円安が進行して数ヶ月経ちましたが、今もなお円安水準が続いており、全通貨に対して日本円の価値が安くなっています。
イギリス留学のために費用を貯めていたのに円安の影響で留学費用が足りなくなってしまうかもしれないと不安になっている方も多いでしょう。中には留学することを諦めようとしている方もいるかもしれません。
この記事ではそんな円安時にもイギリス留学に不安なく行けるような情報を紹介していきます。
この記事では以下の内容を解説します。
・お金の価値は常に変動している
・円安がイギリス留学に与える影響
・円安でも留学に行くべき理由
・円安でもイギリス留学を可能にする方法
1.通貨の価値はその時によって変わる
各国の通貨は常に価格変動しており、その都度高い通貨、安い通貨が変わっています。現在は日本円の価値が安くなり、他国の通貨が高くなるという円安が進行しています。一般的に知られているのはよくニュースで聞かれる「1ドル○○円」というものです。
留学する際には通貨の価値は非常に重要で、通貨の価値によって留学にかかる費用が大きく変わってきます。先述した通り現在は円安が進行しているので、一般的には留学するタイミングとしては向いていないと言われています。
2.円安が留学に与える影響
前章で円安時に留学は向いていないということを説明しましたが、具体的にはどのような影響があるのでしょうか?
大きく影響が与えられるのは現地での費用と学校にかかる費用です。これらは多くの場合、日本で資金を貯め、それを換金して現地で使うことが多いでしょう。先ほど説明した価格の変動は為替と言われますが、その為替は換金の際に影響が出ます。
日本から他国の通貨に換金する際に円安であれば換金した際にお金が減り、円高であればお金が増えるという感じです。実際に減ったり増えたりするわけではないので、あくまでもイメージということは理解してください。
現在は円安なので、日本円から他国の通貨に換金した際にお金が減ることになります。減ったお金で学費や生活費を支払わなければならないので、留学には向いてないということです。特に学費は大きな金額となり、ブレ幅も大きいのでより為替の影響を受けることになります。
しかしすべての方が留学を諦めなければならないというわけではありません。大学生などの場合、留学経験がその後の就活などで活かされることが多く、留学するかしないかで人生が変わると言っても過言ではありません。また、行こうとしているタイミングで留学しなければ二度と留学することがなくなってしまうかもしれないので。積極的に留学すべきです。
円安がいつ収まり、円高水準に戻るかということは誰にもわかりません。もしかすると今の円安水準が未来の円高水準となっている可能性すらあります。留学を考えている方は軽い気持ちで考えているわけではないと思うので、円安だけを理由に留学を諦めないようにしましょう。
一方、既に社会人として働いており、今すぐに留学する理由がない方は留学計画を延期してもいいかもしれません。社会人として働きながら留学することを考えられているのであれば、それは今を逃しても未来、留学に行くことができるという場合が多いはずです。
そのような状況であれば円高水準に戻ってから留学するのが賢明です。生涯に稼ぐ金額が2億円と言われ、老後の資金も年金では不十分と言われている今、働くことを辞めてまで円安時に海外に留学する必要はありません。今すぐにどうしても行きたいという方は別ですが、今すぐにどうしてもという考えでないのであれば、円高水準に戻るまで働きながら留学の準備を続けるようにしましょう。
3.円安でも留学に行くべき理由
円安だけを理由に留学を諦める方は非常に多くなっています。周りにそんな方がいれば自分も止めなければならないのかと考える方もいるでしょう。しかしそういうわけではありません。むしろ今しかできない経験が多くあるのではないでしょうか?
