【就労制限】ワーキングホリデーは楽しい！だけじゃない！ワーホリの制限とは？

「海外に行って働いてみたい！」や、「社会人として海外経験を積みたい！」という思いを持っている人は、年々増えてきており、行動を起こす人も増えています。そんな時に、わくわくした思いだけで注意点を忘れていませんか？

今回は、ワーホリにおける制限がある点と、注意点をご紹介します！

 

１．ワーホリとは？

ワーキングホリデー（ワーホリ）は、若い世代が他国で一定期間働きながら滞在するプログラムです。これにより、異文化を経験し、新しい言語を学び、同時に生計を立てることができます。以下に、ワーキングホリデーの概要、一般的な応募条件、および一部の国でのプログラムについて説明します。

概要

ワーホリを説明する際には、3つの点から詳しく知ることができます。

目的

異なる文化や習慣を体験しつつ、働きながら滞在することを通じて国際交流を促進することが主な目的です。また、留学者それぞれに違った目的があります。皆さんが、海外経験から得たいことをはっきりと決めておくことも大切です。

期間

プログラムの期間は国によって異なりますが、通常は数ヶ月から1年間です。その中で、就学と就労が認められています。しかし、それぞれの期間に期限が決められています。

参加年齢

通常、18歳から30歳までの若者が参加資格を有します。ただし、国によっては例外があることもあります。応募する時点で30歳であれば、渡航日に31歳になっていても、認められる国もあります。また、30歳の上限を35歳に伸ばす予定もあります。

２．応募条件は？

ワーキングホリデーに参加するには、一般的な条件があります。これらの条件以外に、各国で定められている条件もあるので、それぞれの国の大使館サイトをご確認ください。

健康診断

一部の国では健康状態を確認するための健康診断が必要な場合があります。これは、公的機関に行き、英語もしくは、指定のフォーマットや書類に医者が署名をする必要があります。

犯罪歴

犯罪歴がないことが求められることがあります。地元の警察署に行くことで、貰える資料が必要な場合もあります。国によっては、資料は必要なく、応募サイトでの回答のみで済ませる場合もあります。

学歴

一部の国では最低限の学歴が必要な場合があります。主に、高校を卒業している事が最低条件です。国によっては、卒業証書が必要な場合もあるので、ＰＤＦにして用意しておきましょう。

３．応募可能な国

日本からのワーホリ参加者は、約20か国以上の国が加盟している中から選んで留学をします。以下に、2023年までに参加している国を書いていきます。

北米・南米

カナダ、アルゼンチン、チリ

ヨーロッパ

フランス、ドイツ、イギリス、アイルランド、デンマーク、ノルウェー、ポーランド、ポルトガル、スロバキア、オーストリア、ハンガリー、スペイン、チェコ、アイスランド、リトアニア、スウェーデン、エストニア、オランダ、イタリア、フィンランド、ラトビア

アジア・オセアニア

オーストラリア、ニュージーランド、韓国、台湾、香港

４．ワーホリの就労と就学の違いは？

ワーホリの期間には、「就労」と「就学」の２種類の過ごし方があります。それぞれどのような特徴があるかを詳しく説明していきます。

仕事をする（就労）

仕事の種類

ワーホリでは、一般的に軽作業や接客業、農業などの簡単な仕事が提供されます。専門的な職種もある場合があります。

労働時間

各国によって異なりますが、通常は週20〜40時間の範囲が一般的です。

給与

最低賃金が適用され、生活費や旅行資金の一部になります。給与水準は滞在する国によって大きく異なります。

雇用契約

一般的に短期間の雇用契約が結ばれ、期限が切れた後に別の仕事に就くことが可能です。

勉強をする（就学）

学校選び

ワーホリの一環として語学学校や専門学校に通うことができます。学校はワーキングホリデービザの条件を満たしている必要があります。

コースの種類

言語学習、ビジネス、観光、料理など、さまざまなコースが用意されています。コースの期間は数週間から数ヶ月までさまざまです。

学生ビザ

就学期間中は学生ビザが必要です。このビザを取得するには、学校に受け入れてもらい、その国の法的な手続きを完了する必要があります。

学びながら働く

多くの国では、ワーホリ中に学びながら働くことが認められています。ただし、働ける時間や条件には制約があります。

５．ワーホリの注意点「就労制限」とは？

ワーホリを考えている人にとっては、海外での経験や多言語での仕事体験がとても魅力を感じる点です。しかし、ワーホリには通常、就労制限があります。以下は、主なワーキングホリデー協定国の国々における就労制限の一般的な概要ですが、具体的なルールはプログラムや国によって異なる可能性があります。

