アメリカの有名都市を聞かれたらニューヨーク、ロサンゼルスなど多くの都市が思い浮かびますが、アメリカにはどれくらいの気候があるかご存じでしょうか。
留学する都市を考えた時、現地の気候は気になるところですが、アメリカは日本の約25倍の面積を誇り、渡航する都市によって気候の特徴が大きく異なります。
本記事ではアメリカの気候についてお伝えし、どの都市がどの気候に属しているのか、また各都市の特徴について紹介します。
アメリカは5つの気候区分
アメリカは寒帯、亜寒帯、温帯、熱帯、乾燥帯の5つの気候に区分され、その中でも気候が分かれているため、滞在する都市によりその特徴が大きく異なります。
これからアメリカに存在する気候の特徴とともに、その気候を代表する都市の特徴についてもお伝えしますので、気候の特徴と都市の特徴を読みながら、渡航したい都市を検討してみましょう!
地中海性気候(ロサンゼルス、サンフランシスコ、サンディエゴ、シアトルの一部など)
ロサンゼルス、サンフランシスコ、サンディエゴ、シアトルの一部などアメリカを代表する多くの都市が地中海性気候に属しています。
地中海性気候は年間を通して温暖で乾燥した気候になり、特に春から夏にかけての5〜9月はほとんど雨が降りません。また、冬であっても最高気温は15℃以上あり、最低気温も5℃を下回る日はほとんどなく、温暖で過ごしやすい気候と言えます。
乾燥しているだけあり、日差しが大変強いことから現地ではSPFの数値が高い日焼け止めとサングラスの持参をおすすめします。
都市紹介①:ロサンゼルス
ニューヨークに次ぐアメリカ第二の都市。格安語学学校からUCLAや南カリフォルニア大学などの名門校など個性豊かな学校が多く、留学生にも大変人気の高い都市です。
航空券も比較的安く、冬も温暖で年間を通して過ごしやすいことから留学生に限らず、世界中から観光客が集まります。ユニバーサルスタジオ、ハリウッド、ディズニーランドなど観光するスポットも多く、飽きることなく滞在することができます。
都市紹介②:サンフランシスコ
ロサンゼルスより少しだけ北部に位置するため、夏も比較的過ごしやすいです。
サンフランシスコ南部からサンノゼまでの細長い平地エリアが有名なシリコンバレー。世界を代表するIT企業が数多く生まれ、Apple、Google、Facebook、Twitter、Youtubeなどの多くの企業がシリコンバレーにあります。
また、サンフランシスコは移民が多く、ヒッピー文化発祥の地でもあり、世界最大級の同性愛コミュニティーがあるなど多文化かつ多くの個性的な思想に触れることができます。
都市紹介③:サンディエゴ
美しいビーチが連なり、アメリカでも指折りの高級リゾート都市としても知られています。温暖、快適で過ごしやすく、治安も良いため、地元アメリカ人が老後を過ごす場所としても人気が高い都市です。
また、自然、海、都会などすべてが揃っているため、留学生などの若い層にとっても過ごしやすく、留学生にも人気がある都市になります。
都市紹介④:シアトル
スターバックスの本社があることはあまりにも有名です。また、マイクロソフトやアマゾンなどのグローバル企業が集まる都市としても知られています。
最先端のハイテクやスタートアップ企業も多いため、インターンシップなどで本場のビジネスを学びたい人にとっても良い都市です。
西洋海岸気候(シアトルの一部など)
シアトルの北部は西洋海岸気候に分布し、緯度は北海道の札幌よりも北にありますが、暖流の影響で札幌ほど寒くなることはありません。年間を通して気温も降水量も安定し、大変過ごしやすい気候です。
温暖湿潤気候(ニューヨーク、アトランタなど)
北海道、東北、沖縄を除いた日本のほとんどが属するのが温暖湿潤気候です。そのため、温暖湿潤気候に属しているニューヨークやアトランタは日本と似ている気候と考えて良いです。
年間の寒暖差が激しく、夏は蒸し暑く、冬は大変寒いです。ニューヨークのある東側は寒流の影響で思ったよりも冬は寒いと感じる人は多いでしょう。また、4月から6月にかけては雷雨や竜巻が多いので注意しましょう。
都市紹介⑤:ニューヨーク
アメリカの第一都市であり、世界有数の金融都市として知られる世界的な大都市。留学先としてはロサンゼルスと人気を二分しています。
アート、ファッション、音楽、芸術、エンタメ、ダンス、舞台などすべてがアメリカのトップレベル。様々な才能が集まる刺激的な都市です。英語だけでなく、自分の才能を開花させたい人にとっては目指すべき場所と言えます。
都市紹介⑥:アトランタ
森林などの広大な緑ときらびやかなスカイライン、そして南北戦争において重要な役割を果たしたことが分かる歴史深さを感じる都市。
