アメリカにはワーキングホリデーがありません。それでも「アメリカで働いてみたい」を叶える方法がJ-1ビザです。
アメリカ企業で給料をもらいながら働ける、数少ないビザ。この記事では、むずかしい用語を使わずに解説します。
この記事の結論
・出発前に必要なのは約100〜180万円(うち国に払うのは約6万円)
・学生はインターン最長12ヶ月、社会人はトレーニー最長18ヶ月。渡航前に受け入れ企業を決めるのが必須
・準備は3〜6ヶ月。2025年9月から面接免除がほぼ廃止され、面接枠の確保が最大の関門
この記事を書いた人
目次
J-1ビザとは?ワーホリとの違い

ひとことで言うと、アメリカで研修しながら働くためのビザです。国が文化交流として認めている制度で、正式には交流訪問者プログラムといいます。
J-1ビザの基本情報
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 正式名称 | 交流訪問者プログラム。ビザの記号がJ-1です |
| 目的 | 研修と文化交流。観光や移住のためのビザではありません |
| 対象 | 学生・卒業1年以内はインターン、社会人はトレーニー |
| 滞在期間 | インターン最長12ヶ月、トレーニー最長18ヶ月 |
| 働けるか | 働けます。研修計画に書いた範囲内で給与も出ます |
| 申請料 | ビザ申請料185ドル(約2.8万円)+SEVIS費220ドル(約3.3万円)。国に払うのは合計約6万円です |
| 抽選・発給枠 | ありません。条件を満たせば時期を問わず申請できます |
| 申請できる人 | 個人では不可。米国国務省が指定したスポンサー団体を通します |
| 必要な証明書 | DS-2019(※参加が認められた証明書。申請の入場券です) |
| 入国できる時期 | プログラム開始日の30日前から |
| 家族の帯同 | 配偶者と子どもはJ-2ビザで同行できる場合があります |
| 終了後 | 原則いったん帰国。30日間の出国猶予があります |
一般的なワーホリとの違い
「アメリカ版ワーホリ」と紹介されますが、中身はかなり違います。いちばん大きいのは渡航前に働く会社を決めておく必要がある点です。
| 比較項目 | J-1ビザ(アメリカ) | 一般的なワーホリ |
|---|---|---|
| 目的 | 研修と文化交流 | 休暇と就労 |
| 対象年齢 | 上限なし(実務は30〜40歳前後) | 18〜30歳が中心 |
| 滞在期間 | 12〜18ヶ月 | 1〜2年 |
| 渡航前の就職先 | 必須 | 不要 |
| 仕事の選び方 | 研修計画の分野のみ | 自由に選べる |
| 掛け持ち | 不可 | 可 |
| スポンサー団体 | 必須 | 不要 |
| 語学学校 | 通えない | 通える国が多い |
自由度で選ぶならワーホリ、キャリアにつながる職歴を残したいならJ-1ビザ、という住み分けになります。
留学カウンセラー
りょう
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2026年8月17日2026年8月17日
J-1ビザの種類

種類は10以上ありますが、日本から使うのはほぼこの2つです。学生ならインターン、社会人ならトレーニーと覚えてください。
| 項目 | インターン | トレーニー |
|---|---|---|
| 対象 | 在学中または卒業1年以内 | 社会人 |
| 職歴 | 不要 | 1年以上(学位なしは5年以上) |
| 期間 | 最長12ヶ月 | 最長18ヶ月(ホテル・飲食・旅行は12ヶ月) |
| 年齢の目安 | 30歳前後まで | 35〜40歳前後まで |
| 研修分野 | 専攻とつながる分野 | 職歴とつながる分野 |
| 給与 | 有給が基本。無給は条件つきで6ヶ月まで | 全期間で最低賃金以上が必須 |
給与の共通ルール
・DS-7002(研修計画書)に書いた報酬額は、受け入れ企業に支払い義務があります
・滞在中に州や市の最低賃金が上がれば、その時点から新しい賃金が適用されます
・アルバイトの掛け持ちは禁止です。計画外の仕事はビザ不正になります
