TOP奨学金でMBA留学をする方法とは?奨学金の基本情報・国別の費用を徹底解説

奨学金でMBA留学をする方法とは?奨学金の基本情報・国別の費用を徹底解説

更新日:2022.11.30

奨学金でMBA留学をする方法とは?奨学金の基本情報・国別の費用を徹底解説

MBA(Master of Business Administration/経営学修士)取得をすると、キャリアの幅が広がったり、国際的に活躍する仕事をするチャンスにつながるため注目されています。

社会人になってMBAを取りたいなと思ったものの、「やっぱりMBA留学は高いんじゃ…」と諦めている方はいませんか。

MBA留学は、入学から卒業までの学費だけで2,000万円以上かかるとも報告されているため、学費を聞いただけで敬遠してしまうでしょう。

しかし、実際には、学費の全てを自己負担せずに済む場合も多いです。

この記事では、MBA留学に興味がある人に向けて、MBA留学の基本情報・相場・奨学金に関する情報をまとめています。

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MBA留学について

そもそもMBA留学とは、Master of Business Administrationの頭文字を取った略語であり、経営に関する知識を取得して「経営学修士」を得る留学のことを指します。

近年では、日本以外にもBRICS(ブラジル・ロシア・インド・中国・南アフリカ)などの新興国出身の学生も増えていて、高い注目が集まっている学習分野です。

主に、社会人を数年間経験した人たちがキャリアアップ・キャリアチェンジを目的としてMBA留学をします。

日本人がMBA留学をする場合、勤め先の企業から取得を命じられるケースと企業派遣・休職制度を使って自主的に取得するケースがあります。

基本的にMBA留学の期間は1〜2年間で、プログラムの全過程が終わり、「MBAホルダー」になると、戦略コンサルティングや外資系投資などの仕事に就くことが多いです。

MBA留学の相場について

MBA留学をする場合、1〜2年間で700万円〜2,000万円ほどの授業料がかかります。

また、MBA留学をするのであれば、授業料以外にも以下の項目で費用が発生するので、トータルでどれくらいの費用が発生するかを見積もってみてください。

  • 滞在費
  • 渡航費
  • ビザ代
  • 保険代
  • 留学準備費

それぞれの項目について詳しく解説していきます。

授業料

MBA留学の授業料は、公立校で700万円以上、私立校で最大2,000万円ほどかかると言われていて、留学先によって大きく変動します。

日本人がMBA留学をする場合、トップレベルのビジネススクールが多くあるアメリカが人気ですが、シンガポールや香港などのアジア圏は比較的安い授業料でMBA留学が可能です。

現在は、円安の影響が強く出ていて、アメリカ留学の場合は、ドルが基準となりますので、数年前と同じ授業料でも日本円での支払い金額は高くなることが予想されます。

滞在費

MBA留学の滞在費は、渡航先の物価によって変動しますが、目安は次のとおりです。

  • 家賃:約96万〜250万円(1ヶ月8万〜20万円)
  • 食費:約36万〜96万円(1ヶ月3万〜8万円)
  • 通信費:約12万〜36万円(1ヶ月1万〜3万円)
  • 交通費:約6万円〜12万円(1ヶ月5,000〜1万円)
  • その他:約6万円〜12万円(1ヶ月5,000〜1万円)

