ワーキングホリデー(ワーホリ)を検討している方は、「海外で働くとはどういうことか」を具体的にイメージしておくと現地での仕事探しを円滑に進めることができます。本記事では、ワーホリでの仕事の探し方、海外で働くのに必要な英語力、現地でできる仕事の種類・給料の目安など、海外で働くために役立つ情報をお届けします。
目次
- ワーキングホリデーで仕事をするうえで知っておくべきこと
- ワーキングホリデーでの仕事の探し方
- ワーキングホリデーで仕事するために必要な英語力
- ワーキングホリデーでできる仕事と給料の目安
- 帰国後につながる仕事はある?
- ワーキングホリデーするなら“夢カナ留学”
- まとめ
ワーホリの体験談
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ワーキングホリデーで仕事をするうえで知っておくべきこと
ワーキングホリデー(ワーホリ)で仕事をするうえで知っておくべきことは、以下2点です。
- ビザの就労制限
- 渡航先の就職事情
ワーホリを検討中の方は、ビザの就労制限に関して理解を深めておきましょう。そもそもワーホリとは、協定国間における若者の異文化交流を促進させるために設けられたビザの制度です。現地に長期滞在しながら働く、学ぶ、観光ができるなど、滞在中にできることの自由度の高さで知られています。ただし、ワーホリビザの条件は渡航先によって異なるため、渡航先の政府が公開している情報を確認し、ご自身の希望とマッチしているかどうかを確認することが重要です。
例えば、滞在中に「働ける」といっても、以下のように国によって「週ごとに働ける時間の上限」が異なります。
1週間あたりの就労時間の上限オーストラリア | ~38時間 |
---|---|
カナダ | ~40時間 |
ニュージーランド | ~40時間 |
イギリス | ~48時間 |
アイルランド | ~39時間 |
※上記は2024年7月時点の情報です。ビザの条件は為替の影響、渡航先の政府の方針等によって変わる可能性があります。渡航を具体的に検討する際は、最新情報をご確認ください
※就労時間の上限は、就労先や地域によって異なる場合があります
また、渡航先によっては雇用期間の制限が設けられているケースもあります。例えばオーストラリアの場合、同一雇用主の下で働くことができる期間は6カ月のみです(ただし、条件を満たせば6カ月以上の就労可)。こういったビザの条件をしっかりと把握しておきましょう。
もう一つ知っておくべきことは、渡航先の就職事情です。例えば、最近ではオーストラリアへのワーホリ渡航者の急増により、現地で就職先が見つからず生活に困窮する日本人が増えているというニュースが取り上げられました。このニュースを受けて、夢カナ留学の公式サイトでも以下の特集記事を公開しました。
【緊急対談】オーストラリアワーホリ先で仕事がない?現地で痛感した深刻な現実
オーストラリアのワーキングホリデーはやめておいた方が良い?失敗しないために大事な情報についても解説!
ワーホリ先で仕事が見つからない原因の多くは、英語力不足、情報収集不足の状態で渡航したことにあります。渡航先で困ることのないよう、仕事探しに必要な準備をしっかりとしておきましょう。
ワーキングホリデーでの仕事の探し方
ワーキングホリデー(ワーホリ)での仕事の探し方は、主に以下2つです。
- レジュメを直接配り歩く
- インターネット経由で応募する(求人サイト、暮らし情報サイト、SNSなど)
日本では一般的ではありませんが、ワーホリ渡航者の中では働きたい店舗へ直接レジュメを持って行き、面接のアポイントを取る方法が一般的です。店舗に求人募集の貼り紙がある場合はもちろん、貼り紙がない場合でもタイミングによっては話を聞いてもらえることがあります。積極的にチャレンジしてみてください。
また、インターネット経由での検索も選択肢の一つです。日本でも、求人サイトを利用してアルバイトの求人を検索したことがある方が多いでしょう。
日本と異なる点として、SNSや暮らし情報サイトの活用が挙げられます。SNSの中でも、特に求人検索に利用する方が多いのがFacebookです。Facebook内の検索欄に「ワーホリ」など関連するキーワードを入力すると、関連性の高いグループが表示されます。グループに参加することで、コミュニティ内で投稿された情報を閲覧できるようになる仕組みです。
暮らし情報サイトとは、現地の住まい、仕事、コミュニティといったさまざまな情報が掲載されているウェブサイトです。具体例として、オーストラリアの暮らし情報サイトを紹介しますので、ぜひご参照ください。
ワーキングホリデーの仕事を探し始めるタイミング
