オーストラリアは英語を学ぶための留学先として、日本人から絶大な人気があります。
多民族国家のため外国人や移民に寛容で、フレンドリーな人たちが多いという国民性があり、留学生もすぐに馴染めるはずです。
そんなオーストラリアへ留学するには一体どのくらいの費用が必要なのかご存知ですか?
ひと言で留学と言っても、短期留学なのか長期留学、さらにはワーキングホリデーをするのかによっても必要な費用は大きく変わります。
そこで今回は、オーストラリアの基本情報や、留学に必要な目安の費用までご紹介します!
現地での節約のポイントも併せて紹介するので、オーストラリア留学を考えている人はぜひ参考にしてくださいね!
オーストラリアの基本情報
オーストラリアはアメリカ・イギリスに次いで多くの留学生を受け入れている国です。
日本だけでなく世界中から多くの留学生が訪れていて、オーストラリアの魅力にはまり移住を決意する人も少なくないそうです。
国内には外国人が英語を学べるようにと、私立の語学学校や大学付属の語学学校、専門学校附属の語学学校などがたくさんあります。
1人1人の希望に合った語学学校を探せるのは留学生にとって大変助かりますよね。
それではオーストラリアの物価や留学に必要なビザについてご説明します。
オーストラリアの物価について
オーストラリアの物価は全体的に日本よりも高めです。
各都市の中でも、シドニーやパースなどの観光地は観光客をターゲットにした価格設定になっているため、他の都市よりもより高くなっています。
オーストラリアで特に高いと言われている物が家賃と外食費です。
日本でランチを食べる場合は500~1,000円程出せばファーストフードや定食なども食べられますが、オーストラリアではランチでも10~30AU$が必要となります。
2022年7月下旬のレート(1AU$=95円)で換算すると950~2,850円とかなりの出費となります。
とは言え、生活に必要な日用品や食品の価格はそれほど日本と大差があるわけではないので、地元のスーパーで食材を調達して自炊を心がければ生活がしづらいという程でもありません。
留学に必要なビザとは
オーストラリア留学に必要なビザは留学期間によって変わります。
一般的に留学は1週間~12週間(3ヶ月)以内を短期留学、6ヶ月・1年を長期留学、そして就学・就労ができて1年間滞在できるワーキングホリデー留学に分けられます。
留学期間や目的によって必要なビザは3種類に分けられます。
ビザの詳細はこちらです。
ビザの種類 |
観光ビザ【Electric Travel Authority】 |
ビザの内容 |
3ヶ月以内の語学留学に必要 |
期間 |
最大3ヶ月 |
費用 |
20AU$ |
ビザの種類 |
学生ビザ【Student Visa】 |
ビザの内容 |
3ヶ月以上の語学留学に必要 |
期間 |
学校が許可する期間 |
費用 |
650AU$ |
ビザの種類 |
ワーキングホリデービザ【Working Holiday Visa】 |
ビザの内容 |
ワーキングホリデーに必要 |
期間 |
1年間 |
費用 |
510AU$ |
オーストラリアは短期滞在であってもビザが必要で、通常の旅行などで訪れる場合は「観光ビザ」が必要です。
3ヶ月以内の語学留学ならこの観光ビザを申請するだけで良いので、費用も20AU$(日本円で約1,900円)とそれほど高くはありません。
3ヶ月以上の留学の場合は語学学校が許可する期間のビザが必要となります。
また、学生ビザの他に「OSHC」という留学生保険への加入が必須となっているので追加費用が必要です。
OSHCは1ヶ月40AU$なので、6ヶ月の留学の場合は2万円程がプラスになります。
ワーキングホリデービザは18歳以上31歳未満の人なら申請でき、オーストラリアでの滞在・就学・就労が可能なビザです。
オーストラリアはワーホリ協定国の中でも特殊で、1年間のワーホリを終了した後に一定の条件を満たせば、2年目・3年目のワーホリビザを取得でき、最長3年間のワーホリが可能になります。
オーストラリア留学に必要な費用
それでは実際に留学に必要な費用の内訳を見ていきましょう。
「留学費用」と言っても、留学前に必要な必要と、現地に着いてから必要な費用の2種類に分けられます。
留学前に必要な費用
留学前に必要な主な費用はこちらです。
・航空券代
・ビザ取得費用
・パスポート申請料
・海外旅行保険料
・留学エージェント利用料
留学前に必要な費用では、航空券代が大きな割合を占めます。
ただ、航空券は時期やセールなどのキャンペーンを上手く利用できれば、かなりお得にチケットを購入できるので、普段から安いチケットがないかチェックしておくと良いでしょう。
また、「少しでも留学費用を安くしたいから海外旅行保険は必要ないのでは?」という人もいますが、海外で長期間の滞在となると何が起こるか分からないので必ず保険へ加入しておきましょう。
留学中に必要な費用
留学中に必要な主な費用はこちらです。
・学費(入学金・授業料・教材費)
・滞在費(家賃)
・生活費(食費・交通費)
・交際費(お小遣い)
留学中に必要な費用で大きな割合を占めるのが学費と滞在費、生活費です。
一般的に学費は入学金が150~200AU$(15,000円程)、授業料が1週間あたり280~350AU$(28,000円程)が必要です。
留学期間が長くなればなるほど、授業料としてかかる費用は高くなります。
また、家賃はホームステイやルームシェア、学生寮のどれを選ぶかによっても変わりますが、ルームシェアの場合は1週間あたり130~180AU$(15,000円程)が相場です。1ヶ月あたりでは6万円程が必要ということですね。
食費はホームステイの場合は1日2食付きというケースが多く食費を浮かせられますが、
