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フィリピンの宗教はキリスト教!カトリックの影響が強いフィリピンの現状とは

2023.06.30

フィリピンの宗教はキリスト教!カトリックの影響が強いフィリピンの現状とは

格安オンライン英会話や格安留学などで、すっかり日本人にとって身近な存在となったフィリピン。そんなフィリピンに旅行や留学で訪れたいと思っている人もいるでしょう。長期的な滞在を考えている人もいるはずです。

そんなときに知っておいてほしいのが、フィリピンの宗教のこと。旅行や留学でフィリピンに行く人でも、フィリピンの宗教についてはほとんど知らないなんてこともあるはずです。
そこでこの記事では、フィリピンにおける宗教事情について詳しくご紹介します。
旅行や留学でフィリピンに行く予定がある人は、ぜひ参考にしてくださいね。

【目次】

1.フィリピン国内の宗教分布

2.フィリピンでのキリスト教の影響

3.フィリピンのキリスト教はかなり厳しい!

4.キリスト教国家のフィリピンで気をつけること

5.フィリピンは意外と宗教色が濃い国家

 

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1.フィリピン国内の宗教分布

まずはフィリピン国内の宗教分布をご紹介します。
実はフィリピンはかなりのキリスト教国家。外務省のデータによると、国民の93%がキリスト教徒で、そのうち83%がカトリックとなっています。
ちなみにイスラム教徒も5%いて、フィリピン人全員にキリスト教が強制されているわけではありません。

とはいえ、アジアでキリスト教国家というのは非常に珍しく、フィリピンのほかには東ティモールくらいしかありません。(ちなみに東ティモールのキリスト教徒率は99.1%となっています)

なぜフィリピンはキリスト教なのか

アジア全体の主要な宗教はイスラム教や仏教などです。人口でいえば、インドのヒンドゥー教も主要と言えるでしょう。
つまり、アジア全体で見ればキリスト教徒はそれほど多いわけではありません。それにもかかわらず、フィリピンがキリスト教国家なのはなぜなのでしょうか。それには、フィリピンの歴史が関係しています。

フィリピンにはもともと自然に向かってお祈りをする、土着宗教がありました。また、インドネシアでイスラム教が広まっていた影響もあり、イスラム教も広まりつつありました。
現在でもフィリピンのミンダナオ島の南部は、イスラム教徒が暮らしています。5%のイスラム教徒人口のほとんどは、このあたりに存在しているのです。

しかし、16世紀中頃にフィリピンがスペインの植民地になったことで、フィリピン国内でもスペインの宗教であるキリスト教カトリックへの改宗が進められていきました。
フィリピンはその後300年以上もスペインの植民地だったため、その影響はアメリカの植民地時代を経ても色濃く残っています。
ちなみにアメリカの植民地だったのは約50年。また宗教的な面では、アメリカとスペインは衝突する部分はないため、アメリカが改宗を進めることはなかったのでしょう。

フィリピンでは宗教だけではなく、スペイン植民地時代の影響が、未だにあちこちに見受けられます。人名や地名、そして現地の言葉を見てみると、スペイン語っぽいものが多いんですよ。

2.フィリピンでのキリスト教の影響

スペイン植民地時代から続くフィリピンのキリスト教ですが、現在はスペインよりもフィリピンの方がキリスト教の影響を色濃く受けています。
日本の国教は神道とされていますが、普段の生活の中で神道の影響を感じるのはお正月や神社に行ったときくらいではないでしょうか。しかし、フィリピンでは毎日のようにキリスト教を感じることになるのです。

ここからはそんなフィリピンでのキリスト教の影響について、ご紹介していきます。

休日はキリスト教由来のものが多い

日本の休日は歴史由来だったり、天皇陛下が由来するものだったり、季節由来だったりと、なかなかバラエティ豊かです。
しかしフィリピンの休日は、キリスト教由来のものが多くなっています。
たとえば、イースターホリデー。キリスト教の影響が強い国では、毎年3月から4月のどこかでイースターホリデーがありますが、フィリピンでもそれと同じイースターホリデーが設けられています。

また、イースター以外でも、キリスト教で祝日と定められている日は、フィリピンでも祝日です。
欧米の多くの国々と共通しているため、フィリピンはアジアにいながらにして欧米の気分が味わえる土地と言えるかもしれません。

クリスマスは一大行事

日本のクリスマスは、ただパーティーをするだけのイベントですが、フィリピンでは違います。
フィリピン人にとって、クリスマスは一大行事。なんと、9月頃から、街ではクリスマスの準備をしている風景が見受けられるでしょう。
日本ではクリスマスシーズンは11月頃からですが、フィリピンでは9月から12月まで続く一大行事なのですね。1年の3分の1はクリスマスのことを考えているほど、フィリピンではクリスマスがとても大事にされているのです。

ちなみにキリスト教の影響が色濃い欧米やラテンアメリカの国々でも、9月からクリスマスシーズンという国はほとんどありません。大体が10月、もしくは11月からクリスマスの用意を始めます。
それを考えると、どれだけフィリピンではキリスト教の影響が強いのかが感じ取れるでしょう。

