「留学したいけどお金がない」「効率よく英語力を高めたい」「就職で有利になるような経験をしたい」という方に人気なワーキングホリデー。中でも、オーストラリアは、治安の良さ、のんびりとした気候と自然、穏やかな国民性が高く評価され、日本人からも大人気です。この記事では、オーストラリアのワーキングホリデーに興味がある方に向けて、知っておくべき有益情報をまとめて解説します。
- オーストラリアのカフェの時給は⚫️⚫︎⚫︎⚫︎円!
【オーストラリア ワーキングホリデーの体験談】
オーストラリアのワーキングホリデーの基本情報
オーストラリアのワーキングホリデーに関する基本情報は、以下のとおりです。
目的 | 18歳〜30歳までの協定締結国の国民に対して、12か月間オーストラリアでの休暇の機会と資金を補うための一時的な就労の機会を与える制度 |
ビザの条件 | 最高12か月まで滞在可能 ビザの有効期限内は無制限で出入国可能 就学、トレーニングは最高4ヶ月まで可能 |
一般条件 | ●申請日、ビザ発給日ともにオーストラリア国外にいること ●ワーキングホリデービザで入国したことがないこと ●申請時に18〜30歳であることオーストラリアに12ヶ月以上滞在する予定がないこと ●扶養する子どもが同行しないこと ●日本パスポートを持っていること |
健康診断 | あり |
人物審査 | あり |
英文のオーストラリアドル建ての資金証明書(発行から1ヶ月以内) | 5,000ドル(滞在費用)、2,000ドル(帰国時の航空資金)の7,000ドルの残高証明書を英文で用意 |
滞在の延長について | ワーキングホリデーで滞在中に申請 |
オーストラリアがワーホリ初心者におすすめな理由
数ある英語圏のワーキングホリデーの中でも特にオーストラリアがおすすめな理由を3つ紹介します。
賃金が高い
英語圏の最低賃金ランキングを米ドルで換算すると以下のとおりです。
- オーストラリア:16.06ドル
- イギリス:14.51ドル
- ニュージーランド:13.41ドル
- アイルランド:11.65ドル
- カナダ:9.81ドル
2024年4月26日時点のレートで計算すると時給は約2,519円(1ドル=131円)です。
最低賃金が高い分、家賃や生活費が日本以上に発生することは想定できますが、それでもルームシェアをしたり、自炊をしたりすれば十分に貯金できる額です。
せっかくのワーキングホリデーならば惜しみなくお金を使いたいという方はもちろん、将来を見据えて貯金したい方にもオーストラリアをおすすめします。
多民族国家でアジア人でも生活しやすい
オーストラリアは、昔から外国人労働者や外国人留学生の受け入れを積極的に行っているため、国全体で他の人種や国籍の人たちに寛大です。
アメリカやヨーロッパではたびたび人種差別によるトラブルが起きていて、日本人やアジア人が被害にあっています。
治安や人種差別が怖くて海外への長期滞在を不安視しているのであれば、オーストラリアがおすすめです。
実際、OECDの調査では、オーストラリアは外国人学生の割合が世界トップであることが明かされています。
英語力に自信がなくても、一生懸命な姿勢を見せれば、現地の人たちにも理解してもらいやすい環境が整っているのです。
年中生活しやすい気候
オーストラリアは年中温暖な気候が続いていますので、日本のように猛暑や厳しい冬の寒さに悩まされることなく、1年中穏やかに生活できます。
日本と同じ島国ですが、カラッとした乾燥した空気が流れていて、アウトドアスポーツも快適に楽しめるでしょう。
都会から少し離れた場所には、雄大な国立公園もたくさんあるので、休日にはトレッキングをしたり、ビーチでのんびりしたり、有意義に過ごす選択肢が豊富です。
オーストラリアのワーホリで人気の仕事内容
オーストラリアのワーキングホリデーで日本人に人気の仕事は以下のとおりです。
- カフェの接客
- 日本食レストランの接客
- ホテルの接客
- お土産屋での販売員
- ツアーガイド
- 日系旅行代理店のコールセンター
- ファーム(農業)
- 皿洗い
- ベビーシッター
業務内容は、オーストラリアに渡航したタイミングの英語力が大きく関与します。
ネイティブと同じレベルで英語が話せれば、接客やツアーガイド、オフィスでの仕事を得られるチャンスは十分にあるでしょう。
