インタビュアー:留学アドバイザー 安藤
Mくん:東京大学3年生のM.Kです。20歳です。カナダのトロントで英語力を鍛えながら、将来自分のやりたいことにつながるようなインターンをするという目標でワーホリをしていました。
安藤: インターン先はどこでやろうと考えていたんですか?
Mくん:将来弁護士志望なので、法律事務所のインターンを希望していました。
安藤:すごいよね!海外の法律事務所ってことは、英語を使いながら難しい内容の仕事を半年間やろうとしていたわけですけれども、ズバリできましたか?
Mくん:できました!
安藤:すごい!最初、弁護士事務所でインターンしようと目標をたてていたとさっき言ってたけど、正直海外の弁護士事務所でインターンできるイメージってそもそもあったの?
Mくん;いやーなかなか難しいなと思っていたんですけど、日本でやるって言ってカナダに言っちゃったんで、やらなきゃなっていう感じでした。
安藤:そうだよね!親御さんも海外の法律事務所で働くならいいよって、プッシュしてくれたんだもんね。
なぜ法律事務所でインターンができたの?
安藤:最初カナダに着いてから、弁護士事務所でインターンができるようになった流れを教えてもらってもいいかな?
Mくん:最初の1ヶ月は語学学校に通いながら仕事を探していたんですけど、半月たったくらいで、法律事務所の面接に合格することが出来ました。インターンがスタートする期間が、その時から3ヶ月後くらいからだったので、まずは身近な英語から鍛えようと思って、“Tim Hortons”という日本ではセブンイレブンくらいたくさんあるカフェで一カ月弱ほど働きました。
それから東京大学を休学せずに行っていて、テストを受けなくてはいけなかったので一回日本に一週間帰国してテストを受けてから、またカナダに戻ってきました。そこから法律事務所で2ヶ月インターンさせてもらいました。
安藤:法律事務所の面接はもちろん英語だよね?どんな質問をされたの?
Mくん:向こうも海外から来た留学生をインターンさせるっていうのが初めてだったので、面接官も少し戸惑っていました。最初はトロントに来てからの暮らしぶりを話したんですけど、そこからは「どうしてうちで働きたいのか」や「うちのことは知ってるか」など聞かれました。
一日中インターンに応募しまくりました。日本にはないカバーレターとは?
安藤:海外インターンの面接のアポの取り方を教えてもらってもいいかな?
Mくん:アポを取るのはなかなか難しくて、僕が一番やっていたのは、「Indeed」というサイトで、とにかく自分のやりたいことやインターン関連の求人に、とにかく連絡しまくりました。
安藤:何個くらいアプライしたの?
Mくん:本当に数えられないくらいで、一日中やっていた日もありました。カバーレターを変えたりしなくてはいけなくて、応募しまくっていたので、合計で50~60個くらい応募しましたね。
安藤:カバーレターってみんなぴんと来てないと思うんだけど、どんなものなの?
Mくん:自己PRと動機、なぜ自分を雇った方がいいかをメインに書く海外の文化のものです。履歴書とセットで出せと言われます。バイトでもカバーレター持ってこいと言われます。
安藤:履歴書って最初どのように書いたらいいか分からなかったと思うんだけど、そういうのはどのように書いたの?
Mくん:それは日本でJ-Englishの先生に添削してもらったのを参考に、自分で必要だなと思ったところを適宜修正を加えていました。
安藤:J-Englishでは職種に合わせた履歴書を書く練習をしていったと思うんだけど、カバーレターではその働きたい場所に合わせて、もっと詳しく書くってことだよね?
Mくん:そうですね。カフェと法律事務所では志望動機が全然違うので、それに合わせて書きます。
安藤:50~60カ所応募して、何カ所面接のアポが取れた?
Mくん:3カ所ですね。半年しかいないっていうことを分かっていると、なかなか難しかったです。
安藤:インターンで50~60個の応募で1回面接ができるかだったけど、バイトだとどうだった?
