- アメリカ留学中に世界遺産を訪れたいけどどこがいい?
- アメリカで有名な観光地はどこ?
- 留学する予定の学校周辺に世界遺産はある?
アメリカ留学を機会に世界遺産を見たいと思い、このような疑問を抱える方もいるでしょう。アメリカと一言に言っても非常に広く、あなたの留学予定先次第では全てを回れる可能性は低いと言えます。
そこで、今回はアメリカ各地にある以下の世界遺産について解説します。
- 【アメリカ東部】自由の女神と独立記念館
- 【アメリカ中部】イエローストーン国立公園とマンモス・ケーヴ国立公園
- 【アメリカ西部】グランドキャニオンとメサヴェルデ国立公園
- 【アメリカ南部】エヴァグレーズ国立公園とチャコ文化
アメリカ留学中に訪れられる世界遺産を知らずにそのまま帰国してしまえば、絶好のチャンスも無駄にしてしまったと後悔するでしょう。各地の世界遺産を知って、行きたい場所を事前にリサーチしてくださいね。
アメリカ東部にいるなら行ってみよう!自由の女神と独立記念館
アメリカ東部はミシシッピ川よりも東側の地域で、学生の街であるマサチューセッツ州ボストンや世界をリードするニューヨークなどが含まれます。
四季があり、日本人にとって過ごしやすい地域とも言われ、留学先としても人気です。それでは、アメリカ東部にある世界遺産について解説します。
自由の女神(ニューヨーク)
自由の女神はアメリカ独立100周年を記念してフランスから贈られたアメリカの象徴とも言える像です。アメリカに来たなら一目見たいと思う方もいるでしょう。
自由の女神が世界遺産に登録されたのは1984年。フランスで制作され、解体した300パーツがアメリカまで運ばれました。
自由の女神はリバティ島に立っており、フェリーでしかアクセスできません。マンハッタン島のバッテリーパークから出港しており、チケットの購入が必要です。
チケット購入後はセキュリティチェックがあるので、スムーズに進めるよう準備しておくといいでしょう。ツアーやオーディオ案内もあるので、リスニング勉強も兼ねて利用してくださいね。
独立記念館(ペンシルバニア州フィラデルフィア)
独立記念館はアメリカ国民にとって特別な場所と言えます。なぜなら、独立宣言やアメリカ合衆国憲法の採択が行われた自由のシンボルであるためです。
赤レンガ造りの2階建てで、歴史的なフィラデルフィアの街並みと調和しており、他の都市では味わえない雰囲気が楽しめますよ。建物内は木造で、現在も美しいまま保管されています。
2022年3月現在、見学ツアーに参加するには事前のチケット購入が必要です。オンラインか電話で予約しますが、料金は無料。独立記念館でもセキュリティチェックがあるので、ツアー開始30分前には現地に着いていると安心です。
独立宣言を読み上げた際に鳴らされた自由の鐘は隣の展示館で保管されています。アメリカの自由の歴史は語学学校でも取り上げられるトピックです。独立記念館で身をもって歴史を学ぶと、今後の留学生活にもその知識を活かせる可能性が高まります。
大自然があるアメリカ中部。イエローストーン国立公園とマンモスケーヴ国立公園は見逃せない!
オハイオ州やインディアナ州、シカゴなどがアメリカ中部に位置しています。都会に比べると安く生活でき、日本人も少ないのでアメリカ留学の穴場です。
広大な自然を肌で感じられるアメリカ中部には、有名な世界自然遺産がいくつかあります。それでは、アメリカ中部にある世界遺産について解説します。
イエローストーン国立公園(アイダホ州、モンタナ州、ワイオミング州)
イエローストーン国立公園は四国の半分ほどもある土地に広がる火山地帯です。公園内は5つのエリアに分かれています。間欠泉や温泉だけでなく、川や泉、渓谷もあり、大自然を間近で感じられます。
イエローストーン国立公園は世界で初めて指定された国立公園。また、最初に指定された12の世界遺産の1つでもあります。
約30〜55mまで吹き出すオールド・フェイスフル・ガイザーと呼ばれる間欠泉や、美しいグラデーションを作る熱水泉のモーニング・グローリー・プールが有名です。
また、バイソンやムースなどの大型野生動物も見られます。のんびりしていそうに見えても、野生動物なので襲われることも。園内でもバイソンからは23m以上離れるように呼びかけられているので、ルールはしっかり守ってくださいね。
マンモス・ケーヴ国立公園(ケンタッキー州)
マンモス・ケーヴ国立公園には世界最長の洞窟群があります。通行できる洞窟の長さは約600kmです。
ビジターセンターで洞窟内のツアーを申し込めます。内容は、気軽に楽しめる30分程度のツアーや6時間かかる本格的なものまで約10種類。自分の体力や時間と相談して選ぶといいでしょう。
ツアー申し込みはビジターセンターでもできますが、人数や回数制限があるので、予約が埋まってしまうこともあります。したがって、事前にオンライン予約しておくことがおすすめです。
広い洞窟内を巡るツアーは探検家になった気分で楽しめます。しかし、洞窟内にはトイレがないので、忘れず事前に済ませておきましょう。