・住居・食事・交通費の現物支給は、DS-7002に記載すれば報酬に算入できます
出典:InterExchange 報酬ガイドライン ※期間・年齢の細かい条件はスポンサー団体ごとに異なります。
そのほかの種類
| 種類 | 内容 |
|---|---|
| 交換留学生 | アメリカの大学に通う人向け。大学が団体の役割をします |
| 研究者・教員 | 大学や研究機関で働く人向け。最長5年と長めです |
| オペア | ホームステイ先で子どもの世話をしながら暮らします |
| サマーキャンプ | 夏だけの短期プログラム。費用も抑えめです |
2025年2月27日2026年6月11日
J-1ビザは、立場によって申し込む種類が変わります。まずは30秒でチェックしてみましょう。
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J-1ビザの申請条件

J-1ビザは、次の7つをすべて満たして初めて申請できます。
学生・卒業1年以内ならインターン、社会人ならトレーニーです。
審査で最も重く見られるポイントです。畑違いの分野では通りません。
ここが最大の関門です。先に働く会社を見つけるのが順番で、企業側の受け入れ体制も審査されます。会社探しに1〜4ヶ月かかるため、全体スケジュールを左右します。
※何をどの順番で学ぶかを書く計画書です。記載した報酬額は企業に支払い義務が生じます。
国務省が指定した団体だけがDS-2019を発行できます。
団体との面接も大使館での面接も英語です。
2025年6月から、すべてのSNSを公開設定にすることが求められています。非公開のままだと不利に扱われる可能性があります。
見落とされがちな条件:SNS審査
・米国国務省は2025年6月18日、F・M・J(学生・交流訪問者)ビザ申請者への審査強化を発表しました
・申請者はすべてのSNSのプライバシー設定を「公開」に変更することが求められます
・非公開のままだと、求めた情報を提出しなかったものとして扱われる可能性があります
・DS-160では過去5年間に使ったSNSアカウントを申告します。忘れているアカウントも対象です
やっておくこと:申請前に全アカウントを洗い出し、公開して問題ない状態か確認してください。
ここがつまずきやすい
・条件を満たしていても受け入れ企業が決まらないと前に進めません。会社探しに1〜4ヶ月かかるので逆算して動いてください
・「学歴・職歴と分野がつながっているか」は自己判断が難しいところです。迷ったら早めにご相談ください
出典:米国国務省 ビザ申請者への審査強化に関する発表 ※こちらは2026/8/19時点の情報です。
J-1ビザに必要な英語力

先にお伝えしておくと、実際に「全然話せない」状態からJ-1ビザを取得できた方もいます。英語力だけで最初からあきらめる必要はありません。
制度として「TOEIC◯点以上」という決まりはありません。ただし英語を使う場面が2回あります。スポンサー団体との面接と、大使館での面接です。
| 研修先 | 英語力の目安 | できてほしいこと |
|---|---|---|
| 日系企業(社内は日本語) | TOEIC 500〜600点前後 | 自己紹介と学びたいことを英語で説明できる |
| 日系企業(顧客対応あり) | TOEIC 600〜700点前後 | 電話や来客の一次対応ができる |
| 米系企業(一般職) | TOEIC 800点前後 | 会議で発言でき、指示を正確に理解できる |
| 米系企業(専門職) | TOEIC 800点以上+専門用語 | 専門的な議論についていける |
英語力が足りないと感じるときは
・まずは日系企業の研修先から探す。社内が日本語でも、現地での職歴はしっかり残ります
・面接は流暢さより「自分の言葉で言えるか」を見られます。研修計画を英語で説明する練習を必ずしておいてください
・J-1は語学学校に通うことを目的にできません。語学力を伸ばしたいならワーホリや語学留学のほうが目的に合います
※上の表は制度上の基準ではなく、実務でよく求められる目安です。
J-1ビザの費用はいくら?