ワーホリの仕事探しは、可能な限り早く始めることをおすすめします。仕事探しに時間がかかる可能性があるだけでなく、雇用主にとってはビザの残存期間が重要な情報であるためです。
ワーホリで滞在できるのは、ほとんどの国で最長1年間です(国によっては条件を満たすことで滞在期間の延長可)。雇用主は新たに人を雇う度にトレーニングが必要になるため、同じスキルや経験であればビザの残存期間が短い人よりも、長い人の方が評価が高くなる傾向にあります。
また、早く仕事が見つかれば、その分、たくさん英語を学ぶ機会に恵まれるだけでなく、たくさん稼げる可能性も高くなるでしょう。
ワーキングホリデーで求人に応募する方法
採用担当者の下には、日々、多くの求職者から応募メッセージが届きます。他の応募者のメッセージに埋もれないように、担当者の目を引く工夫を凝らしましょう。求人に応募する際のポイントを6つご紹介します。
応募時のポイント
- 件名を効果的に使う(例:名前、希望する雇用形態を明記する)
例:Full-time Job Application – [Your Name] – [Position] - 自己紹介と経験は簡潔に記載する
(年齢や性別など、仕事に直接関係のない個人情報は記載しなくてOK) - 志望理由は詳しく明確に記載する
(「なぜその仕事に適していると言えるのか」を関連する経験やスキルと共に具体的に述べる) - 自己PRは応募先の企業や職種に適したものを記載する
- ビザ情報(種類、有効期限)を明記する
- メッセージにカバーレター(志望理由や自己PRが記載されたもの)とレジュメを添付する
※カバーレターの内容をメールに記載する場合、レジュメのみでOK
その他、文章の見やすさ(適切な位置での改行)を意識する、誤字脱字をチェックするなど、読み手に配慮することも大切です。
ワーキングホリデーで仕事するために必要な英語力
ワーキングホリデーで仕事するために必要な必要な英語力は、希望する職種や条件によって大きく異なります。例えば、オーナーが日本人である日本食レストランの調理担当のように、英語をほとんど使わない仕事であれば、英語力が低くても採用されるケースが珍しくありません。
一方で、日本食レストランでも、オーナーが日本人ではなく、完全な英語環境であれば問題なくコミュニケーションが取れるだけの英語力が求められます。
イメージが湧きにくいと思いますので、ここで例に挙げた2つの職種で求められる英語力の目安を具体的にご紹介しましょう。
- 日本食レストランの調理担当:単語のみでコミュニケーションを取ることができる(例:this, likeと言えるが、I like thisとは言えない)
- 日本食レストランの接客担当:短い文章を用いてコミュニケーションを取ることができる(例:挨拶や自己紹介のように簡単な日常会話ができる)
ワーキングホリデーでできる仕事と給料の目安
ワーキングホリデー(ワーホリ)で挑戦できる仕事は多岐にわたります。一般的な仕事で自分が募集条件を満たしていれば、どのような仕事にも挑戦できるとイメージしていただいて問題ありません。給料の目安は国によって異なるため、ここではワーホリの渡航先として人気が高いオーストラリアを例に解説します。
フルーツピッカー
時給:26ドル〜(1オーストラリアドル100円の場合2,600円~)
求められる英語レベル:入門〜(単語のみのコミュニケーションしかできない)
向いている人
- セカンドビザ(滞在期間を2年に延長できるビザ)を取得したい
- 体力に自信がある
- 単純作業が好き
フルーツピッカーとは、果物を栽培しているファームで収穫を行う人を指します。一度、仕事を覚えてしまえば同じ作業の繰り返しであるため、求められる英語力は高くありません。フルーツピッキングのような季節労働は、セカンドワーキングホリデービザを取得する際の条件の一つにもなっているため、ビザの延長を検討している方はチェックしておくとよいでしょう。
外で働くことが多いため、体力に自信がある方に向いています。また、時給制の求人もありますが、歩合制(自分の収穫量に応じて賃金が増減する)のケースがほとんどです。稼ぎたい方はスピード感を意識して働きましょう。
ホテルのハウスキーパー
時給:24ドル〜(1オーストラリアドル100円の場合2,400円~)
求められる英語レベル:初級〜(短い文章を用いてコミュニケーションを取ることができる)
向いている人
- 黙々と作業をこなすのが好き
- スピード感には自信がある
- 土日、祝日に働きたい
ゲストが快適に過ごせるように、客室内の掃除をする仕事です。マイペースにのんびりと作業するイメージがあるかもしれませんが、チェックアウトからチェックインまでの決められた時間内に担当の客室の清掃を終えなければならないため、職場によってはスピード感が求められます。また、繁忙期は勤務日数が多くなる傾向にあります。土日や祝日を含めて、柔軟に働きたい方に向いているでしょう。