ジョージア州最大の都市であり、緑多い自然を感じるとともに多彩なレストラン、カフェ、パブなどのおしゃれな空間を感じることもできます。
亜寒帯湿潤気候(ボストン、シカゴ)
日本の北海道や東北と同じ気候が亜寒帯湿潤気候。アメリカではボストン、シカゴがその気候に属します。冬は寒さが厳しく雪が積もる日も珍しくありません。最高気温は30℃程度になり、最低気温はマイナス10℃を下回る日もあります。
春と秋の時期が短く、夏と冬の時期が長いという特徴があります。
都市紹介⑦:ボストン
世界的に有名なハーバード大学、マサチューセッツ工科大学、ウェルズリー大学などを擁するアメリカを代表するアカデミックシティ。
交通の便が良いとは言えないアメリカの都市の中では電車、バス、地下鉄など交通機関が発達し、留学をするうえで重要な交通の便が良く大変生活がしやすいです。
また、ボストン美術館、ボストン交響楽団などもあり、音楽やアートを身近に感じることができます。
都市紹介⑧:シカゴ
ニューヨーク、ロサンゼルスに次ぐアメリカ第三の都市。ニューヨーク、ロサンゼルスより物価が安く、留学費用をおさえつつ都市部に住みたいという留学生におすすめです。舞台や音楽を楽しめる都市としても知られています。また、交通の便が良いことも留学をするうえで助かる部分のひとつです。
熱帯モンスーン気候(マイアミ)
5月から10月と長い雨季がありますが、冬は温暖な気候が特徴です。そのため、その気候に属するマイアミはアメリカの避暑地としても有名です。
夏は暑く、夏から秋にかけては天候が落ち着かなくなります。この時期は台風やスコールなどが多いため、夏から秋にかけて滞在する人は外出する際の天気予報を確認する様にしましょう。
都市紹介⑨:マイアミ
美しいビーチに太陽が降り注ぎ、ビーチ沿いで音楽やダンスパーティーが楽しめる国際都市。恵まれた気候、音楽、ダンス、ビーチ、世界各地の料理が集まり、冬も温暖なため、夜通し楽しめる街として世界各地から多くの人が訪れます。
ステップ気候(ホノルル)
年間を通して25℃前後で20℃を下回る日もあまりないため、大変過ごしやすいです。雨季と乾季があり、雨季は10月から3月。急に雨が降ることもありますので、この時期に訪れる人は折り畳み傘を持参することをおすすめします。
都市紹介⑩:ホノルル
リラックスした空気が流れ、日本人にも人気が高いサーフィンの街ホノルル。毎年多くの芸能人が訪れることでも知られています。
雨季は急にスコールが降ることもありますが、気候が温暖なため1年を通して過ごしやすいです。日本人に人気の都市らしく、ほとんどの語学学校では生徒の半数程度は日本人留学生です。
砂漠性気候(ラスベガス)
夏は暑く、冬は温暖で過ごしやすい気候のため、観光シーズンが冬になります。夏場は40℃を超える日もありますが、冬は最低気温でも0℃を下回ることはほぼありません。
しかし、1日の寒暖の差が激しく、夏はどの施設でもクーラーがかなり効いているので、夏でも気温差で体調を崩さない様に体温調整に気をつけましょう。同様に冬も温暖とは言え防寒具は必要ですので忘れずに持参しましょう。
都市紹介⑪:ラスベガス
24時間営業の大型娯楽施設カジノは世界的にあまりにも有名です。大通りにはラスベガスらしい音楽、それに合わせて踊る噴水ショーなどが行われ、豪華ホテルが連なります。
ステップ気候(デンバー)
雨の少ない大陸性の気候です。1年の寒暖差が激しく、夏の最高気温は40℃を超える日もあれば、冬の最低気温は10℃を下回る日もあります。また、4月から6月に関しては台風が頻繁に発生します。暑さも寒さも日本より相当に厳しいと考えておきましょう。
都市紹介⑫:デンバー
教育レベルが高く、日本人留学生が少ないため、日本人が少ない都市で留学したい人にとっては隠れた穴場都市になります。
ロッキー山脈の麓に位置する都市で、自然も多く、治安が良いため、リラックスして勉強に集中することができます。
サバナ気候
南アメリカ大陸の一部に含まれ、熱帯地域に分布する気候の一つで年間を通して気温が高く、最も寒い日の平均気温でも15℃を超えます。年間の気温差が大きく、雨季と乾季がかなりはっきりしています。
雨季にあたる冬はほぼ雨が降らないため、植物が枯れてしまいますが、夏になると降水量の増加とともに緑が増え、自然豊かになります。
まとめ
アメリカの気候とその気候に属する代表都市について紹介しましたがいかがでしたでしょうか。
広大なアメリカには多くの気候が存在し、その滞在場所によっても大きく特徴が異なることが分かりました。また、都市自体もバラエティ豊かで個性的な都市が多く、気候の特徴とともに都市の特徴も考えたうえで自分に合う留学先を探した方が良さそうですね。
本記事を参考に自分に合うアメリカの留学先を探して、最高のアメリカ留学を実現させましょう!