しかし、英語力があまりにも足りていないと、カスタマーサービスはまず無理です。
レストランやカフェのお皿洗いや雑務がメインになる可能性があるため、ワーキングホリデーの準備期間に英語力をしっかりと身に付けておく必要があります。
英語力は足りないけれど、英語を使ったり、現地の人とコミュニケーションを取りながら仕事をしたい方はファームステイがおすすめです。
オーストラリアは世界屈指の農業大国ですので、現地の人たちと一緒に自然豊かな環境でのびのびと英語力を伸ばすチャンスがあります。
オーストラリアでワーホリ人気が高い都市
オーストラリアでワーキングホリデーをすると決めたらどの都市に滞在するかを決める必要があります。
どこに行けばいいかわからなかったり、オーストラリアの地理を理解していない方は、これから紹介する5つの人気都市を調べてみてください。
シドニー
シドニーは、世界143か国から集まる500万人が滞在していて、学校やビジネスが盛んなオーストラリア最大の都市です。
「オーストラリアといえばシドニー」というイメージを持っている方もいるかもしれませんが、シドニーはオーストラリアの首都ではありません。
シドニーがおすすめの理由は以下の3つです。
- ワーキングホリデーとして雇ってもらえるレストランやホテルがたくさんある
- 留学生が滞在する主要都市のため質のリーズナブルで質の高い語学学校がある
- バスや電車で30〜40分移動すると70以上のビーチ、山がたくさんある
英語だけではなく、多国籍の友達を作って、自分と異なる価値観や習慣を持った人たちと刺激し合える環境があります。
パース
パースは、オーストラリアの中でも、「フレンドリーシティ」と呼ばれていて、のんびりとした時間が流れているのが特徴的です。
旅行で訪れる外国人は多いですが、ワーキングホリデーなどの長期滞在者は少ないため、現地の人たちに囲まれた生活を送れます。
そのほか、パースがおすすめな理由は以下の2つです。
- 平日は働いて休日はアウトドアで過ごすオーストラリアらしい生活を送れる
- 都会ではないけれど観光都市のため時給が高い
ガッツリ稼ぎたいというよりは、オーストラリアでの長期滞在期間中の生活の質を高めたい方は、パースがおすすめです。
ブリスベン
ブリスベンは、徒歩30分圏内にショッピングモール、カフェ、ライブラリー、美術館、病院、日本領事館が全て凝縮されたコンパクトな都市です。
ブリスベンがおすすめな理由は、以下の3つです。
- 車がなくても生活に必要なものが徒歩で手に入る利便性
- クイーンズランド大学など、優秀な大学が多く、質の高い英語教育が受けられる
- オーストラリアで3番目に大きい都市で外国人の滞在数も多い
シドニーやメルボルンほど大きな都市には行きたくないけれど、田舎すぎるのもちょっと…というわがままに応えた都市がブリスベンです。
ワーキングホリデーと同時に語学学校に通うのであれば、現地の優秀な学生と友達になれる機会もあります。
メルボルン
メルボルンは、「世界で住みやすい都市ランキング」で7年連続1位にランクインしている大人気都市です。
全豪オープンテニス、D1、映画祭、ジャズフェスティバルなど、スポーツや芸術に関するイベントが盛んですので、趣味があるとより楽しめるでしょう。
そのほか、メルボルンがおすすめな理由は以下の2つです。
- イギリスからの植民地支配されていた背景を感じる伝統的な建物が多く残っている
- イギリス、ギリシャ、イタリアからの移民が多くコーヒー文化が栄えている
ワーキングホリデーの仕事に加えて、言語よりはスポーツや芸術、文化を堪能したい方に向いています。
ケアンズ
ケアンズは、昔から日本人旅行客が多い都市です。
日本人観光客が多い分、日本料理レストランや日本語が話せるスタッフを募集しているホテルなども豊富ですので、英語力が低くても職を見つけることができます。
そのほか、ケアンズがおすすめな理由は以下の2つです。
- グレート・バリア・リーフなどの世界遺産が多数ある
- 日本との時差が少ない
- ブリスベンやゴールドコーストと比較して物価が安い
ガッツリ稼いだり、英語力を伸ばすためにバリバリ勉強するというよりは、のんびりとオーストラリアでの長期滞在を堪能したい方におすすめです。
オーストラリアのワーホリでどれくらい稼げる?
