格安で気軽な留学先として日本人に人気のあるフィリピン留学。特にセブ島への留学は非常に人気が高く、現地に行くと日本人だらけ……なんて経験をしたことがある人もいるでしょう。
そんな状況に陥りたくない人は、フィリピンの中でも、ちょっと地方の都市に行ってみたいなんて考えることもあるのではないでしょうか。
その候補地としてよく挙がるのが、フィリピンで3番目に大きな都市であるダバオです。この記事では、ダバオについて留学先としての魅力やデメリットをご紹介していきます。
セブ島やマニラ以外でのフィリピン留学を希望する人は、ぜひこちらを参考にしてくださいね。
ダバオってどこにあるどんな街?
まずは、ダバオのことを知らない人のために、ダバオがどんな街なのかをご紹介しましょう。
ダバオの場所
ダバオはフィリピン南部最大の島であるミンダナオ島にある都市です。ミンダナオ島の中でも南に位置し、海に面しています。
マニラからは飛行機で約2時間程度。日本からは一旦マニラで乗り換えて、アクセスができます。
街の様子
ダバオは首都であるマニラ、そしてセブに次ぎ、フィリピンで3番目に大きな都市ですが、自然豊かで農業も盛んです。さらに海にも面していてビーチもあり、都会的な側面と自然豊かな田舎、そしてビーチリゾート的な顔も持つ多彩な街なのです。
市街地には大きな商業施設やレストラン、娯楽施設などがたくさんあり、住むにも休暇を取るにもぴったりな場所と言えるでしょう。
治安について
ダバオのあるミンダナオ島自体は、治安が良いとは言いづらいエリアです。しかし、ダバオに限っていえば治安は良好。フィリピン中では、最も治安が良いとされる都市のひとつなのです。
日本にいる時よりは気をつけるべきですが、日中に市街地で行動していて身の危険を感じることはほとんどないはずでしょう。
平均犯罪発生率は0.8%と世界的に見ても低めで、さらに近年市内では警備が強化されていて、犯罪件数が減ったという報告もあります。
ダバオ留学のメリット7選
セブ島やマニラに比べると、留学先としてはあまり名の知れていないダバオ。しかし、留学先の候補として十分おすすめできるメリットもたくさんあるんです。
ここからは、ダバオ留学のメリットについてお伝えしていいます。
1. マニラやセブ島よりも物価が安い
ダバオは大都市ではありますが、首都マニラやセブ島に比べれば物価がずっと安いんです。街中の買い物でも物価の安さを感じるでしょうし、家賃も安いです。
1週間などの短期だとあまり大きな差に感じられないかもしれませんが、1ヶ月以上フィリピンで留学をするなら、この物価の安さが留学費用の総額をぐっと抑えます。
格安留学の行き先としてフィリピン留学を考え中で、セブ島やマニラはちょっと高い……と感じているなら、ダバオを検討してみてもいいでしょう。
2. フィリピンの中では日本人が少なめ
フィリピン留学をすると、特にセブ島ではかなり日本人が多いです。せっかく留学しているのに、周りが日本人だらけなんて環境も、セブ島では珍しくないでしょう。
また首都ということで、マニラの語学学校にもたくさんの日本人が留学しています。
しかしダバオはまだそれほど日本人に対する知名度が高くないせいか、どの語学学校もセブやマニラに比べれば日本人が少ないんです。ですから、日本人ばかりに囲まれて留学生活を過ごすことにはなりづらいんですね。
なるべく日本人が少なめな環境でフィリピン留学を希望するなら、ダバオは非常におすすめ。授業以外でも英語を使った生活が叶うでしょう。
3. 比較的治安が良い
前述の治安の部分でもご紹介しましたが、ダバオはフィリピンの中では最も治安が良い都市のひとつ。治安があまりよくないイメージがあるフィリピンですが、ダバオなら、日本人でもそれほど治安への不安を感じずに生活ができるでしょう。
もちろん、最低限の危機管理は必要です。日本人はフィリピンでは目立ちますから、スリなどの軽犯罪に遭う可能性はありますし、それ以上のことも起こらないわけではありません。
しかし、夜中に一人で出歩かない、カバンを開けっ放しで歩かないなど、最低限のことを気をつけていれば、ダバオで危険な目に遭うことはないでしょう。
4. 自然豊かでアクティビティが充実!
