はじめての長期留学だと、何を持っていけば良いか悩んでしまうでしょう。ついついあれもこれも……と詰め込んで、スーツケースに収まりきらなくなるなんてこともあるかもしれません。
そこでこの記事では、長期留学の際に持っていく持ち物について解説します。持っていくものを選ぶときのポイントや、実際に持っていくと役立つものをご紹介しますので、ぜひこれを参考に長期留学の準備をはじめてくださいね。
長期留学で持っていくものを選ぶポイント
長期で日本を離れるとなると、色々なものを持っていきたくなるでしょう。しかし、色々と持ってきたはいいけど、結局必要なかったという経験をしている人は意外と多いんです。
そこでまずは長期留学で持っていくものを選ぶ時、どんなことを意識して持ち物を選べば良いかを解説します。
なるべく荷物を減らすことを意識して
海外留学の際には、飛行機で渡航先に行くことになるでしょう。その飛行機に預けられる荷物は限られています。
ついついあれこれと詰め込みすぎると、空港で手荷物制限に引っかかって荷物を減らす羽目になるかもしれません。以前よりも、空港での荷物チェックは厳しくなっていますから、ちょっとくらいなら……と油断しないようにしましょう。
ですから、荷物はなるべく減らすことを意識してください。優先順位をつけ、絶対に必要なものからスーツケースに詰めていき、余裕があれば「あると嬉しい」と感じるものを入れるようにすると、荷物を減らせるはずです。
現地で手に入るものは当面必要な分のみ持っていく
日本はとても便利ですから、海外に行くと必要なものが売っていないかも……と思う人もいるかもしれません。しかし、実際のところは、海外でも大体のものは手に入ります。
特にシャンプーや石鹸、化粧品、タオルといった日常的なものは、どこにでも売っています。ですから、たくさん詰めなくても、1週間程度など当面必要な分だけ持っていれば十分です。
ただし、皮膚アレルギーがあったり、敏感肌の人は別です。慣れないものを使って肌トラブルを起こさないようにするためにも、いつも使っている化粧品を持っていくようにしましょう。
衣類や靴は着回しできるものがおすすめ
衣類や靴はオシャレよりも着回し重視で選ぶのがベストです。着回ししやすいものを組み合わせていれば、色々なパターンができるでしょう。
オシャレを重視して衣類を選ぶと、どんどん荷物が増えていってしまいます。靴を何足も持っていけば、それだけでスーツケースが埋まってしまいますよね。ですから、何にでも合わせやすく着回しが効くものを持っていくのが、長期留学では鉄則なのです。
目安としては、1週間分の下着や衣服があれば十分でしょう。冬物は厳選してもかさばりますが、ジャケットやコートなどは現地で手に入れた方が、その土地の気候に合ったものが手に入りやすいですよ。
オシャレをしたいなら、せっかく留学するのですから、現地のファッションを楽しんでみてはいかがでしょうか。
今使っていないものは留学先でもほとんど使わない
留学中の勉強にかかわるものは除いて、現在日常的に使っていないものは、現地でもほとんど使うことがないはずです。ですから、「あると便利かな」と考えて、持ち物にプラスするのはおすすめできません。
使うかどうかは、日本で過ごしている時に頻繁に使っているかどうかで見極めましょう。今全く使っていないものは、留学先でも出番はほとんどありません。目安としては、月に1回以上は使っているかどうかで、見極めると良いでしょう。
これだけは持って行こう!長期留学に必須な持ち物
持ち物選びのポイントがわかったところで、次は具体的に何を持っていけば良いかを考えてみましょう。
まずは長期留学の持ち物で、必ず必要なものについて解説していきます。
入国に必要な持ち物
まずは忘れてはいけない入国に必要な持ち物をリストにしてみました。これを忘れてしまうと飛行機に乗れなかったり入国ができなかったりするので、荷物の準備中はもちろん、出発直前にもしっかり確認しましょう。
パスポート | 出入国時だけではなく身分証明書として現地で使える |
ビザ | 事前に申請が必要。申請後はパスポートに添付される |
航空券 | 電子航空券の場合はスマホの充電を確認!印刷もしておくと安心 |
入学許可証/ 滞在先証明 | 入国審査の際学校や滞在先の証明としてリクエストされることも |