結論から言うと、出発前に用意しておきたいのは約100〜180万円です。内訳を整理しました。
J-1ビザの費用の内訳
| 費目 | 金額の目安 | いつ払うか |
|---|---|---|
| ビザ申請料 | 185ドル(約2.8万円) | 面接を予約する前 |
| SEVIS費 | 220ドル(約3.3万円) | DS-2019を受け取った後 |
| プログラム費用 | 60〜120万円 | 申込時〜渡航前 |
| 海外保険 | 13〜20万円 | 渡航前(加入必須) |
| 航空券 | 10〜25万円 | 渡航前 |
| 出発前の合計 | 約100〜180万円 | — |
J-1ビザの費用を抑える3つの方法
ここで差がつきます
・団体に直接申し込む:エージェント費用が不要になり数十万円下がります。ただし会社探しからDS-7002作成まで英語で自分で進めます
・生活費の安い都市を選ぶ:家賃差がそのまま収支に効きます
・保険を比較する:団体の最低条件を満たす範囲で複数社を比べてください
出典:米国国務省 ビザ申請料一覧/ICE I-901 SEVIS費 ※1ドル150円で計算した目安です。※こちらは2026/8/19時点の情報です。
J-1ビザに必要な書類
集めるものは多いですが、団体経由で進めれば順番に案内されます。どこでどう手に入れるかまで整理しました。
| 書類 | 取得方法・入手先 | 注意点 |
|---|---|---|
| DS-2019 | スポンサー団体が審査通過後に発行 | 自分では申請できません |
| DS-7002 | 受け入れ企業と作成し団体へ提出 | 記載した報酬額は企業に支払い義務が生じます |
| DS-160 | 国務省の申請サイト(CEAC)で自分で送信 | 送信後の修正は原則不可。確認ページを印刷して持参 |
| パスポート | 各都道府県のパスポートセンター | 滞在期間+6ヶ月以上の残存が目安 |
| SEVIS費の領収書 | I-901支払いサイトで支払い | DS-2019受領後、面接予約の前に支払います |
| 証明写真 | 写真店またはオンライン | 5cm×5cm、背景白、6ヶ月以内の撮影 |
| 英文履歴書 | 自分で作成 | 学歴・職歴と研修分野のつながりが見える書き方に |
| 英文の卒業・在職証明書 | 出身校の窓口/勤務先の人事 | 発行に2週間ほどかかることがあります |
| SNSアカウント情報 | DS-160で過去5年分を申告 | 公開設定にすることが求められます |
| 英文の残高証明書 | 取引銀行の窓口・ネットバンキング | 必要額は団体により異なります |
順番を間違えないでください
・DS-2019 → SEVIS費の支払い → DS-160の送信 → 面接予約の順です
・DS-2019がないとSEVIS費が払えず、支払いが済まないと面接に進めません
・卒業証明書など発行待ちがある書類は最初に依頼しておくのが鉄則です
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【初心者向け】J-1ビザの申請・取得方法

先に働く会社を決めて、それからビザを申請します。全体で3〜6ヶ月が目安です。
STEP1 自分がどちらの種類か決める

最初にやるのは、インターンとトレーニーのどちらで進めるかの判定です。ここが決まらないと応募先が定まらず、会社探しで迷走します。学生・卒業1年以内ならインターン、社会人ならトレーニー。
そのうえで「これまでの学歴・職歴」と「これから研修したい分野」を一本の線でつなげられるかを、紙に書き出して確認してください。
このステップの要点
やること:インターンかトレーニーかの判定/研修分野を1つに絞る/英文履歴書の下書き
期間の目安:1週間ほど
用意するもの:卒業年月がわかるもの、職務経歴のメモ
つまずきやすい点:分野をあいまいにしたまま進めると、審査で「学歴・職歴とのつながりが弱い」と判断されます
STEP2 働く会社を探す

全体でいちばん時間がかかる工程です。英文履歴書(レジュメ)を作って応募していきます。自力で探すほか、スポンサー団体やエージェントが持っている求人を紹介してもらう方法もあります。1社ずつ応募するより、複数社に並行して当たるほうが結果的に早く決まります。
このステップの要点
やること:英文履歴書の作成/求人への応募/オンライン面接
期間の目安:1〜4ヶ月。ここが読めないので、出発希望日から逆算して早めに動きます