ダバオは大都市でありながら、ビーチもあり山もありと、自然豊かな土地です。
シュノーケリングやスキューバダイビングなどのマリンアクティビティから、広大な敷地が必要なゴルフなどのアクティビティまで、さまざまなアクティビティが充実しています。
留学中の余暇も退屈せずに、過ごすことができるでしょう。
5. 気候が安定していて過ごしやすい
ダバオは年間を通じて気温の変化があまりありません。最高気温は30〜33度、最低気温は21〜23度程度と安定しているのが特徴です。
雨季は5月〜10月くらい。日本の梅雨よりも雨が多いですが、スコールが多く一日中ふり続けることはあまりありません。
乾季である12月〜5月は雨が少ないため、さらに気候が安定していて過ごしやすさを感じるでしょう。雨季よりもやや暑い日が多いですが、夏が好きな人にとっては過ごしやすい気候です。
6. 都市なので生活が便利
ダバオは大都市ですから、生活に必要なものはなんでも揃っています。生活必需品や食べものなどで不自由を感じることはないでしょう。また、市街地であれば交通の便も問題ありません。
セブやマニラに比べても引けを取らないレベルですから、「地方に行くと生活が不便かも?」なんて心配は必要ないでしょう。
7. 語学学校が小規模でアットホーム
ダバオにある語学学校は、小規模でアットホームな学校が多いです。授業はマンツーマンで行われることが多く、生徒ひとりひとりに目が届くような環境が整っています。
講師やスタッフと交流する機会もセブやマニラの大規模校に比べれば、ずっと多くなるはず。英語を話す機会が増えるため、それだけ上達も早くなるでしょう。
ダバオ留学にデメリットはあるの?
ここまでダバオ留学のメリットをご紹介しましたが、メリットを見てダバオに魅力を感じている人もいるでしょう。
しかしダバオへの留学には、メリットだけではなくデメリットもあるのです。ここからは、ダバオ留学のデメリットもご紹介していきます。
1. 語学学校の選択肢が少なめ
ダバオは語学留学先としてはまだそれほど認知度が高いとは言えません。そのため、語学学校の数は少なめで、選択肢が豊富とは言えない状況なのです。
学校がたくさんあると選ぶのが大変だと感じる人にとっては、選択肢が少ないのはむしろメリットでしょう。しかし、バラエティの幅が限られているため、希望するようなコースが見つからない可能性もあります。
また、日本人スタッフもかなり少なく、日本語がないと不安な人にとっては、あまりおすすめできる都市ではありません。
2. ミンダナオ島はテロ被害の可能性も
ダバオ自体は治安が良好なのですが、ミンダナオ島は2016年にテロ被害が発生しています。ダバオ市街地からはかなり離れた場所ではありますが、それでも同じ島でテロのような犯罪が発生していることに恐怖を感じる人もいるでしょう。
治安の良いエリアにいれば、トラブルに巻き込まれる可能性はとても低いのですが、この事実がネックになる人もいるかもしれませんね。
3. お酒やタバコに関する規制が厳しい
お酒やタバコをそもそも嗜まない人にとっては関係ありませんが、ダバオはお酒やタバコに関する規制が厳しく、この規制を破ると罰される可能性もあります。ですから、お酒やタバコを日常的に嗜む人は、ダバオの規制内容をしっかり覚えておきましょう。
ちなみにお酒は深夜1時から朝8時までは販売禁止。そして公共の場での飲酒も禁止です。飲酒ができるのは、家の中やお酒の提供がある飲食店内ということになります。
また、路上喫煙は禁止ですし、ダバオではあまりタバコが販売されていません。語学学校内でも、喫煙禁止なところが多く、喫煙者にとっては過ごしづらい環境です。
ワダバオ留学はこんな人におすすめ!
日本人にとって、メリットもデメリットも存在するダバオでの留学。まとめると、以下のような人におすすめです。
- 日本人が少なめなフィリピン留学がしたい人
- 費用をなるべく抑えたい人
- アウトドアアクティビティが好きな人
- セブ島やマニラ以外での留学を希望する人
これらに当てはまる場合には、ダバオ留学に満足できる可能性が高いです。
ただし、デメリットの部分でもご紹介したとおり、ダバオは語学学校の選択肢の幅が狭いため、希望するようなコースが見つからない場合もあります。
数が少ない分リサーチにも時間がかかりませんから、ダバオ留学に興味が湧いてきた人は、まずダバオの語学学校を調べてみてはいかがでしょうか。