留学を夢見てきた方々を今襲っているのが新型コロナウイルスです。海外に行くどころか、国内の移動も制限されるなどしている中、留学はできるのでしょうか。もし、自分がコロナになってしまったらと考えると不安な方は、こちらの記事を見て正しい情報をチェックしてみましょう。未知のことは知れば不安が軽減されていきます。
カナダ留学はコロナ禍でも可能?
最初に知りたいのは、そもそもコロナ禍でも留学はできるのかということでしょう。結論から言うと、カナダ留学はできます。学生ビザを持って入国ができますし、ワーキングホリデービザや観光ビザも受け入れています。
日本からの渡航はできますし、入国前の陰性証明取得も必要ありません。入国後の行動制限もなくなりましたし、ビザの発給はしてくれ、入国後の隔離もなしです。
隔離期間については、ワクチンを2回摂取していれば不要です。ワクチン摂取が1回以下だと入国後に14日間の自己隔離があるので、留学前には最低でもワクチンを2回打っておくことをおすすめします。入国規制は徐々に緩和されつつあるため、留学はしやすくなっています。ただ、コロナ禍の状況は刻々と変化するため、その都度新しい情報をチェックしておきましょう。
カナダのコロナ感染者と死亡者数
日本のテレビでは、ニュースで国内のことばかりとりあげ、海外に目を向けたいときにはワールドニュースなどを自主的に確認しなければなりません。特にカナダについての情報は日本に入ってこず、自分たちで正しい情報を得る他ありません。
2022年9月16日現在では、カナダでのコロナ感染者数は4,197,701人、死亡者数は44,347人です。
参照:WHO Coronavirus(COVID-19)
数だけ見るのではなく、日本と比べる際には日本の人口とカナダの人口や、人口密度なども考慮すべきです。
2022年4月1日まではワクチン摂取を完了した方でも新型コロナウイルスの検査をしなければいけませんでしたが、現在はその必要はありません。
参照:COVID-19 vaccinated travellers entering Canada
コロナ禍の入国条件
コロナ禍に入り、入国条件には以下の2つが追加されました。
・入国14日前までに、カナダ政府が認証しているワクチンを2回接種していること
・渡航前にカナダ政府公式アプリ「ArriveCAN」に情報を入力を行うこと
参照:Travel to Canada: Requirements for COVID-19 vaccinated travellers
ワクチンの2回目摂取が入国14日前まででないといけない点には注意が必要でしょう。出国ギリギリに摂取すると不都合があるので、できるだけ早めにワクチンの予約をしておく必要があります。
ちなみに、カナダ政府が承認しているワクチンは以下の通りです。
・アストラゼネカ コビシールド
・ファイザー ビオンテック
・モデルナ スパイクバックス
・ジョンソン&ジョンソン など
ジョンソン&ジョンソンのワクチンは1回のみでOKと、他のワクチンと少々違いがあります。また、ワクチンが混同している場合も問題ありません。
渡航前には、カナダ政府の公式アプリに情報を入力する必要もあるので、こちらも早めに終わらせておきましょう。一応留学する72時間以内であればOKですが、忘れたら大変です。
現在のカナダでのコロナの扱い
2022年4月8日から、カナダではコロナによる制限が緩くなりました。とはいえ、広い国なので州によって制限方法が異なるため注意しましょう。自分が留学するところはどんなルールになっているか、事前に確認することをおすすめします。
しかし、カナダでも人口が多いバンクーバーがあるブリティッシュコロンビア州では、ワクチン接種証明が不要になっています。イベントに参加する際などに提示を求められる国もある中、規制は緩くなったと言えるでしょう。食事には気を付けなければいけないコロナですが、レストランやバーなどの人数制限も現在行われていません。日本の現状を思えば、カナダの方がいくらか過ごしやすいのではないでしょうか。
日本ではまだまだマスク生活が続いていますが、カナダでは公共の屋内環境ではマスクの着用は不要です。公共交通機関ではマスクの着用が推奨されてはいますが、あくまで推奨であり、必須ではなくなっています。マスクをしていないと不安という場合でも、周りに着用を強要はできないので、不安が強いならよく考えた上で留学するかどうかを検討してみましょう。
参照:BC再出発計画元の生活に戻るための計画
カナダのワクチン接種状況
カナダでは、ワクチン接種が進んでいます。摂取を1回した人は、全人口の85%以上です。認められているワクチンの種類は日本と同様、ファイザーやモデルナなどです。摂取していない人が少ない国ではないので、そのあたりでは安心できるのではないでしょうか。
・COVID-19 vaccination in Canada
東京・カナダ間のフライト情報
留学のためにカナダへ行くとなると飛行機に乗る必要がありますが、現在フライトは通常より本数を減らされている状況です。しかし、ワクチンの接種状況などから少しずつ本数が元に戻る兆しが見えてきています。留学であればそう頻繁にカナダと日本を行き来しないでしょうから、フライト本数が多少減ってもあまり影響はないでしょう。
バンクーバー行きの各航空会社の便数は以下の通りです。
- エアカナダ バンクーバー・成田線 2023年3月24日まで:週7便
- 日本航空 バンクーバー・成田線 2022年9月30日まで:週5便
- 全日空 バンクーバー・羽田線 2022年10月29日まで:週5便
トロント行き
エアカナダ トロント・成田線 2022年9月5日まで:週5便、9月6日~10月28日まで:週7便、10月30日~2023年3月24日まで:週4便
モントリオール行き
エアカナダ モントリオール・成田線 2022年6月1日以降:週6便
状況は常に変化しているため、留学計画を立てているのであれば、直前まで最新情報をチェックしておきましょう。それぞれの航空会社のホームページなら正しい情報が載っています。
コロナ禍が終わってから留学した方がいい?
