この記事は約 7 分で読むことができます。
これからオーストラリアに行く人や、行きたいと思っている人は、オーストラリアがどんな国か気になっているのではないでしょうか。
日本とオーストラリアでは文化や習慣に違いも多いため、事前に予習しておけば、渡航してから困ることが少なくなるかもしれません。
そこで今回は、オーストラリアと日本の違いを、文化や生活習慣、気候にわけてご紹介していきます。これを参考にすれば、オーストラリアに渡航後にびっくりすることが少なくなるでしょう。
オーストラリアと日本の文化の違い
まずは文化という面から、オーストラリアと日本の違いをご紹介します。文化の違いがあることを理解しておかなければ、思わぬトラブルに発展することも。オーストラリアの文化を知り、なるべく現地の文化に溶け込めるようにがんばってみてくださいね。
オーストラリアは移民が多い多文化な国
オーストラリアと日本の最大の違いと言っても過言ではないのは、オーストラリアは移民が多くかなり多文化・他民族な国だということです。
オーストラリアを白人の国だと思っている人もいるかもしれません。もちろん、白人も多いのですが、イメージしているよりもさまざまな人種や文化を目にすることになるでしょう。
特に都市部ではさまざまな文化に触れることができるため、1つの国にいながらにして他の国のことも深く知ることになるかもしれません。また、さまざまな国の料理を楽しめたり、色んな言語を耳にできたりするので、そんな面もきっと楽しめるはずです。
ただし多文化なだけに、日本よりも人種や宗教といった話題にデリケートな面も。そういう話をしたい場合は、とても親しくなった相手だけに限定するようにしましょう。
割と誰にでも話しかける
日本だと突然知らない人に話しかけるのは、道に迷った時くらいでしょうか。オーストラリアはもっとオープンで、天気の話などくらいなら割と誰とでも話します。
バス停で隣になった人、カフェやレストランの店員さん、公園でたまたま近くにいた人等々、突然話しかけてくるかもしれませんが、びっくりしないようにしましょう。
ただ、話しかけてくるからと言ってすぐに友達になれるわけではありません。天気や今目の前で起こっていることなど位の話は、誰とでもするという意味で、本当に仲良くなるまでには時間がかかることも少なくありません。
年齢差はあまり気にしない
日本は少しでも年上だと敬語を使ったりなど、目上の人を敬う文化がまだまだ根強い国です。しかし、オーストラリアはそうではありません。
年齢差はあってないようなもの。ただ年上だからというだけで、丁寧に扱われることはないでしょう。10代の子供も同年代の人も、そして自分よりだいぶ年上の人も、同じような話し方・態度で接してきます。
あまりに年が離れていれば、多少気を遣うことはあるかもしれませんが、それでも日本の比ではありません。そんな感じなので、数歳差は誤差レベル。年齢を気にする必要がないため、相手の年齢を聞くこともあまりありません。
日本人に比べると時間に少しルーズ
日本人は一般的に時間に正確ですし、他人の遅刻にも厳しめです。公共交通機関も時間が正確です。特に電車は本当に時間ぴったりに来ますよね。
しかし、オーストラリアは日本人に比べると時間にルーズなところがあります。個人レベルだけではなく、公共交通機関も少々遅れるくらいは当たり前。それが数分程度なら、「遅れている」と捉えられないこともあります。
良く言えば、おおらかで厳しすぎないのですが、日本での時間の厳しさに慣れていると戸惑うこともあるかもしれません。
残業はしないのが当たり前
日本人が特にびっくりするのは、これかもしれませんね。オーストラリアでは、残業をしないのが基本。全くしないわけではありませんが、しないのが基本なので、残業をする時にはよほど事情がある時です。
日本だと残業するのがむしろ当たり前になっている企業もありますから、これはカルチャーショックなのではないでしょうか。定時になったら「帰って」と急かされるようなこともあります。
仕事のあとの生活を充実できそうなのは、とても良いですね。
オーストラリアと日本の生活習慣の違い
ここまでは、文化についてオーストラリアと日本の違いをご紹介しましたが、次は普段の生活習慣の違いをみていきましょう。生活習慣は日本の感覚でいると、周囲に迷惑をかけてしまうおそれもあるので、気をつけてくださいね。
人前でゲップはタブー
日本でもゲップは嫌がられることが多いですが、それでも人前でゲップしてしまう人もいますよね。オーストラリアでは、日本以上にゲップが嫌がられます。
特に口を開いて豪快な音を立てるのは、本当にタブー。家では豪快なゲップをするオーストラリア人もいますが、人前ではなるべくゲップをしないようにしている人がほとんどです。
もしも人前でもついついゲップしてしまうという人がいれば、オーストラリア渡航前に、せめて静かにゲップができるように練習しておくことをおすすめします。
シャワーはささっと浴びることが多い