探し方:スポンサー団体の求人紹介/エージェント経由/自力で企業に直接応募
つまずきやすい点:面接はオンラインが基本で、時差の関係で早朝や深夜になることも。返信が来ない前提で応募数を増やしてください
STEP3 研修計画書(DS-7002)を作って審査に出す
受け入れ企業が決まったら、企業と一緒にDS-7002(※何を、どの順番で学ぶかを書く研修計画書)を作成し、スポンサー団体に提出します。ここがJ-1ビザの心臓部で、審査の合否を大きく左右します。
このステップの要点
やること:DS-7002の作成/スポンサー団体への提出と審査
書く内容:研修の目的/フェーズごとの学習内容/指導担当者/週の労働時間/報酬額
期間の目安:2〜4週間
つまずきやすい点:記載した報酬額は企業に支払い義務が生じます。また「単純作業の繰り返し」に見える計画は差し戻されることがあります
STEP4 DS-2019を受け取り、SEVIS費を払う
審査に通ると、スポンサー団体からDS-2019(※プログラム参加が認められた証明書)が届きます。
これを受け取ってから、SEVIS費を支払います。順番が逆にはできません。
このステップの要点
やること:DS-2019の受け取り/SEVIS費(J-1は220ドル)の支払い
期間の目安:審査通過から1〜3週間で郵送されます
受け取ったら確認:氏名のスペル・生年月日・プログラム期間・カテゴリ(Intern/Trainee)。誤りがあればすぐ団体へ連絡してください
つまずきやすい点:SEVIS費は必ず面接予約の前に。支払い後の領収書は印刷して面接に持参します
STEP5 DS-160を送信して面接を予約する
オンラインのビザ申請書DS-160を送信し、ビザ申請料185ドルを支払ってから面接枠を予約します。
DS-160は入力項目が多く、放置するとタイムアウトすることがあるので、まとまった時間を取って一気に進めるのがおすすめです。
このステップの要点
やること:DS-160の送信/申請料185ドルの支払い/面接予約
入力に必要なもの:パスポート、DS-2019、渡航先の住所、過去5年分のSNSアカウント、過去の渡米歴
期間の目安:手続き自体は1〜3日。ただし面接枠が取れるかは時期次第です
つまずきやすい点:2025年9月から面接免除がほぼなくなり、枠が混み合っています。DS-2019が届いたらすぐ予約サイトを確認してください
このステップで使う公式サイト
1. DS-160を作成・送信する
米国国務省 オンライン申請サイト(CEAC)
English を選び、申請先として Japan の大使館・領事館を指定して入力します。
2. 申請料を払って面接を予約する
米国ビザ申請 公式サイト(日本)
アカウントを作成し、DS-160の確認番号を入力してから申請料185ドルの支払いと面接予約に進みます。
3. 面接枠の空き状況を確認する
米国国務省 Global Visa Wait Times
Tokyo・Osaka・Naha の「F, M, J」の列を見てください。J-1はこの区分です。
4. SEVIS費を支払う(STEP4で未払いの場合)
I-901 SEVIS費 支払いサイト
面接予約の前に支払いを済ませ、領収書を印刷しておきます。
5. 手続き全体の案内を確認する
在日米国大使館・領事館 ビザサービス
持ち物や当日の注意事項など、最新の案内はここで確認できます。
※各サイトの仕様や手順は変更されることがあります。※こちらは2026/8/19時点の情報です。
STEP6 大使館・領事館で面接を受ける

東京・大阪・那覇のいずれかで面接を受けます。身構えてしまう方が多いのですが、実際の質問は2〜5分ほどで終わります。なかには「30秒ほどで終わり、追加審査の紙だけもらって帰った」という方もいます。
このステップの要点
当日の流れ:入館時のセキュリティチェック → 書類確認 → 指紋採取 → 領事との面接
持ち物:パスポート、DS-2019、DS-7002、DS-160の確認ページ、SEVIS費の領収書、証明写真、英文の証明書類
聞かれること:「何を学びに行くのか」「終わったらどうするのか」が中心です
つまずきやすい点:研修計画を自分の言葉で説明できるかを見られます。丸暗記ではなく、自分の経験とつなげて話せるようにしておいてください
その場で結果が出ないこともあります
・面接の最後に紙を1枚渡され、追加審査(administrative processing)に回ることがあります。いわゆる221(g)レターです
