【NY旅行】知らなきゃ超危険ニューヨーク地下鉄を楽しむ！

アメリカ大西洋側で１番有名な都市「ニューヨーク」は、コロナ前では6000万人、現在は1000万人が年間訪れる程、人気観光地です。日本人旅行者も、多く訪れます。特に年末のカウントダウンは、現地におらずとも誰もが知るイベントです。そんなニューヨークを旅行する際に、せっかくなら地下鉄で旅行したい！と思っている方も多くいます。そんな時に、注意しなければいけない事とはなんでしょうか。

ニューヨークとは？

地下鉄より、まずはニューヨークそのものについて詳しく知っていますか？
ニューヨークは、アメリカ東海岸の都市で５つの地区からできています。その中には、マンハッタン、ブルックリンが含まれます。商業面でも、金融、芸術、文化の中心地であり、高層ビルや国連本部、ウォール街、セントラルパークが観光地として挙げられます。

観光地だけでなく、「文化の多様性」を持っています。世界中の移民が集まり、ピザ、ホットドッグ、パストラミサンドイッチ、チャイナタウ等、多くの名物料理が揃っています。世界的に有名な美術館である、メトロポリタン美術館をはじめとする、ホイットニー美術館、ナショナルセプテンバー11記念博物館等は圧巻です。

最後にビジネスや芸術に興味がなくとも、ブロードウェイのミュージカルや、マディソンスクエアガーデンでのコンサートは、エンターテインメントの最高峰です。日本のライオンキングも、ブロードウェイのモノを日本版にしたと言われています。

ニューヨーク地下鉄の背景

ニューヨーク地下鉄は古い歴史を持ち、現在も世界トップの都市を支える交通機関です。ニューヨーク市内外の広範囲をカバーしています。ここからは、ニューヨーク地下鉄を知って、旅行を数倍楽しくさせます。

ニューヨーク地下鉄の歴史

歴史は古く、1904年に開業しました。世界で最も有名な鉄道の1つであり、市内を網羅する交通手段で最重要な乗り物です。市内には、なんと469駅、24路線あります。そこには、2700本の列車が走っており、年間約6億人が利用する程です。

地下鉄と呼ばれていますが、開業当初は地上を走る路面電車もありました。しかし、ニューヨークを旅行する方には有名な「黄色いタクシー」が、地上では利用されるようになりました。加えて、自家用車の普及も路面電車撤廃を加速させました。

初期の地下鉄は、鉄道会社が所有していました。しかし、1930年代には、ニューヨーク市が地下鉄を所有するようになり、運営を行っています。現在、ニューヨーク市地下鉄は、MTA（Metropolitan Transportation Authority）によって運営されています。

ニューヨーク地下鉄の凄さ

なぜニューヨーク地下鉄が世界的に有名なのかというと、１番はその長さです。総延長約８５０キロメートルの路線があります。この長さをもって、マンハッタン島を中心に、ブルックリン、ブロンクス、クイーンズの５つ行政区を含め、幅広い地域をカバーしています。

ニューヨーク地下鉄は遅い

地下鉄は、古くから、また現代でも、最も多く使われている交通手段です。特に日本では、東京都心部の地下鉄網は世界で１番入り組んでいることで知られています。加えて、とても時間に正確です。一方で、海外の地下鉄は絶対に遅れてきます。そもそもの段階で、時間通りに地下鉄が運航すること自体がありません。そのため、地下鉄を利用する際は時間に余裕をもって出かけましょう。

ニューヨーク地下鉄の基礎

ニューヨーク地下鉄の1番初めは「IRTレキシントン・アベニュー線」です。これの建設後に、「IRTブロードウェイ7番街線」、「BMTブロードウェイ線」、そして「IND8番街線」が建設されていきました。

結果的に、地下鉄はニューヨーク市内だけでなく、近郊のニュージャージー州、ロングアイランド州、ウェストチェスター群等の周辺地域まで広がっています。そのため、旅行者はUberやタクシーなどの利用より、地下鉄を使う人もいます。

ニューヨーク地下鉄の営業時間

ニューヨーク地下鉄は、24時間運行しています。そのため、日本のような「終電」や「始業」の概念はありません。しかし、上記にも書いたように、治安に対する課題はあります。夜9時を越えた乗車は、現地のアメリカ人達でも少し警戒をするレベルです。特に、旅行者の方は格好からばれるので、9時以降は利用をやめましょう。

ニューヨーク地下鉄は危険

ニューヨーク地下鉄は24時間営業ですが、治安上の問題が大きくあります。特に、9時以降の夜から早朝にかけて、地下鉄を寝床代わりにするホームレスや、飲み帰りの酔っぱらいのたまり場になります。

特に日本よりドラッグが盛んな国なので、ドラッグ利用者が地下鉄にも多くいます。加えて、荷物にも注意を払う必要があります。大きな荷物を持っていたり、チャックがついていない鞄などは、犯罪者の格好のエサになります。そのため、荷物は必要最小限にしましょう。

