アメリカ合衆国の東海岸に位置する都市、ボストンは、マサチューセッツ州の州都です。歴史や文化、教育、医療などの分野でも重要な役割を果たしています。実は、ボストンは大きな大学が５つ、詳しく調べると34校以上もある「教育都市」です。今回は、留学者必見のボストン情報をご紹介します。
ボストンはどんなところ？
アメリカ独立戦争やボストン茶会事件などの歴史的な出来事が起こった場所でもあり、観光名所としても人気があります。また、ハーバード大学やマサチューセッツ工科大学など、世界的に有名な大学や研究機関が多く存在しています。
ボストンの基本情報
ボストンはマサチューセッツ州の最大の都市で、人口は約69万人です。気候としては、日本の東京と似ているので、日本人にも人気の都市で、現地の日本人コミュニティは留学生を優しく支えてくれます。
また、ボストンは多くのドラマの聖地になっています。これは都市自体が全てのビジネス、教育、医療、観光の分野で発展している為です。交通手段として１番使われているのが「地下鉄」です。その次に「路線バス」ですが、学生の間では「シェアリング」を通した、自転車や車を一時的に使う事も流行っています。
また、留学生が夏休みや冬休みに、旅行に行きやすい都市でもあります。飛行機で、カナダに2時間、欧州は6時間(ロンドン)で行くこともできます。
ボストンの歴史
ボストンは文化的にも、アメリカの中心となってきた街です。特にアメリカがイギリス領から独立をする為に、常に任リーダー的ポジションを任されていたのがボストンです。1770年に始まった、ボストン大虐殺事件では、イギリス軍がアメリカ市民を大量に殺しました。
その3年後に起きたのが、ボストン茶会事件です。この事件はイギリス軍の茶税に反対した市民によるものです。ここから一気に1775年のアメリカ独立戦争まで、ボストンを中心としてアメリカ合衆国の建国を成し遂げました。建国後は、1861年にも南北戦争で、北軍の拠点となるなど、アメリカの歴史には、ボストンが欠かせない都市になります。
ボストンの観光スポット
ボストンは、スポーツを中心に多くの観光スポットがあります。実は、野球、バスケ、ホッケーと３つも大きなチームがあります。野球は世界１位を何度も取ったことがある「ボストンレッドソックス」です。日本人では、松坂投手が所属していたチームでもあります。
バスケでは、「ボストンセルティックス」、ホッケーでは「ボストンブルーインス」と1年を通して、国内でも最もスポーツが熱い都市です。特に、レッドソックスの本拠地「フェンウェイ・パーク」はアメリカでも国宝に指定されています。
ボストンの生活費
ボストンの生活費は、アメリカ国内では比較的高い地域になります。具体的な金額は個人個人の生活スタイルや、収入、趣味など、予算によって異なってきます。ここでは、一般的な目安の基本的な費用を並べていきます。
- 家賃：月額2000ドル～2500ドル
- 光熱費：100ドル～200ドル（冬は高めで、夏は安め）
- 食費：300ドル～500ドル（月）
- 交通費：90ドル～100ドル（月）
生活費は基本的に高い傾向にはありますが、同時に、アルバイトの時給やチップなどもそれに合わせて高いというのがボストンです。また教育都市の為、大学や娯楽施設では学生割も使えるので、ぜひ情報を集めて楽しんでください。
ボストンの大学とは？
ボストンには世界的に有名な大学が、6つ程あります。今回は、それぞれを詳しく見ていきましょう。
ハーバード大学（Harvard University）
ハーバード大学は、1636年にアメリカで最初に設立された大学の1つであり、世界的に有名な大学です。キャンパスは、多数の大学が集まっている地域に位置しています。大学として、8つの学部・大学院から成り、人文科学、社会科学、自然科学、工学など様々な分野をカバーしています。
また、ハーバード・ビジネス・スクールは世界のビジネスの研究や、起業家たちが一番注目している教育機関です。加えて、ハーバード・ロースクール、ハーバード医学大学院などの専門大学院も有名です。教育・研究分野において卓越した成果を残し、多くのノーベル賞受賞者を輩出しています。
全体で約2万人の学生が在籍しており、優秀な学生を集めています。入学は非常に競争が激しく、入学率は非常に低いため、ハーバード大学に入学することはアメリカの学生にとっても難題とされています。
マサチューセッツ工科大学（Massachusetts Institute of Technology, MIT）
マサチューセッツ工科大学は、ケンブリッジにある世界的に有名な理工系総合大学です。1861年に設立され、工学、自然科学、経済学、社会科学、人文科学など幅広い分野をカバーしています。略称として、イニシャルで「MIT」と呼ばれています。
名門大学として知られ、科学技術分野において多くの業績を残しています。特に、計算機科学、人工知能、物理学、電気工学、化学、生物学、経済学などの分野で世界的に有名であり、フィールズ賞受賞者を多数輩出しています。