Mくん:バイトこそサイトをチェックしてないのか分からないけど、全然返事が返ってこなくて、カフェは実際に自分でお店に行って、履歴書を配ってその場でマネージャーに会わせてもらって、その場で面接をするという方法に仕事探しを始めて2日目に変えました。レジに普通に買う人と並んで、自分の番が来たら、「雇って欲しいんですけど、マネージャーと話せますか?」って言いました。(笑)
安藤:レジ打ちの人がマネージャー呼んできて、そこからは?
Mくん:裏の空いている席でいきなり面接が始まりました。インターネットで応募したのを待っているよりも、そっちの方が早いなと思って。
安藤:面接の時の自己PRってどんな感じでやったの?
Mくん:自分が他の人と違うっていう差異を言わないといけないので、自分の他の人との違いって何だろうと考えた時に、カナダで学んでいる人とは違う知識を日本の大学生として持っていることだと思いました。日本のトップの大学で法律を学んでいることと、やる気は負けません!ということをアピールしました。
あとひとつ気を付けたのは、英語力は英語を母国語とする人にはかなわないと思ったので、英語が分からなくてももじもじしないことを意識しました。分からないことは分からないと明確に伝えることを意識しました。適当に答えているのが一番仕事で使いづらいと思ったので。
安藤:あとは面接時の質疑応答では何を聞かれたかな?
Mくん:最初はあいさつ程度の日常会話で英語力を推し測られて、その後はうちの事務所を知っているかとか、どうしてうちの事務所で働きたいのかとか、日本の会社で聞かれるような内容を英語で聞かれました。
半年でも自分のやりたいことができるワーホリにできた理由は?
安藤:その準備も日本で準備していったと思うんだけど、準備していった方がよかったと思う?
Mくん:それはそうですね!日本でできるものはできるだけ日本で済ませて行った方が、できるだけ有意義な留学にできると思います。
安藤:自分だけでワーホリの対策をするのはできそうかな?
Mくん:いやー特に面接の練習は、ネイティヴに先生と練習しないと、現地に行ったときにテンパってしまうので、対面で練習していってから行った方がいいと思います。
海外は自分から動かないと、チャンスはつかめない!
安藤:海外で働く前に知っておいた方がいいことがある?
Mくん:カフェで働いている時に分かったことなんですけど、海外は自分でチャンスを取りにいかないと、英語をうまく話せない人をわざわざ雇おうとは思わないので、自分からいかないとチャンスは日本よりも降ってこないと思います。
安藤:周りの留学生で日本人はちょこちょこいると思うんですけど、日本食レストランとかで働いている子は多い?
Mくん:まあ多いですね。日本食レストランに行っても日本人が働いているところはたくさんありますし、韓国レストランに行っても日本人は多いですね。ちゃんと日本で勉強して海外の人たちと英語を使って働かないと、せっかく半年とか一年とか短い期間しか行けないのにもったいないですね。
ワーホリをしなかったらできなかった経験がいっぱい!!
安藤:最後に、夢カナ留学についての率直な感想と、ためになったことがあれば、教えて頂きたいです。
Mくん:留学に行くことは、中学生か高校生くらいからの夢だったんですけど、司法試験を受けるから留学は選択肢から排除していました。その状況でかずさんに出会って、留学しながら勉強する方法もあると教えてもらって、衝撃をうけました。
実際留学に来てすごく楽しかったし、いい経験にもなったし、トロント大学の法学部の授業に出してもらったりして、司法試験の勉強のモチベーションも上がりました。
安藤:トロント大学に行ったってこと?
Mくん:はい。事務所の弁護士の方が、受け持っているlow schoolの授業があって、そこで一回受けさせてもらいました。
安藤:すごいね!それはモチベーションあがるね!
安藤:法律事務所で働いていた時って、250人くらいいるって言っていたよね?その時ってみんな外国人なの?
Mくん:英語圏以外の人を雇うのが初めてで、ちょっと有名人でした(笑)。