・これは不許可ではありません。領事が「申請者以外からの情報も確認したい」と判断した場合の手続きです
・期間は個別の事情によって変わり、米国国務省も一律の目安を示していません。数日で終わることも、数週間かかることもあります
・追加書類を求められたら、できるだけ早く提出してください。提出期限は不許可通知から1年です
・だからこそ「早めに面接を受ける」ことが効きます。出発直前だと、この追加審査だけで渡航が飛びます
出典:米国国務省 Administrative Processing Information
留学カウンセラー
りょう
STEP7 ビザを受け取って出発する
面接に通れば、1週間前後でビザが貼られたパスポートが返送されます。ここまで来れば準備は終わりです。
このステップの要点
期間の目安:面接から1週間前後
受け取ったら確認:氏名・生年月日・カテゴリ(J-1)・有効期限。誤りがあればすぐ問い合わせてください
入国できる時期:プログラム開始日の30日前から
入国後にやること:I-94(※入国記録)の日付を必ず確認。滞在期限を決めるのはビザの有効期限ではなくI-94の日付です
J-1ビザの給与シミュレーション
実際にいくらもらえるのか。都市によって手取りも生活費も変わるので、1ヶ月の収支イメージで整理しました。
J-1ビザの都市別・月収シミュレーション
額面から連邦・州の所得税を引き、そこから生活費を差し引くとどうなるか。現地の生活費は給料でまかなえるのが基本です。
| 都市タイプ | 月の手取り | 月の生活費 | 収支 |
|---|---|---|---|
| NY・サンフランシスコ | 2,200〜3,000ドル | 2,000〜2,800ドル | ほぼトントン |
| 中規模都市 | 1,600〜2,200ドル | 1,200〜1,700ドル | 月300〜600ドルのプラス |
| 地方の小規模都市 | 1,600〜2,000ドル | 1,000〜1,500ドル | 月400〜700ドルのプラス |
J-1ビザの給与で押さえておきたいこと
お金の全体像
・出発前の100〜180万円は基本的に出ていく一方のお金です
・現地の生活費は給料でまかなえるので、渡航後の追加送金は原則不要です
・非居住者の期間はFICA(社会保障税・メディケア税)が免除されます。確定申告はForm 1040-NRとForm 8843です
・実態としては100〜180万円を投資して、アメリカでの職歴と英語力を得る制度と考えるのが近いです
出典:米国労働省 州別最低賃金/IRS 非居住者のFICA取扱い ※こちらは2026/8/19時点の情報です。
最近はJ-1ビザの面接予約が取れない・対処法

いま最も多いご相談が「面接の予約が取れない」です。書類が揃っているのに出発が後ろ倒しになるケースが実際に起きています。
なぜ予約が取りにくくなっているのか
2025年9月から面接免除(インタビューウェーバー)がほぼ廃止されたためです。免除で処理されていた人が全員面接に回り、枠の需要が一気に増えました。SNS審査などで1件あたりの処理も重くなっています。
待ち日数の確認方法
公式ツールで実数を確認
1. 米国国務省 Global Visa Wait Times を開く
2. 一覧から Tokyo・Osaka・Naha を探す
3. 「F, M, J」の列を見る。J-1はこの区分です。B1/B2(観光・商用)と間違えないでください
※表示は「次に空いている日」であり、その日に予約できることを保証するものではありません
予約が取れないときの4つの対処法
大使館は追加枠を定期的に開放しています。ただし日程変更は原則2回まで、3回目以降は申請料の再支払いが必要です。
面接は東京・大阪・那覇で実施されています。大阪のほうが空いていることがあります。
プログラム開始日が迫っているなど限定的な理由で申請できますが、原則1回のみです。
最低でも渡航の3ヶ月前には予約に着手。6〜8月の渡航はさらに前倒しします。
見落としがちな前提
・DS-2019が届くまで面接の予約はできません。先に枠だけ押さえることができない仕組みです
・つまり会社探しを早く終えることが、そのまま面接枠の確保につながります
渡航日から逆算したスケジュール
| 渡航希望日から | やること | 目安 |
|---|---|---|
| 12〜10ヶ月前 | 種類と分野を決め、英文履歴書を作る | 2〜4週間 |
| 10〜6ヶ月前 | 受け入れ企業を探す | 1〜4ヶ月 |