海外旅行保険契約証 | 入国時に稀にリクエストされるため、持っておくと安心 現地ではこれがないと海外旅行保険が使えない |
とても基本中の基本ですが、これらを持っていなければ入国の際だけではなく現地の生活でも困ることがあるため、絶対に忘れないようにしましょう。
現地で使うためのお金
留学生活中の費用を、すべて現金で持っている人はいないでしょう。現地で使うためのお金もしっかり準備して渡航しましょう。
日本円を海外で使うためには、次の方法があります。この全てを準備しておく必要はありませんが、今自分が持っているものなどと照らし合わせながら、便利だと思えるものをいくつか用意しておくことをおすすめします。
現金 | 下記カード類を持っていれば現地でも現金は手に入るので、少額でOK!日本円で2〜3万円程度。 |
クレジットカード | VISA、MasterCardは最低限持っておくこと。2種類あると、万が一1枚使えない時にも安心。海外キャッシングで現地の現金も手に入れられる。 |
デビットカード | 国際ブランドのデビットカードならクレジットカードのように使える。ATMから現金の引き出しも可能。クレジットカードのキャッシングと違い、利子はない。 |
国際キャッシュカード | 日本の銀行口座から現地のATMで現金を引き出せるカード。使っている銀行で海外で使えるデビットカードがない場合に便利。 |
PayPalアカウント | なくても困らないが現地でインターネット通販などをする時にPayPalアカウントが使えることも。すでにアカウントを持っている人は活用の価値あり。 |
クレジットカードやデビットカードなどは、カードにより海外での使用可否などに差があるため、事前にカード会社に問い合わせた方が安心です。
海外に行くと、VISAやMasterCardでも何故か使えなかったり、システム的には使えるはずのものが使えなかったりということが発生しやすいです。ですから、カード類はブランドの違うものを2〜3枚持っておくと安心ですよ。
衣服類
どんな衣服を持っていくかは自由ですが、ここでは持っていく枚数や選ぶ時のポイントも含めて解説します。
普段着 | 着回しが効くものを1週間分位持っていれば十分。特にジーンズは1〜2枚に厳選するのがおすすめ。女性はワンピースが1〜2枚あると便利。意外と着ているもので判断されやすいため、色褪せたもの、よれよれのもの、古すぎるものなどは控えるのがベター。 |
部屋着 | 2セットを着回しする。冬物は1つだけ持って行き、現地で揃えるのがおすすめ。 |
靴・部屋履き | 合わせやすいスニーカーが1つあれば十分。おしゃれをしたい人は+1足がおすすめ。サンダルは部屋履きとしても優秀。海外は冬でも部屋の中が暖かいことが多く、もこもこスリッパなどは不要。 |
下着 | 現地でも洗濯をするので3〜5日分あれば十分。現地のサイズに不安がある人は、予備を2セット持っておくと安心。 |
おしゃれ着 | 普段はカジュアルで構わないが、少しだけドレスアップしたい時用に1つかさばらないものを持っておくと良い。 |
服は現地でも揃えられるため、必要最低限+@くらいが丁度良いですが、入国審査時の服装には気をつけましょう。
カジュアルなものを着ていても、新しいものやきちんと整えられているものなら問題ありません。よれよれなものを着ていると、入国審査でかなり時間がかかった例も実際にあるので、注意しましょう。
洗面バス用品・コスメ・常備薬など
海外にも日本のドラッグストアのようなお店はあるため、こうしたものは比較的手に入りやすいです。ここでは、日本から持っていくべきものに厳選して、解説します。
シャンプー・石鹸類 | 海外にも日本で見るブランドのものがある。1週間分くらい持っていけば十分。 |
歯ブラシ・歯磨き粉 | 携帯用を1本ずつ用意しておくこと。海外の歯ブラシは大きいが、子供用歯ブラシなら使いやすい。歯磨き粉は現地でも充実している。 |
化粧品 | 現地でも買えるのでこだわりがない人は1週間〜1ヶ月分くらいでOK。敏感肌・アレルギーの人は数ヶ月分用意して、残りは日本から送ってもらうこと。 |