おおよそですが、上記の目安費用で計算すると、1年間に発生する滞在費は、156万円〜406万円になります。

渡航費

MBA留学の渡航費は、渡航先と渡航の時期によって大きく変動しますが、目安は以下の通りです。

  • アメリカ:10万〜30万円
  • ヨーロッパ:8万〜30万円
  • アジア:5万〜15万円

日本から近い国や直行便が多く飛んでいる国であれば比較的安価に航空チケットが購入できますが、日本との直行便がなかったり、距離が離れると、高額になりやすいです。

また、夏季休暇や冬のホリデーシーズンになると、多くの人たちが旅行で飛行機チケットを取るため、高額になりやすいです。

数日分の候補を設定することで、少しでも安い航空チケットが取れます。

ビザ代

MBA留学は1年〜2年間の滞在になるため学生ビザを取得する必要があります。

ビザ申請にかかる費用は、滞在先の国によって異なりますが、1万〜3万円ほどが相場です。

ビザ代に関しては、節約する方法がありませんので、指示に従って留学準備の段階で発生する費用としてカウントしましょう。

保険代

MBA留学は長期間海外に滞在することになるため、万が一の病気・事故のために保険に加入する人が多いです。

特に、アメリカは日本と比較すると保険内容はあまり充実しておらず、保険に加入していない状態で病院に行くと、1回の診察で数万〜数十万円かかる場合があります。

さらに、事故などで救急搬送されて手術や入院が必要になると、医療費のために数百万円の支払い請求されたというケースも少なくありません。

1年間あたりの保険料は、渡航先の物価と保険プランによって異なりますが、おおよそ12万円〜24万円を見積もってください。

留学準備費

MBA留学は、入学にあたっての受験があったり、渡航までの期間に予備校等に通うのであればそこでも学費が発生します。

MBA留学の受験に必要な試験は、「TOEFL」と「GMAT」でそれぞれの費用は、次のとおりです。

  • TOEFL:245ドル
  • GMAT:250ドル

TOEFLは、試験会場に行って受ける試験と自宅で試験を受けるHome Editionと選択ができますが、どちらも費用は同じです。

さらに、渡航までの期間で英語の勉強をしたりビジネスの勉強をしたりするために、予備校等に通うのであれば、1年間で100万円ほどの授業料が必要です

MBA留学で人気の国と国別の費用相場の比較

日本人がMBA留学で行く人気の国は、次のとおりです。

  • アメリカ
  • イギリス
  • オーストラリア
  • シンガポール
  • 香港

それぞれの国のMBA留学で必要な費用相場と人気の理由について比較しました。

費用相場費用相場の合計
アメリカ学費:500万〜1,000万円滞在費:150万〜400万円渡航費:15万〜30万円ビザ代:2万〜3万円保険代:12万〜24万円留学前の費用:6万〜130万円685万〜1,587万円
イギリス学費:500万〜700万円滞在費:150万〜400万円渡航費:15万〜25万円ビザ代:2万〜3万円保険代:12万〜24万円留学前の費用:6万〜130万円685万〜1,282万円
オーストラリア学費:700円〜800万円滞在費:120万〜180万円渡航費:8万〜13万円ビザ代:2万〜3万円保険代:12万〜24万円留学前の費用:6万〜130万円868万〜1,150万円
シンガポール学費:500万〜600万円滞在費:60万〜120万円渡航費:24万〜36万円ビザ代:2万〜3万円保険代:12万〜24万円留学前の費用:6万〜130万円592万〜913万円
香港学費:600万〜700万円滞在費:60万〜120万円渡航費:7万〜13万円ビザ代:2万〜3万円保険代:12万〜24万円留学前の費用:6万〜130万円687万〜990万円

MBA留学で人気の5カ国の費用を比較したところ、どの国も目安費用の振れ幅が広く、スクール選びや滞在先での生活水準によって変わってくることがわかります。

アメリカ・シンガポール・香港のMBA留学は、2年間ですが、イギリス・オーストラリアのMBA留学に関しては、1年間で終了するスクールも多いです。

そのため、MBA取得のトータル費用は、1年分なのか2年分なのかによっても変動します。

MBA留学の人気ランキング

USニュースが発表した「2023 Best Business School. Ranked in 2022(2022年度調査による2023年年度のベストビジネススクール)」トップ10を見ていきましょう。

