ読み進めて参考にしてみてくださいね。
ニュージーランドとは
ニュージーランドは南西太平洋に浮かぶ島国で、北島と南島の2島から成り立っています。
「ニュージーランド」という国名は「新しい海の国」という意味で、大変美しい海に囲まれた島国であることを物語っています。
2020年時点の人口は508万人で日本の人口の半分以下と少なく、国土面積も日本の3/4程度となっています。
首都は北島にあるウェリントンで、この北島に人口の3/4が集中しています。
イギリスの植民地であったニュージーランドですが、1947年に完全に独立しました。
そのため、公用語は英語・原住民のマオリ族が話すマオリ語・手話の3つが用いられています。
ニュージーランドは日本と同じ環太平洋造山帯に属しているので、地震が起こりやすい国の1つです。
また、日本と同じく火山・温泉があるという共通点もあります。
ポリネシアから移り住んだ先住民「マオリ族」が暮らす国
8~9世紀頃、ハワイやサモア、トンガなどのオセアニア地域の島々「ポリネシア」からニュージーランドに移り住んだのが、ニュージーランドの先住民であるマオリ族です。
ニュージーランドでは、マオリ族の文化や言語の保護に力を入れていて、公用語の1つにマオリ族が話すマオリ語を認定しています。
現在もニュージーランドにはマオリ族が人口の約15%・76万人程暮らしています。
西洋文化が中心のニュージーランドですが、先住民マオリ族とお互いを尊重し合いながら上手く共存しています。
ラグビーWカップ王者で、世界トップクラスの実力を誇るニュージーランドのラグビーチーム「オールブラックス」が試合前に行う民族舞踊「ハカ」は、マオリ族が戦場で舞う踊りだったもので、この舞いをスポーツ大会でも披露しています。
温暖な気候
ニュージーランドは南半球に位置しているので、日本とは季節が真逆です。
12月のクリスマスに半袖のサンタクロースがプレゼントを配っているような、日本人からすると何とも違和感のある写真がよく出回っていますよね。
ニュージーランドの気候は温暖で、冬でも氷点下を下回ることなく、日本人にはとても過ごしやすい気温です。
首都のある北島では雪が降ることはなく、南島でも山間部以外はほとんど雪は降りません。
一番熱い夏でも日本のように30℃、35℃を超えることは少なく、夏の平均気温は25℃前後と大変過ごしやすい気温の国と言えます。
人口よりも羊の飼育数が多い
「ニュージーランドと言えば羊!」というくらい有名なのが飼育されている羊の多さです。
ニュージーランドの人口は500万人程ですが、飼育されている羊の数はなんと3,000万頭以上と言われています。
実に、人口の6倍以上もの羊が広大な牧場でのびのびと暮らしているのです。
ニュージーランドに、のんびりとした時間が流れているのも理解できますよね。
ニュージーランドの都市
ニュージーランドは国土もそれほど広くなく、自然豊かな場所が多く残っているため、大都市と呼べる場所はそれほど多くありません。
主な都市、旅行や留学に人気の都市を3つご紹介します。
オークランド
オークランドは北島にあるニュージーランド最大の都市で、全人口の1/3がこのオークランドで暮らしています。
レストランやショッピング施設などが充実している都会ですが、車で30分も走ればファームやビーチがあり、大変快適に暮らせる街です。
また、語学学校も多いので、世界中から留学生が訪れます。
そのため、アパートやシェアハウスの空きを見つけやすく、海外生活初心者でも暮らしやすいと言えます。
日本人留学生も多いので、日本食レストランでの食事や日本食材の確保も容易です。
ウェリントン
首都のウェリントンはこぢんまりとした小さな都市で、端から端までが2㎞程しかないため、中心地へ移動しやすいというメリットがあります。
また、繁華街から15分程歩けば美しいビーチに行けるという抜群のアクセスが魅力です。
そしてウェリントンという街は、ニュージーランドの中でも多様性を大切にする街のため、移民や外国人、留学生にも大変優しくとってもフレンドリーな人たちがいっぱいです。
たとえ英語が未熟でも、優しく対応してくれるでしょう。
クライストチャーチ
クライストチャーチは南島最大の人口を誇る都市で、他の都市に比べると比較的家賃も安く生活しやすいと言えます。
市内を走る無料のシャトルバスやトラムなどのお陰で交通の便が良く、観光地にもアクセスしやすいので留学生にも人気です。
世界第3位の大きさを誇るハグレー公園や植物園は、四季折々の花々を身近に感じられる、癒しのスポットですよ。
ニュージーランドの中で、最もイギリスの文化を感じられる街で、その建築物などはイギリス情緒溢れるものばかりです。
ただ、クライストチャーチは地震が多い街でもあり、日本人留学生が巻き込まれるといった被害があります。
近年は、古い建物などの耐震工事を強化していますが、地震に対する備えは必要となってきます。
ニュージーランドの魅力
それではニュージーランドの数ある魅力を簡潔にご紹介します。
大自然に囲まれた国土