グランドキャニオンだけじゃない!アメリカ西部にある世界遺産
カリフォルニア州があるアメリカ西部は留学生に人気の地域です。ディズニーランドやラスベガスなども観光名所として知られていますが、アメリカ西部にも有名な世界遺産があります。それでは、グランドキャニオンやメサヴェルデ国立公園について解説します。
グランドキャニオン(アリゾナ州)
グランドキャニオンはコロラド川の流れが長時間かけて生み出した大渓谷です。長さは466kmもあり、どこまでも見える重なった地層は圧巻の景色です。
グランドキャニオンのなかでも訪れたい場所がマーサー・ポイントとヤバパイポイント。この2つはそれぞれ日の出と日の入りを見られる代表的な絶景スポットです。日の光に当たり、刻々と変わっていく美しい渓谷の色に感動するでしょう。
また、床が透明の展望橋であるスカイウォークも人気です。普段は見られない角度から谷底を見下せます。
アメリカ西部で留学するなら、最も有名と言っていいほどの世界遺産であるグランドキャニオンは押さえておきたいところです。時間に余裕がある方はぜひ、泊まりがけで広大な渓谷を楽しんでくださいね。
メサヴェルデ国立公園(コロラド州)
スペイン語で緑の大地を意味するメサヴェルデ国立公園は、先述したイエローストーン国立公園と同じく最初に登録された世界遺産の1つです。アメリカ先住民であるアナサジ族によって岩窟に作られた住宅群の遺跡が見られます。
壺や器などの出土品や当時の生活を再現した模型が展示されており、高度な文明に驚かされます。展示品のみの見学でも十分興味深いですが、現地まで来たからにはレンジャー同行の遺跡ツアーへの参加がおすすめです。
遺跡の見学はビジターセンターで申し込むと参加できます。予約等はできず、夏休みなどのハイシーズンになると定員が埋まるので現地には余裕を持って到着しておくと安心です。
ツアーは垂直に近いハシゴを登ったり、チェーンを使って崖登りをしたり、かなり体力を使うものもあります。体調は万全に、動きやすい服装で参加してください。
アメリカ南部ではワニが見られるエヴァグレーズ国立公園や集落遺跡のチャコ文化が有名
日本人が少ない環境や温暖な気候を求めてアメリカ南部に留学する方もいるでしょう。南部にあるフロリダやアトランタは日本人留学生にも人気のスポットと言えます。
観光地ではユニバーサル・スタジオやマイアミのイメージが先行しがちですが、アメリカ南部には世界遺産に登録されている国立公園もあります。それでは、アメリカ南部にある世界遺産について解説します。
エヴァグレーズ国立公園(フロリダ州)
エヴァグレーズ国立公園は広大な湿地保護区です。多様な生態系が見られることが特徴で、オサガメやフロリダパンサー、アメリカマナティなどが生息しています。
湿原下流では、海水と淡水が混合しており、マングローブが繁茂しています。珍しい植物や動物の保護を目的として注目されている国立公園です。
エヴァグレーズ国立公園の1番の見どころポイントは、野生のワニに出会えること。ハイキング中に何頭も出会えるのでぜひ写真に納めてくださいね。しかし、野生なので、下手に刺激は与えないほうがいいでしょう。
ジェットボートやカヌーも体験でき、エヴァグレーズ国立公園では1日中楽しめます。ただし、湿地帯ということもあり、蚊が1年中生息しているので虫除けスプレーは忘れずに。
チャコ文化(ニューメキシコ州)
チャコ文化はプエブロ文化の遺跡が集中する地域です。かつてはチャコ文化国立歴史公園という名前で世界遺産に登録されていましたが、2006年にチャコ文化に名称変更されました。
プエブロ族は10世紀〜12世紀中盤にかけて繁栄しました。彼らは集合住宅を建てて住んでおり、チャコ文化では住居の遺跡が見られます。保存状態が良く、緻密に積み上げられた石壁を見ながら遺跡の中を歩いているだけで興味深いと感じられるでしょう。
実はチャコ文化へのアクセスは非常に難しく、知られざる世界遺産とも言われています。アルバカーキから3時間ほどのドライブですが、道は舗装されておらず、砂利だらけです。また、遺跡内は太陽を遮るものがないので、十分な暑さ対策をしてください。
まとめ
- 人気のアメリカ東部へ留学するなら自由の女神と独立記念館は見逃せない。
- アメリカ中部にあるイエローストーン国立公園とマンモス・ケーヴ国立公園で広大な自然を満喫
- ディズニーランドだけじゃない!アメリカ西部に留学するならグランドキャニオンとメサヴェルデ国立公園も訪れよう。
- アメリカ南部のエヴァグレーズ国立公園とチャコ文化に行くなら虫除けと暑さ対策を忘れずに。
1度帰国してしまうとアメリカの世界遺産を訪れることはそうそうないかもしれません。ぜひ留学先の近くにある世界遺産を訪れてみましょう。
また、半年以上の留学なら、長期休暇中に旅行も兼ねて少し遠くの世界遺産を見学することもおすすめです。行きたい場所は全部巡れるよう、リサーチして計画を立ててくださいね。