  1. University of Cicago($74,919)
  2. University of Pennsylacania($76,000)
  3. Northwestern University($76,368)
  4. Stanford University($74,706)
  5. Harvard University($73,440)
  6. Massachusetts Institute of Technology($78,954)
  7. Yale University($74,500)
  8. Columbia University($77,376)
  9. University of Calfornia, Berkeley($65,360)
  10. University of Michigan–Ann arbor($67,114)

※()は1年ごとの授業料

トップクラスのビジネススクールになると1年で6万ドルほどの授業料が発生します。

円安の影響もありますが、1年間の授業料が1,000万円を超えるビジネススクールもあるため、費用を抑えるためには、いくつかの工夫が必要です。

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MBA留学の費用を抑える方法

高額なMBA留学で少しでも費用を節約する方法は、次のとおりです。

  • 公立のビジネススクールを選ぶ
  • 中堅レベルのビジネススクールを選ぶ
  • 物価の安いアジア圏を渡航先に選ぶ
  • 奨学金を活用する

それぞれの方法について詳しく解説します。

公立のビジネススクールを選ぶ

公立のビジネススクールを選ぶと、MBA留学の費用を抑えられます。

日本の高校や大学でも、国公立・県立・市立より私立の方が授業料が高額であるのと同様に、海外のビジネススクールも私立の方が授業料が高く設定されています。

そのため、費用を抑えるのであれば、公立のビジネススクールからMBA留学先を選びましょう。

中堅レベルのビジネススクールを選ぶ

中堅レベルのビジネススクールを選ぶと、MBA留学の費用を抑えられます。

USニュースで紹介されていたトップクラスのビジネススクールは、授業料が高額ですが、中堅レベルまで下げると1万ドル〜2万ドルほど授業料が安くなることがあります。
物価の安いアジア圏を渡航先に選ぶ

物価の安いアジア圏を渡航先に選ぶと、MBA留学の費用を抑えられます。

特に円安の状況が続いている状態で、アメリカやヨーロッパ圏へのMBA留学をするとなると、生活費が予定していたよりも多くかかってしまう可能性があります。

さらに、アメリカやヨーロッパではインフレーションの勢いが止まりませんので、滞在中に物価が上がっていくことも予想されます。

対してアジアは、もともと物価が日本と比べて安い上、急激なインフレーションも見られないため、生活費の心配は少なくなるでしょう。

奨学金を活用する

奨学金を活用すると、MBA留学の費用を抑えられます。

MBA留学者を対象に、返済不要の奨学金制度があるため、留学支援を受けることで授業料の一部を負担してもらうことができます。

ただし、奨学金は申請すれば誰でももらえるわけではありません。

奨学金の種類によって異なる審査が設けられていますので、条件を見て、応募してみましょう。

MBA留学でおすすめの奨学金制度

これからMBA留学を検討している方は、次の2種類の奨学金制度をチェックしてみてください。

  • フルブライト奨学金
  • 伊藤国際教育交流財団日本奨学金

それぞれの奨学金制度の詳細は次のとおりです。

条件(一部抜粋)給付内容
フルブライト奨学金TOEFL80以上もしくはIELTS6.0以上学士号の取得授業料(MAX4万ドル)生活費家賃
伊藤国際教育交流財団日本人奨学金日本国籍面接選考ありガイダンスの参加29歳以下授業料生活費(1,500ドル〜2,000ドル)渡航費

奨学金を利用することで、一部の支払いが免除になったり、生活費の足しができるため、より充実した留学生活を送るために活用できます。

MBA留学が決まったとしても、経済的な心配があると、学業に専念できなくなる可能性もあるため、奨学金で解決できれば安心です。

まとめ

この記事では、MBA留学に関する基本情報・費用相場・奨学金について解説しました。

結論として、MBA留学は、一般的な留学と比較すると授業料が高いものの、渡航先によっては1年間でMBAが取得できたりするため、費用を最小限に抑えられます。

また、日本国籍・日本在住である場合、奨学金を受けられるチャンスもあるため、しっかりと募集要項を確認してから申請をしてみましょう。

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