| 6〜4ヶ月前 | DS-7002を作成し団体の審査を受ける | 2〜4週間 |
| 4〜3ヶ月前 | DS-2019受領、SEVIS費、DS-160、面接予約 | 1〜2週間+予約待ち |
| 3〜1ヶ月前 | 面接、ビザ受け取り | 面接から1週間前後 |
| 1ヶ月前〜出発 | 渡航準備。入国は開始日の30日前から | — |
出典:米国国務省 Global Visa Wait Times/米国ビザ申請 公式サイト 待ち時間 ※予約状況は日々変わります。※こちらは2026/8/19時点の情報です。
J-1ビザの団体一覧と探し方
どの団体を通すかが最初の分かれ道です。DS-2019を発行できるのは国務省が指定した団体だけです。
主要な団体一覧
| 団体名 | 扱うカテゴリ | 特徴 |
|---|---|---|
| Cultural Vistas | Intern / Trainee | 老舗の非営利団体。日本からはJIPT経由が一般的 |
| JIPT | Intern / Trainee | 日本語で手続きできる窓口。18歳以上、3週間〜18ヶ月 |
| Intrax | Intern / Trainee / オペア | 国務省認定。日本法人があり日本語対応 |
| CIEE | Intern / Trainee / SWT | 交換留学から就労系まで幅広く扱う大手 |
| InterExchange | Career Training | 報酬・研修条件のガイドラインを公開 |
自分に合う団体の探し方
指定スポンサー団体一覧でカテゴリと州から絞り込めます。ここに載っていない団体は正規のスポンサーではありません。
ホスピタリティに強い団体、ITに強い団体などさまざまです。
日本語で進めたいならJIPTなどの日本の窓口、費用を抑えたいなら米国の団体へ直接。
費用は団体・期間・分野で幅が大きいので、必ず複数から取ってください。
見積もり時は金額だけでなく、次の6点を確認してください。
| 確認すること | なぜ聞くのか |
|---|---|
| 費用に何が含まれるか | 会社紹介・保険・送迎まで入るかで総額が変わります |
| 受け入れ企業の紹介があるか | 自分で探すのか団体が求人を持つのかは最重要です |
| DS-7002作成のサポート範囲 | 研修計画書は審査の心臓部です |
| 対応している研修分野 | 団体ごとに得意分野が違います |
| トラブル時の対応 | 解雇されたときにどう動いてくれるかを確認します |
| 日本語で相談できるか | どこまで日本語対応があるかで負担が変わります |
2026年7月25日2026年7月27日
J-1ビザの注意点と2026年の新ルール
ここ数年でルールが変わっています。知らずに申し込むと困る2点を押さえましょう。
「2年ルール」は多くの日本人に関係なし
「J-1で行くと2年間アメリカに戻れない」という話がありますが、これは全員ではなく一部の人だけのルールです。
| 対象 | 2年ルールの適用 |
|---|---|
| 政府のお金で参加した人 | 対象 |
| 医療の臨床研修をする人 | 対象 |
| 自費で行くインターン・トレーニー | 対象外が多い |
自分が対象かどうかは、ビザとDS-2019に印字される表示でわかります。不安ならスポンサー団体に確認してください。
出典:米国国務省 2年間の本国居住義務/対象分野を定めたExchange Visitor Skills List(2024年12月9日改訂)
2026年9月15日から滞在期限が明確に
これまでは「プログラムを続けている間はOK」でしたが、入国時に期限の日付が決まる形に変わります。
変わるポイント
・滞在できるのはプログラム期間まで(最長4年)
・延長には正式な手続きが必要になります
・大事なのはビザの期限ではなくI-94の日付です
インターン・トレーニーは1年前後なので影響は大きくありませんが、入国したらI-94の日付を必ず確認してください。
出典:連邦官報 最終規則(2026年7月17日公布・2026年9月15日施行) ※2026年9月15日時点でD/Sだった方には経過措置があります。※こちらは2026/8/19時点の情報です。
よくある質問
相談でよく聞かれる質問をまとめました。
まとめ
J-1ビザは、アメリカで働ける数少ない現実的な道です。早く動いた人ほど、良い会社を選べます。
この記事のまとめ
まずは自分がどちらの種類かを確かめて、やりたい分野を言葉にするところから始めましょう。