オーストラリア

就学は、最大で6か月、就労は1年間可能です。しかし、ワーホリビザ保持者は、同じ雇用主で最大6ヶ月働けると決められています。その為、1年間を就労に費やす場合は転職活動が必要です。

カナダ

就学についての制限が6か月となっているカナダでは、実はワーホリの期間、1年以内であれば就労についての制限はありません。なので、強いて言えるのはワーホリの期間が就労制限期間となります。1年以上働きたい人は、他の国をおすすめします。

ニュージーランド

ワーホリビザでは、2年の滞在が保証されます。その期間内では、6か月の就労が認められおり、加えて2年間の就労が許可されています。その為、就学制限はあっても、就労制限はない国になります。

イギリス

イギリスは、ワーキングホリデー協定国の中では珍しく、就学制限、就労制限が一切ありません。認められている期間の中であれば、焦って6か月のみの就学ではなく、ゆっくりじっくりと英語を伸ばすこともできます。また、2年間働くことも可能で、多数のスキルを見つけることができます。

シンガポール

シンガポールは、ワーホリの応募条件に年齢制限があります。通常では、30歳の応募条件ですが、シンガポールでは25歳と低めに設定されています。また、大学生または、卒業生であるという制限がある為、「最低でも大学」というボーダーがあります。就労は、認められておらず、ワーホリビザ満了期間内に、現地企業からの内定をもらっていれば、就労が可能です。

フランス

フランスは、1年間のワーホリ期間であれば就労・就学に制限はありません。しかし、週に35時間のみの就労なので、日本のフルタイムでいう40時間は働くことができません。

ドイツ

ドイツでは、ビザなしで90日以内の滞在が可能で、ワーホリであれば1年の滞在が認められます。この期間は、就労制限が2010年に改正され、1年間の許可されました。ただ、オーストラリアと同じで、同じ職場では最長6か月となります。

スウェーデン

スウェーデンは、1年間の滞在をワーキングホリデービザで許可しています。発給人数に制限がないことで、人数制限があったり、抽選が必要な国と比べると人気がとても高いです。現在は、多くのワーホリ人材を集めている為、1年間の就労を許可しています。しかし、この就労制限がいつ始まるかはわかりません。

ノルウェー

2013年に、ワーホリが解禁されたノルウェーは、ヨーロッパの北欧にある地域で、英語をほとんどの国民が話せる為、英語が話せれば問題ない点や、ワークライフバランスでは世界トップの質を誇る点で魅力的です。1年間のワーホリの期間で、同一勤務地が6か月以内と定められている為、転職活動が必要です。

最新の情報を確認するためには、各国の公式ウェブサイトや関連機関にアクセスしてください。

６．その他のワーホリの注意点とは？

ビザと規制の確認

各国のワーキングホリデービザの条件や規制は異なります。ビザの取得資格や制限を確認し、法令を守るようにしましょう。

生活費の計画

渡航先での生活費や宿泊費、食事代などを事前に計画しておくことが大切です。予想外の支出にも備えましょう。

健康保険の確認

渡航先での健康保険は非常に重要です。急な病気や事故に備え、適切な保険に加入してください。

現地の文化や習慣の理解

渡航先の文化や習慣を理解し、尊重することが円滑な滞在に繋がります。異なる文化に対する理解を深めておくことが大切です。

安全な滞在場所の確保

安全で清潔な宿泊施設を事前に予約するか、少なくとも到着後すぐに確保するようにしましょう。

仕事の探し方

現地での仕事の探し方を調査し、必要な資格や言語スキルを確認しておくことが重要です。履歴書やポートフォリオの準備も忘れずに。

緊急時の連絡先の共有

緊急時に連絡が取れるよう、家族や友人に現地での連絡先や滞在先の情報を共有しておきましょう。

異文化適応の心構え

新しい環境や言語に適応することが必要です。柔軟性を持ち、新しい経験にオープンな態度で臨みましょう。

予期せぬ事態への備え

旅行中には予期せぬ事態が発生することもあります。緊急時の連絡先や地元の緊急サービスの情報を把握しておくことが重要です。

帰国前の手続き

ビザの有効期限や滞在期間を確認し、帰国前に必要な手続きを進めておきましょう。帰国後の再就職や学業に備えることも考えておくと良いです。

７．終わりに

ワーキングホリデービザでは、20か国以上の国に行けたり、その期間の中で言語や文化を学び、専門的な機関で勉強出来たり、就職経験を積み、帰国後の転職活動に活かしたりと可能性が無限大になっているワーホリ。しかし、その期間の中には就労制限があります。その為、思った金額が稼げなかったり、時間の制限があって不満足なワーホリを過ごすことになります。そうならない為にも、しっかりと就労制限を理解して、ワーホリを楽しんでください！