留学したい方を襲った新型コロナウイルスにより、留学をあきらめるべきかと考える方も出てきています。この問題に関しては様々な意見があるでしょう。行くか行かないか、どちらの選択肢を取ったらどんなことが起きるのか、具体的に想像してから判断を下すことをおすすめします。
学部生の場合人
大学生になって留学を考えている場合、語学留学や交換留学制度がありますよね。学校がサポートしてくれるなら、留学もしやすいでしょう。熱意があるなら、留学しないことで一生後悔することだってあります。
もし、コロナ禍でも留学したとしたら、そのメリットは時間のある学生の間に留学ができることです。社会人になってから留学をしようと思っても、そんなに長い間休みが取れるところはほとんどありません。日本の社会に入ったら、海外のように長期の有給休暇は取れませんし、バカンスに行くなんて習慣もないからです。
順当に学生時代に留学に行けば、学んだ英語にブランクができず、現地で生かすこともできるでしょう。また、就活に間に合わないといったデメリットも解消でき、同じように大学のうちから留学した友人たちと強力し合って情報交換もできます。
ただ、現地でコロナにかかったとき、そばに家族がいないこと、現地の医療機関に慣れないことから不安が大きくなることが予想されます。
逆に、コロナ禍だからと留学を断念した場合、メリットになるのは現地でコロナに感染することがないことでしょう。たとえかかったとしても家族がいる日本で治療ができ、医療機関にかかるのに特別手続きなどを意識しなくても良いですよね。
しかし、やはり学生時代に留学の機会を逃すのはとても惜しいことです。その後に留学の機会が得られたとしても、大学のサポートは受けられなくなるわけですし、周りが就職している中留学していると金銭面での不安も出てきます。
社会人の場合
社会人で留学しようと考えている場合は短期の留学が多いでしょう。もしそうだとしたら、コロナ禍で行くメリットは留学に行ける今というチャンスを逃さないでいられることです。
社会人になると、家族の中に高齢者が出てきたり、仕事の責任が大きくなり休みづらくなったりなど、人生に色々な変化が訪れます。そんな中、今留学に行ける状況であるならば、そのチャンスは滅多にめぐってこないかもしれません。いつでも留学できるとは限らないわけですから、ライフステージを考えて行ける場合には、そのチャンスを逃すのはもったいないです。
しかし、別の見方をすれば、社会人だからこそコロナ禍を避けてもまだ工夫ができる可能性が残っていると言えます。思い切った決断が必要になるかもしれませんが、例えば仕事を一旦辞めて、転職するまでの間に留学するなどすればチャンスをつかめるかもしれません。大学生なら時間は数年と大体決まっていますが、社会人は40年ほど働くのですからその間に自分で人生を決めることもできるでしょう。
まとめ
カナダへの留学を検討しているなら、最終的な決め手は自分の中に眠る留学に対する熱意だと思います。強ければコロナ禍なんて気にしないと思えるかもしれませんが、留学できなくてもあきらめられる場合は強行すべきとまでは言えません。留学すると決めたなら、カナダのコロナ情報を日々チェックして最新情報を頭に入れていきましょう。留学を決めてから実行するまでにはタイムラグがあるので、状況が変わった場合にどうするかも考えておくことをおすすめします。