常備薬 | 持病などで常に薬を飲んでいる人は医師に相談の元、できるだけ薬を処方してもらっておくこと。その他の人は常備薬が数日分あれば十分。頭痛薬などは現地でも買える(ただし強いので量には注意) |
電化製品
電化製品というと、ひと昔前までは、留学には電子辞書を持っていくのが普通でしたが、現在は学校でインターネットを使えることが多いため、ネット上の辞書で十分です。
ここでは、現在でも必ず必要になるものを厳選してピックアップしました。
各種充電器 | スマホ、タブレット、パソコンなど持っていく電化製品の充電器は忘れずに。海外でも買えるものも多い。 |
変換プラグ | 世界の多くの場所で日本のプラグは使えない。現地に合った変換プラグを2つは用意すること。 |
ドライヤー | 特に髪が長い人は持っておくと便利。国内・海外両用のものを用意すること。トラベル用の小さいものがおすすめ。 |
ひげそり | 海外対応のものを用意すること。 |
ノートパソコン | 普段ノートパソコンを使っている人は必須。そもそもパソコンを使わない人は現地でも使わないので、新しく買う必要はない。学校によってはパソコンが使えるところもある。 |
スマホやパソコンの充電器やユニバーサル仕様になっており、変圧器の必要はありません。その他の電化製品を持っていく際は、海外でも使えるユニバーサル仕様のものを選びましょう。
あると便利!荷物に余裕があるなら持っていきたい物
ここまでは留学生活で必須となる持ち物をご紹介しましたが、ここからは余裕があるなら持っていきたいものや、意外と便利なものについてご紹介します。
文房具
文房具は現地でも買えます。しかし日本の文房具は安くて質が良いので、海外の文房具の値段にはびっくりしてしまうかもしれません。
シャーペン、ペン、消しゴムくらいならかさばらないので、持っていくのがおすすめ。また、ノート類も現地では高いことが多いので、ノートが必須なら1冊は持っていくと良いかもしれません。
おしゃれな文房具店などは海外にもあるので、現地のデザインのものを使いたければ、必要最低限だけ持っていれば十分でしょう。
生理用品
生理用品は海外でももちろん買えます。しかし、特にナプキン派の人は、海外の生理ナプキンの質には戸惑ってしまうかもしれません。タンポンも日本のものの方が使いやすいです。
量が多い人は、少し余分に持っていくことをおすすめします。量が少なくなってきたら、現地のものでも十分です。
ただし、オーガニックの生理用品を使っている人は、現地の方が揃えやすいかもしれません。特に主要英語圏のオーガニック生理用品は、日本のものよりも発達しています。
洗濯ネット
なくても良いのですが、あるとかなり便利です。スーツケース内の衣類の仕分けにも役立つので、いくつか持っておくのがおすすめ。
海外ではなかなか日本の洗濯ネットのようなものには出会えません。
耳かき
耳かき派の人は、海外に日本のような耳かきがないことに驚いてしまうかも。耳かき派なら余分に数本用意しておきましょう。
綿棒派は海外にも普通に売っているので数日分で十分です。
フリーズドライのおかゆなど
体調を崩したり食欲がなかったりする時にとても便利なのが、フリーズドライのおかゆや雑炊、にゅうめんなどです。海外だとなかなかこういうものは手に入りません。
フリーズドライだと、お湯さえあればすぐできるので、体調不良の時にも嬉しいはず。
小さめで軽いので、いくつか荷物のあちこちに忍ばせて持っていくと良いでしょう。小さいインスタント味噌汁も便利です。
ポケットティッシュ
海外にもポケットティッシュはありますが、紙ナプキンのような固いものなので、少し使いづらいかもしれません。特に鼻炎や花粉症がある人はポケットティッシュも持っておくと良いでしょう。荷物のクッション材としても活躍します。
ちなみにボックスティッシュは、日本と同じように柔らかいものが多いので、心配ありません。
長期留学は大荷物になりがち!できるだけ荷物を減らして快適な旅を
長期留学は、渡航先で数ヶ月にわたって生活することになるため、どうしても大荷物になりがちです。しかし、大荷物だと飛行機の乗り降りや移動の際にとても大変な思いをしますし、重量制限を超過してしまうおそれもあります。
できるだけトラブルなく快適な渡航を実現するためにも、できるだけ荷物を減らせるように厳選してくださいね。