日常の暮らしにもキリスト教の影響が

フィリピンにおけるキリスト教の影響は、祝日の問題だけではありません。日々の暮らしの中でも、キリスト教の影響を色濃く感じるでしょう。

まず、フィリピン人は日曜にミサに行く人が多いです。欧米のキリスト教徒は、「一応キリスト教徒」という程度の人も多く、それほど熱心にミサに向かう人は少数派なくらいですが、フィリピンではミサに行く人の方が多数派なのです。
お買い物途中でも、ショッピングセンターの中でミサをしている風景が見られることもあります。

また、食事の前などにお祈りをするのも普通ですし、学校でもキリスト教について学ぶ時間が設けられています。

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3.フィリピンのキリスト教はかなり厳しい!

フィリピンはキリスト教国家であり、生活の中にもキリスト教の影響が色濃く表れているというのは、前述のとおりです。しかし、他のキリスト教国家に比べると、フィリピンはさらに厳格なキリスト教国家と言えるかもしれません。
そこで、フィリピンがどれだけ厳格なキリスト教国家なのかを解説します。

離婚の制度がない

キリスト教の中でもカトリックでは、離婚が禁じられています。とはいえ、カトリックの影響が強い国でも、離婚ができない国はほとんどありません。
ですがフィリピンには制度として離婚がなく、一度結婚をすると、その人と添い遂げることになります。これは外国人にも適用され、フィリピン人とフィリピンで結婚してフィリピンに住んでいれば、離婚はできません。

ただし日本人がフィリピン人と日本で結婚して、日本に住んでいる場合は、日本の制度に則った離婚が可能です。
しかしフィリピン人にとって離婚はタブーと言っても良いほど避けるべきものであることは、覚えておくと良いでしょう。

中絶禁止

カトリックでは人工中絶も禁止されています。そのため、フィリピンでは基本的に中絶はできません。
中絶をする方法がないわけではありませんが、法的に認められていないため、中絶をすると医師も女性も罰されます。しかも、法をくぐり抜けて中絶を行っている医者の元では、適切な医療を受けられないため、中絶をした女性が命を落とすようなこともあるのです。

避妊もできない

実はカトリックの影響が強い国で、中絶が禁止されているのはフィリピンだけではありません。しかし、避妊まで禁止されているのはフィリピンくらいかもしれません。
中絶もできず避妊もできないとなると、フィリピン人が子沢山な家庭が多いのも頷けますね。

そもそも女性たちでさえ、避妊に抵抗感がある人が多く、避妊具を使うのを嫌がります。フィリピン人と恋仲になったときには、この点で揉めることもあるかもしれません。
避妊も中絶もできないという状況から、フィリピンには複数の子供を育てるシングルマザーがたくさんいます。

4.キリスト教国家のフィリピンで気をつけること

フィリピンがどれだけ厳しいキリスト教国家なのかは、きっとおわかりいただけたでしょう。そんなフィリピンだからこそ、滞在中には気をつけるべきことがたくさんあります。
ここからは、宗教面に絞って、フィリピン滞在中に気をつけることをご紹介します。

信仰を否定することは言わない

当たり前のことですが、信仰を否定するようなことは絶対言わないようにしましょう。神様の存在を否定したり、キリスト教由来の習慣を否定したりすることは、たとえ小さなことであってもやめておきましょう。
冗談でも、フィリピン人たちの信仰を否定するようなことは言わないようにしてください。フィリピン人でも信仰心の強さは人によりますが、かなり厳格なキリスト教徒も多いため、くれぐれも注意するようにしましょう。

宗教の話はしないのがベター

日本人は無宗教な人が多いので、そもそもフィリピン人のキリスト教に対する信仰心をよく理解できないかもしれません。
その目線から宗教の話をすると、相手を不快な気分にさせてしまうおそれもあります。

ですから、無駄なトラブルを避けるためにも、そもそも宗教の話はしないのがベターです。相手から自分の宗教をきかれたときに限り、答えるだけにとどめておけば、トラブルにはならないでしょう。

離婚や中絶に関する話はタブー

フィリピンでは離婚や中絶に関する話は避けることをおすすめします。
特に、フィリピン国内の状況について、中絶や避妊が禁止されているからどうこうという話はしないようにしてください。

自分が離婚経験があるという程度の話なら、それほど問題にはなりません。フィリピン人たちも、他の国々では離婚の制度が存在していることを知っているからです。また、日本人がキリスト教徒ではないこともわかっているでしょう。

しかし離婚や中絶、そして避妊の話に絡めて、フィリピンの話をしてしまうと、相手を怒らせてしまう可能性があります。くれぐれもやめておきましょう。

5.フィリピンは意外と宗教色が濃い国家

フィリピンがこれほどまでに宗教色が濃い国家だとは、知らなかった人もいるでしょう。
フィリピンでフィリピン人とかかわるときには、相手が敬虔なキリスト教徒かもしれない可能性も視野に入れ、宗教やそれにかかわる話題はなるべく避けるようにしてくださいね。

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