アメリカにはワーキングホリデーがありません。それでも「アメリカで働いてみたい」を叶える方法がJ-1ビザです。
アメリカ企業で給料をもらいながら働ける、数少ないビザ。この記事では、むずかしい用語を使わずに解説します。
J-1ビザは、立場によって申し込む種類が変わります。まずは30秒でチェックしてみましょう。
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目次
J-1ビザとは?
ひとことで言うと、アメリカで研修しながら働くためのビザです。国が「文化交流」として認めている制度で、正式には交流訪問者プログラムといいます。
申請の仕組みは3者でできている
J-1ビザは、自分・会社・団体の3者がそろって初めて申請できます。
あなた
働きたい会社を見つけて、採用してもらいます。
受け入れ会社
「何を教えるか」の研修計画をあなたと一緒に作ります。
スポンサー団体
計画を審査し、合格すると証明書(DS-2019)を出します。
この証明書がないと、大使館での手続きに進めません。
よく出る用語だけ先に
この4つを覚えておけば、あとの説明がぐっと楽になります。
ワーホリとの違い
「アメリカ版ワーホリ」と紹介されますが、中身はけっこう違います。
留学カウンセラー
りょう
J-1ビザの種類は2つ
種類は10以上ありますが、日本から使うのはほぼこの2つです。学生ならインターン、社会人ならトレーニーと覚えてください。
インターン
対象:学生・卒業1年以内
職歴:なくてOK
期間:最長12ヶ月
年齢:30歳前後まで
トレーニー
対象:社会人
職歴:1年以上(学位なしは5年)
期間:最長18ヶ月
年齢:35〜40歳前後まで
※ホテル・レストラン・旅行の分野は、トレーニーでも最長12ヶ月です。細かい条件は団体ごとに異なります。
そのほかの種類
目的が違う人には、こんな選択肢もあります。
J-1ビザが向いている人
条件を満たしていても、目的が合わないと現地でつらくなります。次の4つに当てはまるなら向いています。
逆に、こんな人は別の道を
・そのまま移住したい人(期限つきのビザです)
・仕事を自由に選びたい人(決めた研修内容のみ)
・すぐ出発したい人(最短でも3ヶ月ほど必要)
取れる人の条件と必要書類
共通するポイントは1つ。やってきたことと、これから研修する分野がつながっているかです。
英語力の目安
「TOEIC◯点以上」という決まりはありません。ただし団体との面接は英語です。
日系企業で研修
日常会話ができればチャンスあり
米系企業で研修
TOEIC800点前後を求められることが多い
必要な書類
集めるものは多いですが、団体経由で進めれば順番に案内されます。
J-1ビザ申請の流れ7ステップ
順番を間違えないでください。先に働く会社を決めて、それからビザを申請します。全部で3〜6ヶ月が目安です。
種類を決める
インターンかトレーニーか、条件を満たすか確認します。
働く会社を探す
英文履歴書を作って応募。決まるまで1〜4ヶ月かかります。
研修計画を作って審査へ
会社と計画書を作り、スポンサー団体に出します。
証明書を受け取る
合格するとDS-2019が届きます。ここでSEVIS費を払います。
申請書を出して予約
DS-160を提出し、申請料を払って面接を予約します。
大使館で面接
東京・大阪・那覇で実施。質問は2〜5分ほどです。
ビザを受け取って出発
1週間前後で届きます。入国は開始日の30日前から可能です。
面接は原則ぜんいん必要に
2025年9月から、面接を省略できる制度がほぼなくなりました。予約が混み合う時期もあるので、証明書が届いたらすぐ動きましょう。
留学カウンセラー
りょう
J-1ビザの費用はいくら?
大きく分けると、国に払うお金と団体に払うお金です。差が出るのは後者です。
ビザ申請料
185ドル前後
面接予約の前に
SEVIS費
220ドル前後
短期の種類は35ドル
発給時の追加料金
250ドル前後
導入が進行中
プログラム費用
60〜120万円
ここが一番大きい
保険
13〜20万円
加入は必須
航空券
10〜25万円
時期による
合計すると、出発前におよそ100〜180万円。ただしJ-1は給料が出るので、現地の生活費は自分で稼げます。
※1ドル150円前後で計算した目安です。為替や団体、時期によって変わります。
注意点と2026年の新ルール
ここ数年でルールが変わっています。知らずに申し込むと困る2点だけ押さえましょう。
「2年ルール」は多くの日本人に関係なし
「J-1で行くと2年間アメリカに戻れない」という話があります。これは全員ではなく一部の人だけのルールです。
自分が対象かどうかは、ビザとDS-2019に印字される表示でわかります。不安なら団体に確認してください。
2026年9月から滞在期限が明確に
これまでは「プログラムを続けている間はOK」でしたが、これからは入国時に期限の日付が決まる形に変わります。
変わるポイント
・滞在できるのはプログラム期間まで(最長4年)
・延ばすには手続きが必要になる
・大事なのはビザの期限ではなくI-94の日付
インターン・トレーニーは1年前後なので、影響は大きくありません。ただし入国したらI-94の日付を必ず確認しましょう。※今後の運用が変わる可能性があります。出発前に最新情報を確認してください。
プログラムが終わったあとは?
基本は帰国です。そのうえで、こんな進み方があります。
日本で英語を使う仕事に転職
いちばん多いパターン。外資系や海外部門で評価されます。
研修先から就労ビザを支援してもらう
評価されれば可能性はありますが、確約はできません。
学生ビザに切り替えて進学
大学院などに進み、学び直す人もいます。
よくある質問
相談でよく聞かれる質問をまとめました。
まとめ
J-1ビザは、アメリカで働ける数少ない現実的な道です。早く動いた人ほど、良い会社を選べます。
この記事のまとめ
まずは自分がどちらの種類かを確かめて、やりたい分野を言葉にするところから始めましょう。