シャワーやお風呂はゆっくり楽しみたいという日本人は多いでしょう。しかし、オーストラリアでは、バスタブにつかることはほとんどなく、シャワーも短くすませます。バスタブがないお家も多いんです。
これは何故かというと、オーストラリアは乾燥地帯が多く、水不足に陥りやすいため。また、数人で家をシェアしていることもあるので、一人が長々とシャワーを浴びると、他の人が浴びられない……なんてことにもなるからです。
お風呂好きな人には残念なお知らせですが、オーストラリアに行ったらシャワーはささっとすませるように心がけましょう。
現金よりもカード払いの方が主流
日本も最近はキャッシュレス払いが発達してきていますが、まだまだ現金のみでしか支払いができないところも少なくありません。小さなお店や個人商店だと、現金のみというところが多いでしょう。
また、キャッシュレス払いができる場所でも、現金を使う日本人も多いです。
しかしオーストラリアの場合は、逆でカード払いなどキャッシュレスで支払いをすることの方が圧倒的に多いです。個人商店のような小さなお店でも、カード払い可能で、現金のみというところはかなり珍しいと言えるでしょう。
そんなわけで、オーストラリアでは現金を使う場面が、日本に比べるとかなり少ないです。スリが日本に比べれば多いですから、くれぐれもお財布に大金を入れて行動しないでくださいね。
BYOという持ち込みOKのレストランがある
日本では持ち込みOKのレストランや居酒屋はそれほど多くはありませんよね。ですが、オーストラリアではレストランに飲み物を持ち込めるのは普通のこと。好きな飲み物をレストランに持ち込み、食事と一緒に楽しむことができるんです。
と言っても、すべてのレストランで持ち込みができるわけではありません。持ち込みができるシステムは「BYO(Bring Your Own)」と呼ばれていますが、このシステムを採用しているレストランのみ、持ち込み可能なのです。
BYOを採用しているレストランはとても多いですから、お気に入りのレストランを見つけたら、自分の好きなドリンクを持って通ってみると良いでしょう。
オーストラリアと日本の気候の違い
最後に、オーストラリアと日本の気候の違いをご紹介します。気候の違いを把握しておかなければ、現地に行った時に気候の差に苦しむことになるかもしれません。事前準備をしっかりしておくことをおすすめします。
紫外線がとても強い
オーストラリアはとにかく紫外線がとても強いことで知られています。紫外線量はなんと日本の5倍以上!一年中、紫外線が強いと考えて問題ありません。
ですから、日焼け止めをせずに外に行くのは自殺行為。日焼け止めクリームだけではなく、帽子やサングラスなど、紫外線対策は徹底しましょう。オーストラリアでは日傘を指している人はあまりいませんが、必要を感じるなら使っても構いません。
オーストラリア全域で紫外線が強い傾向にありますが、中でもケアンズ、ダーウィンなどはかなりのもの。このエリアに渡航される際には、かなり徹底した紫外線対策が必要です。
乾燥しやすい
日本の夏は湿度が高いことで知られていますが、オーストラリアは逆に乾燥している時期やエリアが多い国です。夏はカラッとして過ごしやすいですが、日本の感覚でいると肌や髪の乾燥にびっくりしてしまうかもしれません。
女性だけではなく、男性も保湿対策を徹底しましょう。
また、喉が弱い人も要注意。のど飴などでのどのケアもしておくと安心ですよ。のど飴は英語で「cough drops」「throat lozenges」と言います。現地でも売っているので、喉が乾燥に負けやすい人は覚えておきましょう。
地域によってかなり気候が違う
日本も東北・北海道は寒く、沖縄は暑いという、地域によって気候に違いがある国です。しかし、オーストラリアの気候の地域差はそれ以上かもしれません。なぜなら、オーストラリアは日本に比べるとずっと広い国だからです。
たとえば、内陸部は乾燥が本当に深刻で水不足に陥ることも少なくありませんが、沿岸部はそれほどでもありません。
シドニーやメルボルンは一年中温暖で、暑すぎず寒すぎず過ごしやすいことで知られています。そうかと思えばキャンベラのように夏と冬の気温差が日本並の地域もありますし、年間を通して暑いケアンズのようなエリアもあります。
このように、地域により全く気候が異なるため、滞在先のエリアの気候はしっかり把握して旅の準備をしましょう。また、オーストラリア国内を移動するときも、移動先の天気は全く違うものかもしれないことを念頭に、事前に調べておくことをおすすめします。
オーストラリアと日本には違いが多い!渡航前にはあらかじめ心の準備を
オーストラリアと日本は、文化や生活習慣、そして気候にいたるまで、とても違いが多い国です。きっとオーストラリアに渡航すれば、なにもかもが新鮮で良い刺激を受けることができるでしょう。
文化や生活習慣が異なる国に行くと、ストレスを感じることもあるかもしれません。しかし、それも海外滞在・海外旅行の醍醐味。完璧に現地の人たちのやり方通りにする必要はありませんが、違いをしっかり理解し、現地の人の迷惑にならないような過ごし方を心がけてくださいね。