この章では円安水準でも留学するべき理由を説明していきます。
1.大きく変化する世界を肌で感じられる
数年前からコロナ禍になったり、ウクライナとロシアが戦争をするようになったり様々な点で世界は変わっています。それが為替に反映されたり、物価やエネルギー価格に反映されたり自分たちの身の回りでも多くの影響が与えられています。
その中で文化的な背景が異なることもあり、各国によって対応が様々となっています。日本国内からもどのような行動が正しいのかという議論はコロナが流行して以来、非常に多くなっているでしょう。
日本から出て、海外に行くことでこのような世界が移り変わっていくのを肌で感じることができます。これは長期で海外に行くからこそできる体験と言えるでしょう。
2.円安のピークは誰にも分らない
先ほどから伝えていますが、留学費用は円高のタイミングの方が抑えることができます。円安が進んでいる以上、海外留学を見送るという判断は合理的と言えます。しかし円安水準から円高水準に戻るという保証はどこにもありません。
円高水準に戻るのを待っていたらそのまま円安の進行が続いてしまったということも起こりかねません。そうなってしまった場合、留学を断念することになってしまうでしょう。円安が進行し続けるのであれば、今留学費用を支払うのが1番割安ということになります。
過去から見れば円安水準ですが、未来からすると円安なのか円高なのか誰にもわかりません。せっかく留学を考えているのであれば、円安でも留学することをおすすめします。
3.現地で働ければ円安の恩恵を受けられる
海外に留学し、生活費などを稼ぐことで留学費用で準備する額を減らすことができます。現地で稼ぐので、換金する際の手数料や為替の影響も受けないので、かなり大きなメリットがあります。
現地で就労して稼いだお金が余ったら日本円に換金すれば逆に円安の恩恵を得ることもできます。ビザによっては就労の制限がかけられますが、日本での生活と同じように稼いだ金額以下のお金で生活ができれば日本に帰る際に大きなメリットを得ることができます。
4.留学費用高騰を解決する方法
円安の影響で留学費用は高くなっているので、留学を決断するのであれば留学費用はどうしても克服しなければならない問題となっています。この章では留学するためにするべき節約術を紹介していきます。
1.現地で稼ぐ
先述しましたが、現地で働くことによるメリットはかなり多いです。為替の影響を受けなかったり、現地で稼いだ金額を帰国時に換金することで円安の恩恵を受けることができたり様々な点で得をすることができます。
ビザによっては就労が制限されたりできないこともありますが、できるのであれば現地で就労して準備時の負担を減らせるようにしましょう。
2.英語力を高めておく
海外留学先で多くの選択肢を持つことができるように留学前からしっかり英語を勉強しておきましょう。英語力が低ければ仕事をすることもできませんし、学校に通う前に追加のレッスンを受けることになってしまうかもしれません。留学した際に、余計な費用を払ったり低いレベルの授業しか受けられないということがないように準備しておきましょう。
3.滞在場所の費用を抑える
滞在場所は探せばいろいろな場所がありますが、できるだけ安い所を見つけるようにしましょう。中でもおすすめは食事付きの寮やシェアハウスです。光熱費や食費が元々含まれている場所に住むことで、無駄な出費を抑えることに繋がります。
4.留学先を変更する
どの国に留学するとしても為替の影響は受けますが、為替の影響が異なったり、そもそもかかる留学費用が異なったりするので、行く国を変えることで留学費用を削減できることもあります。
自分の目的が達成できるのであれば、渡航先にこだわるのはやめましょう。どうしても行きたい国があるのであれば、その国に行くべきですが、そうではないのであれば異なる国に行く選択肢を持つことも重要です。
5.留学期間を変更する
もちろん長い間留学すればその分その場でしか味わえない経験を得ることはできます。しかし長ければいいわけではなく、できるのであれば短い期間で多くの経験をするべきです。期間を短くできれば留学費用全体を削減することに繋がります。
とはいえ、留学期間を短くしすぎて何も経験できないのでは留学した意味がなくなってしまいます。留学期間を短くするのは良いですが、何も経験しないまま帰国するということにならないように注意しましょう。
5.まとめ
この記事では円安がイギリス留学に与える影響について話してきました。イギリスだけではなく、すべての国で該当することですが、円安が進行している今、留学費用は以前よりも高くなってしまっています。
しかし円安で留学費用が高くなっているからという理由だけで留学を諦めるということはおすすめしません。留学費用が高くなってしまっていても、節約することで費用を削減することは可能です。
まずはこの記事で説明した節約術を実際に自分が実行できるかどうかを考えてみてください。実行できそうであれば積極的に行動に移すことで留学することの現実味が増していきます。留学できるかどうかはすべて自分次第です。自分にできることをし、より良い留学体験にしてください。