また、MITは先進的な研究を行う大学として知られており、研究費の大部分が政府や企業からの寄付によってまかなわれています。企業の出資を元に、就職先を約束された学生も多くいます。多くの研究施設や研究グループがあり、学生は自由に研究に取り組む環境を整えています。
理系大学の特徴ではありますが、学部より大学院が有名です。学部生は約4,500人、大学院生は約7,500人在籍しており、多様な文化背景を持つ学生たちが活躍しています。
ボストン大学（Boston University）
ボストン大学は、ボストン市内の真ん中にある総合大学です。1839年に設立され、現在は人文科学、社会科学、自然科学、工学、ビジネス、コミュニケーション、教育、公衆衛生など幅広い分野をカバーしています。
ボストン大学は、ハーバード大学に続く名門大学の1つであり、世界中から多くの学生が集まっています。学生数は約34,000人で、そのうち約10,000人が大学院生です。学生の国際的な視野を広げるために、世界中の大学と提携関係を持っており、留学プログラムも充実しています。
また、ボストン大学は、大学院レベルの研究プログラムも充実しており、世界中から研究者が集まっています。医学、法律、教育、公衆衛生、ビジネスなどの分野で研究成果を残しており、その中にはノーベル賞受賞者も含まれています。
キャンパスは、ボストン市内に位置しており、豊富な文化や歴史的建造物がある地域にあります。大学生活を楽しめる飲食店やショップも多数あり、大学の周辺地域は、学生たちが安全かつ快適に過ごすことができるよう整備されています。
ノースイースタン大学（Northeastern University）
ノースイースタン大学は、ボストン市内徒歩10分の場所にある私立総合大学です。1898年に設立され、現在は工学、経営学、人文科学、社会科学、法律、医学、看護学、教育、芸術などの分野をカバーしています。
学部、大学院を含めて約28,000人の学生が在籍しており、その中には世界各国からの留学生も多数いることで知られています。特に、ビジネス、工学、情報技術、法律などの分野では就職率が高いことで知られています。
また、実践的な教育を重視しており、産学連携にも力を入れています。学生たちは、学外でのインターンシップや就職活動を通じて、現場での経験を積むことができます。キャンパスは、ボストン市内に位置しており、市内中心部からも近く、交通の便も良好です。大学周辺には、レストラン、劇場なども多数あり、学生たちは多様な文化やアクティビティを楽しむことができます。
レズリー大学（Lesley University）
レズリー大学は、アメリカ合衆国マサチューセッツ州ケンブリッジにある私立の総合大学です。1909年に創立され、現在は教育、美術、デザイン、人文科学などの分野をカバーしています。
学部、大学院を含めて約6,000人の学生が在籍しており、その中には多くの留学生もいます。教育学部は、幼児教育、特別支援教育、心理学などの分野で高い評価を得ています。美術学部は、グラフィックデザイン、ファッションデザイン、写真などの分野で有名であり、芸術家やデザイナーを育成しています。
また、レズリー大学は、学生の創造性と実践力を引き出すため、クラス内での実習や現場でのインターンシップを通じて、実践的なスキルを身につけることができます。カウンセラー、アーティスト、デザイナーなど、アーツ学部では多様な分野で活躍する専門家を講師陣を有します。
ニューイングランド芸術学大学（New England College of Art and Design, NECAD）
ニューイングランド芸術学大学は、レズリー大学と並ぶ芸術大学です。デザイン系中心の私立大学として、1923年に設立されました。2015年にニューイングランド芸術学大学に改名されました。
主に美術、デザイン、映像制作などの芸術系が学部に人気があり、アメリカ版藝大と言われています。また、大学としては珍しくキャンパス内に美術館もあり、常に新しいプロの作品や、優秀学生の作品など、多くの作品が飾られています。
芸術に秀でた生徒が、国内外より集まっている為、デザイン系就職にもとても強いです。企業としても、学生のデザインコンペを開催したり、リクールーターが直接授業に顔を出すこともあるそうです。また、近くには、ボストン美術館がある為、芸術を目指す学生は、充実した学生生活を遅れる事間違いなしです。
まとめ
ここまでボストンの大学や都市としての魅力を多く見てきました。実際に留学をすると、忙しさのあまり、沢山遊べることは無いと思います。大学では、経験豊富な教授陣が惜しむことなく、質の高い教育を提供してくれます。ただ、そんな勉強が疲れた時は、ボストンの魅力に心身を休めてみる事をお勧めします。ぜひ、ボストン留学を楽しんでください。
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