オーストラリアの最低賃金は、日本円で約2,100円ですので、フルタイム(週40時間)で1ヶ月働くとすれば、月収336,000円です。
日本で働くよりも多くの収入が得られると感じるかもしれませんが、オーストラリアは物価が高いため、毎月出ていく生活費も高額になります。
個人差があるものの、ルームシェアと自炊をすれば、おおよそ毎月100,000〜150,000円ほどの出費を想定しましょう。
さらに休日で遠くに旅行をすれば宿泊費や交通費が発生しますが、おおよそ100,000〜180,000円ほど貯金することも可能です。
ただし、単純計算によるものですので、実際にフルタイムで働くことができなかったり、一人暮らしをしたり、外食が多くなると、手元に残るお金はさらに少なくなります。
オーストラリアのワーホリ必要な費用と手続き
オーストラリアのワーキングホリデービザ申請は、510オーストラリアドルですので、日本円で約45,000円かかります。
原則、ビザ申請費用はクレジットカード決済のみに対応していて、出発費用の2〜3ヶ月前までに手続きを行います。
ワーキングホリデービザを申請しても、仕事がもらえるのではなく、現地についてから自分で就労先を見つけなくてはなりません。
現地についてすぐに仕事を始められるとは限りませんので、最低でも2〜3ヶ月生活できるだけの資金(約300,000〜500,000円)ほどは持っていくと安心です。
オーストラリアのワーホリで必要な英語力
オーストラリアのワーキングホリデービザを申請するタイミングで具体的な英語力については問われません。
そのため、英語がほとんど話せなくてもワーキングホリデーに行くことはできます。
しかし、英語が話せない状態でオーストラリアに行っても、接客やオフィスワーカーとして雇ってもらうことは難しいため、皿洗いなどの雑務にまわされる可能性が高いです。
英語で自分の言いたいことが言えて、相手の言っていることを理解できるだけの語学力を身につけてから渡航するのが理想です。
しかし、まずはオーストラリアに飛び込んで、現地で英語を習得していきたいという志を持っている方もいるでしょう。
その場合、語学学校に行き、初めはお皿洗いなどの雑務をしつつ、半年など語学を習得したタイミングで、接客などの業務に挑戦する方法もあります。
英語力を伸ばしたいのであれば、シドニー、ブリスベンがおすすめ
「英語力には自信がないけれど、ワーキングホリデーで飛躍的な英語力向上を目指す」と決めている方は、シドニーもしくはブリスベンの滞在をおすすめします。
シドニーは外国人留学生が多く集まっていて、英語を第二ヶ国語している世界中の学生と切磋琢磨して英語を学ぶ環境があります。
また、ブリスベンにはオーストラリアでトップクラスの学校が多くあるため、優秀な学生と友達になるチャンスがあり、学生イベントも盛んです。
英語力を伸ばすためには、英語漬けの生活を送るのが手っ取り早いので、学習環境の整っている地域を選択しましょう。
まとめ
この記事では、オーストラリアのワーキングホリデーについて解説しました。
コロナが落ち着き、徐々にワーキングホリデーに行こうと考える方も増えていると思いますが、オーストラリアは外国人に寛大なため、安心して長期滞在できます。
英語力を伸ばすだけではなく、休日の過ごし方にも選択肢が多く、日本では味わうことのできない体験がたくさんできる国ですので、ぜひ検討してみてください。
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