レストランのウェイター
時給:24ドル〜(1オーストラリアドル100円の場合2,400円~)
求められる英語レベル:中級〜(自分の考えを複数の文(短くてもOK)を組み合わせて具体的に伝えることができる)
向いている人
- 人と話すのが好き
- マルチタスクが得意
- 日本で飲食店スタッフのアルバイト経験がある
職場環境は、オーナーが日本人か否かによって異なる傾向にあります。具体的には、オーナーが日本人であれば同僚も日本人のケースが多く、日本語環境で働く方が多くいらっしゃいます。オーナーが日本人でなければ、日本食レストランであっても英語環境で働くことが可能です。基本的な仕事内容は日本の飲食店での接客と変わらないため、実務経験がある方が有利と言えます。
ギフトショップの店員
時給:25ドル〜(1オーストラリアドル100円の場合2,500円~)
求められる英語レベル:中級〜(自分の考えを複数の文(短くてもOK)を組み合わせて具体的に伝えることができる)
向いている人
- 人と話すのが好き
- 商品の特徴や魅力を伝えるのが得意
- 細かい気配りができる
観光地にあるギフトショップで接客やレジ、商品の陳列などを行う仕事です。店舗によってはマニュアル通りの接客ではなく、商品の魅力を言葉や視覚で伝えてお客様に興味を持っていただくといったセールスの要素が求められます。また、常に商品が美しく陳列されるように整理整頓したり、商品を補充したりすることも大切な仕事です。
オフィスの受付
時給:25ドル〜(1オーストラリアドル100円の場合2,500円~)
求められる英語レベル:上級〜(現地で働くための採用面接や実践で働く状況において、英語で正確かつスムーズに受け答えができる)
向いている人
- 英語力に自信がある(英会話だけでなくリーディングやライティングも得意)
- 帰国後に外資系企業に勤めたい
- 自分の意見を論理的に伝えることが得意
業務内容は勤め先によって大きく異なります。例えば対面での来客対応、電話での予約受付、ソフトウェア等を用いた機械操作などが挙げられます。応募先によってはその職種の実務経験だけでなく、業界知識も求められることがあるため、ハードルはかなり高いと言えるでしょう。
帰国後につながる仕事はある?
ワーホリではさまざまな職種に挑戦できるため、帰国後につながる職に就くことも可能です。将来の夢がある方は、帰国後の理想の働き方を具体的にイメージして、ワーホリ中にやるべきことをリストアップしておきましょう。
とはいえ「将来のことなんて分からない…」とお悩みの方もいらっしゃるのではないでしょうか。実際に海外でたくさんの人や文化に触れて、貴重な経験を積み重ねたその先に、本当にやりたいことが見えてくるケースもあります。自分を信じて、焦らず行動し続けることが大切です。
将来のキャリアが明確な方だけでなく、現時点で明確でない方も、渡航先での選択肢を広げるという観点から、渡航前に英語の基礎力を高めておくことをおすすめします。
ワーキングホリデーするなら“夢カナ留学”
夢カナ留学では、海外経験を通して留学生の人生が豊かになるようサポートさせていただきます。毎年、多くの日本人がワーホリを利用して楽しい海外生活を送っている一方、せっかくの海外経験を帰国後のキャリアに生かしきれていないケースも多く見受けられます。
ワーホリを「楽しかった」だけで終わらせることなく、帰国後のキャリアに生かすためにはどうすればよいのか、プロのコンサルタントがあなたのお話をじっくりと伺い『オーダーメイドの留学・ワーホリプラン』をご提案します。
また、現地の仕事探しに役立てていただけるよう、ワーホリ特化の総合英語学習サービス『夢カナEnglish』もご用意。夢カナEnglishで事前学習をして渡航した方の97%が、渡航後2カ月以内に希望の職種に就いています。「1週間以内に仕事が見つかった」というお声も多くいただいているため、ワーホリで渡航する方にはぜひご利用いただきたいサービスです。
さらに、帰国後の就職・転職支援『夢カナキャリア』では帰国後のサポートも行っています。長期で手厚いサービスを通して、あなたの夢や本当にやりたいことの実現をお手伝いさせていただきますので、お気軽にご相談ください。
まとめ
ワーキングホリデー(ワーホリ)を検討中の方は、渡航先のビザの就労条件や就職事情、仕事の探し方といった仕事探しに必要な情報を把握したうえで準備を進めましょう。また、現地でやりたい仕事が明確な方もそうでない方も、できることの選択肢を広げるために、英語の基礎力を高めておくことも大切です。夢カナ留学では、渡航前の英語学習サポートに力を入れていますので、不安のある方はぜひご相談ください!