ルームシェアの場合は自分で食事の用意をしなくてはならないので、外食せずに自炊できるかによっても大きく変わります。
オーストラリア留学費用の目安
オーストラリア留学にかかる費用を留学期間ごとにざっくりとまとめました。
その時のレートなどによっても変動はありますが、ぜひ「このぐらいはいるんだな」という目安にしてみてください。
短期留学(1ヶ月・3ヶ月以内)
①1ヶ月留学
必要費用 | 金額 |
学費 | 10~18万円 |
滞在費(シェアハウス) | 6~8万円 |
生活費 | 5~10万円 |
交際費 | 2~3万円 |
航空券代 | 10~20万円 |
ビザ申請・保険等必要書類大 | 1~2万円 |
合計 | 45~60万円 |
②3ヶ月留学
必要費用 | 金額 |
学費 | 30~45万円 |
滞在費 | 18~25万円 |
生活費 | 15~20万円 |
交際費 | 5万円 |
合計 | 75~110万円 |
※航空券代は1ヶ月や3ヶ月の留学期間によって変動するものではありませんので、同等の料金として算出しています。
また、レートは2022年7月下旬現在の1AU$95円で計算しています。
長期留学(6ヶ月・1年)
①6ヶ月留学
必要費用 | 金額 |
学費 | 60~90万円 |
滞在費 | 35~50万円 |
生活費 | 30~45万円 |
交際費 | 10~15万円 |
合計 | 150~220万円 |
②1年留学
必要費用 | 金額 |
学費 | 120~180万円 |
滞在費 | 70~100万円 |
生活費 | 60~90万円 |
交際費 | 20~30万円 |
合計 | 260~400万円 |
6ヶ月間、又は1年という長期間学校に通うとなると、学費に相当な金額がかかります。
また、滞在費や生活費の負担も大きくなるので、アルバイトをして生活費にあてる学生が多いようです。
ワーキングホリデービザで留学する場合は、最初の数ヶ月間だけ語学学校に通い、その後は飲食店やファーム(農場)などでアルバイトをしながら生活費を稼ぐ人も多く、出発前にはそれほど多くの資金は必要ありません。
しっかりとアルバイトするつもりなら、最初の3~4ヶ月分の学費や生活費を準備していけば何とかなるので100万円程の資金で海を渡ることが可能です!
留学費用を節約するコツは?
最後に留学費用を節約するポイントをまとめました。
効率よく留学生活を送れるかは、事前の準備や本人の意識にかかっていますよ。
①航空券はローシーズンを狙い格安航空会社を活用する
大型連休などの旅行シーズンと重なると航空券の価格は高くなり、オーストラリアまでの往復チケットが最低価格でも12~15万円程となります。
しかし、ローシーズンと呼ばれる閑散期やLCCを利用すれば7~8万円、さらにキャンペーンのタイミングなら往復5万円以下でチケットの購入が可能になります。
どうしてもこの時期に留学したいという強い希望がない場合は、留学時期は慎重に検討してみてくださいね。
②語学学校が決まれば早めに申し込む
語学学校の学費は年々値上がり傾向にあります。
そのため、今より高くなることはあっても安くなることはないので、出発時期が早めに分かっているのなら、学校の申請も早めに行いましょう。
同じクラスの友達でも、申請時期が違えば支払う額が変わってくる場合もあります。
③外食は控えて自炊する
留学中の生活費を節約するために、外食はできるだけ控えて自炊を心がけましょう。
食品(パン・お米・野菜など)の価格は、日本とそれほど大きな差はないので、地元のスーパーで食材を買ってお弁当を持って行くなどの工夫をすれば、かなりの節約になります。
ただ、クラスメートとの付き合いも大切なので、たまには外食を楽しむことも必要です。
外食は友達との交流を深めるにはとっても良い機会なので、あまりケチケチしすぎると良い思い出もできませんからね。
メリハリが大切ですよ。
④滞在先はホームステイからシェアハウスがベスト
初めての留学なら、最初の滞在先はホームステイが安心です。
困ったことがあればホストファミリーが助けてくれたり、相談にのってくれたりするのでかなり心強いでしょう。
ただ、ホームステイは食事が2食付いているところも多く、滞在費が割高になる傾向があります。
そこで滞在費を節約するためにおすすめなのが、現地の生活に慣れるまでの最初の数ヶ月はホームステイを利用し、その後はシェアハウスへ引越しするというパターンです。
シェアハウスなら複数人で家賃を折半できるので家賃代が安くなります。
都市部ではどうしても家賃は高めですが、少し郊外へ行けば比較的お手頃なシェアハウスも多いので、ぜひ探してみましょう。
⑤アルバイトをして生活費にあてる
日本に比べると物価高であるオーストラリアは、物によっては日本より3倍近くにもなることも。
いくら日本で貯金して留学したとしても、長期間滞在するとこの物価の違いはかなり堪えるはずです。
短期留学ならアルバイトはできませんが、学生ビザを取得して長期留学する場合やワーキングホリデーで留学する場合は、勉強の合間にアルバイトをして生活費を稼ぐことをおすすめします。
語学留学が目的なら、アルバイトが勉強に支障をきたしては元も子もありませんが、少しでもまとまった収入があれば生活水準が上がりますからね。
まとめ
オーストラリアの留学費用についてご紹介しました。
「そんなにお金が必要なの?!」と思った人もいれば、「その位貯めれば留学できるんだ!」と思った人もいるでしょう。
留学費用は決して安くはありませんが、日本でしっかりと準備しておけばオーストラリアで充実した留学生活を送れます。
一生のうちに留学のチャンスは何度も訪れるものではないので、本気で留学したいと思ったのなら、後悔のない様にチャレンジしてみてくださいね!