ニュージーランドの魅力は、何と言っても大自然を身近に感じられるという点ではないでしょうか。
島国のため海岸も近く、山だけではなく美しいビーチも堪能できます。
もちろん、大草原でのんびりと暮らす羊たちの姿も見られますよ。
まるでポストカードの写真のような絶景の中で、キャンプやマリンスポーツなども楽しめるという、自然が大好きな人にはたまらない国です。
留学やワーホリも長期期間であれば、生活がマンネリ化してくるので、勉強をしながらアクティブに自然を満喫してみましょう。
移民大国で外国人にやさしい
ニュージーランドでは今も先住民のマオリ族と現地のニュージーランド人が共存して暮らしています。
さらに、外国からの移民や留学生なども積極的に受け入れている国で、大変フレンドリーで家族や周りの人を大切にする国民性を持ち合わせています。
偏見や差別が少ない国のため、海外生活が初めての人も受け入れてもらいやすいので安心ですよ。
ただ、生真面目な日本人からすると、やや時間にルーズな面が気になるという人もいます。
そんな一面も国民性と割り切って、時間に追われないのんびりとした時間を送ってみてくださいね。
外国の中でも治安の良さに定評あり
海外生活が初めての人は、その国の治安が気になるはずです。
ニュージーランドは他の欧米諸国に比べると治安は良い方で、留学初心者でも安心です。
不法で国内に入ってくる移民が少ないという点も影響しているようです。
ただ、いくら治安が良いとは言え、日本と同じ感覚でいてはいけません。
置き引きやスリなどは、日本よりも明らかに発生率が高いので「外国にいる」という意識は忘れてはいけませんよ。
ニュージーランドは留学におすすめ!
日本人の英語留学先として人気があるニュージーランド。
英語を学べる国は世界中にたくさんありますが、その中でもニュージーランドはおすすめと言えます。
サポート体制なども揃っていて、留学生にとっても優しい国・ニュージーランドのおすすめポイントをご説明します。
国による留学生サポート体制が整っている
ニュージーランドは国による留学生の保護・サポートに力を入れています。
留学生の留学費用や生活・サポート体制を守るための「服務規定」というものがあり、各教育機関はこの規定を守らなければなりません。
ちなみに、ニュージーランドでは留学生が支払った留学費用は、各学校が管理するのではなく、信託銀行が保管します。
これにより、万が一学校が倒産した場合でも、留学費用を持ち逃げされることはなく、きちんとと留学生に返ってくるというわけです。
各留学エージェントも服務規程に沿って契約しなくてはならないので、安心して申請ができます。
ニュージーランドはワーホリ協定国
ニュージーランドは日本とワーキングホリデー協定国のため、ワーホリビザの取得ができます。
最初は短期語学留学で訪れた人も、ニュージーランドの魅力にはまってしまい、帰国後にワーホリビザを取得してもう一度ニュージーランドの生活を送る人もいる程です。
ニュージーランドはアルバイトの最低時給が日本より高めです。
また、世界から観光に訪れる観光客も多いため、サービス業の求人は比較的たくさんあり、接客をしながら英語力を伸ばしたい人にはもってこいですよ。
そして、ニュージーランドならではのアルバイトで、フルーツ農園などで収穫スタッフとして働ける職種もあり、貴重な体験もできますよ。
ワーホリビザでニュージーランドに行った際は、6ヶ月は語学学校に通えるので、しっかりと英語を学びながら、アルバイトもできます。
自分に合った留学スタイルが選べる
ニュージーランドが発給する滞在ビザには数多くの種類があります。
・観光ビザ
・ワーホリビザ
・学生ビザ
・Post Study Work Visa
・就労ビザ
3ヶ月以内の滞在が可能な観光ビザですが、期間内であれば語学学校での就学が可能です。
ワーホリビザは18~30歳までの若者を対象に発給されるビザで1年間滞在でき、その間に観光・就労に励むことができます。
もちろん、語学学校での就学も可能です。
学生ビザは13週間以上(3ヶ月以上)の正規留学に必要なビザで、週20時間までのアルバイトが認められています。
Post Study Work Visa は少し特殊で、専門学校や大学などの規程のコースを卒業すると発給される、就労ビザのことです。
期間は基本的に1~3年間で、高学歴・レベルの高い人に移住してもらいたいという、移民政策の一環で発給されるビザです。
そして、就業先の企業が発給する就労ビザもあり、自分の留学スタイルにあったビザが選べるのも、ニュージーランドの魅力の1つです。
まとめ
ニュージーランドは豊かな自然と、親しみやすい国民性から留学先として大変人気です。
英語の勉強だけでなく、マリンスポーツ・ウィンタースポーツなどのアクティビティが楽しめるので、ニュージーランドでの素敵な思い出が作れることでしょう。
外国人や留学生に対してとても優しく接してくれるので、初めての海外留学でも安心ですよ。
積極的に現地の人とコミュニケーションをとって、実りのある留学生活を送ってくださいね。