夜間の利用は控えるとともに、万が一の場合はタクシーやUberの利用も考えてください。

ニューヨーク地下鉄のその他の注意点

ニューヨークが安全であるというイメージを持つ人は少ないと思います。その点、地下鉄も時間帯によっては、とても危険になります。その他の注意点としては、地下鉄内での飲食や音楽演奏が禁止です。

しかし、ニューヨークです。スピーカーを持ったストリートパフォーマーが地下鉄にも数多くいます。パフォーマー達には、過度に反応せず、実際は無視する事が求められます。迷ったら、同乗している現地の人と同じ対応をしましょう。間違っても、財布を公共の場で出すことは、控えてください。

ニューヨーク地下鉄の旅行

地下鉄に関する背景や、注意事項の次は、実際に旅行計画を立てられるようにしましょう。

ニューヨーク地下鉄の支払い方法

ニューヨークの地下鉄の運賃は、基本的には一律で2.75ドルです。支払い方法は、地下鉄駅にある自動券売機からチケットを購入するか、地下鉄内にある自動券売機で購入することもできます。また、ニューヨーク市内にはメトロカードと呼ばれる交通カードがあり、事前にチャージしておくことで、地下鉄やバスを利用することができます。

メトロカードには、3種類あります。それぞれのカードでメリットデメリットがあるので、観光をする日数や、行きたい場所、移動する予定を見ながら、どのカードにするか決めていきましょう。

メトロカード①「シングルライド」
・これは日本の切符と似ており、1回限りの乗車が可能となるカードです。ただし、カード購入から2時間以内の利用と、乗り換えが不可能です。

メトロカード②「ペイパーライド」
・ペイパーライドカードは、日本人の方に1番馴染み深いPASMOやスイカと同じものです。平均的に50ドル程度をチャージします。また、チャージ料が上がるほどいくらかのキャッシュバックが、チャージとして返ってきます。

メトロカード③「アンリミテッド」
・このカードは、無制限な「乗り放題カード」です。その中には、1週間用の乗り放題カードと、1か月用の乗り放題カードの2種類があります。それぞれ、値段は30ドルと120ドル程です。

ニューヨーク地下鉄のスタート

ニューヨーク地下鉄のスタート地点は、「IRTレキシントン・アベニュー線」です。1904年に開業とともにオープンした駅です。それ以来120年以上かけて、現代的な地下鉄システムを創り上げてきました。特にマンハッタン島のロウアー・マンハッタンからブロンクス区へと伸びています。当時、今と違いコンクリートの質も高くなかった為、当時の荒い建築が当初の駅からは見れます。

そこから数十年以上かけて都心部、地方へと発展を遂げました。その中でも特に見ておくべき駅を挙げておきます。

駅①「グランド・セントラル駅」
・ニューヨーク市内でも、最大級の駅であり、美しい天井画で有名です。また、多くのレストランやショップがある為、観光客に人気のスポットです。

駅②「ユニオン・スクエア駅」
・19世紀後半に建てられた歴史的な駅で、独特の雰囲気を持っています。近くには、有名なグリニッジ・ヴィレッジやチェルシー地区があります。

駅③「サウス・フェリー駅」
・自由の女神像を見る為に、スタテンアイランド行きのフェリーに乗る出発地点として有名な駅です。駅から徒歩で、ウォール街やニューヨーク証券取引所など、世界金融の中心地が見れます。

駅④「コニーアイランド・スティルウェル・アベニュー駅」
・コニーアイランドのビーチや観光施設へのアクセスが良い駅です。夏季は多くの人で賑わいます。

駅⑤「ロックフェラー・センター駅」
・ロックフェラー・センター周辺にある駅で、クリスマスシーズンにはイルミネーションが美しく、カップルや観光客に人気な場所です。特に、冬場がお勧めです。

ニューヨーク地下鉄の乗り方

ニューヨークの都心部、マンハッタン島は北と南に伸びている地形です。そのため、日本の地下鉄の「OO方面行き」の記載が、方角で付けられています。日本では、行き先が示されていますが、ニューヨークは北方面が「Uptown」、南方面が「Downtown」になります。これは、南下する事で、立地的に海面に近くなっている事が由来しています。

加えて、駅名は有名な建物や観光地ではなく「ストリート名」と「番地」で構成されている事が多いです。よくあるのは「何番街」といった数字が、肝心になります。そのため、旅行する際は、どの通りの何番街で降りるのかを複数回確認しておきましょう。

まとめ

ニューヨーク地下鉄の細部まで、全ての情報を見てきました。新型コロナが明けた2023年こそ、ニューヨーク旅行にベストのタイミングです。特に世界トップの観光地があるニューヨークは、人生で1回は行きたい場所です。しかし、旅行を少し値段を抑えながら、ローカルさを楽しめる地下鉄には気を付けるべきことが多くあります。この記事の情報を使って、思いっきり旅行を楽しんでください。